46 / 189
〃
しおりを挟む
「ノンタンてばせっかく恋人になったのに冷てェよォ!! 遊びに来いよ、俺の部屋によォーッ!! つーかノンタンの部屋もわかんねーから全部屋回ってきたじゃねーか!」
「えっ、ほんとですか? それはスイマセン」
「ったく……ノンタンって付き合ったら餌やらないタイプかよォ? 意外すぎンだろ! そんなとこも好きだけど……俺様泣いちゃうぜ」
え、なに? 餌やらないってどういうコト?
オレは動物じゃないんだけど……んん?
朝比奈先輩が何を言ってるのか意味が分からない。
けど泣いて欲しくない!
「あ、あの、朝比奈先輩。すいません、泣かないでください」
「うぅ、俺の方が年上だし、オトナの余裕と主導権を持ってノンタンに構う予定だったのによォ~……なんだこの予想外すぎる仕打ちは」
「と、とにかく中に入ってください」
オレは愚図る朝比奈先輩をなんとか中に引きずり込み、ドアを閉めた。
するとリビングから、すずがそろっと顔を出した。
「あ、朝比奈先輩、いらっしゃいませこんばんわぁ……」
「おお、こけしっち、朝ぶりだな! なー聞いてくれよ、ノンタンてばひでェんだぜ」
「聞こえてましたよ。スイマセン、ぼくがのんちゃんを引きとめてたんです。つい話が弾んじゃって」
「あ、そーなん? じゃあノンタンあとでオレんとこ来てくれるつもりだったのか?」
そんなつもりは全くなかったけど、頷いて肯定した。
すず、ナイスフォロー!
とりあえず朝比奈先輩を落ち着かせることが先決だし、そういうことにしておこう。
「なァんだそうかよ! えーと、もう風呂入った?」
「はい」
「じゃあ今から俺の部屋に来いよ。今夜は一緒に寝ようぜ!」
「はい?」
「お、いい返事だな!」
「い、今のは返事じゃな……ちょ、ちょっと朝比奈先輩!?」
付き合ったその日に好きな人と同衾とか、恋愛弱者のオレにはいきなりレベル高すぎて無理中の無理なんですけどォ!?
「のんちゃん今夜先輩と一緒に寝るの? いきなり処女喪失とかヤバッ!! 鼻血出そう!!」
すずがなんか言ってるし――! 今度は助けてくれない!
昼間のオレを助けてくれた格好良いすず、カムバック!!
「あ、そういやこけしっち。生徒会に入るのか?」
「はい。のんちゃん同様ぼくもこれからよろしくお願いしまーす。可愛がってくださいねえ、先輩」
「おお、最初は風当たりが強ェだろうけど頑張れよ。じゃあノンタンはもらってくぜい」
「「へ?」」
朝比奈先輩はグッとオレの腰を抱いて、部屋の外へと連れ出そうとした。
なんか今……風当たりが強いとか言った?
え、ちょっと待って、そっちの方の話が詳しく聞きたいんですけど!
「朝比奈先輩、風当たり強いってどういう意味ですか!?」
「そのまんまの意味だけど? まあ根性試されると思ってガンバレ」
「ちょ、ちょ――!! もう少し詳細を教えてください!!」
「えェ?」
「あ、朝比奈先輩、オレからもお願いします! 生徒会なら執行部と違って安全なんじゃないんですか? 危ないなんて聞いてませんよ!」
オレもかなり気になったので、このまま連れて行かれないように靴箱の出っ張りを掴んで抵抗した。
「ん―……俺からできるアドバイスはなァ……自分の身を守れる自信がねェなら、早いとこ強い彼氏でも見つけとけってコトかなァ」
「へ?」
つ、強い彼氏を見つける?
それって、オレにとっての朝比奈先輩みたいな……?
「そんじゃなァ、いい夢見ろよ、こけしっち!」
「見れる気がしません! のんちゃんは頑張ってね、おやすみ!」
「お、おやすみ……ァーッ!」
抵抗もむなしく、オレは攫われるように朝比奈先輩に連行された。
すずのことが心配になったけど、それどころではなくなってしまった。
そんなオレたちのやり取りを、陰からこっそり見ている人たちがいた。
「おい、やっぱあのピンク頭の1年……」
「ああ、間違いなく朝比奈のオンナだって判明したな」
「くくっ……アイツを使って朝比奈に復讐してやるぜ……!」
「えっ、ほんとですか? それはスイマセン」
「ったく……ノンタンって付き合ったら餌やらないタイプかよォ? 意外すぎンだろ! そんなとこも好きだけど……俺様泣いちゃうぜ」
え、なに? 餌やらないってどういうコト?
オレは動物じゃないんだけど……んん?
朝比奈先輩が何を言ってるのか意味が分からない。
けど泣いて欲しくない!
「あ、あの、朝比奈先輩。すいません、泣かないでください」
「うぅ、俺の方が年上だし、オトナの余裕と主導権を持ってノンタンに構う予定だったのによォ~……なんだこの予想外すぎる仕打ちは」
「と、とにかく中に入ってください」
オレは愚図る朝比奈先輩をなんとか中に引きずり込み、ドアを閉めた。
するとリビングから、すずがそろっと顔を出した。
「あ、朝比奈先輩、いらっしゃいませこんばんわぁ……」
「おお、こけしっち、朝ぶりだな! なー聞いてくれよ、ノンタンてばひでェんだぜ」
「聞こえてましたよ。スイマセン、ぼくがのんちゃんを引きとめてたんです。つい話が弾んじゃって」
「あ、そーなん? じゃあノンタンあとでオレんとこ来てくれるつもりだったのか?」
そんなつもりは全くなかったけど、頷いて肯定した。
すず、ナイスフォロー!
とりあえず朝比奈先輩を落ち着かせることが先決だし、そういうことにしておこう。
「なァんだそうかよ! えーと、もう風呂入った?」
「はい」
「じゃあ今から俺の部屋に来いよ。今夜は一緒に寝ようぜ!」
「はい?」
「お、いい返事だな!」
「い、今のは返事じゃな……ちょ、ちょっと朝比奈先輩!?」
付き合ったその日に好きな人と同衾とか、恋愛弱者のオレにはいきなりレベル高すぎて無理中の無理なんですけどォ!?
「のんちゃん今夜先輩と一緒に寝るの? いきなり処女喪失とかヤバッ!! 鼻血出そう!!」
すずがなんか言ってるし――! 今度は助けてくれない!
昼間のオレを助けてくれた格好良いすず、カムバック!!
「あ、そういやこけしっち。生徒会に入るのか?」
「はい。のんちゃん同様ぼくもこれからよろしくお願いしまーす。可愛がってくださいねえ、先輩」
「おお、最初は風当たりが強ェだろうけど頑張れよ。じゃあノンタンはもらってくぜい」
「「へ?」」
朝比奈先輩はグッとオレの腰を抱いて、部屋の外へと連れ出そうとした。
なんか今……風当たりが強いとか言った?
え、ちょっと待って、そっちの方の話が詳しく聞きたいんですけど!
「朝比奈先輩、風当たり強いってどういう意味ですか!?」
「そのまんまの意味だけど? まあ根性試されると思ってガンバレ」
「ちょ、ちょ――!! もう少し詳細を教えてください!!」
「えェ?」
「あ、朝比奈先輩、オレからもお願いします! 生徒会なら執行部と違って安全なんじゃないんですか? 危ないなんて聞いてませんよ!」
オレもかなり気になったので、このまま連れて行かれないように靴箱の出っ張りを掴んで抵抗した。
「ん―……俺からできるアドバイスはなァ……自分の身を守れる自信がねェなら、早いとこ強い彼氏でも見つけとけってコトかなァ」
「へ?」
つ、強い彼氏を見つける?
それって、オレにとっての朝比奈先輩みたいな……?
「そんじゃなァ、いい夢見ろよ、こけしっち!」
「見れる気がしません! のんちゃんは頑張ってね、おやすみ!」
「お、おやすみ……ァーッ!」
抵抗もむなしく、オレは攫われるように朝比奈先輩に連行された。
すずのことが心配になったけど、それどころではなくなってしまった。
そんなオレたちのやり取りを、陰からこっそり見ている人たちがいた。
「おい、やっぱあのピンク頭の1年……」
「ああ、間違いなく朝比奈のオンナだって判明したな」
「くくっ……アイツを使って朝比奈に復讐してやるぜ……!」
18
あなたにおすすめの小説
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
見ぃつけた。
茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは…
他サイトにも公開しています
全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話
みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。
数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品
陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
まったり書いていきます。
2024.05.14
閲覧ありがとうございます。
午後4時に更新します。
よろしくお願いします。
栞、お気に入り嬉しいです。
いつもありがとうございます。
2024.05.29
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
明日のおまけで完結します。
反応ありがとうございます。
とても嬉しいです。
明後日より新作が始まります。
良かったら覗いてみてください。
(^O^)
【完結】我が兄は生徒会長である!
tomoe97
BL
冷徹•無表情•無愛想だけど眉目秀麗、成績優秀、運動神経まで抜群(噂)の学園一の美男子こと生徒会長・葉山凌。
名門私立、全寮制男子校の生徒会長というだけあって色んな意味で生徒から一目も二目も置かれる存在。
そんな彼には「推し」がいる。
それは風紀委員長の神城修哉。彼は誰にでも人当たりがよく、仕事も早い。喧嘩の現場を抑えることもあるので腕っぷしもつよい。
実は生徒会長・葉山凌はコミュ症でビジュアルと家柄、風格だけでここまで上り詰めた、エセカリスマ。実際はメソメソ泣いてばかりなので、本物のカリスマに憧れている。
終始彼の弟である生徒会補佐の観察記録調で語る、推し活と片思いの間で揺れる青春恋模様。
本編完結。番外編(after story)でその後の話や過去話などを描いてます。
(番外編、after storyで生徒会補佐✖️転校生有。可愛い美少年✖️高身長爽やか男子の話です)
アイドルくん、俺の前では生活能力ゼロの甘えん坊でした。~俺の住み込みバイト先は後輩の高校生アイドルくんでした。
天音ねる(旧:えんとっぷ)
BL
家計を助けるため、住み込み家政婦バイトを始めた高校生・桜井智也。豪邸の家主は、寝癖頭によれよれTシャツの青年…と思いきや、その正体は学校の後輩でキラキラ王子様アイドル・橘圭吾だった!?
学校では完璧、家では生活能力ゼロ。そんな圭吾のギャップに振り回されながらも、世話を焼く日々にやりがいを感じる智也。
ステージの上では完璧な王子様なのに、家ではカップ麺すら作れない究極のポンコツ男子。
智也の作る温かい手料理に胃袋を掴まれた圭吾は、次第に心を許し、子犬のように懐いてくる。
「先輩、お腹すいた」「どこにも行かないで」
無防備な素顔と時折見せる寂しげな表情に、智也の心は絆されていく。
住む世界が違うはずの二人。秘密の契約から始まる、甘くて美味しい青春ラブストーリー!
ある日、人気俳優の弟になりました。
雪 いつき
BL
母の再婚を期に、立花優斗は人気若手俳優、橘直柾の弟になった。顔良し性格良し真面目で穏やかで王子様のような人。そんな評判だったはずが……。
「俺の命は、君のものだよ」
初顔合わせの日、兄になる人はそう言って綺麗に笑った。とんでもない人が兄になってしまった……と思ったら、何故か大学の先輩も優斗を可愛いと言い出して……?
平凡に生きたい19歳大学生と、24歳人気若手俳優、21歳文武両道大学生の三角関係のお話。
不器用に惹かれる
タッター
BL
月影暖季は人見知りだ。そのせいで高校に入って二年続けて友達作りに失敗した。
といってもまだ二年生になって一ヶ月しか経っていないが、悲観が止まらない。
それは一年まともに誰とも喋らなかったせいで人見知りが悪化したから。また、一年の時に起こったある出来事がダメ押しとなって見事にこじらせたから。
怖い。それでも友達が欲しい……。
どうするどうすると焦っていれば、なぜか苦手な男が声をかけてくるようになった。
文武両道にいつも微笑みを浮かべていて、物腰も声色も優しい見た目も爽やかイケメンな王子様みたいな男、夜宮。クラスは別だ。
一年生の頃、同じクラスだった時にはほとんど喋らず、あの日以降は一言も喋ったことがなかったのにどうして急に二年になってお昼を誘ってくるようになったのか。
それだけじゃない。月影君月影君と月影攻撃が止まない。
にこにことした笑顔になんとか愛想笑いを返し続けるも、どこか夜宮の様子がおかしいことに気づいていく。
そうして夜宮を知れば知るほどーー
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる