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11.母の反撃
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第11話
母の反撃
「あぁ、第5話から、主人公の私の出番がないのですけど……」
「まあ、ナオちゃん。しばらく、一人で『悶々』でもしておきなさいなッ」
「そんなぁ。おかず、プリーズ!」
***
私は、勝利した!
母に勝利したんだ!?
そのことに酔いし枯れていると、廊下を誰かが歩いてくる。
そして、私の部屋のドアがノックされた。
“ゴンゴンゴン”
ヒィー! なんだ?
「絵麻ちゃん、ママ、入るわね」
「えっ?」
「あら、絵麻ちゃん。お勉強? ケーキがあるの。貴女の好きなモンブランよ」
この何でもない親子の会話。
もし、母の後ろに、少年マンガにある、“ゴゴゴ、ゴゴゴォー” がなければ、普通の親子の会話だろう。
「ところで、絵麻ちゃん。教えてくれない?」
「な、なに、ママ?」
「そのカレンダーに付いてるチェックマークは、何の意味かしらぁ? え、ま、ちゃ、ん?」
『殺される。母に殺される。私は母に……』
***
私は、加藤真理恵、39歳。
この加藤家のハウスキーパーだ。ふふふ。
私達夫婦には二人の子供がいる。
中学2年生の長女と今年中学生になった長男だ。
私は、多分、今まで二人の子供を溺愛することが出来たと思う。
特に長女には目をかけてきた。期待をしてきた。それは長男の比ではなかった。
一方、長男は男としては、おっとりとした性格で、将来が不安だったが、まあ、女の子みたいに外見を調えてやると、それなりに愛情を持てた。
勉強も、そこそこやっているし、大きく劣るところはない。
『中の上』であれば、それはそれで良しと思っている。
だが、長女に関しては、『中の上』では許せない。
なぜ、そう思うのだろうか?
私にはわからないが、上位の成績を求めている自分がいる。
その溺愛している長女が、ここ最近、反抗期なのだろうか?
私に対し、すごく挑戦的な態度を取っている。
それが、私には許せない。
許せないったら、許せない。
絵麻、貴女は私のもの、貴女は私の分身なの。生き人形なの。
どうして、それが分からないのかしら。
きっと、この娘はバカなのでしょう。
なら、少し調教する必要があるわね。
そう考えながら、娘の部屋を掃除していると気が付いた。
机のカレンダーに、おかしなチェックマークが書かれていることに!?
「何でしょうね? このチェックマークは?」
最初は、部活の練習か?
それともクラスの何か担当でもしているのかと、思っていたが、どうも規則だっている。
その時は、よくわからなかったこともあり、また思春期の女の子だから、黙っておくことにした。
しかし、気になる。
私の生き人形である長女が、ずっと記録しているこのチェックマークが何なのか?
私の全身全霊を使っても、解明したい。
学校か?
部活か?
家庭内か?
そうだ!
長女と長男は同じ部活に入っている。
おっとりした長男に部活で何かあったのか? 聞いてみるのはどうだろうか?
「ねぇ、ナオ君。部活はどう? 体力的に大丈夫?」と差しさわりのないところから、聞いてみた。
この子は、それほど体力がないにもかかわらず、姉が水泳部だからと言って、水泳部に入部してしまった。
「何か安心する」らしい。
やはり、この子は、あまり優秀とは言い難い。
無難に人生を送ってくれたら、それで良いと思う。
父親は、男の子だからと、期待しているようだが、それが負担に感じなければ、そこそこの人生を送れるだろう。
あとは、嫁次第だ!
だから、嫁の選定には、うるさく言うつもりだ。
できれば、温厚な次女が良い。
!!!
その時、ひらめいた。息子の尚人だ!
娘は何かにつけて、尚人を構っている。以前は、尚人の寝込みを襲おうとしていた。
私の分身であり、生き人形である娘が『男に興味を持つ』なんて、許せなかったが、あの時は、何かの間違いと思うことにした。
しかし、このチェックを見ると、昨日、そして4日前、さらに3日さかのぼって、息子に何があった。
思い出せ!
思い出せ!?
!?
なんと、これは尚人の『男の子の日』だ。
どういう訳か、この子は、きっちり3日おきに夢精をしている。
それが、たまに、1回飛ぶ時がある。
6日も我慢しているのだろうか?
これも、絵麻が関係しているのではないのだろうか?
そして、私は絵麻に問いただすことにした。
とある長い野菜と共に。
次回は、母と娘の続きです。
明日の21時に、投稿予定!
