好きです、朝比奈先パイ。~元引きこもりの美少年、陽キャヤンキー先輩に溺愛される~

すずなりたま

文字の大きさ
36 / 189

20、生徒会役員の決め方

しおりを挟む
 もう昼休みは半分以下の時間しかない。
 なので普通にお弁当を食べながら会議は始まった。
 ところで会議ってこんなんだっけ?(傍から見れば仲良しグループで楽しく食事をしているようにしか見えないと思う)

「じゃ、会議を始めます。今日の議題は生徒会役員決めです。会計係を二人決めたいと思います」

 役員決め!?
 昼休みにお弁当のついでに決めていいとは思えない、かなり重要な議題だった。
 この短時間にどうやって決めるのだろう……というか、この学校で生徒会役員はどうやって選ばれるのか、これはかなり気になるところだった。

「じゃあ誰か推薦したい人物はいるかな? まずはつばめくん」

 橘先輩がつばめ先輩を指名した。
 つばめ先輩は箸を休めると、淡々と答えた。

「はい、僕が推薦するのはひばりです。役員でもないくせに生徒会の恩恵を受けすぎててズルいからです。藤堂先輩もあまり甘やかさないでください」
「ほう、じゃあ藤堂は?」

 なんだその理由!? と思ったが誰もツッコまなかった。
 続いて指名された藤堂先輩は、箸を休めることなく食べながら答えた。

「んむ、俺もひばり様だな。そしたらひばり様を眺める時間も増えるし、ひばり様コレクション撮影も捗る。いいことずくめだ」

 遠くの席からひばり先輩が米を飛ばしながら反論してきた。

「おいっ冗談じゃねぇぞつばめ! 俺は生徒会役員なんて絶っっ対に嫌だからな!! 恩恵っつっても食い物だけだろーが、これは変態から俺への迷惑料兼貢ぎ物だからいいんだよ! それと変態、その俺コレクションとやらをさっさと燃やせ! 許可した覚えはねえぞ! 肖像権の侵害だぞコラァ!!」

 するとそんなひばり先輩に、朝比奈先輩がワイルドにお肉を食べながらツッコんだ。

「おいおいひばりィ、会議中は空気になるんじゃなかったのかァ?」
「全部一人言だよアホトーマ!!」

 ものすごく大きい一人言だな……。

「うーん、せっかくのつばめくんの意見だけど、ひばりくんは部活が超忙しいから無理には勧誘できないなぁ。藤堂が喜ぶのも癪だしね。できれば一年生の中から選びたいんだけど、誰かいないかい?」

 橘先輩がまくまくお弁当を食べながら困り顔で言った。
 超忙しい部活に入ってるんだな、ひばり先輩。いったい何部なんだろう?
 見た目はあんまり筋肉とかついてなさそうだけど……(オレと同じく)

「朝比奈君は、誰か生徒会に推薦できそうな人はいるかい?」
「うーん、今んとこ該当者なしッスね。俺の中学ん時のコウハイは別の学校に行ったのが多いンで。ノンタンは執行部が貰ったしなァ」

 そういえば、奨学生のオレには生徒会の方から声がかかったかもしれない、と朝比奈先輩が言ってたことを思い出した。
 というか、どういう決め方なのか未だによく分からないんだけど……。

「二小山君は? 柔道部の新入部員に向いてそうな子とかいる?」
「いるかもしれないけど、まだ新入部員全員とお話してないよ。というか今年の新入部員は全員橘君のファンみたいだから、役員にするのは辞めといたほうがいいかもよ?」
「そうか……僕のファンが入ったら僕とつばめくんのラブラブ生徒会ライフが脅かされるかもしれないしなぁ。――じゃあ、斉賀君」
「え!?」 

 お弁当を黙々と食べながら、ラブラブ生徒会ライフって何――と脳内で静かにツッコんでいたオレに、まさかの指名が回ってきた。

「誰か推薦したい子はいるかい?」

 え……これって、誰でもいいのだろうか。
 成績優秀だとかスポーツが得意だとか、そんなもっともらしい条件を何も聞いてないのだけど、何かの要件を満たしていなくてもいいのだろうか。
 それぞれの推薦者の中から投票で選んだりするとか……?
 あーもう分からない! 分からないけど、もう昼休みが終わって会議が終了してしまうから、それらを一つずつ質問する時間がない。
 なので、オレはただ純粋に役員になって欲しいなぁ、と思ったひとの名前を挙げた。

「お、同じクラスの山田清白君です!」

 すずにはまだ了承を得ていないけど、推薦するだけならタダだしな、と開き直った。
 ごめんすず。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

マネージャー~お前を甲子園に連れて行ったら……野球部のエース♥マネージャー

夏目碧央
BL
 強豪校の野球部に入った相沢瀬那は、ベンチ入りを目指し、とにかくガッツを認めてもらおうと、グランド整備やボール磨きを頑張った。しかし、その結果は「マネージャーにならないか?」という監督からの言葉。瀬那は葛藤の末、マネージャーに転身する。  一方、才能溢れるピッチャーの戸田遼悠。瀬那は遼悠の才能を羨ましく思っていたが、マネージャーとして関わる内に、遼悠が文字通り血のにじむような努力をしている事を知る。

陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 まったり書いていきます。 2024.05.14 閲覧ありがとうございます。 午後4時に更新します。 よろしくお願いします。 栞、お気に入り嬉しいです。 いつもありがとうございます。 2024.05.29 閲覧ありがとうございます。 m(_ _)m 明日のおまけで完結します。 反応ありがとうございます。 とても嬉しいです。 明後日より新作が始まります。 良かったら覗いてみてください。 (^O^)

一軍男子と兄弟になりました

しょうがやき
BL
親の再婚で一軍男子と兄弟になった、平凡男子の話。

アイドルくん、俺の前では生活能力ゼロの甘えん坊でした。~俺の住み込みバイト先は後輩の高校生アイドルくんでした。

天音ねる(旧:えんとっぷ)
BL
家計を助けるため、住み込み家政婦バイトを始めた高校生・桜井智也。豪邸の家主は、寝癖頭によれよれTシャツの青年…と思いきや、その正体は学校の後輩でキラキラ王子様アイドル・橘圭吾だった!? 学校では完璧、家では生活能力ゼロ。そんな圭吾のギャップに振り回されながらも、世話を焼く日々にやりがいを感じる智也。 ステージの上では完璧な王子様なのに、家ではカップ麺すら作れない究極のポンコツ男子。 智也の作る温かい手料理に胃袋を掴まれた圭吾は、次第に心を許し、子犬のように懐いてくる。 「先輩、お腹すいた」「どこにも行かないで」 無防備な素顔と時折見せる寂しげな表情に、智也の心は絆されていく。 住む世界が違うはずの二人。秘密の契約から始まる、甘くて美味しい青春ラブストーリー!

見ぃつけた。

茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは… 他サイトにも公開しています

お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?

すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。 お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」 その母は・・迎えにくることは無かった。 代わりに迎えに来た『父』と『兄』。 私の引き取り先は『本当の家』だった。 お父さん「鈴の家だよ?」 鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」 新しい家で始まる生活。 でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。 鈴「うぁ・・・・。」 兄「鈴!?」 倒れることが多くなっていく日々・・・。 そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。 『もう・・妹にみれない・・・。』 『お兄ちゃん・・・。』 「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」 「ーーーーっ!」 ※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。 ※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 ※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。 ※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)

ハイスペックストーカーに追われています

たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!! と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。 完結しました。

処理中です...