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本編
第十八話 ぼやきと天誅 side - とある刑事
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最近の犯罪というのはたまに理解できないものがある。今回の事件もそれに入るのではないだろうか。今この取調室にいる容疑者の名前は松橋保、二十二歳の医学生の青年だ。
容疑は森永奈緒さんに対する傷害罪と拉致監禁未遂と暴行未遂そのほか諸々。
なんでも最初に薬物を森永さんに打って拉致しようとしたとか。しかもこの男、他の女の子に対しても薬物を使っていたらしい。いわゆるデートレイプってやつだ。薬物に関しては親戚の獣医や知り合いの医師などから手に入れた効き目が弱い睡眠剤から麻酔薬まで種類も様々。森永さんが打たれたのは獣医が犬猫の手術時に使う麻酔薬だったと驚くべき供述が取れた。
被害に遭った他の女性達のことを考えると、彼女は逃げることが出来て本当にラッキーだったと言える。
「……で、なんでまた森永奈緒さんをまた襲おうとしたんだ」
「森永? 彼女は片倉奈緒でしょ」
「いや、森永奈緒さんで間違いない。片倉は旧姓だ」
「は? なんだよ、それ。有り得ねー」
有り得ないのはお前の方だろと心の中で突っ込んだ。多分それは隣にいる先輩刑事も調書を筆記している婦警も感じているに違いない。
「お前を取り押さえた男性が奈緒さんのご主人だ。お前も馬鹿だな、現役自衛官が待ち受けている部屋にのこのことやって来るなんて」
「あのオッサンが奈緒の旦那? あのクソオヤジッ!! まじムカつく! 俺が先に奈緒に目をつけたってのにまたかよっ!!」
馬鹿らしい言い分にお前は馬鹿か?と言いたかったんだが、この取調べは記録されているので暴言は禁止。たとえ相手が現行犯で逮捕された馬鹿でもあくまでも紳士的に執り行うものでなくてはならない。……めんどくせえ、カメラ、壊れてくれないかな。
「あの薬、どうするつもりだったんだ、本当に奈緒さんに打つつもりだったのか?」
「ああ。騒がれると困るから眠らせようと思って」
「誰かが一緒にいるとは思わなかったのか」
「学校のツレから奈緒が住んでいるマンションの部屋を改装するから、一人であのホテルに泊まっていると聞いたんだ。その辺に関してはあいつは金持ちのお嬢だから変だとは思わなかったし」
溜め息をつきたくなる。こいつの言うツレも気の毒なことだ。
「で、眠らせようとしたのはどういうわけで? 乱暴目的なのか?」
「他の女と同じで一度ものにすれば大人しくなると思ったし」
「……口止めするのに写真や動画を撮られたと被害届けを出している女性が何人かいるんだがな、それと同じ手口か。最悪だな、お前」
他の女性が被害届を提出したと聞いて顔が青ざめている。
青ざめるぐらいなら最初からするなっつーの。大体そんなことをして女を抱いて満足できるのか? むなしいだけだろ? 違うのか?
「お前、今回は相手が悪かったな。他の女性なら泣き寝入りしただろうが、彼女は国会議員の娘だ。お前のパパ程度の力では揉み消せないな。素直に全部ゲロッた方が身のためだぞ?」
あ、これって供述の強要になるのか? ま、いいか。
「国会議員の娘だからだよ」
「は?」
「テレビで見ていたら奈緒の父親は体裁だけを気にしていような議員だろ? だったら娘のそんな写真が出回ったら困るから穏便に済ませたいと思うに違いないと思ったんだよ」
「……金を揺するつもりだったのか、いや参ったね……」
「金も入って奈緒の体も楽しめる、一石二鳥じゃん。あいつ、なかなか良い体してるし」
なにが一石二鳥じゃん、だっ! な、殴りたいぞ、こいつ!! 俺は無性にこいつを殴りたい!! 頼む! 誰か殴らせてくれっ!! カメラ今すぐ壊れろ!!
