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これは呪いの代償なのか
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私は今、腕をつかまれている。
たった今まで呪いのせいで死にかけていた少年の力だから、本気で振り払おうと思えばできたと思う。
けれど、震える王子の手を私は振り払うことができなかった。
「まだ、行かないでください。もう会うことはない、とはどういうことですか?去る前にせめてそのことを説明していただけませんか?」
腕も声も震えているのに、薄暗い部屋で青の瞳が爛々と輝いていた。その光は強く、ほんの今まで死にかけていたとは思えない。
「説明する義理などないと思うが」
だから、私は対応を間違えてしまった。
いつも寝ているだけだった王子が起きあがり、開いたことのない瞳が私を見つめている。そのことに少し動揺したのかもしれない。
「義理はなくても義務はあると思います。あなたは私の呪いを得ることであなたの寿命を延ばしているのですから。私はあなたから恩恵を受けていますが、あなたも同様に私から恩恵を受けておられますよね?」
そんなこと関係ない。そう言って早く立ち去るべきなのに、それができない。
「それとも、ただの贄である私には、聞く権利もないということでしょうか?」
「そんなことはーー」
あまりに悲痛な王子の声に、つい答えてしまった。
「ーーない。のであれば、ご説明いただけますよね。あ、立ち話もなんなので、よければこちらにお座りください」
バフバフと王子が横たわるベッドを示し、ニッコリ笑って言った。
たった今まで呪いのせいで死にかけていた少年の力だから、本気で振り払おうと思えばできたと思う。
けれど、震える王子の手を私は振り払うことができなかった。
「まだ、行かないでください。もう会うことはない、とはどういうことですか?去る前にせめてそのことを説明していただけませんか?」
腕も声も震えているのに、薄暗い部屋で青の瞳が爛々と輝いていた。その光は強く、ほんの今まで死にかけていたとは思えない。
「説明する義理などないと思うが」
だから、私は対応を間違えてしまった。
いつも寝ているだけだった王子が起きあがり、開いたことのない瞳が私を見つめている。そのことに少し動揺したのかもしれない。
「義理はなくても義務はあると思います。あなたは私の呪いを得ることであなたの寿命を延ばしているのですから。私はあなたから恩恵を受けていますが、あなたも同様に私から恩恵を受けておられますよね?」
そんなこと関係ない。そう言って早く立ち去るべきなのに、それができない。
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「そんなことはーー」
あまりに悲痛な王子の声に、つい答えてしまった。
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