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Childhood friend lover25
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男子トイレからげっそりしながら出て来たら、
「かああああけるぅう!!! 大丈夫か!!」
「大丈夫な訳あるか、最悪だよマジで本当によう! 飲み会自粛して早退した上司の為に仕事片付けてただけなのに、どういう仕打ちだよ」
「でも凄く気持ち良さそうにしてたけッイッテェ!!」
隣でいらんこと言う幼馴染には裏拳でいいな。
マジでこのオンボロ会社の管理がずさんで良かったわ、警備員が24時間常駐してたらとんでもない事になってたぞ。
まあ飲み会もあったし、運よく誰も来ないで終わってハイジ君はオレをトイレに担ぎ込んでくれた。
そこんとこは割愛しますけど、オレがトイレでヒイヒイ言ってる間に服とミルクティ持って来てくれて、今に至る。
当然だが鞄や荷物は全部ハイジに持たせて会社を後にした。
「何か食べますか沖田様、ご馳走致しますよ」
「そうだな、オレ何も食ってなくて襲われたからな、肉だな肉!」
「肉と何食う? 山芋? ニラ? 鰻??」
「何精の付くもの食わせようとしてんだよ」
直ぐ調子乗る幼馴染に肘鉄入れて、電車に乗ったら袴田さんからまた来週から宜しくお願いしますってメールが着ていた。
そうか、袴田さん上手くいったんだ、ま、上手くいくと思ってけど。
「ボク達も上手くいったって送っちゃう?」
「ちゃわねえよ、お前の事なんて嫌いだし」
言えばボクも嫌い~って返してきて何だコイツ。
で、電車降りて地元の駅、ハイジは焼肉屋に連れてってくれるって言ったんだけど、食欲もだがオレは正常に椅子に座っていられる気がしなくてやっぱり家に帰る事にした、横になりたい早急に!!
きっと初めてを過ごしたカップルなんっちゅーのは腕組んでイチャイチャ帰るんだろうが、オレ達は幼馴染なので、肩が当たれば舌打ちだ。
家着いて、じゃあな死ね強姦魔! って睨んでドア閉めて帰ったのに、20分後にはノコノコ来たよこいつ……。
ベッドに横になってたら、ティーシャツ短パン姿のハイジがご飯持って現れた。
おにぎりと味噌汁、卵焼きとウィンナーと漬物……って定番な夜食をお盆に乗せて。
「寝るにしても何か食ってから寝ろよ」
「分かってるけど、下に行く体力がなかったんだよ、誰かさんのせいで尻もいてえし腰ガクガクなのきばって帰ってきたから、こっちはHPが0なんだっての」
「そっか悪い」
オレが寝てるベッドにハイジは寄りかかって、ペットボトルのお茶ストロー入れて飲ませてくた。
「なあ翔」
「ん?」
おにぎりを貰って一口頬張って、ハイジはオレを見る。
「あのさ、ボク達の事、母さんに言っといたぞ」
「あ?」
「恋愛対象として好きだと、今日半ば強引にボクから関係を結んだって言った」
おにぎり、飲み込んで……何でそんな事言ったんだよって思うけど、でも言わなかったらそれはそれでこの先どうすんだ……ってなる話で。
「それで?」
「それは私達が口出す所じゃないっていいながら、今は上手く答えられないとか、昔の事で翔ちゃんだけが心の支えだったのね、って泣かれた。でも謝るのもおかしいし、微妙な空気だったけど怒られたりはしなかったかな」
「勘当した所で、オレ隣住んでるしな」
心臓バクバクの癖に頭は冷静で、ハイジがフォークで刺したウィンナーくれて食う。
「で、ばーちゃんは、正直良くわかんない【ボク翔が好きだよ本気で好きだよ】って言ったけど私も翔ちゃんが好きだって、そんなのは始めから知ってたって言われた、でもそれがどういう意味なのかは分からない」
「オレもばーちゃん好きだよ」
「ありがとう、それで今部屋に入る時翔のお父さんとお母さんいたから、頭下げて言った。翔と恋人同士になりたいって」
「ふーん……んんん??!」
マ、マジかよ!!!? って思うけど、もう言ってしまったんだから結果聞くしかない訳で。
