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12:妖精の国
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希樹はセフィラの家で囲炉裏を囲みながらお茶をしていた。
それは少年の祝福(呪い)を解くために妖精さんを探しに行くことになり
あの日は遅かったのと明日も日曜日で休日なので、改めてセフィラの家へと集まることにしたからだ。
少年はお土産をセフィラ様に手渡すと2人に向き直る。
「昨日は危ないところを助けていただいて、ありがとうございました。
夜見よるみ高校に通っている財前 タマといいます。」
「タマさんですね。私はセフィラと申します。
この国へは表向き農作物を研究ということになっておりますが
実際は昨日貴方が見た『怪物』の殲滅を目的でこの国へ滞在してます。」
セフィラは穏やかな表情で彼に簡単に『魔』の説明をする。
知ってしまったからにはちゃんと説明したほうがことが大きくならないと考えたのだろう。
少年、タマは希樹の方をくりくりとした丸い瞳でじっと見つめてくる。
「私は立花たちばな 希樹いつきです。
タマさんと同じ学校の1年で、セフィラさんとは色々あって一緒に魔を殲滅してます。」
「1年か、俺は2年生だ。
まぁ昨日言ったとおりこの体質の所為でほぼクラスには顔を出したことはないけど」
タマは年下だと知ると少し安心したように顔を緩ませ、言葉づかいを砕く。
その顔つきが妙に子供っぽく希樹も頬を緩ませた。
(――先輩だったのかぁ。
失礼だけど、身長もあまり変わらなかったから同じとしか年下かと思ってた…。)
「それにしても、女の子なのによくこんな危ないことやれるよな」
タマは眉を寄せつつ希樹に話しかけた。
希樹は少し面を食らったように目を開くと、うーんと思案する。
前の世界では勇者だと皆知っていたのでこのような心配には慣れていないのだ。
少し照れくさい気分になりつつなんて答えるか思案する。
異世界云々を話したところで気まずい思いをするだけな気がしたからだ。
「私には私の事情があるのです。
――先輩がその体質を直したいように、ね。」
そう答えると少し間を空けてタマは『なるほど』と頷いた。
そしてお前も大変なんだなと同情の眼差しを希樹へと向けた。
希樹にも治したい妖精の祝福があって魔と戦っていると思っているのだろう。
(――すべてを話す必要はないよね。
意味ありげにいえば相手は勝手に想像してくれるって誰が教えてくれたんだっけ…?)
「ところでタマ先輩こそ、よく妖精なんて信じましたね」
この世界でこんな話を混乱もせず受け入れるなど珍しいだろう。
タマもそれには苦笑しつつ昨日のことを思い出し、顔を青ざめて答える。
「さすがにあの、『魔』ってやつをみたからな
…それに俺の体質は絶対何か呪いみたいな何かがあるって思ってた。」
たしかにあのモテようは異様ではある。
帰りタマを送って帰ったが途中でも犬やおじさんが集まり大変だったことを思い出し、2人は深くうなづいた。
自己紹介は終わり、具体的に妖精の居場所の話になろうというときに
セフィラは師匠の顔となり真剣さを含みつつ希樹に微笑んだ。
「イツキさん覚えておりますか?」
希樹は前にもあちらの世界で妖精へ頼みごとがあり妖精の街を探したことがある。
なのでセフィラを見ながら静かに頷いた。
(――キノコ型の家があったりお花の家があったりなにもかもが可愛かった。
あそこで飲んだお花の蜜のジュースの味がいまだに忘れられないんだよね…。)
希樹は懐かしみながら微笑み淀みなく答える。
「はい、妖精の隠れ里を探すんですよね。
今回は――お花の香りがヒントになるでしょうか?」
「正解です。」
セフィラは希樹の頭をぽんぽんと優しい手つきで撫でるとタマへ向き直る。
