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〃
「さすが俺の姪だ。認めてくれて有難う、亜衣乃」
「だってしょうがないじゃない。まこおじさん、アキちゃんのことすごく好きなんでしょう? 亜衣乃に紹介するくらいなんだから」
「ああ、いつか結婚したいと思ってるよ」
さらりと爆弾発言をする霧咲に、榛名はまたブッと噴き出した。
「じゃあまこおじさんは、亜衣乃と結婚する気はハナから無かったってことね……」
(え、亜衣乃ちゃんって霧咲さんと結婚したかったの!?)
また新たな事実に榛名は慌てた。
それなら自分は彼女にすごく嫌われても仕方ないんじゃないのか――と。
「当たり前だろう。娘みたいな姪と結婚したがる伯父がどこの世界にいるんだ?」
「そういう変態ならいると思うわ」
「おじさんを変態扱いしないでくれないか」
「あ、あの……少々目立ってきてるんで、どこか移動してご飯でも食べませんか……?」
榛名が姪と伯父のカオスな会話に突っ込み、とりあえずその言葉通り三人は食事を摂ることにした。
空港の中のレストランにて、榛名たちはクリスマスらしく肉を食べている。鶏肉ではなく、牛肉ステーキだが。
「ていうか、まこおじさんとアキちゃん、恋人同士なら二人でクリスマスを過ごしたいんじゃないの? 亜衣乃なんかに構ってていいの? っていうか亜衣乃、ものすごーくお邪魔虫じゃない?」
もぐもぐと肉を頬張りながら、少々憮然とした表情で亜衣乃が霧咲と榛名に言った。
「子供はそんなこと気にしなくていいんだ」
霧咲はナイフとフォークを使って優雅に肉を切りながら、亜衣乃にさらりと返す。
「そうだよ亜衣乃ちゃん。むしろ俺の方が誠人おじさんとのデートの邪魔しちゃってごめんね?」
榛名も申し訳なさそうに言った。
しかし、
「誰が邪魔なもんか。君に居てほしいと頼んだのは俺なんだから」
霧咲に簡単に一掃された。
普通、子どもがいる時は、子どもを一番優先してしかるべきだと榛名は思う。
クリスマスに優先されなかったからといって、臍を曲げるわけでもあるまいのに――自分はそこまで女々しくない、と思う――大体、本来なら今夜は夜勤に入っている筈だったのだから。
するとステーキを食べる手を止めて、亜衣乃がぽつりと呟いた。
「ママは……」
「ん?」
ごく小さな声だったので、霧咲はステーキを食べる手を止めて、顔を上げて聞き返した。
すると亜衣乃は、今度ははっきりとした声で言った。
「ママ、本当はお仕事に行ってるんじゃないよね。亜衣乃をおじさんに預ける時は、彼氏のところへ行ってるよね」
「えっ?」
予想もしていなかった亜衣乃の言葉に、榛名は思わずたっぷりと時間を置いて聞き返してしまった。
霧咲も驚いていたが、すぐにフォローに入った。
「亜衣乃、そんなわけないだろ? ママは――」
「いいの、まこおじさん。一緒に住んでるんだから亜衣乃のほうがママのことは分かるの」
亜衣乃の視線は、目の前の食事をまっすぐに見つめたままだった。
10歳ながら、まるで世の中の全てを悟っているような冷めた表情をしている。
「ママが亜衣乃のことなんて全然好きじゃないのも、邪魔だって思ってるのも知ってる」
(10歳の子が、なんて顔をするんだろう)
部外者の榛名には、楽しい食事の最中にそんなことを言いだした亜衣乃をおろおろと見つめることしかできないのだが、亜衣乃の気持ちを考えると胸が締め付けられる思いがした。
「だってしょうがないじゃない。まこおじさん、アキちゃんのことすごく好きなんでしょう? 亜衣乃に紹介するくらいなんだから」
「ああ、いつか結婚したいと思ってるよ」
さらりと爆弾発言をする霧咲に、榛名はまたブッと噴き出した。
「じゃあまこおじさんは、亜衣乃と結婚する気はハナから無かったってことね……」
(え、亜衣乃ちゃんって霧咲さんと結婚したかったの!?)
また新たな事実に榛名は慌てた。
それなら自分は彼女にすごく嫌われても仕方ないんじゃないのか――と。
「当たり前だろう。娘みたいな姪と結婚したがる伯父がどこの世界にいるんだ?」
「そういう変態ならいると思うわ」
「おじさんを変態扱いしないでくれないか」
「あ、あの……少々目立ってきてるんで、どこか移動してご飯でも食べませんか……?」
榛名が姪と伯父のカオスな会話に突っ込み、とりあえずその言葉通り三人は食事を摂ることにした。
空港の中のレストランにて、榛名たちはクリスマスらしく肉を食べている。鶏肉ではなく、牛肉ステーキだが。
「ていうか、まこおじさんとアキちゃん、恋人同士なら二人でクリスマスを過ごしたいんじゃないの? 亜衣乃なんかに構ってていいの? っていうか亜衣乃、ものすごーくお邪魔虫じゃない?」
もぐもぐと肉を頬張りながら、少々憮然とした表情で亜衣乃が霧咲と榛名に言った。
「子供はそんなこと気にしなくていいんだ」
霧咲はナイフとフォークを使って優雅に肉を切りながら、亜衣乃にさらりと返す。
「そうだよ亜衣乃ちゃん。むしろ俺の方が誠人おじさんとのデートの邪魔しちゃってごめんね?」
榛名も申し訳なさそうに言った。
しかし、
「誰が邪魔なもんか。君に居てほしいと頼んだのは俺なんだから」
霧咲に簡単に一掃された。
普通、子どもがいる時は、子どもを一番優先してしかるべきだと榛名は思う。
クリスマスに優先されなかったからといって、臍を曲げるわけでもあるまいのに――自分はそこまで女々しくない、と思う――大体、本来なら今夜は夜勤に入っている筈だったのだから。
するとステーキを食べる手を止めて、亜衣乃がぽつりと呟いた。
「ママは……」
「ん?」
ごく小さな声だったので、霧咲はステーキを食べる手を止めて、顔を上げて聞き返した。
すると亜衣乃は、今度ははっきりとした声で言った。
「ママ、本当はお仕事に行ってるんじゃないよね。亜衣乃をおじさんに預ける時は、彼氏のところへ行ってるよね」
「えっ?」
予想もしていなかった亜衣乃の言葉に、榛名は思わずたっぷりと時間を置いて聞き返してしまった。
霧咲も驚いていたが、すぐにフォローに入った。
「亜衣乃、そんなわけないだろ? ママは――」
「いいの、まこおじさん。一緒に住んでるんだから亜衣乃のほうがママのことは分かるの」
亜衣乃の視線は、目の前の食事をまっすぐに見つめたままだった。
10歳ながら、まるで世の中の全てを悟っているような冷めた表情をしている。
「ママが亜衣乃のことなんて全然好きじゃないのも、邪魔だって思ってるのも知ってる」
(10歳の子が、なんて顔をするんだろう)
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