125 / 154
おしまいの後
袴田雄太 ◎
こんにちは八雲 寧々です。
尾台さんの隣に座る事務員ですが、いかんせん存在が空気すぎて皆さんに気付かれません。
まあモブなのでこれからも誰の目にも触れず、尾台さんのいい匂いだけ吸って生きていきます。
趣味はBがLしている姿を愛でる事や描くことです、これは尾台さんのお役のにも立てていると思います、袴田君からたまに睨まれますが止めません。
そしたら、ある日の午後、隣の尾台さんが眉間を寄せて唸っているじゃありませんか。
尽かさず眼鏡を直して話掛けてみる、わ、私に何かできることはないかな!
「うーん……」
「ど、どうしました? 尾台さん!」
「うぅぅうーん」
「そんな、ろくろ回して」
「え! 回してたかな?!」
尾台さんは手を止めて瞼を開けて私を見てきて。
「してましたよ【それは限りなくフリーダムでアジャイルそしてイノベーティブであり、シュリンクされたパジェットをどのようなスキームで獲得していくのか、そのオポチュニティマティーマネジメントがこそが鍵です】みたいな顔してました」
「めっちゃろくろ回すヤツそれ!!」
「で、どうしたんですか」
「ああ、えっと……」
すると、スッとある場所を指差して私もその先を見る。
「ピ!!」
「やっぱり寧々ちゃんもそんなリアクションすると思ってたよ」
動揺してしまって落ちそうになった眼鏡を戻して、はい! 二人で口元書類で隠す!!!
そこには袴田君と桐生さんが仕事の話してて、あのちょっと!! 桐生さん袴田君の肩に手置いちゃったりなんかして袴田君もイヤがねんgldんvfhd;ws、bん;:s:。mbgm;¥。
「待って待って大丈夫!? 寧々ちゃん眼鏡グルグルしちゃってるよ!」
「こ、これは……あの」
「ほ、ほら! 寧々ちゃんもろくろ回してるじゃん!!」
「完成間近ですね」
「芸術品ですよね」
そのあの、対照的な二人が並んでのどうしようこれ…………。
とてもイイ!!!
「尾台さんの前で言うのも……と思うんですが、私非常にアリ寄りの…………アリです!」
「桐生さんのヒーロー感と袴田君の草食感(偽)いいよね……」
とりあえず、メモメモ、って思ったけど!
「ヤダどうしよう尾台さん、こんな絵を鞄に忍ばせてたら午後お仕事集中できない! な、何か他の事考えないと!」
「え? ああ、そうだね! 直ぐ口元緩んじゃうもんね! ええっと……そうだな、アレ! さっき寧々ちゃん手見てニコニコしてたよね? あれ何?」
「手を見て?」
「そうそう、左手上げてじっと見てなかった?」
言われて手を見てみて、ああそれは……。
うう、それもそれで恥ずかしいけど……。
「あの……それは」
「うん、何?」
「私も結婚したらここに指輪するんだなって思って見てたただけです」
「おおお……」
「名前も辰巳寧々になるのかな……とか」
「ほう…………………んんん?!!!」
ふぅーんと尾台さんは頷いてたのに最後に何か思いついたようにハッとして頬を両手で押さえた。
「え? 尾台さんこそどうしたんですか?」
「いや、今凄いのキちゃって…………」
「何ですか! 気になる!!!」
「マジ凄いよ寧々ちゃん、あのさ…………」
目を泳がせる尾台さんの顔を覗き込んだら、震えた唇が。
「桐生雄太……」
「?!!!!!!!!」
「ほら! 何かシックリくるでしょう?!!!」
「大発見じゃないですかッ!!!!」
「袴田陸!」
「しゅごいぃい!!」
「しゅごくないです気持ち悪いので止めて下さい総務の袴田雄太です。尾台さんそろそろ怒るよ」
「ヒッ!」
いつの間にか背後に立っていた袴田君が眼鏡キラってしながら尾台さんの頭鷲掴みにしてて、私もスクっと背筋を伸ばす。
「もちろん、桐生さんはお仕事に対して非常に勤勉で誠実な方なので俺も評価してますよ、でもねそれだけですから、変な妄想するの止めて下さい」
「だだだだ、だってピッタリだと思ったんだもん! ね? 寧々ちゃん!!」
「私は辰巳雄太も推してますよ!」
「僕は桐生絵夢が一番しっくりくると思ってるよ、尾台」
「てめーオイ桐生、一回シメるから表出ろ」
「ひゃだ! 袴田君格好いいけど暴力はいけません」
※今晩、袴田君一部取り下げを行います。
DL等、必要な方は宜しくお願いします。
それでは、現状の袴田君、さようなら。
尾台さんの隣に座る事務員ですが、いかんせん存在が空気すぎて皆さんに気付かれません。
まあモブなのでこれからも誰の目にも触れず、尾台さんのいい匂いだけ吸って生きていきます。
趣味はBがLしている姿を愛でる事や描くことです、これは尾台さんのお役のにも立てていると思います、袴田君からたまに睨まれますが止めません。
そしたら、ある日の午後、隣の尾台さんが眉間を寄せて唸っているじゃありませんか。
尽かさず眼鏡を直して話掛けてみる、わ、私に何かできることはないかな!
「うーん……」
「ど、どうしました? 尾台さん!」
「うぅぅうーん」
「そんな、ろくろ回して」
「え! 回してたかな?!」
尾台さんは手を止めて瞼を開けて私を見てきて。
「してましたよ【それは限りなくフリーダムでアジャイルそしてイノベーティブであり、シュリンクされたパジェットをどのようなスキームで獲得していくのか、そのオポチュニティマティーマネジメントがこそが鍵です】みたいな顔してました」
「めっちゃろくろ回すヤツそれ!!」
「で、どうしたんですか」
「ああ、えっと……」
すると、スッとある場所を指差して私もその先を見る。
「ピ!!」
「やっぱり寧々ちゃんもそんなリアクションすると思ってたよ」
動揺してしまって落ちそうになった眼鏡を戻して、はい! 二人で口元書類で隠す!!!
そこには袴田君と桐生さんが仕事の話してて、あのちょっと!! 桐生さん袴田君の肩に手置いちゃったりなんかして袴田君もイヤがねんgldんvfhd;ws、bん;:s:。mbgm;¥。
「待って待って大丈夫!? 寧々ちゃん眼鏡グルグルしちゃってるよ!」
「こ、これは……あの」
「ほ、ほら! 寧々ちゃんもろくろ回してるじゃん!!」
「完成間近ですね」
「芸術品ですよね」
そのあの、対照的な二人が並んでのどうしようこれ…………。
とてもイイ!!!
「尾台さんの前で言うのも……と思うんですが、私非常にアリ寄りの…………アリです!」
「桐生さんのヒーロー感と袴田君の草食感(偽)いいよね……」
とりあえず、メモメモ、って思ったけど!
「ヤダどうしよう尾台さん、こんな絵を鞄に忍ばせてたら午後お仕事集中できない! な、何か他の事考えないと!」
「え? ああ、そうだね! 直ぐ口元緩んじゃうもんね! ええっと……そうだな、アレ! さっき寧々ちゃん手見てニコニコしてたよね? あれ何?」
「手を見て?」
「そうそう、左手上げてじっと見てなかった?」
言われて手を見てみて、ああそれは……。
うう、それもそれで恥ずかしいけど……。
「あの……それは」
「うん、何?」
「私も結婚したらここに指輪するんだなって思って見てたただけです」
「おおお……」
「名前も辰巳寧々になるのかな……とか」
「ほう…………………んんん?!!!」
ふぅーんと尾台さんは頷いてたのに最後に何か思いついたようにハッとして頬を両手で押さえた。
「え? 尾台さんこそどうしたんですか?」
「いや、今凄いのキちゃって…………」
「何ですか! 気になる!!!」
「マジ凄いよ寧々ちゃん、あのさ…………」
目を泳がせる尾台さんの顔を覗き込んだら、震えた唇が。
「桐生雄太……」
「?!!!!!!!!」
「ほら! 何かシックリくるでしょう?!!!」
「大発見じゃないですかッ!!!!」
「袴田陸!」
「しゅごいぃい!!」
「しゅごくないです気持ち悪いので止めて下さい総務の袴田雄太です。尾台さんそろそろ怒るよ」
「ヒッ!」
いつの間にか背後に立っていた袴田君が眼鏡キラってしながら尾台さんの頭鷲掴みにしてて、私もスクっと背筋を伸ばす。
「もちろん、桐生さんはお仕事に対して非常に勤勉で誠実な方なので俺も評価してますよ、でもねそれだけですから、変な妄想するの止めて下さい」
「だだだだ、だってピッタリだと思ったんだもん! ね? 寧々ちゃん!!」
「私は辰巳雄太も推してますよ!」
「僕は桐生絵夢が一番しっくりくると思ってるよ、尾台」
「てめーオイ桐生、一回シメるから表出ろ」
「ひゃだ! 袴田君格好いいけど暴力はいけません」
※今晩、袴田君一部取り下げを行います。
DL等、必要な方は宜しくお願いします。
それでは、現状の袴田君、さようなら。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
会社のイケメン先輩がなぜか夜な夜な私のアパートにやって来る件について(※付き合っていません)
久留茶
恋愛
地味で陰キャでぽっちゃり体型の小森菜乃(24)は、会社の飲み会で女子一番人気のイケメン社員・五十嵐大和(26)を、ひょんなことから自分のアパートに泊めることに。
しかし五十嵐は表の顔とは別に、腹黒でひと癖もふた癖もある男だった。
「お前は俺の恋愛対象外。ヤル気も全く起きない安全地帯」
――酷い言葉に、菜乃は呆然。二度と関わるまいと決める。
なのに、それを境に彼は夜な夜な菜乃のもとへ現れるようになり……?
溺愛×性格に難ありの執着男子 × 冴えない自分から変身する健気ヒロイン。
王道と刺激が詰まったオフィスラブコメディ!
✽全28話完結
✽辛口で過激な発言あり。苦手な方はご注意ください。
✽他誌にも掲載中です。
✽2026.4/11 エブリスタ用に使用している表紙に変更しました。
→表紙はイラストをGrok タイトルをChatGPTでAI生成しています。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
藤白ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です!
https://estar.jp/novels/26513389
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041


