68 / 189
42 新生徒会役員発表
しおりを挟む
今日は、待ちに待った――できれば来てほしくなかった――新生徒会役員発表の校内放送日だ。
すずとハルと合流して、緊張しながら放送室へ向かったら、先輩たちはすでに全員が揃っていた。
朝比奈先輩はすごく眠たそうに大欠伸をしていて、頭も普段よりぼさぼさだ。
いかにも寝起きって感じ。
いつものぼさぼさ頭は、意外とセットされたものなのかもしれない。
「こ、こんにちは。お疲れさまです」
「こんにちは初めまして、山田清白です!」
「は、初めまして、東雲です……」
すずとハルはまだ生徒会の人たちに会ったことがなくて、(すずと朝比奈先輩、橘先輩以外)今日が初対面だ。
二人ともめちゃくちゃ緊張しているだろうから、オレがしっかりしなくちゃ……!!
「こんにちは、斉賀君。山田君と東雲君もよく来てくれたね」
「ところでオレ達、集合時間を間違えてましたか……?」
少し早めに教室を出たのに、先輩たちが全員揃っていたから内心ビビりまくりだ。
生徒会長の橘先輩におずおずと尋ねると。
「いや、僕たちのクラスの方が放送室が近いからね。それに一年生は緊張して足取りが重くなるものだろう?」
「ハ、ハイ。その通りです、すみません」
「謝ることはないよ、当たり前のことだからね」
橘先輩はめちゃくちゃ美形なのにそれを鼻にかけないというか、とても気さくに接してくれる。
けど、それを信者に見られたら一番厄介な人でもある。
すると、つばめ先輩が杖をカツカツと着きながらオレの方へ歩いてきた。
「希、先週は大変だったね。怖かっただろう?」
「え? ……あっ、大丈夫です! 未遂でしたし、朝比奈先輩が助けてくれたので事なきを得ましたし」
つばめ先輩の綺麗な顔が間近にあってドキッとした。
相変わらず綺麗なおねえさん(のよう)で、すずもハルもぽーっと見惚れている。
それに、名前で呼んでくれるなんて嬉しい。
オレもつばめ先輩と呼ぶようになったが、それはひばり先輩もいるからだ。
それにしても、何故つばめ先輩があのことを知っているんだろう?
オレの疑問が顔に出ていたのか、朝比奈先輩が応えてくれた。
「校内で起きた事件はどんな小さなことでも生徒会役員全員に通達するって義務があるんだよ。それは俺たちの身に起きたことであろうと同じで。だから勝手に話しちまった、ごめんなノンタン」
「そ、そうだったんですね……。他の先輩たちも心配してくださってありがとうございます」
「本当に無理してない? カウンセリングとか受けなくて平気?」
「だ、だいじょぶです」
オレにはすずという専属カウンセラー親友がいるし。(本人自覚ないけど)
つばめ先輩、めちゃくちゃ心配してくれるのは嬉しいけど、橘先輩が少し悔しそうな、恨みがましいような目でこっちを見てくるのがちょっとだけ怖い。
「何かあったら真っ先に僕に相談しなよ。柊馬に言ってもほとんど解決しないと思うし」
「おいつばめ、今俺の名前にバカって被せなかったか?」
「へえ、自覚があったのか? 馬鹿の」
「んぎっ……ノンターン、つばめがいじめるぅぅ!!」
「キモい」
すずとハルをちらっと見たら、朝比奈先輩のカッコ悪さとつばめ先輩の変貌ぶりに蒼くなっている。
分かるよ、その気持ち。
「コホン……じゃあとりあえず初顔合わせということで、山田君と東雲君の二人から自己紹介をしてもらおうかな。放送の練習も兼ねてね。じゃあ山田君からどうぞ」
すずは緊張した面持ちで、でもハキハキと先輩達に自己紹介をした。
「1年C組の山田清白です。中学のときは卓球部でした。生徒会役員はやったことがないので色々と不慣れですが、精一杯がんばりますのでよろしくお願いします!」
すずって中学では卓球部だったのか。同じくらいの距離を走っても、オレと違ってそんなに息切れし無いことに納得がいった。
すずとハルと合流して、緊張しながら放送室へ向かったら、先輩たちはすでに全員が揃っていた。
朝比奈先輩はすごく眠たそうに大欠伸をしていて、頭も普段よりぼさぼさだ。
いかにも寝起きって感じ。
いつものぼさぼさ頭は、意外とセットされたものなのかもしれない。
「こ、こんにちは。お疲れさまです」
「こんにちは初めまして、山田清白です!」
「は、初めまして、東雲です……」
すずとハルはまだ生徒会の人たちに会ったことがなくて、(すずと朝比奈先輩、橘先輩以外)今日が初対面だ。
二人ともめちゃくちゃ緊張しているだろうから、オレがしっかりしなくちゃ……!!
