マイダーリン、この世の全ての怖いものから俺を守ってくれ!!!

すずなりたま

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54 属性差別

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「おーい礼二郎、教授が体調不良で3コマ目は急遽休講だってよ」
「池永、」

   周りを見れば、みんな続々と立ち上がって講義室から出ようとしていた。礼二郎が動画に気を取られている間に、他の講師が伝えに来てくれたらしい。

「あっどーもどーも、礼二郎のダチの池永航志でーす!   よろしく姫ちゃん」
「は?   ……中西です、どうも……」

   姫子は何故か礼二郎に対する態度とは180度違う冷たい態度で池永に返事をした。
   今にも舌打ちしかねんその塩対応に、一番驚いたのは礼二郎だった。

「えぇ……!?   な、馴れ馴れしく姫ちゃんて呼んですいませんでした中西さん……っていうか礼二郎はいいの!?   顔面差別!?」

   池永は半泣きで姫子に抗議した。

「礼二郎君は清らかだから別にいいんです」
「え、つまり童貞差別?」
「おいっ、俺は差別されてないぞ!!   それを言うなら非童貞差別だろ!!」
「そ、そうだな」
「……」

   礼二郎は自分で言ってなんだか泣きたくなった。





「え、姫ちゃんって男が苦手なの……?」

   突如休講になったので、礼二郎と姫子は場所を学内のカフェに移動した。

「うん。男の人全員がってワケじゃないけど、歳が近い陽キャは大体苦手かな。昔色々あって」
「そうなのか」

(え、てことは俺って陰キャ側ってこと?   そうだったのか……まあ、そうか……)

「礼二郎君の友達だからいい人なんだろうけど、池永君も平尾君もちょっと苦手かな……ごめんね、友達にひどい態度取って」
 「いやいいよ、あいつもそこまで気にしてないと思うし」

   むしろ精神的に打ちのめされたのは、池永よりも礼二郎の方だった。
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