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しおりを挟む「出掛けてくるからゼン、カイル
リナリーをよろしくね」
「「はーい」」
ティナは刺繍が得意でよく作っては売りに行ってるので今日も依頼主の元へ行くみたい
「ままあーリナリーもいきたいー」
「だーめ、お兄ちゃん達とお留守番よ」
「えーーー」
「いい子だから、ね?リナリー?」
「わかったあ」シュン
パタン
ティナはリナリーの頭を撫でて出掛けていってしまった
今日はついて行くのダメみたい
留守番嫌いじゃないけど最近ずっと留守番。
そろそろ外出かけたい…!!!
「リナリーお兄ちゃん達がいるから
寂しくないだろ?」
「ちがうちがうぅ!カイルにいーとゼンにいーがいるから寂しくない!」
「…そっか♪」ニコニコ
カイルはリナリーの手を繋ぎながらソファに座っていると一緒にいるのが嫌なのかと思ったのかウルウルした目でリナリーに聞いてくる。でも寂しかった訳ではないと分かったことで一気に笑顔を取り戻した。
ああ、今日も出掛けられなかったなあ~
もうすぐゼンにいーの誕生日なのに…
ままにいえば一緒に買いにいけばいいかな?
サプライズしたいしね♪
念の為カイルにいーにも内緒♪
なぜかって?それはねー前の誕生日の時にサプライズする前に口滑らせたから!!
ちゃんと
サプライズしたかったのにー!!フン
ゼンは15歳になる
リナリーを拾ったのは12歳の頃
カイルは14歳になる
予想通りゼンが長男だったのよね~
たまにカイルが長男に見える時あるけど。
ゼンはクールって感じだから大人っぽいのがいいよね、どんなのにしようかなあ~
ゼンも妹が出来て嬉しいのか以前よりよく笑うようになったみたい。
そんなこと思っていたら
ゼンが何か読んでいたので気になった
「ゼンにいーそれなにー?」
「…ああ、カルリスの物語って本だ」
「へえ~どんなのどんなの?」
「リナリーにはまだ読めないぞ?」
「どれどれ~
…せいなる~いじゅみの~」
「「?!」」
「あってる…?」
カイルも近くにいたので聞こえたのだろう2人して驚いていた。なぜならまだ文字も教えてない3歳児が読めるなんて予想外だったのだから。
「リナリーじゃあこれは…?」
「えっと…アルロスの…そんじゃいがわがみを…ちゅちゅみこんだ… じゃないの?」
チッまだ3歳児だからかちゃんとよめない
「やっぱり読めるんだなあ」
「ああ、驚いた…」
え?え?
ちゃんと読めてた?
てか読めちゃだめだったの?!
…でも確かに3歳児でそれに習ってないのに読めるだなんて変だ。
どうしよう
変だと思われる!!!
リナリーはやってしまったと思い全身がヒヤッとして2人がどんな反応するのか怖くなった。
「リナリーすごいじゃないか♪
さすが俺の妹だな♪」
「俺の妹だからだ…
母さんにでも教えてもらったのか?
リナリーは凄いなあ」
「でもなんで読めたんだ?」
ゼンとカイルは変には思わなかったようで褒めるように頭を撫でてくる。変にはおもわれてないみたいね、よかった。でもなんて言えばいいの…もう!適当に言っちゃえ!!
「お、おにいーたちの部屋にある本をたまにみてたの!!だからかな…?」
「そうだったのか!確かにあそこには基礎の本もあったからな」
ふぅぅ...
リナリーの言葉にゼンもカイルは
納得したよう。
はああ。
なんとか変に思われずにすんでよかったけどなんで読めたんだろう?
よくある転生したら付いてくるってやつなのかな。
けど全部完璧に読めたらさすがにね…
読めないフリしなきゃね。
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