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〃
あまりにもその腕が優しくて居心地がよかったものだから、榛名はしばらく抱かれたままになっていたが、ふと、我に返った。
「は、離してください! それと俺のことアキって呼ぶなって言ったでしょう!」
「嫌だ」
「は!? ちょ、やだって」
「君を離したくないし、アキって呼ぶのもやめない」
「んっ……!」
また、顎を掴まれてキスをされた。
それは先ほど車内でされたような触れるだけのキスじゃなくて、角度を変えて唇を甘噛みされたり吸われたりする、激しいキスだった。
「ンーッ! んッ、ふ……ぅ」
少しずつ、全身の力が抜けていく。
力強く握ったはずの両の手が、ゆるく開いていく。
そしていつの間にかその手は、霧咲の服を掴んでいた。
引き離そうとして掴んでいるのだが、霧咲には榛名がしがみついているようにしか思えなかった。
「ぷはっ……んむぅ! ンンン……!!」
「チュ、チュゥッ! ジュルジュルッ! レロッ、ヂュウウウ」
いちど唇を離されたので思い切り息を吸おうとしたが、口を開けた瞬間に今度は舌を入れられた。
しつこく追いかけまわされて、無理矢理絡まされる。
歯列をなぞられ上あごまで舐められて、飲みきれない唾液が溢れて顎を伝ってラグに落ちていった。
「ハアッ、ハアッ……んふぁ……」
こんなに激しいキス、榛名は今まで経験したことがない。
──と思ったが、あった。
あの夜、ホテルの部屋で霧咲に同じキスをされたのを思い出した。
(ダメだ。思い出したらダメだ……)
「……アキ、ベッドに行こう?」
でも、もう遅い。
キスを身体は覚えていた。
それと霧咲の匂い。
煙草や香水の類いじゃない、ほんのりと整髪料の香りがあの日のことを思い出させる。
あの日、霧咲に何をされたのか。
どこを触られて、どういう風に何回イカされたのか。
霧咲の肌の感触、髪の手触りも何もかもを思い出した。
(流されたら、ダメなのに……)
榛名は顔を赤くしたまま小さく頷くと、霧咲に抱きかかえられるように立ち上がり、自分の足でベッドへと移動した。
寝室はドアで区切られてはいるが、基本一部屋しかないので移動は容易い。
霧咲に優しくベッドへ寝かされて、再びキスをされる。
「ぁっ……んんっ……」
「アキ、可愛いよ……君は本当に可愛い」
「かわいいとか、ない……っ」
「可愛いよ。痩せたのは心配したけど、なんだか前より綺麗になった」
榛名は、(霧咲は何を言っているんだろう)と思った。
霧咲は本当に榛名を大事に思っているような手つきで触り、器用に下を脱がせてソコを愛撫し始めた。
「あっ……だめ、そこ、だめ!」
「触ってもいないのに、もうこんなに溢れさせて……どれだけ期待してるの? アキは本当に淫乱だね」
「はぁんっ! あ、あぁッ」
今日はあの日ほど酒に酔ってはいない。
むしろよく覚醒している。
だけどもう、榛名は霧咲に抗わなかった。
霧咲の甘く激しいキスと愛撫に痛いほど反応している自身を見て、分かりやすい自分の性別を強く呪った。
──初恋を諦めた、あの時みたいに。
「は、離してください! それと俺のことアキって呼ぶなって言ったでしょう!」
「嫌だ」
「は!? ちょ、やだって」
「君を離したくないし、アキって呼ぶのもやめない」
「んっ……!」
また、顎を掴まれてキスをされた。
それは先ほど車内でされたような触れるだけのキスじゃなくて、角度を変えて唇を甘噛みされたり吸われたりする、激しいキスだった。
「ンーッ! んッ、ふ……ぅ」
少しずつ、全身の力が抜けていく。
力強く握ったはずの両の手が、ゆるく開いていく。
そしていつの間にかその手は、霧咲の服を掴んでいた。
引き離そうとして掴んでいるのだが、霧咲には榛名がしがみついているようにしか思えなかった。
「ぷはっ……んむぅ! ンンン……!!」
「チュ、チュゥッ! ジュルジュルッ! レロッ、ヂュウウウ」
いちど唇を離されたので思い切り息を吸おうとしたが、口を開けた瞬間に今度は舌を入れられた。
しつこく追いかけまわされて、無理矢理絡まされる。
歯列をなぞられ上あごまで舐められて、飲みきれない唾液が溢れて顎を伝ってラグに落ちていった。
「ハアッ、ハアッ……んふぁ……」
こんなに激しいキス、榛名は今まで経験したことがない。
──と思ったが、あった。
あの夜、ホテルの部屋で霧咲に同じキスをされたのを思い出した。
(ダメだ。思い出したらダメだ……)
「……アキ、ベッドに行こう?」
でも、もう遅い。
キスを身体は覚えていた。
それと霧咲の匂い。
煙草や香水の類いじゃない、ほんのりと整髪料の香りがあの日のことを思い出させる。
あの日、霧咲に何をされたのか。
どこを触られて、どういう風に何回イカされたのか。
霧咲の肌の感触、髪の手触りも何もかもを思い出した。
(流されたら、ダメなのに……)
榛名は顔を赤くしたまま小さく頷くと、霧咲に抱きかかえられるように立ち上がり、自分の足でベッドへと移動した。
寝室はドアで区切られてはいるが、基本一部屋しかないので移動は容易い。
霧咲に優しくベッドへ寝かされて、再びキスをされる。
「ぁっ……んんっ……」
「アキ、可愛いよ……君は本当に可愛い」
「かわいいとか、ない……っ」
「可愛いよ。痩せたのは心配したけど、なんだか前より綺麗になった」
榛名は、(霧咲は何を言っているんだろう)と思った。
霧咲は本当に榛名を大事に思っているような手つきで触り、器用に下を脱がせてソコを愛撫し始めた。
「あっ……だめ、そこ、だめ!」
「触ってもいないのに、もうこんなに溢れさせて……どれだけ期待してるの? アキは本当に淫乱だね」
「はぁんっ! あ、あぁッ」
今日はあの日ほど酒に酔ってはいない。
むしろよく覚醒している。
だけどもう、榛名は霧咲に抗わなかった。
霧咲の甘く激しいキスと愛撫に痛いほど反応している自身を見て、分かりやすい自分の性別を強く呪った。
──初恋を諦めた、あの時みたいに。
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