25 / 84
第二章
25 検証 2
しおりを挟む
部屋を出たリリーは、スピカやチェイスに会い、鼻先をくっつけたり体を摺り寄せたりして挨拶をしてから、厨房へ向かった。
「リリー、今日は遅かったじゃない。料理長が探しに行こうとしてたのよ。料理長~、お嬢様が来ましたよ~」
「おー来たか~リリーちゃ~ん、待ってたよ~。鶏肉好きだったろう?」
(なるほど。彼女が言っていた通り、料理長は猫好きらしい)
そう思いながら、少し離れたところから見ていたリュカだったが、
「うおっ、旦那様! どうなさいました!?」
しゃがみこんでリリーを撫でていた料理長に見つかってしまった。
「こんな所にいらっしゃるなんて……なにか、不手際がありましたでしょうか」
「あ、いや、ちょっと屋敷の様子を見て回りたいと思っただけだ。何か困っている事や要望は無いか?」
「そうですねぇ、今のところ特には……ああ! できればたまに、旦那様の召し上がりたい物なんか教えていただけるとありがたいです」
「いや、いつも美味い食事で満足している。これからもよろしく頼む」
「ありがとうございます。そう言っていただけるなんて、皆の励みになります。あ、そうだ! おいマーサ!」
「はーい、なんですかー?」
「今日焼いたクッキー、もう冷めてるだろう? 少し包んでくれ。リュカ様にお渡ししたいから」
「はーい」
「いや、私は……」
「ミッシェル様のおやつに焼いた物です。召し上がってみて下さい」
戸惑うリュカに、白い布に包まれたクッキーが渡される。
「……では、食べてみよう」
包みを受け取り足元を見ると、リリーの姿が無い。
あたりを見回すと、ずっと先の角をスッと黒い姿が曲がったのが見え、リュカは急いでその後を追った。
「リリー、勝手に行くんじゃない」
「ニャー」
注意され、『ごめんなさい』というようにリュカの足に体を擦り付け、その後は柱や壁に体を擦りながらゆっくり、時には小走りに進んでいく。そして、その後を追うリュカ。
リュカは毎日のように城に出かけている。
たまの休みの日も、自室に閉じこもって仕事をしていることがほとんどなので、出会った使用人達に驚かれてしまう。
「リリー、食事が済んだのなら部屋に戻ろう。今日はおとなしく、様子を見た方がいいだろう」
「ニャニャッ、ニャー」
「嫌なのか? どこか行きたいのか?」
「ニャー」
「しかたない……できるだけ早くどこかに落ち着いてくれ」
自分が主人であるにも関わらず、人目を気にしながら屋敷内を歩き回り、ようやくある部屋の前で立ち止まった。
「ここは……ミッシェルの勉強部屋か」
「ニャー」
リリーが鳴くと、扉が開かれた。
「いらっしゃい、リリー、あっ! 旦那様!」
顔を出したキャシーが、慌てて頭を下げる。
「ちょっと様子を見させてもらおうと思ってな。先生、いいかな?」
「勿論です、ベルナルド伯爵様。どうぞこちらへ」
嬉しそうに「父上~」と大きく手を振るミシェルの横に呼ばれたが、「こちらで大丈夫だ」と、ソファーに座った。その方が、横でスピカと顔を突き合わせて何か話しているようなリリーの様子が良く見える。
(昨日の報告でもしているのか?)
