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31話 クリストファー
北の森での魔獣発生も落ち着いたと思われた頃、ロバートが血相を変えて俺の前に現れた。
何でも、今日がルルの19歳の誕生日だと言う。
調べなかった自分への失望と共に、なぜ知っているのか尋ねると、ベンの名前が出てきた。
どうしてベンが知っている。
祖母が治療院通いをしていて、ベン経由でルルにクッキーを渡したと、ロバートの声が聞こえているのに先を越された悔しさが込み上げた。
夕食の場でルルの19歳の誕生を祝うとして、問題はプレゼントだった。
本音を言うならアクセサリーを贈りたい。
デザイン性のある、身を守る魔道具とか。
いやーー
駄目だな。
「1年前はアイツとルルちゃん、仲良く食事しててさ。俺もよく見かけたよ。
ルルちゃん、アイツの色のペンダントしてたの覚えてるよ」
友人の言葉を思い出す。
アクセサリーは、無理だな。
それを思い出させるような物も。
考えた末に、ルルが素直に受け取ってくれそうなリボンにした。
ローブとお揃いだから、きっと気に入ってくれるだろう。
ローブも喜んでくれたから。
過去のことだから考えてもどうしようもないのは分かってる。
それでも、ルルが侯爵令息と恋人同士で、奴の色のペンダントを身につけて、仲良く食事に行っていたと思うと、嫉妬心に駆られる。
もう終わったことだ。
でもルルは未だに、奴に傷付けられた傷が癒ずに苦しんでいる。
別れても尚、ルルを苦しめ、彼女の心にその存在が居座り続けている。
それに、奴との別れが無ければ此処に来たかも分からない。
よくわからない感情で胸がぐちゃぐちゃになる。
今できることは、ルルが安心して楽しい毎日を過ごせる様に見守ることだ。
ただ、ぽっと出の男にルルを攫われるのだけは御免だ。
「兄さん、ジェシカが来る!」
何だって?
ルルの誕生会も終わって1週間が過ぎた頃だろうか。
ロバートがとんでもない事を口にした。
ジェシカはロバートの婚約者だ。
ラッシュ伯爵令嬢で、女騎士でもある。元気があってとても良い子だ。
ジェシカが遊びに来るのは全くを持って問題ない。
ただ、ジェシカの従姉妹が必ずと言っていいほどついて来る。
香水の匂いを撒き散らし、出戻りの姉はまだしも、妹は儚げな女性アピールが酷い。
招待もしていないのに図々しく我が物顔で屋敷に入り込む。
俺が在宅時は追い返すが、家令だと体調不良を装い、仮病のくせに医師まで要求する。
これは俺が甘かった。
俺は既に、王都で過去に関係のあった女性達の現在を徹底的に調べ上げた。
元々後腐れの無いような相手としか付き合ってはいない。
既に5年以上前の出来事だ。
でも、ルルに害をなす可能性がある者がないとも限らない。
結果、2人の女性には王都から遠く離れた場所に嫁いでもらった。
これで大丈夫だろう。と安心していた。
でも、ジェシカの従姉妹がいた。
向こうが勝手に寄って来るだけだが、ルルが知ればそうは思わない。
待ち構えて、早急に退場してもらおう。
すでに、ルルの耳に話が入っているかもしれない。
隠すのは得策と思えなく敢えて知らせると、それはそれで『お邪魔ならーー』なんて言われて泣きそうになった。
ジェシカの従姉妹を二度と辺境の地を踏まないように、半分脅しをかけて追い返した。
間違ってもルルには近付けたくない人種だ。
その後、溜まっていた事務仕事を終わらせルルの顔を見ると、駄目だった。
気持ちが溢れ、一方的に自分の思いを告げてしまった。
ルルは困った顔をしていた。
用意しておいた練習着を渡すと、嬉しそうにしていた。
気まづそうなルルが、食堂を出る前に残したワインを慌てて飲み干す姿を見て、やっぱり大好きだと自覚した。
止まらなくなった俺は、ネルソンの食堂の老夫婦が息子夫婦とこちらに越して、新しく始めた食堂にルルを誘った。
半ば強引ではあったが。
魔法伯爵がルルにワンピースを贈っていた話はルルから聞いて知っていた。
食堂まではローリーに騎乗して行く予定なので、普段着にも見える乗馬服にワンピースを2着選んでアンナへ託した。
乗馬服姿のルルは美しかった。
自分が選んだ物を好きな人に着てもらえる喜びは、想像以上だった。
横抱きにしたルルは軽くて、柔らかくて、仄かに石けんの香りがした。
ただ気になったのは、ルルの体がずっと強張っていたことだ。
奴か・・・
外出は辛いかもしれない。
でも、それ位で諦める俺ではなかった。
モーガン爺から、ルルが魔法で淹れる紅茶が美味しい話を聞くとすぐに行動に出た。
夕食後はルルに紅茶を淹れてもらい、色んな話をするまでになった。
ほとんどは俺が話していたようなものだが、ルルもポツリポツリと自分の話をしてくれるのが嬉しかった。
隣国の動きが怪しいのは前からだったが、今回は嫌な予感がした。
ロバートとモーガン爺にこの場を任せて、俺は先鋭部隊と偵察に向かった。
隣国には魔法使いは存在しない。
でも、その分あやしい薬の開発に力を入れていたりする。
成功例はほぼないが、以前一度だけ体が痺れる薬剤を散布された。
事前に情報は入手済みで大事には至らなかったが、前衛にいたロバートが至近距離で薬剤を浴び、ショック症状を起こした。
適切な処置の後は安静にしていれば完治するから問題無いと、モーガン爺は言った。
ロバートもすぐにピンピンし、気にしないでほしいと頼まれた。
今回は、特殊な毒の開発だった。
国境付近に運び込まれた物は破壊し、調べ上げた毒の研究所は故意とは勘付かれにくい火事を起こし、形もなく灰にした。
ただ、運び込まれた毒の一部は別のルートですでに辺境領に持ち込まれていた。
ロバートとモーガンには直ぐに知らせたが、毒がどれだけのものかは計りかねた。
ルルを頼む。
ルルが脅威的な力を秘めているのは知っている。
でも、ロバートに頼んだ。
とにかく、急いだ。
もう、辺境騎士団は昨日から国境へ向かっている。
目に入る敵兵は魔法で纏めて倒す。
人の気配と矢を射る音、そして、眩しい光が目に入った。
ルル
治療をして下がれと命じ、ルルと一瞬目が合った。
「誰が下がるか」
片手を上げたルルは、兵士達を吹き飛ばした。
今度は手から金色の光を放ち、倒れた辺境騎士達を治療し、移動させた。
結界も張ったのか・・・
思わず魅入ってしまったが、終わらせるか。
そう思った時、前方でロバートが震えて倒れていた。
ショック症状か。
ルルにロバートを任せて、俺は残りの兵士を全て一撃で倒した。
振り返ると、ルルがロバートを治療している。
大丈夫そうだな。
疲れ切った俺は、倒れる様に寝そべって目を閉じた。
考えれば、2日寝ずの動きっぱなしだった。
腹も空いたな。
誰かが近寄って来て、俺の体をチェックしている。
ルル、だよな。
俺の名前を心配そうに呼んで、体を優しく揺する。
目を開けようか迷った末に、次に何をするか知りたくなった。
「ふうん。魔力切れじゃない。
分けてあげる」
そう言ったルルは、俺の唇に優しく口づけをし、魔力を流した。
その魔力は、心地よく、優しく、穏やかで、甘かった。
「ルル、もう一回」
その時のルルの慌てようといったらなかった。
夢かと思うくらいに幸せだった。
ルルの柔らかい唇の感触と、心地よくて甘い魔力に酔っていた。
だから、ルルが腹が減った俺にパンを差し出した時は驚いた。
俺は半分にしたパンをルルに渡した。
「少し硬くなっても、3日はいけるから大丈夫」
思い出した?
固まって俺の顔をじっと見て、泣き出した。
抱きしめたい衝動に駆られるのをグッと我慢した。
今抱きしめると、それだけでは済まないのは自分にもわかる。
今のルルにそんなことできないし、それこそ魔法伯爵に殺されるだろう。
ルル、俺が傍にいる。
ずっと、ずっと。
俺がルルを幸せにするから。
泣き止んだルルは、俺にハンカチをくれた。
「クリストファー様、お誕生日おめでとうございます」
「ありがとう、ルル」
嬉しかった。
ただ、胸がいっぱいで、嬉しかった。
何でも、今日がルルの19歳の誕生日だと言う。
調べなかった自分への失望と共に、なぜ知っているのか尋ねると、ベンの名前が出てきた。
どうしてベンが知っている。
祖母が治療院通いをしていて、ベン経由でルルにクッキーを渡したと、ロバートの声が聞こえているのに先を越された悔しさが込み上げた。
夕食の場でルルの19歳の誕生を祝うとして、問題はプレゼントだった。
本音を言うならアクセサリーを贈りたい。
デザイン性のある、身を守る魔道具とか。
いやーー
駄目だな。
「1年前はアイツとルルちゃん、仲良く食事しててさ。俺もよく見かけたよ。
ルルちゃん、アイツの色のペンダントしてたの覚えてるよ」
友人の言葉を思い出す。
アクセサリーは、無理だな。
それを思い出させるような物も。
考えた末に、ルルが素直に受け取ってくれそうなリボンにした。
ローブとお揃いだから、きっと気に入ってくれるだろう。
ローブも喜んでくれたから。
過去のことだから考えてもどうしようもないのは分かってる。
それでも、ルルが侯爵令息と恋人同士で、奴の色のペンダントを身につけて、仲良く食事に行っていたと思うと、嫉妬心に駆られる。
もう終わったことだ。
でもルルは未だに、奴に傷付けられた傷が癒ずに苦しんでいる。
別れても尚、ルルを苦しめ、彼女の心にその存在が居座り続けている。
それに、奴との別れが無ければ此処に来たかも分からない。
よくわからない感情で胸がぐちゃぐちゃになる。
今できることは、ルルが安心して楽しい毎日を過ごせる様に見守ることだ。
ただ、ぽっと出の男にルルを攫われるのだけは御免だ。
「兄さん、ジェシカが来る!」
何だって?
ルルの誕生会も終わって1週間が過ぎた頃だろうか。
ロバートがとんでもない事を口にした。
ジェシカはロバートの婚約者だ。
ラッシュ伯爵令嬢で、女騎士でもある。元気があってとても良い子だ。
ジェシカが遊びに来るのは全くを持って問題ない。
ただ、ジェシカの従姉妹が必ずと言っていいほどついて来る。
香水の匂いを撒き散らし、出戻りの姉はまだしも、妹は儚げな女性アピールが酷い。
招待もしていないのに図々しく我が物顔で屋敷に入り込む。
俺が在宅時は追い返すが、家令だと体調不良を装い、仮病のくせに医師まで要求する。
これは俺が甘かった。
俺は既に、王都で過去に関係のあった女性達の現在を徹底的に調べ上げた。
元々後腐れの無いような相手としか付き合ってはいない。
既に5年以上前の出来事だ。
でも、ルルに害をなす可能性がある者がないとも限らない。
結果、2人の女性には王都から遠く離れた場所に嫁いでもらった。
これで大丈夫だろう。と安心していた。
でも、ジェシカの従姉妹がいた。
向こうが勝手に寄って来るだけだが、ルルが知ればそうは思わない。
待ち構えて、早急に退場してもらおう。
すでに、ルルの耳に話が入っているかもしれない。
隠すのは得策と思えなく敢えて知らせると、それはそれで『お邪魔ならーー』なんて言われて泣きそうになった。
ジェシカの従姉妹を二度と辺境の地を踏まないように、半分脅しをかけて追い返した。
間違ってもルルには近付けたくない人種だ。
その後、溜まっていた事務仕事を終わらせルルの顔を見ると、駄目だった。
気持ちが溢れ、一方的に自分の思いを告げてしまった。
ルルは困った顔をしていた。
用意しておいた練習着を渡すと、嬉しそうにしていた。
気まづそうなルルが、食堂を出る前に残したワインを慌てて飲み干す姿を見て、やっぱり大好きだと自覚した。
止まらなくなった俺は、ネルソンの食堂の老夫婦が息子夫婦とこちらに越して、新しく始めた食堂にルルを誘った。
半ば強引ではあったが。
魔法伯爵がルルにワンピースを贈っていた話はルルから聞いて知っていた。
食堂まではローリーに騎乗して行く予定なので、普段着にも見える乗馬服にワンピースを2着選んでアンナへ託した。
乗馬服姿のルルは美しかった。
自分が選んだ物を好きな人に着てもらえる喜びは、想像以上だった。
横抱きにしたルルは軽くて、柔らかくて、仄かに石けんの香りがした。
ただ気になったのは、ルルの体がずっと強張っていたことだ。
奴か・・・
外出は辛いかもしれない。
でも、それ位で諦める俺ではなかった。
モーガン爺から、ルルが魔法で淹れる紅茶が美味しい話を聞くとすぐに行動に出た。
夕食後はルルに紅茶を淹れてもらい、色んな話をするまでになった。
ほとんどは俺が話していたようなものだが、ルルもポツリポツリと自分の話をしてくれるのが嬉しかった。
隣国の動きが怪しいのは前からだったが、今回は嫌な予感がした。
ロバートとモーガン爺にこの場を任せて、俺は先鋭部隊と偵察に向かった。
隣国には魔法使いは存在しない。
でも、その分あやしい薬の開発に力を入れていたりする。
成功例はほぼないが、以前一度だけ体が痺れる薬剤を散布された。
事前に情報は入手済みで大事には至らなかったが、前衛にいたロバートが至近距離で薬剤を浴び、ショック症状を起こした。
適切な処置の後は安静にしていれば完治するから問題無いと、モーガン爺は言った。
ロバートもすぐにピンピンし、気にしないでほしいと頼まれた。
今回は、特殊な毒の開発だった。
国境付近に運び込まれた物は破壊し、調べ上げた毒の研究所は故意とは勘付かれにくい火事を起こし、形もなく灰にした。
ただ、運び込まれた毒の一部は別のルートですでに辺境領に持ち込まれていた。
ロバートとモーガンには直ぐに知らせたが、毒がどれだけのものかは計りかねた。
ルルを頼む。
ルルが脅威的な力を秘めているのは知っている。
でも、ロバートに頼んだ。
とにかく、急いだ。
もう、辺境騎士団は昨日から国境へ向かっている。
目に入る敵兵は魔法で纏めて倒す。
人の気配と矢を射る音、そして、眩しい光が目に入った。
ルル
治療をして下がれと命じ、ルルと一瞬目が合った。
「誰が下がるか」
片手を上げたルルは、兵士達を吹き飛ばした。
今度は手から金色の光を放ち、倒れた辺境騎士達を治療し、移動させた。
結界も張ったのか・・・
思わず魅入ってしまったが、終わらせるか。
そう思った時、前方でロバートが震えて倒れていた。
ショック症状か。
ルルにロバートを任せて、俺は残りの兵士を全て一撃で倒した。
振り返ると、ルルがロバートを治療している。
大丈夫そうだな。
疲れ切った俺は、倒れる様に寝そべって目を閉じた。
考えれば、2日寝ずの動きっぱなしだった。
腹も空いたな。
誰かが近寄って来て、俺の体をチェックしている。
ルル、だよな。
俺の名前を心配そうに呼んで、体を優しく揺する。
目を開けようか迷った末に、次に何をするか知りたくなった。
「ふうん。魔力切れじゃない。
分けてあげる」
そう言ったルルは、俺の唇に優しく口づけをし、魔力を流した。
その魔力は、心地よく、優しく、穏やかで、甘かった。
「ルル、もう一回」
その時のルルの慌てようといったらなかった。
夢かと思うくらいに幸せだった。
ルルの柔らかい唇の感触と、心地よくて甘い魔力に酔っていた。
だから、ルルが腹が減った俺にパンを差し出した時は驚いた。
俺は半分にしたパンをルルに渡した。
「少し硬くなっても、3日はいけるから大丈夫」
思い出した?
固まって俺の顔をじっと見て、泣き出した。
抱きしめたい衝動に駆られるのをグッと我慢した。
今抱きしめると、それだけでは済まないのは自分にもわかる。
今のルルにそんなことできないし、それこそ魔法伯爵に殺されるだろう。
ルル、俺が傍にいる。
ずっと、ずっと。
俺がルルを幸せにするから。
泣き止んだルルは、俺にハンカチをくれた。
「クリストファー様、お誕生日おめでとうございます」
「ありがとう、ルル」
嬉しかった。
ただ、胸がいっぱいで、嬉しかった。
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