結いの約束～記憶に残る蜜の香り【異能覚醒編】

第二十二章 異能力のルーツ

洞窟の秘密

近づいてくると、何とも言えない空気感に包まれた。






「何か、感じる？」




リョウに聞いて見た。





「うん、視える。不思議な花が咲いてる。直接、見たい。」





意識を合わせると、水の中に花が咲いている。






(どうやら、危ないカンジではなさそう、だけど、あの花は一体...独特な香りもするし。)






先に私のみで入ってみることにした。







「うわ～～～！キレイ～」





・・・・・・奥に入って行くと、澄んだ水の中に植物が咲いている光景が広がっていた。





「リョウ、入って大丈夫だよ～～～！」






予想外の光景に言葉が出なかった。






「うわ～～～っ、キレ～～イ.......」







真ん中には、意外なものが存在していたのでびっくりした。






「蓮の花！」

「蓮の花！」





思わず声が揃ってしまった。






淫靡な香りの正体は、”蓮の花”だった。







蓮の花の周りだけは、まどろんだ感じに霞んでいて扇情的な空気感だった。






水の下で蕾が咲き誇り、幻想的な光景が広がっている。





「ママ、上は開いてるね。夜、どんな感じなんだろう......」



「そうだね(笑)多分、18禁な気がする。帰ったら、クラで調べてみるよ。」



「深澤さんと調べてみたらﾆﾔﾆﾔ(笑)」



「頭の中、そんなんばっかなの？(笑)」



「そそっ、そんなんばっか(笑)」







(深澤くんと来てみよう.....♡)






大人の頭の中も、結局そんなんばっかだ。






「写メ撮ろ～っと」





・・・・・・




「あれ？画像が変。」






覗くと、霞が強く全く見えない。






「(笑)多分、門外不出よ。外に出せないのよ。」






「ま、うすうすはそんな気がしてましたが。」



「ご名答。帰るよ。」







洞窟を後にした。