母の反撃
「あぁ、第5話から、主人公の私の出番がないのですけど……」
「まあ、ナオちゃん。しばらく、一人で『悶々』でもしておきなさいなッ」
「そんなぁ。おかず、プリーズ!」
***
私は、勝利した!
母に勝利したんだ!?
そのことに酔いし枯れていると、廊下を誰かが歩いてくる。
そして、私の部屋のドアがノックされた。
“ゴンゴンゴン”
ヒィー! なんだ?
「絵麻ちゃん、ママ、入るわね」
「えっ?」
「あら、絵麻ちゃん。お勉強? ケーキがあるの。貴女の好きなモンブランよ」
この何でもない親子の会話。
もし、母の後ろに、少年マンガにある、“ゴゴゴ、ゴゴゴォー” がなければ、普通の親子の会話だろう。
「ところで、絵麻ちゃん。教えてくれない?」
「な、なに、ママ?」
「そのカレンダーに付いてるチェックマークは、何の意味かしらぁ? え、ま、ちゃ、ん?」
『殺される。母に殺される。私は母に……』
***
私は、加藤真理恵、39歳。
この加藤家のハウスキーパーだ。ふふふ。
私達夫婦には二人の子供がいる。
中学2年生の長女と今年中学生になった長男だ。
私は、多分、今まで二人の子供を溺愛することが出来たと思う。
特に長女には目をかけてきた。期待をしてきた。それは長男の比ではなかった。
一方、長男は男としては、おっとりとした性格で、将来が不安だったが、まあ、女の子みたいに外見を調えてやると、それなりに愛情を持てた。
勉強も、そこそこやっているし、大きく劣るところはない。
『中の上』であれば、それはそれで良しと思っている。
だが、長女に関しては、『中の上』では許せない。
なぜ、そう思うのだろうか?
私にはわからないが、上位の成績を求めている自分がいる。
その溺愛している長女が、ここ最近、反抗期なのだろうか?
私に対し、すごく挑戦的な態度を取っている。
それが、私には許せない。
許せないったら、許せない。
絵麻、貴女は私のもの、貴女は私の分身なの。生き人形なの。
どうして、それが分からないのかしら。
きっと、この娘はバカなのでしょう。
なら、少し調教する必要があるわね。
そう考えながら、娘の部屋を掃除していると気が付いた。
机のカレンダーに、おかしなチェックマークが書かれていることに!?
「何でしょうね? このチェックマークは?」
最初は、部活の練習か?
それともクラスの何か担当でもしているのかと、思っていたが、どうも規則だっている。
その時は、よくわからなかったこともあり、また思春期の女の子だから、黙っておくことにした。
しかし、気になる。
私の生き人形である長女が、ずっと記録しているこのチェックマークが何なのか?
私の全身全霊を使っても、解明したい。
学校か?
部活か?
家庭内か?
そうだ!
長女と長男は同じ部活に入っている。
おっとりした長男に部活で何かあったのか? 聞いてみるのはどうだろうか?
「ねぇ、ナオ君。部活はどう? 体力的に大丈夫?」と差しさわりのないところから、聞いてみた。
この子は、それほど体力がないにもかかわらず、姉が水泳部だからと言って、水泳部に入部してしまった。
「何か安心する」らしい。
やはり、この子は、あまり優秀とは言い難い。
無難に人生を送ってくれたら、それで良いと思う。
父親は、男の子だからと、期待しているようだが、それが負担に感じなければ、そこそこの人生を送れるだろう。
あとは、嫁次第だ!
だから、嫁の選定には、うるさく言うつもりだ。
できれば、温厚な次女が良い。
!!!
その時、ひらめいた。息子の尚人だ!
娘は何かにつけて、尚人を構っている。以前は、尚人の寝込みを襲おうとしていた。
私の分身であり、生き人形である娘が『男に興味を持つ』なんて、許せなかったが、あの時は、何かの間違いと思うことにした。
しかし、このチェックを見ると、昨日、そして4日前、さらに3日さかのぼって、息子に何があった。
思い出せ!
思い出せ!?
!?
なんと、これは尚人の『男の子の日』だ。
どういう訳か、この子は、きっちり3日おきに夢精をしている。
それが、たまに、1回飛ぶ時がある。
6日も我慢しているのだろうか?
これも、絵麻が関係しているのではないのだろうか?
そして、私は絵麻に問いただすことにした。
とある長い野菜と共に。
次回は、母と娘の続きです。
明日の21時に、投稿予定!
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