「だいたい奈緒が素直に俺についてこればこんなことしなかったんだよ。あんなおっさんがいいとか、どんだけジジイ好みなんだか。しかも結婚? 馬鹿じゃねーの?」
「……人のことが言えるのか、馬鹿はお前だ」
ずっと黙っていた先輩刑事が口を開いた。先輩も殴りたいだろうな、同い年の娘がいる身としては他人事じゃないだろうし。
「なんでだよ、俺が先に目をつけてたんだぞ。俺の方が奈緒を楽しむ権利があるんじゃないのかよ」
「そんな権利、ねーよ。なにが“奈緒を楽しむ”だ、言うのも汚らわしい。女はモノじゃねーぞ、このクソガキ。だいたい何が権利だ、まともに義務も果たせないような馬鹿がエラそーなこと言ってんじゃねーよ。クソ野郎が」
先輩、言いたい放題だ。凄く羨ましい。俺にはそんな度胸は無い。……カメラ、壊れてくれないかなあ、まじで。
+++++
「……ほんと、馬鹿は死んでも治らないって言うけど、あの馬鹿、十万回ぐらい死んでも無理そうね」
取調室の向こう側から事情聴取を見物させてもらっているけど、本当に松橋は馬鹿だ。それ以外に言いようがない。
「あれでよく今まで無事に社会生活が送れてきたもんだなあ……」
「それこそパパの尻拭いがあってこそなんじゃない?」
「なるほど」
これまでに泣き寝入りした女の子達の数を考えれば奈緒が無事だったのは幸いだった。居酒屋で彼女と松橋の姿が見えないと気付いた時は手遅れかもと覚悟していたのだ。奈緒の機転とその場に居合わせた重光議員のお陰とも言える。
「あいつに奈緒さんがホテルに一人でいると垂れ込んだのはお前の仕業か?」
「私が直接言ったわけじゃないわよ。お喋りなあいつの仲良し君の前でそれらしく匂わせただけ」
「恐ろしい女だな」
隣に立つ男は何やら失礼なことを言っているけど気にしない。大事なのは奈緒が無事で、松橋のことをあのおじさんが無事に捕らえたことだ。
「で、あの馬鹿の始末はどうするんだ? 馬鹿は死んでも治らないとなれば、あの世に送ってもあっちが迷惑なだけだろ」
「そうなのよね、少しは空気が綺麗になるかと思ったけど、あの世に迷惑をかけるのも如何なものかと思うわ。それで、どうせ有罪は間違いないんだし、実刑判決をサクッと出してもらって、こっちが指定する刑務所に送りこんでもらおうと思ってる」
「どこの刑務所だ?」
ふふふと笑うと相手が怯んだのが分かった。失礼ね、何よその態度。これでも私、まだ女子大生なのよ? そんな化け物を見るような目で見ないでほしいものだわ。
「犯罪を犯した人間でも彼等なりのルールっていうのがあってね。とある刑務所に服役中の彼等が一番嫌うのが女子供をレイプした人間なのよね。けっこう熾烈な嫌がらせがあるらしいわよ?」
「……そこへヤツを放り込むのか」
「そ。無理やりレイプされた女の子達がどんな気持ちでいたか思い知るいい機会だと思うの」
その為にわざわざ偉い人に下げたくもない頭を下げたのだ。松橋にはそれなりに思い知ってもらわないと割に合わない。
「おい……それって、その……ナニか?」
「そうよ、ナニよ」
「お前だけは敵に回したくねえなあ……」
「心配ないわ、私が嫌いなのはああいう馬鹿な男だけだから」
もう一人いたわよね、こいつとは違う馬鹿な男。次はあいつの番よ。
容疑は森永奈緒さんに対する傷害罪と拉致監禁未遂と暴行未遂そのほか諸々。
なんでも最初に薬物を森永さんに打って拉致しようとしたとか。しかもこの男、他の女の子に対しても薬物を使っていたらしい。いわゆるデートレイプってやつだ。薬物に関しては親戚の獣医や知り合いの医師などから手に入れた効き目が弱い睡眠剤から麻酔薬まで種類も様々。森永さんが打たれたのは獣医が犬猫の手術時に使う麻酔薬だったと驚くべき供述が取れた。
被害に遭った他の女性達のことを考えると、彼女は逃げることが出来て本当にラッキーだったと言える。
「……で、なんでまた森永奈緒さんをまた襲おうとしたんだ」
「森永? 彼女は片倉奈緒でしょ」
「いや、森永奈緒さんで間違いない。片倉は旧姓だ」
「は? なんだよ、それ。有り得ねー」
有り得ないのはお前の方だろと心の中で突っ込んだ。多分それは隣にいる先輩刑事も調書を筆記している婦警も感じているに違いない。
「お前を取り押さえた男性が奈緒さんのご主人だ。お前も馬鹿だな、現役自衛官が待ち受けている部屋にのこのことやって来るなんて」
「あのオッサンが奈緒の旦那? あのクソオヤジッ!! まじムカつく! 俺が先に奈緒に目をつけたってのにまたかよっ!!」
馬鹿らしい言い分にお前は馬鹿か?と言いたかったんだが、この取調べは記録されているので暴言は禁止。たとえ相手が現行犯で逮捕された馬鹿でもあくまでも紳士的に執り行うものでなくてはならない。……めんどくせえ、カメラ、壊れてくれないかな。
「あの薬、どうするつもりだったんだ、本当に奈緒さんに打つつもりだったのか?」
「ああ。騒がれると困るから眠らせようと思って」
「誰かが一緒にいるとは思わなかったのか」
「学校のツレから奈緒が住んでいるマンションの部屋を改装するから、一人であのホテルに泊まっていると聞いたんだ。その辺に関してはあいつは金持ちのお嬢だから変だとは思わなかったし」
溜め息をつきたくなる。こいつの言うツレも気の毒なことだ。
「で、眠らせようとしたのはどういうわけで? 乱暴目的なのか?」
「他の女と同じで一度ものにすれば大人しくなると思ったし」
「……口止めするのに写真や動画を撮られたと被害届けを出している女性が何人かいるんだがな、それと同じ手口か。最悪だな、お前」
他の女性が被害届を提出したと聞いて顔が青ざめている。
青ざめるぐらいなら最初からするなっつーの。大体そんなことをして女を抱いて満足できるのか? むなしいだけだろ? 違うのか?
「お前、今回は相手が悪かったな。他の女性なら泣き寝入りしただろうが、彼女は国会議員の娘だ。お前のパパ程度の力では揉み消せないな。素直に全部ゲロッた方が身のためだぞ?」
あ、これって供述の強要になるのか? ま、いいか。
「国会議員の娘だからだよ」
「は?」
「テレビで見ていたら奈緒の父親は体裁だけを気にしていような議員だろ? だったら娘のそんな写真が出回ったら困るから穏便に済ませたいと思うに違いないと思ったんだよ」
「……金を揺するつもりだったのか、いや参ったね……」
「金も入って奈緒の体も楽しめる、一石二鳥じゃん。あいつ、なかなか良い体してるし」
なにが一石二鳥じゃん、だっ! な、殴りたいぞ、こいつ!! 俺は無性にこいつを殴りたい!! 頼む! 誰か殴らせてくれっ!! カメラ今すぐ壊れろ!!
「だいたい奈緒が素直に俺についてこればこんなことしなかったんだよ。あんなおっさんがいいとか、どんだけジジイ好みなんだか。しかも結婚? 馬鹿じゃねーの?」
「……人のことが言えるのか、馬鹿はお前だ」
ずっと黙っていた先輩刑事が口を開いた。先輩も殴りたいだろうな、同い年の娘がいる身としては他人事じゃないだろうし。
「なんでだよ、俺が先に目をつけてたんだぞ。俺の方が奈緒を楽しむ権利があるんじゃないのかよ」
「そんな権利、ねーよ。なにが“奈緒を楽しむ”だ、言うのも汚らわしい。女はモノじゃねーぞ、このクソガキ。だいたい何が権利だ、まともに義務も果たせないような馬鹿がエラそーなこと言ってんじゃねーよ。クソ野郎が」
先輩、言いたい放題だ。凄く羨ましい。俺にはそんな度胸は無い。……カメラ、壊れてくれないかなあ、まじで。
+++++
「……ほんと、馬鹿は死んでも治らないって言うけど、あの馬鹿、十万回ぐらい死んでも無理そうね」
取調室の向こう側から事情聴取を見物させてもらっているけど、本当に松橋は馬鹿だ。それ以外に言いようがない。
「あれでよく今まで無事に社会生活が送れてきたもんだなあ……」
「それこそパパの尻拭いがあってこそなんじゃない?」
「なるほど」
これまでに泣き寝入りした女の子達の数を考えれば奈緒が無事だったのは幸いだった。居酒屋で彼女と松橋の姿が見えないと気付いた時は手遅れかもと覚悟していたのだ。奈緒の機転とその場に居合わせた重光議員のお陰とも言える。
「あいつに奈緒さんがホテルに一人でいると垂れ込んだのはお前の仕業か?」
「私が直接言ったわけじゃないわよ。お喋りなあいつの仲良し君の前でそれらしく匂わせただけ」
「恐ろしい女だな」
隣に立つ男は何やら失礼なことを言っているけど気にしない。大事なのは奈緒が無事で、松橋のことをあのおじさんが無事に捕らえたことだ。
「で、あの馬鹿の始末はどうするんだ? 馬鹿は死んでも治らないとなれば、あの世に送ってもあっちが迷惑なだけだろ」
「そうなのよね、少しは空気が綺麗になるかと思ったけど、あの世に迷惑をかけるのも如何なものかと思うわ。それで、どうせ有罪は間違いないんだし、実刑判決をサクッと出してもらって、こっちが指定する刑務所に送りこんでもらおうと思ってる」
「どこの刑務所だ?」
ふふふと笑うと相手が怯んだのが分かった。失礼ね、何よその態度。これでも私、まだ女子大生なのよ? そんな化け物を見るような目で見ないでほしいものだわ。
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「そ。無理やりレイプされた女の子達がどんな気持ちでいたか思い知るいい機会だと思うの」
その為にわざわざ偉い人に下げたくもない頭を下げたのだ。松橋にはそれなりに思い知ってもらわないと割に合わない。
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