3 / 105
第1章 ファスティアの冒険者
第3話 静かなるはじまり
しおりを挟む
店番の依頼を請けたものの、うっかり高額な商品を破壊してしまったエルス。
失敗を挽回し依頼を成功させるべく、彼は元気いっぱいに店の営業を開始した。
「へいッらっしゃい! どれもお買い得だぜッ! 今なら珍品も目白押しだァ――!」
立地のおかげかエルスには意外と商才があるのか。始めて間もなく、商品は飛ぶように売れ、商品棚には次々と隙間が増えてゆく。
「はいオッサン、毎度ありィ! あ、キレイな姉さん! このキラキラ目玉、おひとつどうだいッ!?」
エルスは店内の商品を掴み、絶え間なくカウンターへ並べる。
この成果ならば、失敗の取り返しも不可能ではないだろう。
「そこそこ売れはしたけどよ……。やっぱ問題は〝コイツら〟だよなぁ」
やや客足も落ち着いた頃。エルスは商品の中で最古参となった、二本の杖に目を遣る。すると気のせいか、杖に付いた目玉のような装飾が、彼を見つめ返すかのようにギョロリと動いた気がした。
「んー。この悪趣味なデザイン以外は、わりと良さげなんだけどなぁ」
「ほんとだ。かわいいね」
杖と見つめ合っていたエルスだったが、不意に聞こえた少女の声に反応し、慌てて営業モードに入る。
「へい、いらっしゃいッ! おッ、そう言うお客さんも可愛いねッ!」
目の前の少女は細身の剣を腰に差し、金属製の胸当てと白い短めのスカートを身に着けている。
幼さの残る可愛らしい顔立ちと大きな茶色の瞳、赤いリボンでポニーテールに結った、長い茶髪が非常に魅力的だ。
体型は小柄で、年齢よりも幼く見えるが――それは、彼女が〝人間族〟と〝ドワーフ族〟の混血ゆえか。
「――って、アリサじゃねぇかよッ! おまえ、こんな所で何やってんだ?」
カウンターの向こうに立っていたのは紛れもなく、エルスの相棒であるアリサだった。
「もー。お客さんに、そんな乱暴な言い方しちゃダメだよ?」
「なんだ、客だったのか! じゃ、何か買ってくれよなッ!」
「買わない。だってお金ないもん」
「――だよな。知ってる……」
アリサとの戯れ合いに緊張の糸が切れたのか。
エルスは肩の力が抜けたかのように、大きく溜息をついた――。
「そうだ、おまえも手伝ってくれよ。この杖をどうしても売りたいんだ」
「うん。ちょっとだけならいいよ? 次の依頼人さんの所にも行かなきゃだし」
「よしッ、決まりだ! じゃあ、早速それ持って、そこのオッサンに売り込みを――」
「あっ、やっぱりやめよっかなぁ。なんかアヤシイもん」
アリサは危機を察知し、さり気なくカウンターから距離をとる。
そんな彼女に対し、エルスは熱く杖の魅力を語る。
「怪しくねェよ! 見ろッ! こんなに黒光りしてて、目玉もいっぱい付いてて、カッコイイ模様とかも入ってンだぞッ!?」
「ほうほう! これは確かに、興味深い代物ですねぇ」
熱心な力説に反応をしたのは――アリサではなく、男の涼しげな声だった。
新たな客の来店に、エルスは再び営業モードに入る。
「おッ、いらっしゃいッ!」
声の主は若い紳士で、長い紫色の髪をオールバックと三つ編みでまとめ、黒いリボンを着けている。右眼には片眼鏡を掛けており、上質な礼装に身を包んだ姿は執事のような雰囲気だ。
紳士の耳は長く尖っており、その特徴から彼が〝エルフ族〟であることも窺える。
「どうだい兄さんッ! 良い杖だろ? 真っ黒で目玉とかも付いてて、装飾も結構細かいんだぜ?」
「ふむふむ、確かに。こういった珍妙で悪趣味な杖なら、南のランベルトスの好事家あたりに高く売れそうですねぇ」
杖に興味を示した紳士に対し、すかさずアリサも営業を開始する。
「わぁ! お兄さん、お詳しいんですねっ」
「ええ! これでも色々と、手広くやっていますからねぇ。では、折角なので……」
気を良くしたのか、紳士は杖を購入すべく手を伸ばす。
――が、その瞬間。
一連のやり取りを遠巻きに見ていた男が、勢いよくカウンターの前に割り込んできた!
