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Filled with Eternity(ETERNITYに満たされて)
原点回帰
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―――――あれから二年の月日が流れた。
二人とも、すっかり大人になって私は25歳、碧は27歳。
結局、同棲することになり穏やかな1年が過ぎていた。
最近、碧の口数が少ない。
仕事の帰りも遅く、何か考えこんでいるようにも見える。
ある晴れた休みの日。
「久しぶりにドライブ行こうか」
早く起きて来た碧が言った。
・・・・・・・・・・
「急にドライブなんてどうしたの?」
「ここんとこ忙しくて二人で外出てなかったからさ、何か予定あった?」
「ううん、私も忙しかったから遠出したいなって思ってた」
「やっぱり、外出た方が気分転換にいいなと思ってさ」
「そうだね、どこ向かってる?」
「俺の原点」
「何それ(笑)」
・・・・・・・・・・
行き先は海、一番最初にクリスマスを二人で迎えた場所だった。
「確かにここは(笑)」
「そう、俺たちの場所。」
「私の原点でもあるけどね(笑)」
外に出ると水面がキラキラしていて、あの時見た海とはまた違った顔を見せていた。
「気持ちいいね!」
「そうだね!やっぱ海いいな」
「最近、元気なかったもんね、碧。どうした?」
「ん.....、その話をしようと思って」
ちょっと嫌な感じがする。
「え、何?」
「.........」
言いづらそうだ。
「何??そのタメ。ちゃんと言って?」
「........会社でさ、海外プロジェクトがあって声かけられたんだ。」
「.......行かないかって、コト?」
「そう。」
「すごいじゃん!行って来なよ!」
「.......あのさ、そんな簡単にいうか?」
「え?だって、大抜擢だよ?すごい事じゃん!」
「期間、どれくらいだと思ってるの?」
「どれくらい?」
「.......いったん二年。で、その後状況によるって。」
「.....二年か。簡単じゃなかったね、ゴメン。」
碧は海外のプロジェクトの責任者の打診があり、それで悩んでいたようだった。
一度行けば最低は二年…会社の意向で期間が伸びる可能性があるとの事だ。
「それで?碧はどうしたいの?」
「......俺は行きたい。」
「じゃあ、行けばいいじゃん、答えがでているじゃない。」
「......伊織は?だって、二年だよ?遠距離になる。」
「そうだね....そっか...」
碧がふさぎ込んでいた理由はこれだった。
「私は、行った方がいいと思う。自分のやりたい事を諦めたら後悔するよ。こんなチャンス、ない。」
呆れた顔で碧は言う。
「普通さ、彼女って離れる事を進めないよね。」
最初に振った時、友達で。と言ったやつの言葉とは思えない。
背後から、碧の香りが私を包んで抱きしめる。
「お前と出会って、最初に好きを口にしたのは伊織だけど、ハマったのは俺の方。俺、お前と離れたくない。今、すごく幸せなんだ。」
「私も幸せだよ、だけど私が居るせいで、碧が何かを諦めるのは嫌な....。」
話し終わる前に、唇がふさがれる。
「ん....今はこのまま何も言わないで。しばらくこのまま」
「ん....碧...」
答えを探すように、碧は唇を重ねたままだった。
二人とも、すっかり大人になって私は25歳、碧は27歳。
結局、同棲することになり穏やかな1年が過ぎていた。
最近、碧の口数が少ない。
仕事の帰りも遅く、何か考えこんでいるようにも見える。
ある晴れた休みの日。
「久しぶりにドライブ行こうか」
早く起きて来た碧が言った。
・・・・・・・・・・
「急にドライブなんてどうしたの?」
「ここんとこ忙しくて二人で外出てなかったからさ、何か予定あった?」
「ううん、私も忙しかったから遠出したいなって思ってた」
「やっぱり、外出た方が気分転換にいいなと思ってさ」
「そうだね、どこ向かってる?」
「俺の原点」
「何それ(笑)」
・・・・・・・・・・
行き先は海、一番最初にクリスマスを二人で迎えた場所だった。
「確かにここは(笑)」
「そう、俺たちの場所。」
「私の原点でもあるけどね(笑)」
外に出ると水面がキラキラしていて、あの時見た海とはまた違った顔を見せていた。
「気持ちいいね!」
「そうだね!やっぱ海いいな」
「最近、元気なかったもんね、碧。どうした?」
「ん.....、その話をしようと思って」
ちょっと嫌な感じがする。
「え、何?」
「.........」
言いづらそうだ。
「何??そのタメ。ちゃんと言って?」
「........会社でさ、海外プロジェクトがあって声かけられたんだ。」
「.......行かないかって、コト?」
「そう。」
「すごいじゃん!行って来なよ!」
「.......あのさ、そんな簡単にいうか?」
「え?だって、大抜擢だよ?すごい事じゃん!」
「期間、どれくらいだと思ってるの?」
「どれくらい?」
「.......いったん二年。で、その後状況によるって。」
「.....二年か。簡単じゃなかったね、ゴメン。」
碧は海外のプロジェクトの責任者の打診があり、それで悩んでいたようだった。
一度行けば最低は二年…会社の意向で期間が伸びる可能性があるとの事だ。
「それで?碧はどうしたいの?」
「......俺は行きたい。」
「じゃあ、行けばいいじゃん、答えがでているじゃない。」
「......伊織は?だって、二年だよ?遠距離になる。」
「そうだね....そっか...」
碧がふさぎ込んでいた理由はこれだった。
「私は、行った方がいいと思う。自分のやりたい事を諦めたら後悔するよ。こんなチャンス、ない。」
呆れた顔で碧は言う。
「普通さ、彼女って離れる事を進めないよね。」
最初に振った時、友達で。と言ったやつの言葉とは思えない。
背後から、碧の香りが私を包んで抱きしめる。
「お前と出会って、最初に好きを口にしたのは伊織だけど、ハマったのは俺の方。俺、お前と離れたくない。今、すごく幸せなんだ。」
「私も幸せだよ、だけど私が居るせいで、碧が何かを諦めるのは嫌な....。」
話し終わる前に、唇がふさがれる。
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「ん....碧...」
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