反能力犯罪組織 アビリティリバティ

びいと

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7.試されてる、ってことだよな

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能力を付与した武器 エンチャントウエポン。
報告にはそのような力はなかったはずだ。ミツハは真田の言葉を思い出す
「今回の標的は雷属性の能力者ということしか分かっていない。だが、これが普通のことだ。むしろ足利の時が珍しいと思ってくれ。基本的に民間人からの依頼が多いため、素人目にはどのような能力かわからないことが多い。突発的な対応が出来ることが上位ランクには必然となる」

「今この瞬間が試されてる、ってことだよな」

今川の電撃によって膝をつきそうになるのをなんとか堪え、ミツハは政宗を横に突き出す。
対し今川はニィっと笑い、
「まだまだダメージ残っとるみたいやな!そんなんカバでも避けられるで!」
軽く後ろに飛び、躱した


「逃がすか!」
リオスがデザートイーグルを構えた瞬間、リオスの隣にあった配電盤が爆発した。
「ぐッ…あああ!?」
直撃には至らなかったとはいえ、一時的に聴覚にダメージを負ったリオスは思わず倒れ込む。
見ると今川が配電盤に繋がったケーブルを掴んでいた。アジトにしているだけあって明かりをこれで確保していたという訳か、電流を流し、暴発させたのだろう
「低能力者にもやりようはある。こうして俺は逃げ延びて来たんや」
今川は電気を纏いながらミツハに切りかかる。なんとかそれを剣で流しながら、次の手を考える


【どうする。電気を使う以上迂闊に近づくことはできない。】
「あっつ…!」
流すのが遅れ、一瞬電流に感電してしまう
【つまり、当たり前だが近づかなければいい。俺が引き付けてるうちにリオスが…】
「リオス!」
「ああ…分かってんよ…」
リオスが足を狙って発砲する。だが、当たらない
「狙いがブレブレやで。この程度で照準が定まらないとは、アビリティリバティが聞いて呆れるわ!」
今川が足を踏み込みミツハに蹴りを入れる。吹き飛ばされたミツハは鉄骨にぶつかってしまった。
「く…そっこんなとこに…」
鉄骨にぶつかることでダメージがより増えた感じだ。


【…待てよ?鉄骨?】
先ほどの今川の発言、やりようはある、と。
【こいつのアジトはこいつが一番知り尽くしてる。さっきの配電盤も、俺が飛ばされる場所も。思えばとっさのフラッシュグレネードを避けたのも、ここから敵が仕掛けてくることを常に警戒していたからか?】
ミツハは右手に石を、左手にグレネードを今川に見えないように手に取る。
【それなら、ここを熟知してるあいつの戦い方を乱すなら、この場を崩してやればいい!】


右手に持った石を思いっきり投げつけ、後ろ手で逆の方向にグレネードを投げる。鉄骨に当たるように。


先に投げた石を目で追っていた今川は
「はんっ、見当違いのとこに投げとるで。まーだ弱っとんのかい!」
瞬間、ここ一番の力でミツハは政宗で切りかかる。当然短剣で防がれてしまう。
「むっ、ええパワーや。だが、こんなんさっきの二の舞やぞ!」
ミツハの体に電流が流れる
「うっ…がぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!」
だが変わらない。それどころかより正宗を持つ力が強くなっていく。
「なっ…に!?」
今川が目を見開いた瞬間
ドッゴオオオオオオ!!と、
グレネードの起爆により鉄骨が倒れてくる
「電流が来ると分かれば、この程度…耐えてみせるさ…」
ミツハは鍔迫り合いの状況から、今川を吹き飛ばした


【クソッ!だが俺の後ろには何もない。軽く転がって体勢を立て直す…!】
しかし
ゴッ、と今川は何かと激突する。
「なに!?そんなはずは…」
後ろを見ると鉄骨が横に倒れていた。
「まさか…さっきの爆発で…」
【だが、あいつはもう力を出し切ったはず。起き上がるのは俺の方が早い!】



「頼んだぞ、リオス」
「ああ、こんな動かねえ目標なら、もう外さねーさ」



「…!!」
避ける間もなく、今川は肩と太腿を打ち抜かれた






「だー。まだ耳いてーわ」
リオスは耳を抑えながら言う
「機転がきく能力の使い方ってのがあるもんだな。」
ミツハは青ざめた顔でフラフラと歩きながら答えた
「…あんたもうボロボロじゃねーか。報告やらやらなんやらは俺がやっておくからもう休んどきな」
「そうさせてもらう」
ミツハはフラフラと護送車に向かう
「…迷惑かけちまったな。今度は俺が活躍するから、見とけよ?」
「お互い様だ」


今川、並びに周りの武装した無能力者全てを回収した2人はそれなりの評価を受けることになった。





「まだまだ足りんな。足りなさすぎる」
戦いの一部始終を見ていた、赤い瞳に肩まである長い髪の男は呟く。
「クフフ。でもいずれはあなたに挑みに来るかも知れませんよ。何よりあなたによく似ている」
「…フン」
謎の二人組は忽然と姿を消した
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