「こんにちは、斉賀君。山田君と東雲君もよく来てくれたね」
「ところでオレ達、集合時間を間違えてましたか……?」
少し早めに教室を出たのに、先輩たちが全員揃っていたから内心ビビりまくりだ。
生徒会長の橘先輩におずおずと尋ねると。
「いや、僕たちのクラスの方が放送室が近いからね。それに一年生は緊張して足取りが重くなるものだろう?」
「ハ、ハイ。その通りです、すみません」
「謝ることはないよ、当たり前のことだからね」
橘先輩はめちゃくちゃ美形なのにそれを鼻にかけないというか、とても気さくに接してくれる。
けど、それを信者に見られたら一番厄介な人でもある。
すると、つばめ先輩が杖をカツカツと着きながらオレの方へ歩いてきた。
「希、先週は大変だったね。怖かっただろう?」
「え? ……あっ、大丈夫です! 未遂でしたし、朝比奈先輩が助けてくれたので事なきを得ましたし」
つばめ先輩の綺麗な顔が間近にあってドキッとした。
相変わらず綺麗なおねえさん(のよう)で、すずもハルもぽーっと見惚れている。
それに、名前で呼んでくれるなんて嬉しい。
オレもつばめ先輩と呼ぶようになったが、それはひばり先輩もいるからだ。
それにしても、何故つばめ先輩があのことを知っているんだろう?
オレの疑問が顔に出ていたのか、朝比奈先輩が応えてくれた。
「校内で起きた事件はどんな小さなことでも生徒会役員全員に通達するって義務があるんだよ。それは俺たちの身に起きたことであろうと同じで。だから勝手に話しちまった、ごめんなノンタン」
「そ、そうだったんですね……。他の先輩たちも心配してくださってありがとうございます」
「本当に無理してない? カウンセリングとか受けなくて平気?」
「だ、だいじょぶです」
オレにはすずという専属カウンセラー親友がいるし。(本人自覚ないけど)
つばめ先輩、めちゃくちゃ心配してくれるのは嬉しいけど、橘先輩が少し悔しそうな、恨みがましいような目でこっちを見てくるのがちょっとだけ怖い。
「何かあったら真っ先に僕に相談しなよ。柊馬に言ってもほとんど解決しないと思うし」
「おいつばめ、今俺の名前にバカって被せなかったか?」
「へえ、自覚があったのか? 馬鹿の」
「んぎっ……ノンターン、つばめがいじめるぅぅ!!」
「キモい」
すずとハルをちらっと見たら、朝比奈先輩のカッコ悪さとつばめ先輩の変貌ぶりに蒼くなっている。
分かるよ、その気持ち。
「コホン……じゃあとりあえず初顔合わせということで、山田君と東雲君の二人から自己紹介をしてもらおうかな。放送の練習も兼ねてね。じゃあ山田君からどうぞ」
すずは緊張した面持ちで、でもハキハキと先輩達に自己紹介をした。
「1年C組の山田清白です。中学のときは卓球部でした。生徒会役員はやったことがないので色々と不慣れですが、精一杯がんばりますのでよろしくお願いします!」
すずって中学では卓球部だったのか。同じくらいの距離を走っても、オレと違ってそんなに息切れし無いことに納得がいった。
3
あなたにおすすめの小説
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
まったり書いていきます。
2024.05.14
閲覧ありがとうございます。
午後4時に更新します。
よろしくお願いします。
栞、お気に入り嬉しいです。
いつもありがとうございます。
2024.05.29
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
明日のおまけで完結します。
反応ありがとうございます。
とても嬉しいです。
明後日より新作が始まります。
良かったら覗いてみてください。
(^O^)
全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話
みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。
数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品
アイドルくん、俺の前では生活能力ゼロの甘えん坊でした。~俺の住み込みバイト先は後輩の高校生アイドルくんでした。
天音ねる(旧:えんとっぷ)
BL
家計を助けるため、住み込み家政婦バイトを始めた高校生・桜井智也。豪邸の家主は、寝癖頭によれよれTシャツの青年…と思いきや、その正体は学校の後輩でキラキラ王子様アイドル・橘圭吾だった!?
学校では完璧、家では生活能力ゼロ。そんな圭吾のギャップに振り回されながらも、世話を焼く日々にやりがいを感じる智也。
ステージの上では完璧な王子様なのに、家ではカップ麺すら作れない究極のポンコツ男子。
智也の作る温かい手料理に胃袋を掴まれた圭吾は、次第に心を許し、子犬のように懐いてくる。
「先輩、お腹すいた」「どこにも行かないで」
無防備な素顔と時折見せる寂しげな表情に、智也の心は絆されていく。
住む世界が違うはずの二人。秘密の契約から始まる、甘くて美味しい青春ラブストーリー!
見ぃつけた。
茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは…
他サイトにも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる