俺だって冒険したい

智秋

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見合い相手は一人じゃないらしい

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起きてから、侍女に髪や着替えを整えて貰うと晩餐の時間だった

お父様が何故かしょんぼり?されていて、お母様には秋に狩りを催しすると伺って、楽しみがひとり増えました

(スポーツみたいだけど、あの緊張した空間が好きなんだと感じるんだよね。リアルハント)

寝仕度の前に書斎に来るように云われたので、侍女に誘導を頼んで書斎に訪れました

書斎の扉をノックすると侍従長のロベルトがにこやかに出迎えてくれました

「暖かいお飲み物をお持ち致します」

いま居る場所は温室の硝子をたくさんの格子窓枠で飾り6枚の花弁が咲く、冬の赤い植物みたいだった

贅沢に中二階の壁を透明な窓にして光をいれ、その真下の壁が柱以外全て飾り窓なので日中なら明るい空間だった

応接間を兼ねたこの珍しい硝子張りの部屋の更に奥に書斎と執務室があるので、色つきの硝子で薔薇が描かれた扉の前で足を止めた

「お母様、シェルミナで御座います」

一礼して、入った先のお部屋にお母様がにこやかに腰かけていらして手招きされました

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