そんな事を考えていると、部屋にニックが入って来て、やはりリュカに驚いて頭を下げる。
「旦那様、どうされたのですか?」
「ミッシェルの勉強の様子を見てみようと思ってな」
「そうでしたか。あっ、もしお時間があるなら、剣の稽古もご覧になりませんか?」
「そうだな。ニックが指導してくれているのだったな」
ニックが来たので、キャシーはお茶の用意の為に部屋を出て行った。
1年前、ミッシェルが森で迷子になってから、どちらかは必ずミッシェルの側にいるよう気をつけている。
キャシーが席を外したので丁度良いと、リュカはニックに話しかけた。
「キャシーは、何歳だったか」
「私と同い年で、21歳です」
ソファーに腰かけているリュカの横にピシッと立ち、答えるニック。
「そうか、同い年なのか。ここに来たのも一緒くらいだったな。もう、六、七年になるか。来た頃は子供だったが、大人になったな」
「そう、ですね」
主人の意図がわからず、ニックは戸惑ったように返答する。
「確かキャシーは弟妹が多いんだったな。だから子供の面倒を見るのが得意そうだと、オリヴィアが子守りに選んだんだ。実際、ミッシェルの面倒をよくみてくれて助かっている。元気で優しく、叱る事もきちんとしてくれる。良い母親になりそうだな」
「あーまあ……いや、でも旦那様、キャシーは平民ですし……」
「そうか。ニックは男爵家の息子だから、身分的につり合わないか……」
「オ、オレですか!?」
驚きのあまりニックが大声を出してしまい、授業が一時中断される。
「も、申し訳ございません」
ニックは慌てて家庭教師に向かって深々と頭を下げた。そして片膝を床につき、リュカの耳元で小声で話す。
「旦那様、一体……オレ、いや、私はキャシーとは別に……」
「そうか、私の勘違いか」
「いえ、その……」
「ニックは、キャシーの事が気に入っているのかと思ったものだから」
大した事ではないようにサラッと言うリュカに、ニックは「あー、うー、えーと……」と言い淀んでいたが、結局、「はい、実は……」と告白する。
「その……まだキャシーには言っていないので、秘密にしていただけるとありがたいのですが……」
「勿論、他に言うつもりは無い」
「ありがとうございます。……あの、私、そんなに態度に表れていたでしょうか?」
不安げに尋ねるニックに、リュカは首を振った。
「なんとなくそんな気がしただけだ。ところで、キャシーは平民だと言っていたが……やはり身分差は難しいのだろうな」
「あー、いえ」
リュカがキャシーを気に入って、後妻か愛人にしようとしているのかと勘違いし、それを阻止しようと言ったのだが、正直に言える事ではない。
「そういう考えもあるかとつい……でもよく考えたら、男爵家とはいえ、うちは元々平民から戦の手柄で爵位をもらったあまり歴史のない男爵家です。それに私は三男坊で、好きにしろと言われてますから大丈夫です」
そう言ったところで扉が開き、お茶とお菓子の乗ったワゴンを押したキャシーが入って来た。
「まあ、なにか困ったことがあったら、相談に来るといい」
「はっ。ありがとうございます」
ヒソヒソと言葉を交わす二人の前のテーブルに、キャシーがお茶の用意をする。
「いつも勉強が終わった後、みんなでお茶とお菓子をいただいております」
「そうか。では今日は私も混ぜてもらおう」
「はい! ミッシェル様もお喜びになられます」
キャシーはテキパキと準備をし、ソファーに座っているスピカとリリーを床に降ろしにかかった。
「は~い、一回降りてちょうだいね……あら? リリー、リボンがほどけちゃったのかな?」
それを聞いたリュカが、慌てて「それは私が結んだものだ」と言う。
「昨日、リボンを引っかけたリリーが窒息して死にかけたのだ。だから引っかけても大丈夫なようにと思いそのように」
「ああ、それで!」
納得したように両手を叩いてから、キャシーは慌てて頭を下げた。
「し、失礼いたしました、旦那様。あの、それだとエサを食べる時に汚れてしまいそうなので、わたし、ちょっと考えてみます」
「それは助かる。リボンを着けていないとリリーが不安がるから、早めに頼む」
「はい」
リリーの様子を観察する事に忙しく、頭を下げたままキャシーがこみあげてくる笑いを必死に殺し肩を震わせている事に、リュカは気づかなかった。
「リリー、今日は遅かったじゃない。料理長が探しに行こうとしてたのよ。料理長~、お嬢様が来ましたよ~」
「おー来たか~リリーちゃ~ん、待ってたよ~。鶏肉好きだったろう?」
(なるほど。彼女が言っていた通り、料理長は猫好きらしい)
そう思いながら、少し離れたところから見ていたリュカだったが、
「うおっ、旦那様! どうなさいました!?」
しゃがみこんでリリーを撫でていた料理長に見つかってしまった。
「こんな所にいらっしゃるなんて……なにか、不手際がありましたでしょうか」
「あ、いや、ちょっと屋敷の様子を見て回りたいと思っただけだ。何か困っている事や要望は無いか?」
「そうですねぇ、今のところ特には……ああ! できればたまに、旦那様の召し上がりたい物なんか教えていただけるとありがたいです」
「いや、いつも美味い食事で満足している。これからもよろしく頼む」
「ありがとうございます。そう言っていただけるなんて、皆の励みになります。あ、そうだ! おいマーサ!」
「はーい、なんですかー?」
「今日焼いたクッキー、もう冷めてるだろう? 少し包んでくれ。リュカ様にお渡ししたいから」
「はーい」
「いや、私は……」
「ミッシェル様のおやつに焼いた物です。召し上がってみて下さい」
戸惑うリュカに、白い布に包まれたクッキーが渡される。
「……では、食べてみよう」
包みを受け取り足元を見ると、リリーの姿が無い。
あたりを見回すと、ずっと先の角をスッと黒い姿が曲がったのが見え、リュカは急いでその後を追った。
「リリー、勝手に行くんじゃない」
「ニャー」
注意され、『ごめんなさい』というようにリュカの足に体を擦り付け、その後は柱や壁に体を擦りながらゆっくり、時には小走りに進んでいく。そして、その後を追うリュカ。
リュカは毎日のように城に出かけている。
たまの休みの日も、自室に閉じこもって仕事をしていることがほとんどなので、出会った使用人達に驚かれてしまう。
「リリー、食事が済んだのなら部屋に戻ろう。今日はおとなしく、様子を見た方がいいだろう」
「ニャニャッ、ニャー」
「嫌なのか? どこか行きたいのか?」
「ニャー」
「しかたない……できるだけ早くどこかに落ち着いてくれ」
自分が主人であるにも関わらず、人目を気にしながら屋敷内を歩き回り、ようやくある部屋の前で立ち止まった。
「ここは……ミッシェルの勉強部屋か」
「ニャー」
リリーが鳴くと、扉が開かれた。
「いらっしゃい、リリー、あっ! 旦那様!」
顔を出したキャシーが、慌てて頭を下げる。
「ちょっと様子を見させてもらおうと思ってな。先生、いいかな?」
「勿論です、ベルナルド伯爵様。どうぞこちらへ」
嬉しそうに「父上~」と大きく手を振るミシェルの横に呼ばれたが、「こちらで大丈夫だ」と、ソファーに座った。その方が、横でスピカと顔を突き合わせて何か話しているようなリリーの様子が良く見える。
(昨日の報告でもしているのか?)
そんな事を考えていると、部屋にニックが入って来て、やはりリュカに驚いて頭を下げる。
「旦那様、どうされたのですか?」
「ミッシェルの勉強の様子を見てみようと思ってな」
「そうでしたか。あっ、もしお時間があるなら、剣の稽古もご覧になりませんか?」
「そうだな。ニックが指導してくれているのだったな」
ニックが来たので、キャシーはお茶の用意の為に部屋を出て行った。
1年前、ミッシェルが森で迷子になってから、どちらかは必ずミッシェルの側にいるよう気をつけている。
キャシーが席を外したので丁度良いと、リュカはニックに話しかけた。
「キャシーは、何歳だったか」
「私と同い年で、21歳です」
ソファーに腰かけているリュカの横にピシッと立ち、答えるニック。
「そうか、同い年なのか。ここに来たのも一緒くらいだったな。もう、六、七年になるか。来た頃は子供だったが、大人になったな」
「そう、ですね」
主人の意図がわからず、ニックは戸惑ったように返答する。
「確かキャシーは弟妹が多いんだったな。だから子供の面倒を見るのが得意そうだと、オリヴィアが子守りに選んだんだ。実際、ミッシェルの面倒をよくみてくれて助かっている。元気で優しく、叱る事もきちんとしてくれる。良い母親になりそうだな」
「あーまあ……いや、でも旦那様、キャシーは平民ですし……」
「そうか。ニックは男爵家の息子だから、身分的につり合わないか……」
「オ、オレですか!?」
驚きのあまりニックが大声を出してしまい、授業が一時中断される。
「も、申し訳ございません」
ニックは慌てて家庭教師に向かって深々と頭を下げた。そして片膝を床につき、リュカの耳元で小声で話す。
「旦那様、一体……オレ、いや、私はキャシーとは別に……」
「そうか、私の勘違いか」
「いえ、その……」
「ニックは、キャシーの事が気に入っているのかと思ったものだから」
大した事ではないようにサラッと言うリュカに、ニックは「あー、うー、えーと……」と言い淀んでいたが、結局、「はい、実は……」と告白する。
「その……まだキャシーには言っていないので、秘密にしていただけるとありがたいのですが……」
「勿論、他に言うつもりは無い」
「ありがとうございます。……あの、私、そんなに態度に表れていたでしょうか?」
不安げに尋ねるニックに、リュカは首を振った。
「なんとなくそんな気がしただけだ。ところで、キャシーは平民だと言っていたが……やはり身分差は難しいのだろうな」
「あー、いえ」
リュカがキャシーを気に入って、後妻か愛人にしようとしているのかと勘違いし、それを阻止しようと言ったのだが、正直に言える事ではない。
「そういう考えもあるかとつい……でもよく考えたら、男爵家とはいえ、うちは元々平民から戦の手柄で爵位をもらったあまり歴史のない男爵家です。それに私は三男坊で、好きにしろと言われてますから大丈夫です」
そう言ったところで扉が開き、お茶とお菓子の乗ったワゴンを押したキャシーが入って来た。
「まあ、なにか困ったことがあったら、相談に来るといい」
「はっ。ありがとうございます」
ヒソヒソと言葉を交わす二人の前のテーブルに、キャシーがお茶の用意をする。
「いつも勉強が終わった後、みんなでお茶とお菓子をいただいております」
「そうか。では今日は私も混ぜてもらおう」
「はい! ミッシェル様もお喜びになられます」
キャシーはテキパキと準備をし、ソファーに座っているスピカとリリーを床に降ろしにかかった。
「は~い、一回降りてちょうだいね……あら? リリー、リボンがほどけちゃったのかな?」
それを聞いたリュカが、慌てて「それは私が結んだものだ」と言う。
「昨日、リボンを引っかけたリリーが窒息して死にかけたのだ。だから引っかけても大丈夫なようにと思いそのように」
「ああ、それで!」
納得したように両手を叩いてから、キャシーは慌てて頭を下げた。
「し、失礼いたしました、旦那様。あの、それだとエサを食べる時に汚れてしまいそうなので、わたし、ちょっと考えてみます」
「それは助かる。リボンを着けていないとリリーが不安がるから、早めに頼む」
「はい」
リリーの様子を観察する事に忙しく、頭を下げたままキャシーがこみあげてくる笑いを必死に殺し肩を震わせている事に、リュカは気づかなかった。
13
あなたにおすすめの小説
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記
ノン・タロー
ファンタジー
ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。
これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。
設定
この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。
その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
1歳児天使の異世界生活!
春爛漫
ファンタジー
夫に先立たれ、女手一つで子供を育て上げた皇 幸子。病気にかかり死んでしまうが、天使が迎えに来てくれて天界へ行くも、最高神の創造神様が一方的にまくしたてて、サチ・スメラギとして異世界アラタカラに創造神の使徒(天使)として送られてしまう。1歳の子供の身体になり、それなりに人に溶け込もうと頑張るお話。
※心は大人のなんちゃって幼児なので、あたたかい目で見守っていてください。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく
タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。
最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。
わたしにしか懐かない龍神の子供(?)を拾いました~可愛いんで育てたいと思います
あきた
ファンタジー
明治大正風味のファンタジー恋愛もの。
化物みたいな能力を持ったせいでいじめられていたキイロは、強引に知らない家へ嫁入りすることに。
所が嫁入り先は火事だし、なんか子供を拾ってしまうしで、友人宅へ一旦避難。
親もいなさそうだし子供は私が育てようかな、どうせすぐに離縁されるだろうし。
そう呑気に考えていたキイロ、ところが嫁ぎ先の夫はキイロが行方不明で発狂寸前。
実は夫になる『薄氷の君』と呼ばれる銀髪の軍人、やんごとなき御家柄のしかも軍でも出世頭。
おまけに超美形。その彼はキイロに夢中。どうやら過去になにかあったようなのだが。
そしてその彼は、怒ったらとんでもない存在になってしまって。
※タイトルはそのうち変更するかもしれません※
※お気に入り登録お願いします!※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる