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88 熱くて甘い夜*
霧咲の大きな手が、榛名の薄い身体の上を這い回る。
凹凸がないのでどこを触っても楽しくないだろう、とつい毎回思ってしまうのだが、自分も女性の身体を触っている時は然程楽しくなかった。
それはきっと霧咲も同じなのだろう。女性を抱いたことがあるのかどうかは知らないが。
霧咲の身体を触るのは楽しい。自分とは全然違う堅い胸板や広い背中、30後半とは思えない鍛えられた腹筋や太腿。そして……自分を最高に気持ちよくしてくれる、立派な男の象徴。
そっと触れてみると、既に腹に着きそうなくらい硬く勃起していて、榛名は興奮した。
そして、こんなことを言った。
「ね、誠人さんの……舐めたいです」
「ん?」
「お願い、挿れる前に舐めさせて? 俺も誠人さんのこと気持ちよくしたい……」
霧咲は一瞬驚いたような顔をしたが、すぐにいつもの笑みを浮かべて榛名に返した。
「本当に、今夜の君は積極的だね……いいよ、俺の顔に跨ってごらん」
「んっ」
霧咲が提案したのは、いわゆるシックスナインの体勢だ。
普段は恥ずかしくてかなり抵抗があるものの――勿論、恥ずかしさは健在なのだが。
しかし今の榛名は、自ら霧咲のものを舐めたいという強い気持ちと、いやらしいことをすることで更に生まれる快楽の方が味わいたかった。
榛名はゆっくりと霧咲の身体に跨り、その綺麗な顔に自分の一番恥ずかしい部分を突き出した。
榛名の目の前に、霧咲の猛った男根がある。ソレにそっと手を添えて、数秒間じいっと見蕩れていた。
(いつも、こんな太いのが俺のナカに入るんだ……)
「はむっ……ん」
赤黒く血管が浮き出ていて一見グロテスクなのに、尖端に雫が溜まって零れ落ちる様に我慢出来ず、すぐにぱくりと咥えこんだ。
相変わらず霧咲の肉棒は太く長くて、奥まで飲み込むには喉を使わなければいけない。
けれど榛名はまずは手を使って、口に入り切らない根元の方を刺激した。
わざと沢山の唾液を絡ませて出し入れすれば、すぐにグチュグチュと下品な音が室内に響き出す。
「ンンッ!」
いきなり、下腹部に違和感を感じた。
見なくてもわかるのだけれど、霧咲が榛名の尻たぶをがっちりと掴み、皺を伸ばしながらその中心でヒクついている後孔に舌を這わせ始めたのだ。
「ひぁっ……あっ……ソコ、だめぇ」
「何がダメ? 舌が止まってるよ、暁哉」
「んふぅっ……! ジュブッ、ジュポジュポッ……んっ、んんんん!!」
煽るような霧咲の言葉に、榛名は再び奥まで咥え込んで舌全体での愛撫を再開した。
霧咲はそんな榛名の努力を無視するかのように、今度は舌先を尖らせてその内壁まで攻めてきた。
更に指まで挿れて、前立腺をくにゅくにゅと刺激する。
「ひあ、あ、ああんっ! そこ、きもちよすぎてだめだってばぁ……」
指で前立腺擦られると気持ち良すぎてたまらず、榛名は霧咲のペニスを思わず口から離して喘いでいた。
霧咲の愛撫は容赦がなく、そして止まらない。
「ひんっ……うぁ、チュ、チュ、れろっ、ジュプッ」
榛名は下半身をビクビク揺らしながら、せめて崩れ落ちないように必死で膝を曲げる。
頭はすでに霧咲の腹の上に落ちていて、かろうじて舌でピチャピチャと根元を舐め、手でも弱々しく扱いている状態だった。
けど、そろそろもう限界だ。
「もうイクッ……いっちゃうから、挿れてください……」
「じゃあ上と下、どっちがいい?」
霧咲は正常位か騎上位かのどっちかを選べ、と言っているのだ。
「下っ、下がいい……上から思い切り突いてほしいっ……」
「っ、そんなに俺を感じたいの?」
「感じたい! 誠人さん、好きっ、好き……!」
今夜は榛名があまりにも素直すぎて、可愛すぎて、そしていやらしすぎて、霧咲は歓喜の目眩を起こしそうだった。
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