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連載
新任地
スーツ姿の袴田君はすっぴんの私なんて気にしないで隣に座るとただいまって抱き締めてキスしてきた。
優しく返したいのに「別に無理して来なくて良かったのにぃ!」って言っちゃう助けて、でも会えて嬉しくて体にしがみついてるけど。
袴田君袴田君かこいー、ちゅうちゅうもっとする! って上向いたらいっぱいしてくれた。
溜まってたもの全部出ちゃいそうな柔らかくて温かい口づけに腰砕けそうになって、なんかもう頭可笑しくなって胸にすりすりしちゃってるんだよ、これはマジで何かに操られてるよ! 神様? あなたなの?! あなたなのね!!
「なぁに尾台さんって上手に育てるとこんなに懐くの、やっぱり俺の家においておきたいなあ」
「お腹空いてますか?」
「はい忙しくて昨日から何も食べてないので」
って笑顔で言われたけど、正直イラッときて袴田君跳ねのけてキッチンに向かった。
一分も物食えねえなんてそんな職場ある訳ねーだろ、食えよ眼鏡!! お前の怠慢だろ。
「倒れたらどうすんの!」
「はい、ごめんなさい」
「私とデートするの楽しみじゃないんですね!」
「楽しみです。すみません、尾台さん以外には欲があまりなくて面倒な事は後回しにしてしまうんですよ。ご飯食べない位で人ってそんな直ぐ死なないでしょ? 食べる時は食べますよ」
「うーん……」
服掛けていいですかって手慣れた感じでクローゼットからハンガー出してジャケット脱いでる、食事が面倒な作業の一部に入ってるってその考え直してもらいたいな!
でも、そんなの言うの何だか彼女みたいで気が引けるから私とご飯食べるの楽しいって思ってもらおう。
そんでたくさん一緒に食べたら面倒臭くなくなるね。
「あ、ちなみにご飯作るの三十分位かかります」
「何作るんですか、手伝う?」
腕を捲った袴田君はこちらを振り返ったので、今日八十八円でゲットしたグラタンのソースミックスを掲げた。
「ううん、作るのは刻んで炒めて煮てチーズ乗せてオーブン入れれば完成するグラタンなので、袴田君は手洗って座っていて下さい。むしろ私もそんなに作業ないです」
「そうなんですね、その箱からグラタンが出来るって意味不明ですけど。作業工程が多すぎて座ってて下さいしか聞き取れなかったです」
ベスト姿になった袴田君は、な、なんかちょっとさっきと違ってかっこいいから抱き着いとかな!
包丁置いて走ってって渾身の力でぎゅううううぅうううううぅぅううう!!!! ってして、ふぅって汗拭ってまたキッチン走って戻った。
「何今の」
「え? 何かありました? 止めて下さいよ怖い事言うの幽霊?」
「ああそうか、尾台さんが好きすぎて俺に抱き着いてくる幻影みたいのが見えたんですよ」
「へぇ新種の座敷童みたいな?」
「匂いも感触も体温もあったんですけどね、不思議です。末期だな俺、ちゃんと飯食わないと」
「そうですよ悔い改めて下さい。今度一日ご飯食べてない、なんて言ったら市中引き廻しの上打ち首獄門ですからね」
「そんな処されちゃうの随分罪深い男ですね俺、重々改心します」
袴田君は眼鏡直しながら洗面所に消えて行った。
その間にパパッと部屋綺麗にしとく、特にこの永遠の恋が成就する神社とか恋人峠とか、愛の鐘とか恋人たちの聖地とかは隠しておかねば!!
べ、別に行きたくないし!! 憧れてないし!
テーブルの周りわざとらしくない程度に整えて、え? どうしようパソコン画面何にしとこう。
そわそわしてたら袴田君帰ってきちゃって。
「いやーーやっぱりあの幽霊はあまりにも、こう…………うちにもきてくれないかなー」
ってまだ座敷童の話してる!!
なにくわーぬ顔でキッチンに戻って、麦茶そっとテーブルに置いた。
「粗茶ですが」
「はい、ありがとうございます座敷童さん」
「尾台ですけど」
「間違えました、ああ俺もデートスポット調べたいのでPC弄ってもいいで…………へぇ尾台さんおしん見てたんですか、俺達が生まれる前のドラマですよね。どこらへんに興味が? ちょっと自分に重ねてみたりして?」
「え? うんっと……そのえっと雪景色……」
「ああ、背景の話? 絶対興味ないでしょ、いいですよ変な小細工しなくて」
「グギギ……」
してないもん!!
って叫んでグラタン作りに没頭した。
あ! 私グラタンの時ってグラタンしか食べないんだけど、男の人ってコレに米とかパン食べるのかなって疑問が湧いたりなんかして。
炒めた具材にミックスと水、牛乳、マカロニ入れてかき混ぜながら煮込んでるんだけど、今更袴田君グラタン嫌いだったらどうしようって思った。
だって袴田君って嫌いでも私が作るって言ったら好きって言いそうじゃん。
でもここまできちゃったし、とりあえず作って微妙な顔してたら冷凍しようって、他の献立も考えてたんだけど……。
そもそもちょっと待って! これって袴田君お泊りコースなのかな。
ちらって袴田君見たら、スーツのまま雑誌見たりPC見たりしてる、あ、眼鏡直した、口に手当てて格好よしゅぎる、また座敷童しに行こうかな。
器に入れてチーズかけてオーブンに入れて、とりあえずこれだけはって言っといた。
「あの、袴田君!!」
「はい」
胡坐かいてても背筋伸びてて、綺麗な顔がこっち向く。
「あの私今…………生理中です」
「………………ああ」
袴田君は頷いて視線をPCに戻した、そうか……ああってそんな反応か、何か色々お月様とか女の子の日とか? 言い方考えたんだけど、袴田君に眼鏡直されながら「それって生理を指す隠語ですか?」って真顔で聞か返されたら恥ずかしいから隠さず言ってみた、で、袴田君は少しPCを弄ると、立ち上がった。
「袴田君?」
「知ってますよ」
「へ?」
カレンダーの前に立った袴田君は今日を指差して首を傾げた。
「このドクロマークってその印ですよね?」
「そそそそそそ……………………ぅん」
「酔ってる尾台さんがカレンダーのマーク教えてくれました家のマークは家賃払う日、お金のマークはお給料日」
「そうですか……」
何だか力抜けてきちゃって、そしたら袴田君はドクロの書かれた場所から指を弾ませて次の週次の週って滑らせてハートマークで止めた。
「へぇ~ちょうど、旅行の日が尾台さんの排卵日付近じゃないですか」
「え、そうなの」
「尾台さんがすげー発情してエロくなる時期ですよ」
「は?」
「楽しみですね。ほらこれからエッチした日はハートマークつけましょうか。したい日もつけていいですよ」
にこってされてちょっと意味が分からなかった、その指先でぽんぽんカレンダー辿ると排卵日? やらがわかるのか、そんで私がエロくなるってなんで?
って、でも二人きりで男女が旅行とか、まずする事あるんじゃないんですかね私達って思って、
「でもそれちょっと待って袴田君!!」
「何ですか大好きな尾台さん入籍しますか」
「なんでもないです!」
ワイシャツの胸ポケットから茶色い紙出されてお口チャック!!! 何?!! 常に持ち歩いてんのそれ!!
排卵日? とやらも聞きたいけど聞いたら意地悪にやりになるから止めておこう。
「グラタン後少しでできますよ」
「ヤッター」
とその笑顔は少年のようだった。
袴田君もグラタンだけでいいって言うので熱々のを二人でふーふーしながら食べるのは美味しかった。
グラタン好きだからたまに作るけど、いつも一人だしお茶どうぞってする相手いるのイイネ。
うんそうだ、家族が出来たみたい。
どうでもいい話がすっごい楽しい、袴田君私と食べるの同じ位のペースなんだ、美味しいっていっぱい言ってくれるの嬉しすぎる、目合ってにこってしたら口拭いてくれた。
ご馳走様して、この後どうするの? でもなく、お風呂入っておいでって言われてお風呂出て来たら食器が洗われてた。
二人で歯ブラシして、いつの間にか袴田君はこないだ持って来てたスウェットに着替えてた。
口濯いで、ベッドに行って優しく抱っこしてくれる。
もちろんエッチのじゃない抱っこ、好きって言いながら頭にキスしてくれていやらしくない手付きで体撫でてくれて、私も抱き返して。
胸苦しくなるくらい幸せを感じてる。
袴田君に、今お腹の中に溜まってる気持ち言いたいって上向いたら、思考が蕩けそうなディープキスが待ってた。
体密着させて心臓の音分け合うみたいに同化して、優しく舌が絡まって、体熱くなって色んな所触られたくなるような深いキスだった。
唇離されて、口の中に溜まった袴田君の飲み込んでたら、額にキスされて掠れた声でおやすみなさいって言われた。
小さく頷いて、目を閉じたら直に意識が飛んだ。
目を開けたら袴田君がいなかった。
そんなのいつもの朝なのに、起きたら袴田君が寝ている方がおかしいし、なんならそんな日この家で訪れたことないのに。
閉じられたPCに
「ごちそうさまでした。また会社で、大好きです。」
と書かれたメモを見て泣きそうになってしまった。
袴田君も玄関でお先に失礼しますって言って一人で帰ったのかなって想像したら月曜日の朝から勝手に涙がぽろっと落ちた。
袴田君に会いたい。
驚かない、絶対驚かないって言ってたのに、書かれていた言葉を口に出したら、やっぱり私の心臓は飛び出すくらい大きく跳ねていた。
「辞令
営業部課長 佐々木 大志殿
平成30年10月1日付けをもって、本社営業部への異動を命ずる。
新任地での活躍を期待します。
株式会社GDC
代表取締役会長 三神 武雄」
優しく返したいのに「別に無理して来なくて良かったのにぃ!」って言っちゃう助けて、でも会えて嬉しくて体にしがみついてるけど。
袴田君袴田君かこいー、ちゅうちゅうもっとする! って上向いたらいっぱいしてくれた。
溜まってたもの全部出ちゃいそうな柔らかくて温かい口づけに腰砕けそうになって、なんかもう頭可笑しくなって胸にすりすりしちゃってるんだよ、これはマジで何かに操られてるよ! 神様? あなたなの?! あなたなのね!!
「なぁに尾台さんって上手に育てるとこんなに懐くの、やっぱり俺の家においておきたいなあ」
「お腹空いてますか?」
「はい忙しくて昨日から何も食べてないので」
って笑顔で言われたけど、正直イラッときて袴田君跳ねのけてキッチンに向かった。
一分も物食えねえなんてそんな職場ある訳ねーだろ、食えよ眼鏡!! お前の怠慢だろ。
「倒れたらどうすんの!」
「はい、ごめんなさい」
「私とデートするの楽しみじゃないんですね!」
「楽しみです。すみません、尾台さん以外には欲があまりなくて面倒な事は後回しにしてしまうんですよ。ご飯食べない位で人ってそんな直ぐ死なないでしょ? 食べる時は食べますよ」
「うーん……」
服掛けていいですかって手慣れた感じでクローゼットからハンガー出してジャケット脱いでる、食事が面倒な作業の一部に入ってるってその考え直してもらいたいな!
でも、そんなの言うの何だか彼女みたいで気が引けるから私とご飯食べるの楽しいって思ってもらおう。
そんでたくさん一緒に食べたら面倒臭くなくなるね。
「あ、ちなみにご飯作るの三十分位かかります」
「何作るんですか、手伝う?」
腕を捲った袴田君はこちらを振り返ったので、今日八十八円でゲットしたグラタンのソースミックスを掲げた。
「ううん、作るのは刻んで炒めて煮てチーズ乗せてオーブン入れれば完成するグラタンなので、袴田君は手洗って座っていて下さい。むしろ私もそんなに作業ないです」
「そうなんですね、その箱からグラタンが出来るって意味不明ですけど。作業工程が多すぎて座ってて下さいしか聞き取れなかったです」
ベスト姿になった袴田君は、な、なんかちょっとさっきと違ってかっこいいから抱き着いとかな!
包丁置いて走ってって渾身の力でぎゅううううぅうううううぅぅううう!!!! ってして、ふぅって汗拭ってまたキッチン走って戻った。
「何今の」
「え? 何かありました? 止めて下さいよ怖い事言うの幽霊?」
「ああそうか、尾台さんが好きすぎて俺に抱き着いてくる幻影みたいのが見えたんですよ」
「へぇ新種の座敷童みたいな?」
「匂いも感触も体温もあったんですけどね、不思議です。末期だな俺、ちゃんと飯食わないと」
「そうですよ悔い改めて下さい。今度一日ご飯食べてない、なんて言ったら市中引き廻しの上打ち首獄門ですからね」
「そんな処されちゃうの随分罪深い男ですね俺、重々改心します」
袴田君は眼鏡直しながら洗面所に消えて行った。
その間にパパッと部屋綺麗にしとく、特にこの永遠の恋が成就する神社とか恋人峠とか、愛の鐘とか恋人たちの聖地とかは隠しておかねば!!
べ、別に行きたくないし!! 憧れてないし!
テーブルの周りわざとらしくない程度に整えて、え? どうしようパソコン画面何にしとこう。
そわそわしてたら袴田君帰ってきちゃって。
「いやーーやっぱりあの幽霊はあまりにも、こう…………うちにもきてくれないかなー」
ってまだ座敷童の話してる!!
なにくわーぬ顔でキッチンに戻って、麦茶そっとテーブルに置いた。
「粗茶ですが」
「はい、ありがとうございます座敷童さん」
「尾台ですけど」
「間違えました、ああ俺もデートスポット調べたいのでPC弄ってもいいで…………へぇ尾台さんおしん見てたんですか、俺達が生まれる前のドラマですよね。どこらへんに興味が? ちょっと自分に重ねてみたりして?」
「え? うんっと……そのえっと雪景色……」
「ああ、背景の話? 絶対興味ないでしょ、いいですよ変な小細工しなくて」
「グギギ……」
してないもん!!
って叫んでグラタン作りに没頭した。
あ! 私グラタンの時ってグラタンしか食べないんだけど、男の人ってコレに米とかパン食べるのかなって疑問が湧いたりなんかして。
炒めた具材にミックスと水、牛乳、マカロニ入れてかき混ぜながら煮込んでるんだけど、今更袴田君グラタン嫌いだったらどうしようって思った。
だって袴田君って嫌いでも私が作るって言ったら好きって言いそうじゃん。
でもここまできちゃったし、とりあえず作って微妙な顔してたら冷凍しようって、他の献立も考えてたんだけど……。
そもそもちょっと待って! これって袴田君お泊りコースなのかな。
ちらって袴田君見たら、スーツのまま雑誌見たりPC見たりしてる、あ、眼鏡直した、口に手当てて格好よしゅぎる、また座敷童しに行こうかな。
器に入れてチーズかけてオーブンに入れて、とりあえずこれだけはって言っといた。
「あの、袴田君!!」
「はい」
胡坐かいてても背筋伸びてて、綺麗な顔がこっち向く。
「あの私今…………生理中です」
「………………ああ」
袴田君は頷いて視線をPCに戻した、そうか……ああってそんな反応か、何か色々お月様とか女の子の日とか? 言い方考えたんだけど、袴田君に眼鏡直されながら「それって生理を指す隠語ですか?」って真顔で聞か返されたら恥ずかしいから隠さず言ってみた、で、袴田君は少しPCを弄ると、立ち上がった。
「袴田君?」
「知ってますよ」
「へ?」
カレンダーの前に立った袴田君は今日を指差して首を傾げた。
「このドクロマークってその印ですよね?」
「そそそそそそ……………………ぅん」
「酔ってる尾台さんがカレンダーのマーク教えてくれました家のマークは家賃払う日、お金のマークはお給料日」
「そうですか……」
何だか力抜けてきちゃって、そしたら袴田君はドクロの書かれた場所から指を弾ませて次の週次の週って滑らせてハートマークで止めた。
「へぇ~ちょうど、旅行の日が尾台さんの排卵日付近じゃないですか」
「え、そうなの」
「尾台さんがすげー発情してエロくなる時期ですよ」
「は?」
「楽しみですね。ほらこれからエッチした日はハートマークつけましょうか。したい日もつけていいですよ」
にこってされてちょっと意味が分からなかった、その指先でぽんぽんカレンダー辿ると排卵日? やらがわかるのか、そんで私がエロくなるってなんで?
って、でも二人きりで男女が旅行とか、まずする事あるんじゃないんですかね私達って思って、
「でもそれちょっと待って袴田君!!」
「何ですか大好きな尾台さん入籍しますか」
「なんでもないです!」
ワイシャツの胸ポケットから茶色い紙出されてお口チャック!!! 何?!! 常に持ち歩いてんのそれ!!
排卵日? とやらも聞きたいけど聞いたら意地悪にやりになるから止めておこう。
「グラタン後少しでできますよ」
「ヤッター」
とその笑顔は少年のようだった。
袴田君もグラタンだけでいいって言うので熱々のを二人でふーふーしながら食べるのは美味しかった。
グラタン好きだからたまに作るけど、いつも一人だしお茶どうぞってする相手いるのイイネ。
うんそうだ、家族が出来たみたい。
どうでもいい話がすっごい楽しい、袴田君私と食べるの同じ位のペースなんだ、美味しいっていっぱい言ってくれるの嬉しすぎる、目合ってにこってしたら口拭いてくれた。
ご馳走様して、この後どうするの? でもなく、お風呂入っておいでって言われてお風呂出て来たら食器が洗われてた。
二人で歯ブラシして、いつの間にか袴田君はこないだ持って来てたスウェットに着替えてた。
口濯いで、ベッドに行って優しく抱っこしてくれる。
もちろんエッチのじゃない抱っこ、好きって言いながら頭にキスしてくれていやらしくない手付きで体撫でてくれて、私も抱き返して。
胸苦しくなるくらい幸せを感じてる。
袴田君に、今お腹の中に溜まってる気持ち言いたいって上向いたら、思考が蕩けそうなディープキスが待ってた。
体密着させて心臓の音分け合うみたいに同化して、優しく舌が絡まって、体熱くなって色んな所触られたくなるような深いキスだった。
唇離されて、口の中に溜まった袴田君の飲み込んでたら、額にキスされて掠れた声でおやすみなさいって言われた。
小さく頷いて、目を閉じたら直に意識が飛んだ。
目を開けたら袴田君がいなかった。
そんなのいつもの朝なのに、起きたら袴田君が寝ている方がおかしいし、なんならそんな日この家で訪れたことないのに。
閉じられたPCに
「ごちそうさまでした。また会社で、大好きです。」
と書かれたメモを見て泣きそうになってしまった。
袴田君も玄関でお先に失礼しますって言って一人で帰ったのかなって想像したら月曜日の朝から勝手に涙がぽろっと落ちた。
袴田君に会いたい。
驚かない、絶対驚かないって言ってたのに、書かれていた言葉を口に出したら、やっぱり私の心臓は飛び出すくらい大きく跳ねていた。
「辞令
営業部課長 佐々木 大志殿
平成30年10月1日付けをもって、本社営業部への異動を命ずる。
新任地での活躍を期待します。
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