「妖精は戦闘力があまりない種族なので結界を作りその中で暮らします。
結界の裂け目などを探してそこへ入り込んで話をすればいいでしょう。」
「結界の裂け目…それ探し出すのが大変なんじゃないか?」
セフィラは少しタマへと顔を近づける。
男性が苦手なのもあり、絶世の美貌が近いづいたというのもありタマは少しあとずさりするが
セフィラが自分に危害を加えないと分かりとどまった。
そしてセフィラは耳の下あたりに鼻を近づかせクンッと香りを嗅いだ。
「花の香りですね。
貴方は花の妖精から加護を貰っているので花が咲いている場所を当たりましょうか。
特に薔薇の香りが強いです。薔薇が多く咲いている所ですね。」
「…薔薇、か」
タマは自身の柔らかそうな唇へ手を当てると思案顔をする。
なにか心当たりがあるのだろう。
「貴方がよく行く場所に心当たりはありませんか?」
「…家の裏に薔薇がよく咲いている」
「――ああ、それは間違いなさそうですね」
「ねー」と顔を合わせるセフィラと希樹に若干の呆れを含めつつ
彼は家へ案内してくれることになった。
◇◆◇
休日は一日しかないのでさくっとタマの家へと移動することにした。
タマの家はイングリッシュガーデンの庭が立派な落ち着いた洋館だ。
庭はきっちり手入れをしているというより結構自然に任せつつ見苦しくないよう手入れをしているようだ。
だが花の自然な美しさが見事で色とりどりの花を愛でながら3人は庭を歩き裏へと向かう。
紅いスイートピー、発色の良いオレンジ色のポピー、可愛らしいブルーベル、終わりかけのチューリップ…
咲いていないが多くの薔薇の蕾がまだかまだかと初夏を待ちわびている。
――まだ薔薇は咲いていないのにクラクラするほど薔薇の香りで溢れている。
いい香りだが長時間いたら頭がおかしくなりそうだ。
家の裏は山へ続くよう軽く傾斜になっていてそこに空間の歪みを発見した。
「あ、裂け目あります。」
「あっさり見つかりましたね。」
「本当にあったのか…。」
セフィラが少し杖でこんこんと叩くと透明な膜がぺろりと剥がれ別の空間が現れた。
中は草木がびっしりと生えた壁になっていて、下にお腹あたりまでの大きさの小さいトンネルのような通路がある。
まさか本当に自分の家の裏に妖精の街への入口があると思わなかったのだろう。
タマは信じられないといった表情して、苦笑いを浮かべた。
「さあ行きましょうか」
セフィラが先頭を歩いてくれるようで2mの巨体を屈め四つん這いになって通路へ入っていく。
その姿は中々窮屈そうで進まなさそうだが、さすがというべきかスルスルと巨体に似合わず進んでいく。
残った我ら2人はお互いをみつめあって無言で先を譲り合う。
「タマ先輩お先にどうぞ…。」
「君が行ってくれ、僕は後ろに人がいると思うと怖いんだ。」
だが、希樹の今日の服装は少し短めのデニムのスカートに春らしい色合いのシャツだ。
四つん這いになるということは…あとはわかるだろう。
希樹も好き好んでパンツを見せたいわけではないので先を譲っているのだが
タマは今までのトラウマで後ろに人がいると落ち着かないようだ。
「え、でも私スカートなんで…」
というとタマはキョトンとした表情をして
「っ!!!」
急速に顔をグアアアアと真っ赤にさせた。
そしてキョドキョドと手足を動かして、どもりながら叫ぶ。
「お、お前のパンツなんて興味ないんだからな!!!!」
「ぞ、存じております!」
「だからぁ!べ、別に、先にいってやるよ!!そういう意図はなかったんだからな!!」
「あ、はい!!」
希樹はあまりの剣幕に高速で返事を打ち返してしまったので変な回答になった。
タマは真っ赤な顔を隠さないまま通路へとバタバタと入っていく。
(――先輩、いつもパンツ見られる側だったから、自分が見る側になるなんて思わなかったのかな?)
希樹は先ほどの反応に笑いを隠しつつ
自身も通路へ入るために屈み込み、先を急いだ。
それは少年の祝福(呪い)を解くために妖精さんを探しに行くことになり
あの日は遅かったのと明日も日曜日で休日なので、改めてセフィラの家へと集まることにしたからだ。
少年はお土産をセフィラ様に手渡すと2人に向き直る。
「昨日は危ないところを助けていただいて、ありがとうございました。
夜見よるみ高校に通っている財前 タマといいます。」
「タマさんですね。私はセフィラと申します。
この国へは表向き農作物を研究ということになっておりますが
実際は昨日貴方が見た『怪物』の殲滅を目的でこの国へ滞在してます。」
セフィラは穏やかな表情で彼に簡単に『魔』の説明をする。
知ってしまったからにはちゃんと説明したほうがことが大きくならないと考えたのだろう。
少年、タマは希樹の方をくりくりとした丸い瞳でじっと見つめてくる。
「私は立花たちばな 希樹いつきです。
タマさんと同じ学校の1年で、セフィラさんとは色々あって一緒に魔を殲滅してます。」
「1年か、俺は2年生だ。
まぁ昨日言ったとおりこの体質の所為でほぼクラスには顔を出したことはないけど」
タマは年下だと知ると少し安心したように顔を緩ませ、言葉づかいを砕く。
その顔つきが妙に子供っぽく希樹も頬を緩ませた。
(――先輩だったのかぁ。
失礼だけど、身長もあまり変わらなかったから同じとしか年下かと思ってた…。)
「それにしても、女の子なのによくこんな危ないことやれるよな」
タマは眉を寄せつつ希樹に話しかけた。
希樹は少し面を食らったように目を開くと、うーんと思案する。
前の世界では勇者だと皆知っていたのでこのような心配には慣れていないのだ。
少し照れくさい気分になりつつなんて答えるか思案する。
異世界云々を話したところで気まずい思いをするだけな気がしたからだ。
「私には私の事情があるのです。
――先輩がその体質を直したいように、ね。」
そう答えると少し間を空けてタマは『なるほど』と頷いた。
そしてお前も大変なんだなと同情の眼差しを希樹へと向けた。
希樹にも治したい妖精の祝福があって魔と戦っていると思っているのだろう。
(――すべてを話す必要はないよね。
意味ありげにいえば相手は勝手に想像してくれるって誰が教えてくれたんだっけ…?)
「ところでタマ先輩こそ、よく妖精なんて信じましたね」
この世界でこんな話を混乱もせず受け入れるなど珍しいだろう。
タマもそれには苦笑しつつ昨日のことを思い出し、顔を青ざめて答える。
「さすがにあの、『魔』ってやつをみたからな
…それに俺の体質は絶対何か呪いみたいな何かがあるって思ってた。」
たしかにあのモテようは異様ではある。
帰りタマを送って帰ったが途中でも犬やおじさんが集まり大変だったことを思い出し、2人は深くうなづいた。
自己紹介は終わり、具体的に妖精の居場所の話になろうというときに
セフィラは師匠の顔となり真剣さを含みつつ希樹に微笑んだ。
「イツキさん覚えておりますか?」
希樹は前にもあちらの世界で妖精へ頼みごとがあり妖精の街を探したことがある。
なのでセフィラを見ながら静かに頷いた。
(――キノコ型の家があったりお花の家があったりなにもかもが可愛かった。
あそこで飲んだお花の蜜のジュースの味がいまだに忘れられないんだよね…。)
希樹は懐かしみながら微笑み淀みなく答える。
「はい、妖精の隠れ里を探すんですよね。
今回は――お花の香りがヒントになるでしょうか?」
「正解です。」
セフィラは希樹の頭をぽんぽんと優しい手つきで撫でるとタマへ向き直る。
「妖精は戦闘力があまりない種族なので結界を作りその中で暮らします。
結界の裂け目などを探してそこへ入り込んで話をすればいいでしょう。」
「結界の裂け目…それ探し出すのが大変なんじゃないか?」
セフィラは少しタマへと顔を近づける。
男性が苦手なのもあり、絶世の美貌が近いづいたというのもありタマは少しあとずさりするが
セフィラが自分に危害を加えないと分かりとどまった。
そしてセフィラは耳の下あたりに鼻を近づかせクンッと香りを嗅いだ。
「花の香りですね。
貴方は花の妖精から加護を貰っているので花が咲いている場所を当たりましょうか。
特に薔薇の香りが強いです。薔薇が多く咲いている所ですね。」
「…薔薇、か」
タマは自身の柔らかそうな唇へ手を当てると思案顔をする。
なにか心当たりがあるのだろう。
「貴方がよく行く場所に心当たりはありませんか?」
「…家の裏に薔薇がよく咲いている」
「――ああ、それは間違いなさそうですね」
「ねー」と顔を合わせるセフィラと希樹に若干の呆れを含めつつ
彼は家へ案内してくれることになった。
◇◆◇
休日は一日しかないのでさくっとタマの家へと移動することにした。
タマの家はイングリッシュガーデンの庭が立派な落ち着いた洋館だ。
庭はきっちり手入れをしているというより結構自然に任せつつ見苦しくないよう手入れをしているようだ。
だが花の自然な美しさが見事で色とりどりの花を愛でながら3人は庭を歩き裏へと向かう。
紅いスイートピー、発色の良いオレンジ色のポピー、可愛らしいブルーベル、終わりかけのチューリップ…
咲いていないが多くの薔薇の蕾がまだかまだかと初夏を待ちわびている。
――まだ薔薇は咲いていないのにクラクラするほど薔薇の香りで溢れている。
いい香りだが長時間いたら頭がおかしくなりそうだ。
家の裏は山へ続くよう軽く傾斜になっていてそこに空間の歪みを発見した。
「あ、裂け目あります。」
「あっさり見つかりましたね。」
「本当にあったのか…。」
セフィラが少し杖でこんこんと叩くと透明な膜がぺろりと剥がれ別の空間が現れた。
中は草木がびっしりと生えた壁になっていて、下にお腹あたりまでの大きさの小さいトンネルのような通路がある。
まさか本当に自分の家の裏に妖精の街への入口があると思わなかったのだろう。
タマは信じられないといった表情して、苦笑いを浮かべた。
「さあ行きましょうか」
セフィラが先頭を歩いてくれるようで2mの巨体を屈め四つん這いになって通路へ入っていく。
その姿は中々窮屈そうで進まなさそうだが、さすがというべきかスルスルと巨体に似合わず進んでいく。
残った我ら2人はお互いをみつめあって無言で先を譲り合う。
「タマ先輩お先にどうぞ…。」
「君が行ってくれ、僕は後ろに人がいると思うと怖いんだ。」
だが、希樹の今日の服装は少し短めのデニムのスカートに春らしい色合いのシャツだ。
四つん這いになるということは…あとはわかるだろう。
希樹も好き好んでパンツを見せたいわけではないので先を譲っているのだが
タマは今までのトラウマで後ろに人がいると落ち着かないようだ。
「え、でも私スカートなんで…」
というとタマはキョトンとした表情をして
「っ!!!」
急速に顔をグアアアアと真っ赤にさせた。
そしてキョドキョドと手足を動かして、どもりながら叫ぶ。
「お、お前のパンツなんて興味ないんだからな!!!!」
「ぞ、存じております!」
「だからぁ!べ、別に、先にいってやるよ!!そういう意図はなかったんだからな!!」
「あ、はい!!」
希樹はあまりの剣幕に高速で返事を打ち返してしまったので変な回答になった。
タマは真っ赤な顔を隠さないまま通路へとバタバタと入っていく。
(――先輩、いつもパンツ見られる側だったから、自分が見る側になるなんて思わなかったのかな?)
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