「おおっと! 待ちなエルフの旦那ァ! コイツは俺が貰ってくぜ?」
割り込んできた商人らしき太った男は有無を言わさず、奪うように二本の杖をガッシリと掴み取った。
「あッ、ちょっとオッサン! まだ、その兄さんと交渉中で……」
「――ってぇことは、まだ売れてねぇんだろ? じゃあー、俺が買った!」
「はっはっは! ワタシのことなら気になさらず! ぜひ、そちらに売って差しあげてください!」
突然の乱入者に戸惑うエルス。
対して紳士は人が変わったように、手を叩きながらゲラゲラと楽しげに笑いはじめた。
「え……? じゃあ兄さんとオッサンで一本ずつってのは――」
「――だめだ! 二本とも俺の物だ! 商売ってのはなぁ? 決断の速さが肝心なのよ、ニィちゃん!」
エルスは申し訳なさげに紳士の方を見る。
すると彼は、にこやかな笑顔で「どうぞ」とばかりに前方へ手を差し出した。
「……わかった! じゃあ両方ともオッサンのもんだ! 毎度ありィ!」
「ガッハッハ! 良い手土産が手に入ったぜ!」
商人は上機嫌で料金を支払い、乱暴に杖を抱えて去ってゆく。
そんな彼の行く先には、隊商の荷馬車が待機しているようだ。
「アレは、ランベルトス行きの隊商ですねぇ」
「申し訳ない! 兄さんの方が早かったッてのに……」
「はっはっは! ワタシとしては、興味深いモノが拝見できたので満足ですよ!」
そう言って紳士は涼しげに笑う。
そして彼は、そっとエルスの耳元へ顔を近づけた。
「――それより、お気をつけくださいねぇ? さっきの杖、なかなか興味深い術式が刻まれていましたので……」
「へッ? それは、どういう……」
意味ありげな言葉に、エルスは彼の方を見る――が、すでに謎の紳士の姿は忽然と目の前から消えていた。
「うおッ? 消えた……?」
「すごいねぇ。どうやって消えたんだろ?」
「わからねェ……。んー、まぁいいや!――ありがとな、アリサ。助かったぜ!」
エルスは上機嫌に言い、アリサの頭をポンポンと優しく叩く。
「うーん。わたし結局、何もしてないけどね」
「おまえが来たおかげで結果的に売れたんだし、良いんだよ!」
「そっか。――じゃあ、わたしも次の依頼に行ってくるね」
そう言ってアリサは手を振り、目の前の人混みへと紛れてゆく。
そんな彼女が去った後。エルスは独り、カウンターに頬杖をついたのだった。
失敗を挽回し依頼を成功させるべく、彼は元気いっぱいに店の営業を開始した。
「へいッらっしゃい! どれもお買い得だぜッ! 今なら珍品も目白押しだァ――!」
立地のおかげかエルスには意外と商才があるのか。始めて間もなく、商品は飛ぶように売れ、商品棚には次々と隙間が増えてゆく。
「はいオッサン、毎度ありィ! あ、キレイな姉さん! このキラキラ目玉、おひとつどうだいッ!?」
エルスは店内の商品を掴み、絶え間なくカウンターへ並べる。
この成果ならば、失敗の取り返しも不可能ではないだろう。
「そこそこ売れはしたけどよ……。やっぱ問題は〝コイツら〟だよなぁ」
やや客足も落ち着いた頃。エルスは商品の中で最古参となった、二本の杖に目を遣る。すると気のせいか、杖に付いた目玉のような装飾が、彼を見つめ返すかのようにギョロリと動いた気がした。
「んー。この悪趣味なデザイン以外は、わりと良さげなんだけどなぁ」
「ほんとだ。かわいいね」
杖と見つめ合っていたエルスだったが、不意に聞こえた少女の声に反応し、慌てて営業モードに入る。
「へい、いらっしゃいッ! おッ、そう言うお客さんも可愛いねッ!」
目の前の少女は細身の剣を腰に差し、金属製の胸当てと白い短めのスカートを身に着けている。
幼さの残る可愛らしい顔立ちと大きな茶色の瞳、赤いリボンでポニーテールに結った、長い茶髪が非常に魅力的だ。
体型は小柄で、年齢よりも幼く見えるが――それは、彼女が〝人間族〟と〝ドワーフ族〟の混血ゆえか。
「――って、アリサじゃねぇかよッ! おまえ、こんな所で何やってんだ?」
カウンターの向こうに立っていたのは紛れもなく、エルスの相棒であるアリサだった。
「もー。お客さんに、そんな乱暴な言い方しちゃダメだよ?」
「なんだ、客だったのか! じゃ、何か買ってくれよなッ!」
「買わない。だってお金ないもん」
「――だよな。知ってる……」
アリサとの戯れ合いに緊張の糸が切れたのか。
エルスは肩の力が抜けたかのように、大きく溜息をついた――。
「そうだ、おまえも手伝ってくれよ。この杖をどうしても売りたいんだ」
「うん。ちょっとだけならいいよ? 次の依頼人さんの所にも行かなきゃだし」
「よしッ、決まりだ! じゃあ、早速それ持って、そこのオッサンに売り込みを――」
「あっ、やっぱりやめよっかなぁ。なんかアヤシイもん」
アリサは危機を察知し、さり気なくカウンターから距離をとる。
そんな彼女に対し、エルスは熱く杖の魅力を語る。
「怪しくねェよ! 見ろッ! こんなに黒光りしてて、目玉もいっぱい付いてて、カッコイイ模様とかも入ってンだぞッ!?」
「ほうほう! これは確かに、興味深い代物ですねぇ」
熱心な力説に反応をしたのは――アリサではなく、男の涼しげな声だった。
新たな客の来店に、エルスは再び営業モードに入る。
「おッ、いらっしゃいッ!」
声の主は若い紳士で、長い紫色の髪をオールバックと三つ編みでまとめ、黒いリボンを着けている。右眼には片眼鏡を掛けており、上質な礼装に身を包んだ姿は執事のような雰囲気だ。
紳士の耳は長く尖っており、その特徴から彼が〝エルフ族〟であることも窺える。
「どうだい兄さんッ! 良い杖だろ? 真っ黒で目玉とかも付いてて、装飾も結構細かいんだぜ?」
「ふむふむ、確かに。こういった珍妙で悪趣味な杖なら、南のランベルトスの好事家あたりに高く売れそうですねぇ」
杖に興味を示した紳士に対し、すかさずアリサも営業を開始する。
「わぁ! お兄さん、お詳しいんですねっ」
「ええ! これでも色々と、手広くやっていますからねぇ。では、折角なので……」
気を良くしたのか、紳士は杖を購入すべく手を伸ばす。
――が、その瞬間。
一連のやり取りを遠巻きに見ていた男が、勢いよくカウンターの前に割り込んできた!
「おおっと! 待ちなエルフの旦那ァ! コイツは俺が貰ってくぜ?」
割り込んできた商人らしき太った男は有無を言わさず、奪うように二本の杖をガッシリと掴み取った。
「あッ、ちょっとオッサン! まだ、その兄さんと交渉中で……」
「――ってぇことは、まだ売れてねぇんだろ? じゃあー、俺が買った!」
「はっはっは! ワタシのことなら気になさらず! ぜひ、そちらに売って差しあげてください!」
突然の乱入者に戸惑うエルス。
対して紳士は人が変わったように、手を叩きながらゲラゲラと楽しげに笑いはじめた。
「え……? じゃあ兄さんとオッサンで一本ずつってのは――」
「――だめだ! 二本とも俺の物だ! 商売ってのはなぁ? 決断の速さが肝心なのよ、ニィちゃん!」
エルスは申し訳なさげに紳士の方を見る。
すると彼は、にこやかな笑顔で「どうぞ」とばかりに前方へ手を差し出した。
「……わかった! じゃあ両方ともオッサンのもんだ! 毎度ありィ!」
「ガッハッハ! 良い手土産が手に入ったぜ!」
商人は上機嫌で料金を支払い、乱暴に杖を抱えて去ってゆく。
そんな彼の行く先には、隊商の荷馬車が待機しているようだ。
「アレは、ランベルトス行きの隊商ですねぇ」
「申し訳ない! 兄さんの方が早かったッてのに……」
「はっはっは! ワタシとしては、興味深いモノが拝見できたので満足ですよ!」
そう言って紳士は涼しげに笑う。
そして彼は、そっとエルスの耳元へ顔を近づけた。
「――それより、お気をつけくださいねぇ? さっきの杖、なかなか興味深い術式が刻まれていましたので……」
「へッ? それは、どういう……」
意味ありげな言葉に、エルスは彼の方を見る――が、すでに謎の紳士の姿は忽然と目の前から消えていた。
「うおッ? 消えた……?」
「すごいねぇ。どうやって消えたんだろ?」
「わからねェ……。んー、まぁいいや!――ありがとな、アリサ。助かったぜ!」
エルスは上機嫌に言い、アリサの頭をポンポンと優しく叩く。
「うーん。わたし結局、何もしてないけどね」
「おまえが来たおかげで結果的に売れたんだし、良いんだよ!」
「そっか。――じゃあ、わたしも次の依頼に行ってくるね」
そう言ってアリサは手を振り、目の前の人混みへと紛れてゆく。
そんな彼女が去った後。エルスは独り、カウンターに頬杖をついたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる