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28.女医さんと恋
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「ご、ごめん。もしかして、何度も呼んでいた?」
「二十分前に一度。背中向けたまま『うん、わかった』と言ってくれたから待っていたら、この時間」
「うそ、やだ! せっかく作ってくれたのに、冷めちゃったよね!」
急いでデスクを片づけ、白衣姿の美湖はとにかくキッチンへと急いだ。
テーブルに、カフェ並の食卓が整っていた。ボンゴレパスタの他には、カボチャとカッテージチーズのサラダまである。
パスタの皿からはもう湯気は見えない。美湖は目元を覆って、もう倒れそうな思いで自責する。
「もう、ほんとに、ほんとにごめん」
やっちゃった――と思った。でも晴紀は無表情だった。
「大丈夫だよ、温めなおせば。アサリは少し固くなるかもしれないけれど」
「もう、やだ。こんな自分……」
それでも晴紀は不機嫌な様子もなく、淡々とパスタの皿にラップをして電子レンジに持っていく。
「そんな落ち込まなくても、センセ。俺も、ちょっと遠慮してしまったから」
遠慮? 美湖はやっとうなだれていた頭を上げて、晴紀を見た。
「白衣姿ですごい集中しているんだもんな。難しそうな人体図みたいなの見ていた。心臓のあたりを開いた図みたいなの……。だから、声、強くかけられなかった」
「えっと、あの……。これからはちょっと怒るぐらいでいいから、声をかけて」
「わかった。そうする」
パスタが温まり、晴紀が再度、テーブルをセッティングしてくれる。
「いい匂い。おいしそう」
「仕上げに、パセリな」
ドライではない新鮮なパセリをふりかけてくれると、さらにいい香りに包まれる。
「ハル君は、夕食終わったの」
「うん。母ちゃんと食べた。うちの飯は焼き茄子と、鶏と豆腐をまぜた団子のみぞれがけ」
「それもおいしそうだなあー。さすが清子さん」
「少しだけなら、いいだろ。ボンゴレで残った白ワイン」
グラスも用意されていて、そこにほんのひとくち分だけ。料理をして残った白ワインを晴紀が注いでくれた。
「至れり尽くせり。いいのかなー、もう、またこんなに甘やかされたら、私、ここでも無頓着になっちゃうよー」
なのに晴紀が笑っている。いいんじゃないそれでも、とばかりに。
「でも、さっき。先生の背中を見て思ったよ。あんなにあそこに力を注いでいたら、……そうだな、プライベートで無頓着になるぐらいがちょうどいいのかもなって」
「どっちも上手に出来る人、いるんだけれどね。まさかの初っぱなから雑でごめんね」
「もう謝らなくていいから。ほら、白衣、脱いで」
美湖もすぐ食卓につく準備をして椅子に座った。
いただきます――とボンゴレ・ビアンコをほうばって『おいしい』と伝えると、正面に座っている晴紀も嬉しそうに微笑んでくれる。
「ハル君は飲まないの」
「センセに飲ましたからやめておく。急患が出たら、俺が運転してやるから」
だからたまには飲んだらと言われ、美湖も今夜は甘えて、久しぶりの白ワインをひとくちだけ味わった。
「おいしい。お料理と合ってるね。すごく嬉しい。ありがとう、ハル君」
都会で気楽にできていたことが、自分と同じような医師が何人もいた場所だからこそ、気兼ねなかったことが、この島ではそうはいかない。元々、アルコールの嗜みはなかったが、それでもたまに酒の香りを楽しみたくなることはある。それだけでほぐれる夜もある。それが島ではままならない。あの嵐の夜のような思いはしたくない。万全でいたいという思いがここ数ヶ月で強くなっていた。
それを晴紀は知ってくれていたのだろうか。そんな気持ちになる気遣いだった。
そうして晴紀が作ってくれた夕食を味わっていても、晴紀は目の前でずっと美湖を楽しそうに眺めているだけ。
「センセ。横浜ではそういうブラウスとスカートというスタイルだったんだ」
「ん、そうだね。でも島の往診日は歩くからラフな服をこのまえいっぱい揃えたよ。でも、なんだろ。ブラウスときちんとしたスカートは気が引き締まる」
その姿でさきほど仕事を終えたので、そのまま夕食をとっているのだが、そんな美湖を晴紀がずっと見つめている。
「吾妻先生から経歴書を見せてもらった時から……、俺、ドキドキしていたよ」
「え、なにそれ」
「頭の良さそうな、年上の女医さんを薦められて。その時の写真も先生は綺麗な黒髪で女らしいブラウスだった。だから綺麗な家にして、住みやすいようにして、田舎の島にいる男はなにもわかっていないと困らせないように迎えてやらなくちゃと思っていた。つまり、すげえ緊張していたわけ、俺」
「そうだったの。あー、だったらがっかりだね。逆にハル君の手を煩わせる無頓着女医だったしね」
そこで晴紀がまたおかしそうに噴き出して笑った。
「いやー、ほんと。それは予想外だった。でもさ、最初の最初で、あの吾妻先生と恋人みたいにくっついていたから、その、すげえがっかりしたというのもあるかな……。早苗姉ちゃんのことで心配していたことと、都会の女医さんはそういうの平気なんだというのと、ぐちゃぐちゃになってがっかりだった」
「あれは、そう、最悪のタイミングだったね。でも、二年ぶりに会ったから、吾妻先生が子供みたいな私をからかいたかっただけなんだよ。あの先生から見たら、私は子供なの」
「だから、俺――。いきなり口が悪かったし、先生をめちゃくちゃ睨んでいたかも。でも、いつも緊張していた。先生と話す時は」
年上の女医さんが来るからと、非常に気構えていたようだった。でも美湖もいま振り返ると笑ってしまう。
「お姉さんのくせに、仕事以外なんにもできないのにもがっかりだったでしょ」
晴紀もまた笑い出す。
「もうほんっと。密柑山に迷って買い物にいけなくて、気をつけておいてあげないと冷蔵庫はすぐにからっぽになるし。冷凍うどんばっかり白衣姿で食べている昼休みは衝撃だった」
「大学病院にいてもそんなもんだよ。女医に変なイメージ持ちすぎ」
「でも。俺……、そういう美湖サンでよかったと思ってる。そんな美湖サンと一緒の毎日がいつのまにか楽しくなっている。母も笑顔が増えて、俺は先生に島にいる間は良い思い出になるようにしてあげたいと思って……」
それでシュノーケリングに連れ出したと晴紀はいう。
「抑えていたよ。ずっと。先生はいつかここを出て行く都会の医者。俺は年下で、島の男。いつか返すために、そして俺なんかと関わらせないために。なのに、俺……」
美湖の手元にあったパスタの皿、ボンゴレがなくなる。アサリの殻だけが転がっている。
「ご馳走様。私、片づけるから。ハル君、2階の私の部屋で待っていて」
私の部屋で過ごす準備をしろ、これから私たちはくっついて語り合う。あなたは私の恋人なのだと遠回しに言ったつもりだった。
「私は、そのつもりなんだけれど」
「ん、じゃあ。部屋で待ってます」
敬語で答えた晴紀に美湖は少し笑って、それでも二階へと彼が素直に上がっていったのでほっとする。
エプロンをして食器を洗う。一階には浴槽のバスルームもあるが、二階にも小さなシャワー室を作ってくれていて、そこから音が聞こえてきた。
この家は外観は古いが、中は本当に至れり尽くせりのイマドキの設計になっている。各部屋にクーラーも完備されていて、都会から赴任してきた医師が快適に暮らしてくれるようにという晴紀の願いが込められているのがよくわかる。
キッチンも最新式で昼時に使う清子が『いままでどうってことないと思っていたけれど、うちのお台所もリフォームしたくなっちゃった』というほど。
いつか、返すために。いつかここを出て行く都会の医者。
皿を洗いながら、そんなことを当たり前のように言われたことが美湖の胸を締めつけている。
考えてはいけない。今は。そう、いつかそうなるとしても。もう惹かれあってしまったから遅い。止められない。晴紀じゃない、美湖自身がそうなっているから。
もう恋なんてしないと思っていた。男もいらないと思っていた。だから横浜に未練なく、ここに来られたのではないのか。
そこで出会ったものは、まるで不可抗力のように美湖の中にどんと激しく衝突してきた。
都会よりも、なにもかもが鮮やか。すべてを解かれるように、丸裸にされるように、恋をしてしまった。
その日の夜、二人で気兼ねのない夜を過ごした後、夜中に晴紀が漁に行くために、出て行った。
その時に『また今治の仕事にでかけるから』と、しばらく留守になることを告げていった。
「二十分前に一度。背中向けたまま『うん、わかった』と言ってくれたから待っていたら、この時間」
「うそ、やだ! せっかく作ってくれたのに、冷めちゃったよね!」
急いでデスクを片づけ、白衣姿の美湖はとにかくキッチンへと急いだ。
テーブルに、カフェ並の食卓が整っていた。ボンゴレパスタの他には、カボチャとカッテージチーズのサラダまである。
パスタの皿からはもう湯気は見えない。美湖は目元を覆って、もう倒れそうな思いで自責する。
「もう、ほんとに、ほんとにごめん」
やっちゃった――と思った。でも晴紀は無表情だった。
「大丈夫だよ、温めなおせば。アサリは少し固くなるかもしれないけれど」
「もう、やだ。こんな自分……」
それでも晴紀は不機嫌な様子もなく、淡々とパスタの皿にラップをして電子レンジに持っていく。
「そんな落ち込まなくても、センセ。俺も、ちょっと遠慮してしまったから」
遠慮? 美湖はやっとうなだれていた頭を上げて、晴紀を見た。
「白衣姿ですごい集中しているんだもんな。難しそうな人体図みたいなの見ていた。心臓のあたりを開いた図みたいなの……。だから、声、強くかけられなかった」
「えっと、あの……。これからはちょっと怒るぐらいでいいから、声をかけて」
「わかった。そうする」
パスタが温まり、晴紀が再度、テーブルをセッティングしてくれる。
「いい匂い。おいしそう」
「仕上げに、パセリな」
ドライではない新鮮なパセリをふりかけてくれると、さらにいい香りに包まれる。
「ハル君は、夕食終わったの」
「うん。母ちゃんと食べた。うちの飯は焼き茄子と、鶏と豆腐をまぜた団子のみぞれがけ」
「それもおいしそうだなあー。さすが清子さん」
「少しだけなら、いいだろ。ボンゴレで残った白ワイン」
グラスも用意されていて、そこにほんのひとくち分だけ。料理をして残った白ワインを晴紀が注いでくれた。
「至れり尽くせり。いいのかなー、もう、またこんなに甘やかされたら、私、ここでも無頓着になっちゃうよー」
なのに晴紀が笑っている。いいんじゃないそれでも、とばかりに。
「でも、さっき。先生の背中を見て思ったよ。あんなにあそこに力を注いでいたら、……そうだな、プライベートで無頓着になるぐらいがちょうどいいのかもなって」
「どっちも上手に出来る人、いるんだけれどね。まさかの初っぱなから雑でごめんね」
「もう謝らなくていいから。ほら、白衣、脱いで」
美湖もすぐ食卓につく準備をして椅子に座った。
いただきます――とボンゴレ・ビアンコをほうばって『おいしい』と伝えると、正面に座っている晴紀も嬉しそうに微笑んでくれる。
「ハル君は飲まないの」
「センセに飲ましたからやめておく。急患が出たら、俺が運転してやるから」
だからたまには飲んだらと言われ、美湖も今夜は甘えて、久しぶりの白ワインをひとくちだけ味わった。
「おいしい。お料理と合ってるね。すごく嬉しい。ありがとう、ハル君」
都会で気楽にできていたことが、自分と同じような医師が何人もいた場所だからこそ、気兼ねなかったことが、この島ではそうはいかない。元々、アルコールの嗜みはなかったが、それでもたまに酒の香りを楽しみたくなることはある。それだけでほぐれる夜もある。それが島ではままならない。あの嵐の夜のような思いはしたくない。万全でいたいという思いがここ数ヶ月で強くなっていた。
それを晴紀は知ってくれていたのだろうか。そんな気持ちになる気遣いだった。
そうして晴紀が作ってくれた夕食を味わっていても、晴紀は目の前でずっと美湖を楽しそうに眺めているだけ。
「センセ。横浜ではそういうブラウスとスカートというスタイルだったんだ」
「ん、そうだね。でも島の往診日は歩くからラフな服をこのまえいっぱい揃えたよ。でも、なんだろ。ブラウスときちんとしたスカートは気が引き締まる」
その姿でさきほど仕事を終えたので、そのまま夕食をとっているのだが、そんな美湖を晴紀がずっと見つめている。
「吾妻先生から経歴書を見せてもらった時から……、俺、ドキドキしていたよ」
「え、なにそれ」
「頭の良さそうな、年上の女医さんを薦められて。その時の写真も先生は綺麗な黒髪で女らしいブラウスだった。だから綺麗な家にして、住みやすいようにして、田舎の島にいる男はなにもわかっていないと困らせないように迎えてやらなくちゃと思っていた。つまり、すげえ緊張していたわけ、俺」
「そうだったの。あー、だったらがっかりだね。逆にハル君の手を煩わせる無頓着女医だったしね」
そこで晴紀がまたおかしそうに噴き出して笑った。
「いやー、ほんと。それは予想外だった。でもさ、最初の最初で、あの吾妻先生と恋人みたいにくっついていたから、その、すげえがっかりしたというのもあるかな……。早苗姉ちゃんのことで心配していたことと、都会の女医さんはそういうの平気なんだというのと、ぐちゃぐちゃになってがっかりだった」
「あれは、そう、最悪のタイミングだったね。でも、二年ぶりに会ったから、吾妻先生が子供みたいな私をからかいたかっただけなんだよ。あの先生から見たら、私は子供なの」
「だから、俺――。いきなり口が悪かったし、先生をめちゃくちゃ睨んでいたかも。でも、いつも緊張していた。先生と話す時は」
年上の女医さんが来るからと、非常に気構えていたようだった。でも美湖もいま振り返ると笑ってしまう。
「お姉さんのくせに、仕事以外なんにもできないのにもがっかりだったでしょ」
晴紀もまた笑い出す。
「もうほんっと。密柑山に迷って買い物にいけなくて、気をつけておいてあげないと冷蔵庫はすぐにからっぽになるし。冷凍うどんばっかり白衣姿で食べている昼休みは衝撃だった」
「大学病院にいてもそんなもんだよ。女医に変なイメージ持ちすぎ」
「でも。俺……、そういう美湖サンでよかったと思ってる。そんな美湖サンと一緒の毎日がいつのまにか楽しくなっている。母も笑顔が増えて、俺は先生に島にいる間は良い思い出になるようにしてあげたいと思って……」
それでシュノーケリングに連れ出したと晴紀はいう。
「抑えていたよ。ずっと。先生はいつかここを出て行く都会の医者。俺は年下で、島の男。いつか返すために、そして俺なんかと関わらせないために。なのに、俺……」
美湖の手元にあったパスタの皿、ボンゴレがなくなる。アサリの殻だけが転がっている。
「ご馳走様。私、片づけるから。ハル君、2階の私の部屋で待っていて」
私の部屋で過ごす準備をしろ、これから私たちはくっついて語り合う。あなたは私の恋人なのだと遠回しに言ったつもりだった。
「私は、そのつもりなんだけれど」
「ん、じゃあ。部屋で待ってます」
敬語で答えた晴紀に美湖は少し笑って、それでも二階へと彼が素直に上がっていったのでほっとする。
エプロンをして食器を洗う。一階には浴槽のバスルームもあるが、二階にも小さなシャワー室を作ってくれていて、そこから音が聞こえてきた。
この家は外観は古いが、中は本当に至れり尽くせりのイマドキの設計になっている。各部屋にクーラーも完備されていて、都会から赴任してきた医師が快適に暮らしてくれるようにという晴紀の願いが込められているのがよくわかる。
キッチンも最新式で昼時に使う清子が『いままでどうってことないと思っていたけれど、うちのお台所もリフォームしたくなっちゃった』というほど。
いつか、返すために。いつかここを出て行く都会の医者。
皿を洗いながら、そんなことを当たり前のように言われたことが美湖の胸を締めつけている。
考えてはいけない。今は。そう、いつかそうなるとしても。もう惹かれあってしまったから遅い。止められない。晴紀じゃない、美湖自身がそうなっているから。
もう恋なんてしないと思っていた。男もいらないと思っていた。だから横浜に未練なく、ここに来られたのではないのか。
そこで出会ったものは、まるで不可抗力のように美湖の中にどんと激しく衝突してきた。
都会よりも、なにもかもが鮮やか。すべてを解かれるように、丸裸にされるように、恋をしてしまった。
その日の夜、二人で気兼ねのない夜を過ごした後、夜中に晴紀が漁に行くために、出て行った。
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