86 / 156
寧々ちゃんまだまだ寵愛中
楽園 ◎
しおりを挟む
お風呂上がり、辰巳さんにくっ付いての金髪をわしゃわしゃ乾かしてたら長い指が足の爪先を撫でながら言った。
「ここチクッてするから、後で切ろうか」
「はい」
「形整えたら、ペディキュアでもしましょう。ブルーがいいかな夏も近いしピンクもいいかな」
「ペディキュア……」
「暑くなったらサンダルはいたりするでしょう、それと海行ったりプール行ったり」
辰巳さんは足の甲にキスしてきて、クスッてするんだけど。
「いや、夏でもスニーカーだし海にもプールにも行きませんし」
「あらそう、じゃあ今年は可愛いサンダル買って海にもプールにも行きましょう」
「え、でも海やプールって水着……」
「着ますよ、当然です」
眼鏡キラッてされて、絶対やだしぃ!
タオルをポイして首に抱き着いた。
「そんな! 辰巳さんは私の体色んな人に見られてもいーんだ!?」
「ん?」
「大事な大事な私の素肌晒し者にするんだぁ!!」
水着姿が恥ずかしいだけだけど、肩口噛み噛みしてたら、辰巳さんは頭を撫でてきてほっぺにちゅうしてくれた。
「そうだねぇ、寧々ちゃん美しすぎるから変な虫が寄り付くとイヤだし、だったらプライベートビーチがいいかな」
「プライベートビーチ?」
「風景見るの好きで、そういう雑誌たくさんあるから、取ってこようか。所々行った場所もあるし」
「何のお話?」
「立つよ」
辰巳さんは私を背中にくっつけたまま立ち上がって、部屋を出ると階段の柱を利用して作られた本棚を見渡して何冊か手に取った。
「何ですか?」
「これこれ、南国のビーチは格別に綺麗だよ寧々ちゃん」
デタ!! 洋画みたいなウィンク!!
それでまた部屋に戻って来て今度は辰巳さんの膝に座ってい一緒に本を開いた。
「ガヤ・アイランド・リゾート、シェラトン・スンギギ・ビーチ・リゾート、ブルガリ・リゾート・バリ、パラオ・パシフィック・リゾート……??」
真っ白い砂浜と青い海と高級ホテルに……いやちょっとあの、もちろん行った事ないし、PC画面つけっぱなしにしておくと出てくる、大自然と海と急にベッドみたいな写真もあるし、綺麗だけど、だけど……。
辰巳さん見上げたらおでこにちゅうだ。
「素敵でしょ? まあホテルのプライベートビーチだけど、騒がしくないしゆったりとした時間を楽しめるよ。こういうところでゆっくり日光浴して妊娠するの最高じゃないですか」
「ここ行くと妊娠するんですか?」
「僕のおすすめはドバイのバージュ アル アラブなんだけど」
「ドバイ?!」
「ん? 嫌い?」
「知らない!」
パンっと本を閉じて、もう! たまに出るこの辰巳さんのセレブ感はなんなんだよ。
「僕と行くのイヤですか」
「いやって訳じゃないですけど……」
「せっかく水着も買ったんだから、ぜひ着てもらいないな」
「え? 買ったんですか!」
辰巳さんは、ふふって笑うだけで答えてくれない、ううう……水着、は恥かしいけど、辰巳さんが私にどんな水着買ったのかは興味あるし……!!
「無理しなくていいんだよ」
「辰巳さん抱っこ!」
「うん、寝ようね」
もやもやしてる時は寝るに限る!!
それでそれで、異常気象の令和の日曜日、日中まさかの30度を超えた東京、私は冷たい水の中に足を浸しながら真上にきた太陽の光を浴びていた。
私のこんな明るい色が似あうなんて知らなかった。
髪も可愛く辰巳さんが結んでくれた。
「お待たせAngel、お茶でもどうですか」
「わあ! おいしそう」
「体冷えるから温かいのも一緒に」
「はい、辰巳さんも後で私のプライベートビーチに入ってくださいね」
「もちろん、本格的に夏になったら、もう少し大きなプールを買おうか」
「欲しいです」
縁側に寄り添って、プールに浮かぶひよこを眺めてまずは温かいココアから、今年の夏は楽しみだなって辰巳さんの腕にスリスリした。
「ここチクッてするから、後で切ろうか」
「はい」
「形整えたら、ペディキュアでもしましょう。ブルーがいいかな夏も近いしピンクもいいかな」
「ペディキュア……」
「暑くなったらサンダルはいたりするでしょう、それと海行ったりプール行ったり」
辰巳さんは足の甲にキスしてきて、クスッてするんだけど。
「いや、夏でもスニーカーだし海にもプールにも行きませんし」
「あらそう、じゃあ今年は可愛いサンダル買って海にもプールにも行きましょう」
「え、でも海やプールって水着……」
「着ますよ、当然です」
眼鏡キラッてされて、絶対やだしぃ!
タオルをポイして首に抱き着いた。
「そんな! 辰巳さんは私の体色んな人に見られてもいーんだ!?」
「ん?」
「大事な大事な私の素肌晒し者にするんだぁ!!」
水着姿が恥ずかしいだけだけど、肩口噛み噛みしてたら、辰巳さんは頭を撫でてきてほっぺにちゅうしてくれた。
「そうだねぇ、寧々ちゃん美しすぎるから変な虫が寄り付くとイヤだし、だったらプライベートビーチがいいかな」
「プライベートビーチ?」
「風景見るの好きで、そういう雑誌たくさんあるから、取ってこようか。所々行った場所もあるし」
「何のお話?」
「立つよ」
辰巳さんは私を背中にくっつけたまま立ち上がって、部屋を出ると階段の柱を利用して作られた本棚を見渡して何冊か手に取った。
「何ですか?」
「これこれ、南国のビーチは格別に綺麗だよ寧々ちゃん」
デタ!! 洋画みたいなウィンク!!
それでまた部屋に戻って来て今度は辰巳さんの膝に座ってい一緒に本を開いた。
「ガヤ・アイランド・リゾート、シェラトン・スンギギ・ビーチ・リゾート、ブルガリ・リゾート・バリ、パラオ・パシフィック・リゾート……??」
真っ白い砂浜と青い海と高級ホテルに……いやちょっとあの、もちろん行った事ないし、PC画面つけっぱなしにしておくと出てくる、大自然と海と急にベッドみたいな写真もあるし、綺麗だけど、だけど……。
辰巳さん見上げたらおでこにちゅうだ。
「素敵でしょ? まあホテルのプライベートビーチだけど、騒がしくないしゆったりとした時間を楽しめるよ。こういうところでゆっくり日光浴して妊娠するの最高じゃないですか」
「ここ行くと妊娠するんですか?」
「僕のおすすめはドバイのバージュ アル アラブなんだけど」
「ドバイ?!」
「ん? 嫌い?」
「知らない!」
パンっと本を閉じて、もう! たまに出るこの辰巳さんのセレブ感はなんなんだよ。
「僕と行くのイヤですか」
「いやって訳じゃないですけど……」
「せっかく水着も買ったんだから、ぜひ着てもらいないな」
「え? 買ったんですか!」
辰巳さんは、ふふって笑うだけで答えてくれない、ううう……水着、は恥かしいけど、辰巳さんが私にどんな水着買ったのかは興味あるし……!!
「無理しなくていいんだよ」
「辰巳さん抱っこ!」
「うん、寝ようね」
もやもやしてる時は寝るに限る!!
それでそれで、異常気象の令和の日曜日、日中まさかの30度を超えた東京、私は冷たい水の中に足を浸しながら真上にきた太陽の光を浴びていた。
私のこんな明るい色が似あうなんて知らなかった。
髪も可愛く辰巳さんが結んでくれた。
「お待たせAngel、お茶でもどうですか」
「わあ! おいしそう」
「体冷えるから温かいのも一緒に」
「はい、辰巳さんも後で私のプライベートビーチに入ってくださいね」
「もちろん、本格的に夏になったら、もう少し大きなプールを買おうか」
「欲しいです」
縁側に寄り添って、プールに浮かぶひよこを眺めてまずは温かいココアから、今年の夏は楽しみだなって辰巳さんの腕にスリスリした。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,060
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる