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騎士ネネ
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タツミは自分のお仕事を教えてくれたあの日から、事ある毎にちょいちょい団服のまま家に瞬間移動してくるようになった。
やれ、ネネの悲鳴が聞こえただの(おっきなムカデいたの)ネネの姿が見えなかっただの(パーカ着てかくれんぼしてた)ネネが泣いてただの(ちょっと感動する絵本だった)。
それでイイコイイコして帰る日もあれば、もう今日の仕事は終わりって本当かどうか知らないけど、そのまま家にいる日もある。
今日はタンスの角に足ぶつけてしまって痛いって言っただけで帰って来た、蘇生魔法までかけてきて過保護なご主人様だなと思った、そんなタツミをじいっと見て。
「何?」
「ん? 別に?」
「何考えてる、口尖らせてる」
唇の先を指で押されてアグアグ噛んじゃう。
「難しいのは考えてないよ、お洋服見てただけ」
「ああ、ネネ俺のこの姿好きだもんね? エッチする?」
「するけど……」
「けど?」
自分の服を引っ張る、優しい色味のグリーンのワンピースお胸のリボンが可愛くて、お気に入りだけど……だけど。
言ってごらん? って腰を引き寄せられて頬を撫でられて、首に抱き付いた。
「私もそういうお洋服欲しいにゃ」
「…………」
「わがまま怒ってる?」
「作る」
「ん?」
「ネネが欲しい物は何でもあげる」
わーいってスリスリして、じゃあ先にお礼しておくね、っていっぱいご奉仕した。
それで……!!!
お洋服欲しいって言って三日目の朝だ、ご飯を食べ終えて黒猫のままにゃーにゃー鳴いてたら、お着替えしようって抱っこされて書斎に連れてかれた。
それであのマネキンに今度は可愛いスカートタイプの団服が着せられていたのだ。
「ハニャ!」
腕からピョンして駆け寄ってお尻尾ピンで超喉鳴らしてしまう!!
黒に赤で格好いい!! のにフワフワのスカート!!
「首輪の鈴がリボンになるようにした」
着せて着せてってタツミの足元グルグルして、
「にゃ! にゃ!!」
「じゃあ早く人にならないと」
ああそうか忘れてた!!
「凄いの! タツミ天才!!」
「騎士団の中には女性もいるけど、服は俺達と一緒だからこれは特注」
「特注じゃなくて作ってくれたんでしょ!」
ほっぺにちゅうして着せてもらって、わああ!!
「ピィイイヨ!!!」
ピヨも可愛い!! って絶賛してくれた。
くるってしたらスカートのレースが踊って可愛い、胸元のボタンに袖や首元かっちりしてて、うん制服って感じ!
最後に鈴を留め具にリボンを付けてくれて、タツミってこういうフリフリなの好きなんだよね。
「何かネネ強くなった気がする!」
「うん、気がするだけだから危ないことはしちゃいけない」
「…………」
「ネネ?」
「わかってるよ、うるさいなあ」
プイってしたら顎持たれてキスされて、口の中まさぐられて、んんっ息吸えなッ。
「このまま服破いてセックスしていい?」
「あん、だめ! わかったからあ! 危ないことしないよ」
「いいこ」
眼鏡直して喉ゴロゴロされて、タツミはじゃあ仕事行ってくるって、姿を消した。
お部屋にあった姿見で自分の姿を映して、いやでも本当に騎士団の一員みたいで私凄く強そうなんだけど?!
ピヨに手を差し出したら、稽古用の剣を握らせてくれて(触っちゃダメって言われてるヤツ)振ってみたら、ひゅんって風切る音がした。
「アレ、私格好いいな?」
「ピピ!!」
「ヨヨ!!」
「くらえ! 癒しソード!!!」
もう一回振ってみたら、ピヨが切られた真似をして、でも直に起き上がる。
「そうか、癒しソードだから切られた瞬間に傷が?!」
むしろ切ってもいないんだけど、なんかきっとこのままどこまでも行けそうな気がするぅ!
「危ないって言われても冒険って危険がつきものなのよ!」
「ピ!」
「ヨ!」
「皆そうやって反抗を重ねて大きくなるのだわ!?」
「ピー!」
「ヨー!」
二人共肩でワクワクするうう!! って言ってて、うん! よし! 一狩り行こうぜ! って支度をしなさいとヒヨコの兄弟に言えばイエッサーって二人は敬礼して、宝物箱ガサゴソしてリュックに何か詰めてる。
私は玄関で外出用のブーツを拭いて旅の準備だ! そしたらピヨが飛んできて。
「リュックの中には何が入ってるの?」
聞けば、二人のリュックの中にはたひよこ豆のクッキーがギッシリ入っていた、おお! これで遠出も出来る!
ブーツをはいて、かかとトントンして! よし準備オッケ!!
「いってきまッす!!」
「「ピヨ!!」」
ピピがいざい行かん! と旗を掲げドアを開けた瞬間だった。
「いってらっしゃいネネ、どこに行く?」
音もなくスッと現れたご主人様に後ろからきっつく抱き締められて、えーと!
「お洗濯物を干しに!」
「触るなと言ったはずの剣が置いてあるんだけど」
「んっと、く、草むしりに……使う、の」
「俺の頭の上に冒険って言ってるクソヒヨコがいるんだけど」
「洗濯物干すのも一つの冒険的な」
「肝心の洗濯物が見当たらないんだけど」
「それは、あの今からええっと」
「ネネ」
「う」
「ネネ」
「うう」
「ネネ」
「知らないもん!」
「ネネ」
ごめんなさいは言いたくないから振り返って抱き着く戦法!!
「怒ってる?」
「怒ってない」
「顔上げて」
「やにゃ」
お腹に顔もっと深く埋めたのに顎鷲掴みにされて上向かされて、キスされるのは分かってたけど、あ、あ、苦しくて頭可笑しくなる激しいキスだった。
砕けそうになる腰を支えられて、ピヨは何かを察知して、寝室に飛んで行った。
「洋服、凄く似合ってるネネ」
「んん……お仕事は?」
「行くよ、ネネイカせまくって動けなくさせてから行く」
唇を舐められて、大きな手が服の上からグニグニ胸を揉んできてリボンの鈴が鳴る、首に噛み付かれて吸われて見慣れない自分の服装にいつもよりドキドキしてしまった。
やれ、ネネの悲鳴が聞こえただの(おっきなムカデいたの)ネネの姿が見えなかっただの(パーカ着てかくれんぼしてた)ネネが泣いてただの(ちょっと感動する絵本だった)。
それでイイコイイコして帰る日もあれば、もう今日の仕事は終わりって本当かどうか知らないけど、そのまま家にいる日もある。
今日はタンスの角に足ぶつけてしまって痛いって言っただけで帰って来た、蘇生魔法までかけてきて過保護なご主人様だなと思った、そんなタツミをじいっと見て。
「何?」
「ん? 別に?」
「何考えてる、口尖らせてる」
唇の先を指で押されてアグアグ噛んじゃう。
「難しいのは考えてないよ、お洋服見てただけ」
「ああ、ネネ俺のこの姿好きだもんね? エッチする?」
「するけど……」
「けど?」
自分の服を引っ張る、優しい色味のグリーンのワンピースお胸のリボンが可愛くて、お気に入りだけど……だけど。
言ってごらん? って腰を引き寄せられて頬を撫でられて、首に抱き付いた。
「私もそういうお洋服欲しいにゃ」
「…………」
「わがまま怒ってる?」
「作る」
「ん?」
「ネネが欲しい物は何でもあげる」
わーいってスリスリして、じゃあ先にお礼しておくね、っていっぱいご奉仕した。
それで……!!!
お洋服欲しいって言って三日目の朝だ、ご飯を食べ終えて黒猫のままにゃーにゃー鳴いてたら、お着替えしようって抱っこされて書斎に連れてかれた。
それであのマネキンに今度は可愛いスカートタイプの団服が着せられていたのだ。
「ハニャ!」
腕からピョンして駆け寄ってお尻尾ピンで超喉鳴らしてしまう!!
黒に赤で格好いい!! のにフワフワのスカート!!
「首輪の鈴がリボンになるようにした」
着せて着せてってタツミの足元グルグルして、
「にゃ! にゃ!!」
「じゃあ早く人にならないと」
ああそうか忘れてた!!
「凄いの! タツミ天才!!」
「騎士団の中には女性もいるけど、服は俺達と一緒だからこれは特注」
「特注じゃなくて作ってくれたんでしょ!」
ほっぺにちゅうして着せてもらって、わああ!!
「ピィイイヨ!!!」
ピヨも可愛い!! って絶賛してくれた。
くるってしたらスカートのレースが踊って可愛い、胸元のボタンに袖や首元かっちりしてて、うん制服って感じ!
最後に鈴を留め具にリボンを付けてくれて、タツミってこういうフリフリなの好きなんだよね。
「何かネネ強くなった気がする!」
「うん、気がするだけだから危ないことはしちゃいけない」
「…………」
「ネネ?」
「わかってるよ、うるさいなあ」
プイってしたら顎持たれてキスされて、口の中まさぐられて、んんっ息吸えなッ。
「このまま服破いてセックスしていい?」
「あん、だめ! わかったからあ! 危ないことしないよ」
「いいこ」
眼鏡直して喉ゴロゴロされて、タツミはじゃあ仕事行ってくるって、姿を消した。
お部屋にあった姿見で自分の姿を映して、いやでも本当に騎士団の一員みたいで私凄く強そうなんだけど?!
ピヨに手を差し出したら、稽古用の剣を握らせてくれて(触っちゃダメって言われてるヤツ)振ってみたら、ひゅんって風切る音がした。
「アレ、私格好いいな?」
「ピピ!!」
「ヨヨ!!」
「くらえ! 癒しソード!!!」
もう一回振ってみたら、ピヨが切られた真似をして、でも直に起き上がる。
「そうか、癒しソードだから切られた瞬間に傷が?!」
むしろ切ってもいないんだけど、なんかきっとこのままどこまでも行けそうな気がするぅ!
「危ないって言われても冒険って危険がつきものなのよ!」
「ピ!」
「ヨ!」
「皆そうやって反抗を重ねて大きくなるのだわ!?」
「ピー!」
「ヨー!」
二人共肩でワクワクするうう!! って言ってて、うん! よし! 一狩り行こうぜ! って支度をしなさいとヒヨコの兄弟に言えばイエッサーって二人は敬礼して、宝物箱ガサゴソしてリュックに何か詰めてる。
私は玄関で外出用のブーツを拭いて旅の準備だ! そしたらピヨが飛んできて。
「リュックの中には何が入ってるの?」
聞けば、二人のリュックの中にはたひよこ豆のクッキーがギッシリ入っていた、おお! これで遠出も出来る!
ブーツをはいて、かかとトントンして! よし準備オッケ!!
「いってきまッす!!」
「「ピヨ!!」」
ピピがいざい行かん! と旗を掲げドアを開けた瞬間だった。
「いってらっしゃいネネ、どこに行く?」
音もなくスッと現れたご主人様に後ろからきっつく抱き締められて、えーと!
「お洗濯物を干しに!」
「触るなと言ったはずの剣が置いてあるんだけど」
「んっと、く、草むしりに……使う、の」
「俺の頭の上に冒険って言ってるクソヒヨコがいるんだけど」
「洗濯物干すのも一つの冒険的な」
「肝心の洗濯物が見当たらないんだけど」
「それは、あの今からええっと」
「ネネ」
「う」
「ネネ」
「うう」
「ネネ」
「知らないもん!」
「ネネ」
ごめんなさいは言いたくないから振り返って抱き着く戦法!!
「怒ってる?」
「怒ってない」
「顔上げて」
「やにゃ」
お腹に顔もっと深く埋めたのに顎鷲掴みにされて上向かされて、キスされるのは分かってたけど、あ、あ、苦しくて頭可笑しくなる激しいキスだった。
砕けそうになる腰を支えられて、ピヨは何かを察知して、寝室に飛んで行った。
「洋服、凄く似合ってるネネ」
「んん……お仕事は?」
「行くよ、ネネイカせまくって動けなくさせてから行く」
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