「そしたら、翔は? って。翔がいいって言うなら……いや少し考えるかもしれないけど、でも二人が決めた事ならって。泣いてはなかったよ、まあ正直うちも翔のとこも快諾はしてないよな、当然だけど」
「そりゃな」
おにぎり置いて、目を擦った、指先がじっとり濡れてこの涙はなんだろうって思った。
ごめん、なのかもしれない。
母さんは、自分のファミレスにいつかオレが子供連れてくるの楽しみにしてるって言ってたし、父さんも親子三世代でゲームしたいって言ってた。
オレはそれを裏切る、ハイジを選ぶ。
こいつの為にそれを裏切っていいのかって、凄く親不孝な気がして、ハイジだけの迷惑じゃない、そういう部分の葛藤もあった。
いつかはオレにも好きな子が出来るんじゃないかってオレは女の子と付き合う予定だったんだ、そんな人現れなかったけれど。
でも、案外にオレの両親だってオレに彼女が出来ないのはハイジがいるからだって気付いていたかもしれない。
だから、ありがとうの安堵の涙なのかな。
よくわからない、オレだって男が好きな訳じゃないんだ、ああ、うん何が言いたいのか良くわからない。
「絶対後悔させないから」
「ん?」
いつの間にかハイジがベッドに乗って来てオレを見下ろしてて、無意識に眉を潜める。
「今まで支えてくれてた分、今度はボクが翔を守るよ」
抱き締められて、キスされて……うん、ハイジが本気なのかは分かる、セックスもした、幼馴染で隣に住んでて今はふざけてないのも、わかるんだけど、どうしても引っ掛かるとこがあって。
「あのさ……」
「うん」
ハイジを抱き締めながら、小さな声で聞く。
「お前、すっげーオレが好きみたいに言ってっけど、中学から大学まで付き合ってた女いたな? あの子は? あれは本気じゃなかったの?」
聞けばハイジはビクン! って背中を強張らせた。
「言いたくない」
「は? 今更それはねえだろ何様だよ言えようんこ」
「あーと……じゃあ翔……絶対引かない?」
「え? 引くって?」
顔を離してハイジはオレの顔中にいっぱいキスをしてまた抱き付いてオレの首に顔を埋めて。
「見られてたんだ」
「あ?」
「抜いてるとこ」
「?????」
「ボクお前への気持ち抑えきれなくてさ。中学なんて性欲のピークじゃん? 翔の体操着着て、嗅いで体育の時間、お前のとこも移動教室で誰もいなかったから教室で抜いてた」
「…………引くじゃないよ、ドン引き、引き過ぎて地面潜って地核が見えてきたわ」
「んで、それを見られてて、バラされたくないなら付き合えって、彼女プライド高かったから、表向きでもボクが彼氏だったら満足みたいで、実際は彼女他の男と遊んでたし僕には興味なかったみたい、それでも将来有望だからって上辺だけ偽装彼氏続けてたけど、ボクが就職したって言ったら音信不通」
何だその話、ばっかじゃねえの! って背中叩いたけど、ハイジはだってーって泣いた。
「今だってドン引きしてんじゃん、当時それを告白なんてできなかったよ。最悪それをバラされてボクが変態扱いされるのはいいけど、翔まで巻き込みたくなかったし」
「そう」
「言えないだろ、お前の体操着嗅ぎながら机にぶっかけてるとこ見られたから彼氏のふりしてるって、言ったらお前二度と口きいてくれなくなると思ったから!」
「今カミングアウトされたって、もう二度と口ききたくねぇと思ってるよ変態」
「ほらぁ!」
離さないからな! って抱きしめてきて、何だっけ? んで、その後の老けてる女もオレへのカモフラに付き合ってた、なんだって言ってたか?
「ハイジ」
「なに」
「もういいや、飯食う」
「イエス!」
ハイジは直ぐに解放してくれて、飯を再開した。
今こうしている間も、下ではうちの両親が隣じゃハイジの両親が頭抱えてんのかなって思ったら何とも言えない気持ちになるな。
飲み会で飲み食いしてきたはずのハイジも、色々あって腹減ったからって理由で一緒に飯食ってる、目があって、ヘラヘラされて相変わらずバカみてぇな顔! 死ねばいいのに!
「いいんだよ翔、これで」
「あ?」
「だってそうだろ、このまま隠して双方彼女も作らずに死ぬまで親を騙し抜けるのか、それとも上辺だけ取り繕って彼女作るか? どっちも親不孝だよ、それって幸せじゃないじゃないか」
「わかった風な口をきくんじゃねえよ、ハイジの癖に」
睨めば、満面な笑みでボクは翔の事なら自分の事よりわかってる、なんて言ってくるから、余計腹立つな。
ご飯食べ終わって、そのままオレはゲームしてた、明日休みだし体痛いし風呂は遠慮しとく。
ハイジは勝手にマンガ読んでる、だが今日は疲れててあんま、ゲームも手に馴染まなくて、そそくさと歯ブラシを取りに行った。
何となく手癖でハイジのも渡して、ハイジはオレを見ずに受け取って礼も言わずに磨いてる。
口ゆすいで顔洗って、ハイジも同じタオル使ってて……。
「寝るから帰れよ」
「寝ればいいじゃん、ボクの事は気にするな!」
「するし」
「いつもは勝手にゲームして寝落ちしてんじゃん」
「してるけど」
「その後ボクにおかずにされてる事も知らないでさ」
「?!」
嘘だよ、嘘嘘~って絶対嘘じゃねえな?
「はい、翔ケータイ!」
「そんな事言われた後にできるかボケ!」
ていっとなぎ払って、ハイジが笑ってオレはキレる、いつもの幼馴染。
夜中に目が冷めたらハイジと目があった、手を繋いでいた、キスをした、笑ってまた直ぐに寝た。
これでいいんだ、彼氏とか彼女とかいらない、それがオレとハイジの関係。
「なあなあ一口くれよお翔ぅ」
「やらん、お前もう自分の食ったろ」
「いいじゃん、翔が食ったのが欲しいだよ」
「マジキモイから触んな」
やいやいやってたら、袴田さんが眼鏡を直して言ってくる。
「で、君達はいつ結婚するの」
「だから、しないって言ってるじゃないですか、オレコイツが世界で一番嫌いなんで!!」
「凄いっしょ袴田さん! ボク、ナンバーワンなんスよ」
終
「かああああけるぅう!!! 大丈夫か!!」
「大丈夫な訳あるか、最悪だよマジで本当によう! 飲み会自粛して早退した上司の為に仕事片付けてただけなのに、どういう仕打ちだよ」
「でも凄く気持ち良さそうにしてたけッイッテェ!!」
隣でいらんこと言う幼馴染には裏拳でいいな。
マジでこのオンボロ会社の管理がずさんで良かったわ、警備員が24時間常駐してたらとんでもない事になってたぞ。
まあ飲み会もあったし、運よく誰も来ないで終わってハイジ君はオレをトイレに担ぎ込んでくれた。
そこんとこは割愛しますけど、オレがトイレでヒイヒイ言ってる間に服とミルクティ持って来てくれて、今に至る。
当然だが鞄や荷物は全部ハイジに持たせて会社を後にした。
「何か食べますか沖田様、ご馳走致しますよ」
「そうだな、オレ何も食ってなくて襲われたからな、肉だな肉!」
「肉と何食う? 山芋? ニラ? 鰻??」
「何精の付くもの食わせようとしてんだよ」
直ぐ調子乗る幼馴染に肘鉄入れて、電車に乗ったら袴田さんからまた来週から宜しくお願いしますってメールが着ていた。
そうか、袴田さん上手くいったんだ、ま、上手くいくと思ってけど。
「ボク達も上手くいったって送っちゃう?」
「ちゃわねえよ、お前の事なんて嫌いだし」
言えばボクも嫌い~って返してきて何だコイツ。
で、電車降りて地元の駅、ハイジは焼肉屋に連れてってくれるって言ったんだけど、食欲もだがオレは正常に椅子に座っていられる気がしなくてやっぱり家に帰る事にした、横になりたい早急に!!
