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おしまいの後
袴田君とコスプレ◎
「ひゃああ!!」
「んッ絵夢……?」
深い眠りに入った頃だ、俺の腕枕で大人しく寝ていた尾台さんの体が突然、びくんと跳ねたと思ったら飛び起きて、彼女は挙動不審に周りを見渡していた。
「う、う……ッ」
「どうしたの尾台さん」
「袴田ぐんー」
目が合えば涙目で抱き付いてきてヨシヨシ体を撫でてやる、尾台さんは俺の体を頭から順にベタベタ触ってきて「頭もじゃもじゃこのちんちん袴田君だ」と言ってすり寄ってきた、ほう俺の判断基準……。
「何、どうしたの恐い夢でも見ましたか」
「ああ……うん、コミケで……」
「うん?」
久々の単語に少し体を離したら、今にも泣きそうな目が見上げてきて、そっと頬に手を添える、尾台さんは話すのを一旦止めて目を瞑るから、触れるだけのキスをした、わずかに唇が擦れる音がしてまた視線が合えば尾台さんは続ける。
「コスプレしてたら怖い人がいたんです、もっと胸元見せろって」
「あ? 夢でも許せないですね」
「いやですって言ったら手を引っ張られて……」
想像して、夢の話なのにイライラきてる、どうやったらソイツ殴れるかな。
「それで? 何されたんですか」
「何もされてませんよ、もちろん夢の中だって袴田君が助けてくれましたから!」
「俺? ああ、カメコで参加してたって?」
「いやいやコスプレで」
「え、何の」
「壁」
「ん?」
「壁だってば」
「壁?」
「そう、ソフマップの壁コスプレで私を守ってくれたのですエヘヘ」
「ほう」
「凄いよね、私を撮ったら自然にツーショになるんだよ? 袴田君ってば本当に執着心のかたまりぃ」
「はいはい」
尾台さんは両手を口に当てて嬉しそうに言ってんだけど、そうか、その発想はなかった。
背後にいても不自然じゃないし、なんなら抱きついてても不自然じゃないしな、かなり優秀なコスプレなのでは? いやいや、やらないけど。
「悪質なカメラマンや下心ありありな視線を向けるカメラマンの前にヌッと現れる、にゃんにゃんさん専門壁コスプレだよ、凄いね?! 何かあったら直ぐ「あ、そういうの本当にゃんにゃんさんNGなんで」って出てきてくれるよ!」
「うん凄いね? でも、だったらあんな悲鳴上げながら起きる事ないでしょう? 夢の中のにゃんにゃんさんは壁ま田君が守ってくれたんだから」
頭を撫でてやったら、尾台さんはひしと身を寄せてきて胸元に頭を擦り付けてきた。
「だって、壁ま田君が【隠してごめんなさい、実はこれが俺の本当の姿なんです。見られてしまった以上もう人間の姿にはもどれません】とか言うからぁ!!」
「ああ、だから頭と股触ってたの」
「はい……」
胸から顔引きはがして、じっと見つめ合う、尾台さんの顔にラブリスがダブって……そうか今まではコスプレ会場でしか会えなかった、あのにゃんにゃんさんが今は目の前にいるんだなって、胸が苦しくなって確認するように顔中にたくさんキスをしてあげた。
「大丈夫ですよ、壁じゃ尾台さん抱けないから、こっちが本当の姿です」
「う……」
「何尾台さん」
「だったら……」
「うん」
「本当に抱けるのか試すぅ」
「…………」
もう三時だけど細い腕が首に絡みついてきたので、半休も視野に入れて俺達はまた布団にもぐり込んだ。
「んッ絵夢……?」
深い眠りに入った頃だ、俺の腕枕で大人しく寝ていた尾台さんの体が突然、びくんと跳ねたと思ったら飛び起きて、彼女は挙動不審に周りを見渡していた。
「う、う……ッ」
「どうしたの尾台さん」
「袴田ぐんー」
目が合えば涙目で抱き付いてきてヨシヨシ体を撫でてやる、尾台さんは俺の体を頭から順にベタベタ触ってきて「頭もじゃもじゃこのちんちん袴田君だ」と言ってすり寄ってきた、ほう俺の判断基準……。
「何、どうしたの恐い夢でも見ましたか」
「ああ……うん、コミケで……」
「うん?」
久々の単語に少し体を離したら、今にも泣きそうな目が見上げてきて、そっと頬に手を添える、尾台さんは話すのを一旦止めて目を瞑るから、触れるだけのキスをした、わずかに唇が擦れる音がしてまた視線が合えば尾台さんは続ける。
「コスプレしてたら怖い人がいたんです、もっと胸元見せろって」
「あ? 夢でも許せないですね」
「いやですって言ったら手を引っ張られて……」
想像して、夢の話なのにイライラきてる、どうやったらソイツ殴れるかな。
「それで? 何されたんですか」
「何もされてませんよ、もちろん夢の中だって袴田君が助けてくれましたから!」
「俺? ああ、カメコで参加してたって?」
「いやいやコスプレで」
「え、何の」
「壁」
「ん?」
「壁だってば」
「壁?」
「そう、ソフマップの壁コスプレで私を守ってくれたのですエヘヘ」
「ほう」
「凄いよね、私を撮ったら自然にツーショになるんだよ? 袴田君ってば本当に執着心のかたまりぃ」
「はいはい」
尾台さんは両手を口に当てて嬉しそうに言ってんだけど、そうか、その発想はなかった。
背後にいても不自然じゃないし、なんなら抱きついてても不自然じゃないしな、かなり優秀なコスプレなのでは? いやいや、やらないけど。
「悪質なカメラマンや下心ありありな視線を向けるカメラマンの前にヌッと現れる、にゃんにゃんさん専門壁コスプレだよ、凄いね?! 何かあったら直ぐ「あ、そういうの本当にゃんにゃんさんNGなんで」って出てきてくれるよ!」
「うん凄いね? でも、だったらあんな悲鳴上げながら起きる事ないでしょう? 夢の中のにゃんにゃんさんは壁ま田君が守ってくれたんだから」
頭を撫でてやったら、尾台さんはひしと身を寄せてきて胸元に頭を擦り付けてきた。
「だって、壁ま田君が【隠してごめんなさい、実はこれが俺の本当の姿なんです。見られてしまった以上もう人間の姿にはもどれません】とか言うからぁ!!」
「ああ、だから頭と股触ってたの」
「はい……」
胸から顔引きはがして、じっと見つめ合う、尾台さんの顔にラブリスがダブって……そうか今まではコスプレ会場でしか会えなかった、あのにゃんにゃんさんが今は目の前にいるんだなって、胸が苦しくなって確認するように顔中にたくさんキスをしてあげた。
「大丈夫ですよ、壁じゃ尾台さん抱けないから、こっちが本当の姿です」
「う……」
「何尾台さん」
「だったら……」
「うん」
「本当に抱けるのか試すぅ」
「…………」
もう三時だけど細い腕が首に絡みついてきたので、半休も視野に入れて俺達はまた布団にもぐり込んだ。
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