きっと初めてを過ごしたカップルなんっちゅーのは腕組んでイチャイチャ帰るんだろうが、オレ達は幼馴染なので、肩が当たれば舌打ちだ。
家着いて、じゃあな死ね強姦魔! って睨んでドア閉めて帰ったのに、20分後にはノコノコ来たよこいつ……。
ベッドに横になってたら、ティーシャツ短パン姿のハイジがご飯持って現れた。
おにぎりと味噌汁、卵焼きとウィンナーと漬物……って定番な夜食をお盆に乗せて。
「寝るにしても何か食ってから寝ろよ」
「分かってるけど、下に行く体力がなかったんだよ、誰かさんのせいで尻もいてえし腰ガクガクなのきばって帰ってきたから、こっちはHPが0なんだっての」
「そっか悪い」
オレが寝てるベッドにハイジは寄りかかって、ペットボトルのお茶ストロー入れて飲ませてくた。
「なあ翔」
「ん?」
おにぎりを貰って一口頬張って、ハイジはオレを見る。
「あのさ、ボク達の事、母さんに言っといたぞ」
「あ?」
「恋愛対象として好きだと、今日半ば強引にボクから関係を結んだって言った」
おにぎり、飲み込んで……何でそんな事言ったんだよって思うけど、でも言わなかったらそれはそれでこの先どうすんだ……ってなる話で。
「それで?」
「それは私達が口出す所じゃないっていいながら、今は上手く答えられないとか、昔の事で翔ちゃんだけが心の支えだったのね、って泣かれた。でも謝るのもおかしいし、微妙な空気だったけど怒られたりはしなかったかな」
「勘当した所で、オレ隣住んでるしな」
心臓バクバクの癖に頭は冷静で、ハイジがフォークで刺したウィンナーくれて食う。
「で、ばーちゃんは、正直良くわかんない【ボク翔が好きだよ本気で好きだよ】って言ったけど私も翔ちゃんが好きだって、そんなのは始めから知ってたって言われた、でもそれがどういう意味なのかは分からない」
「オレもばーちゃん好きだよ」
「ありがとう、それで今部屋に入る時翔のお父さんとお母さんいたから、頭下げて言った。翔と恋人同士になりたいって」
「ふーん……んんん??!」
マ、マジかよ!!!? って思うけど、もう言ってしまったんだから結果聞くしかない訳で。
「そしたら、翔は? って。翔がいいって言うなら……いや少し考えるかもしれないけど、でも二人が決めた事ならって。泣いてはなかったよ、まあ正直うちも翔のとこも快諾はしてないよな、当然だけど」
「そりゃな」
おにぎり置いて、目を擦った、指先がじっとり濡れてこの涙はなんだろうって思った。
ごめん、なのかもしれない。
母さんは、自分のファミレスにいつかオレが子供連れてくるの楽しみにしてるって言ってたし、父さんも親子三世代でゲームしたいって言ってた。
オレはそれを裏切る、ハイジを選ぶ。
こいつの為にそれを裏切っていいのかって、凄く親不孝な気がして、ハイジだけの迷惑じゃない、そういう部分の葛藤もあった。
いつかはオレにも好きな子が出来るんじゃないかってオレは女の子と付き合う予定だったんだ、そんな人現れなかったけれど。
でも、案外にオレの両親だってオレに彼女が出来ないのはハイジがいるからだって気付いていたかもしれない。
だから、ありがとうの安堵の涙なのかな。
よくわからない、オレだって男が好きな訳じゃないんだ、ああ、うん何が言いたいのか良くわからない。
「絶対後悔させないから」
「ん?」
いつの間にかハイジがベッドに乗って来てオレを見下ろしてて、無意識に眉を潜める。
「今まで支えてくれてた分、今度はボクが翔を守るよ」
抱き締められて、キスされて……うん、ハイジが本気なのかは分かる、セックスもした、幼馴染で隣に住んでて今はふざけてないのも、わかるんだけど、どうしても引っ掛かるとこがあって。
「あのさ……」
「うん」
ハイジを抱き締めながら、小さな声で聞く。
「お前、すっげーオレが好きみたいに言ってっけど、中学から大学まで付き合ってた女いたな? あの子は? あれは本気じゃなかったの?」
聞けばハイジはビクン! って背中を強張らせた。
「言いたくない」
「は? 今更それはねえだろ何様だよ言えようんこ」
「あーと……じゃあ翔……絶対引かない?」
「え? 引くって?」
顔を離してハイジはオレの顔中にいっぱいキスをしてまた抱き付いてオレの首に顔を埋めて。
「見られてたんだ」
「あ?」
「抜いてるとこ」
「?????」
「ボクお前への気持ち抑えきれなくてさ。中学なんて性欲のピークじゃん? 翔の体操着着て、嗅いで体育の時間、お前のとこも移動教室で誰もいなかったから教室で抜いてた」
「…………引くじゃないよ、ドン引き、引き過ぎて地面潜って地核が見えてきたわ」
「んで、それを見られてて、バラされたくないなら付き合えって、彼女プライド高かったから、表向きでもボクが彼氏だったら満足みたいで、実際は彼女他の男と遊んでたし僕には興味なかったみたい、それでも将来有望だからって上辺だけ偽装彼氏続けてたけど、ボクが就職したって言ったら音信不通」
何だその話、ばっかじゃねえの! って背中叩いたけど、ハイジはだってーって泣いた。
「今だってドン引きしてんじゃん、当時それを告白なんてできなかったよ。最悪それをバラされてボクが変態扱いされるのはいいけど、翔まで巻き込みたくなかったし」
「そう」
「言えないだろ、お前の体操着嗅ぎながら机にぶっかけてるとこ見られたから彼氏のふりしてるって、言ったらお前二度と口きいてくれなくなると思ったから!」
「今カミングアウトされたって、もう二度と口ききたくねぇと思ってるよ変態」
「ほらぁ!」
離さないからな! って抱きしめてきて、何だっけ? んで、その後の老けてる女もオレへのカモフラに付き合ってた、なんだって言ってたか?
「ハイジ」
「なに」
「もういいや、飯食う」
「イエス!」
ハイジは直ぐに解放してくれて、飯を再開した。
今こうしている間も、下ではうちの両親が隣じゃハイジの両親が頭抱えてんのかなって思ったら何とも言えない気持ちになるな。
飲み会で飲み食いしてきたはずのハイジも、色々あって腹減ったからって理由で一緒に飯食ってる、目があって、ヘラヘラされて相変わらずバカみてぇな顔! 死ねばいいのに!
「いいんだよ翔、これで」
「あ?」
「だってそうだろ、このまま隠して双方彼女も作らずに死ぬまで親を騙し抜けるのか、それとも上辺だけ取り繕って彼女作るか? どっちも親不孝だよ、それって幸せじゃないじゃないか」
「わかった風な口をきくんじゃねえよ、ハイジの癖に」
睨めば、満面な笑みでボクは翔の事なら自分の事よりわかってる、なんて言ってくるから、余計腹立つな。
ご飯食べ終わって、そのままオレはゲームしてた、明日休みだし体痛いし風呂は遠慮しとく。
ハイジは勝手にマンガ読んでる、だが今日は疲れててあんま、ゲームも手に馴染まなくて、そそくさと歯ブラシを取りに行った。
何となく手癖でハイジのも渡して、ハイジはオレを見ずに受け取って礼も言わずに磨いてる。
口ゆすいで顔洗って、ハイジも同じタオル使ってて……。
「寝るから帰れよ」
「寝ればいいじゃん、ボクの事は気にするな!」
「するし」
「いつもは勝手にゲームして寝落ちしてんじゃん」
「してるけど」
「その後ボクにおかずにされてる事も知らないでさ」
「?!」
嘘だよ、嘘嘘~って絶対嘘じゃねえな?
「はい、翔ケータイ!」
「そんな事言われた後にできるかボケ!」
ていっとなぎ払って、ハイジが笑ってオレはキレる、いつもの幼馴染。
夜中に目が冷めたらハイジと目があった、手を繋いでいた、キスをした、笑ってまた直ぐに寝た。
これでいいんだ、彼氏とか彼女とかいらない、それがオレとハイジの関係。
「なあなあ一口くれよお翔ぅ」
「やらん、お前もう自分の食ったろ」
「いいじゃん、翔が食ったのが欲しいだよ」
「マジキモイから触んな」
やいやいやってたら、袴田さんが眼鏡を直して言ってくる。
「で、君達はいつ結婚するの」
「だから、しないって言ってるじゃないですか、オレコイツが世界で一番嫌いなんで!!」
「凄いっしょ袴田さん! ボク、ナンバーワンなんスよ」
終
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