握力令嬢は握りつぶす。―社会のしがらみも、貴公子の掌も握りつぶす― (海賊令嬢シリーズ5)

SHOTARO

文字の大きさ
104 / 126
第五章 アイルランドの女海賊と海賊団結成

人物紹介

しおりを挟む
ここまでの人物紹介

ホーエンツォレルン家の分家の分家
1:ヴィルヘルミーナ
設定では1560年生まれだが、タイムトリップをしているとは、本人は知らない。
生まれながら背が高く、掌が大きい。身長164センチ。
趣味は変装と合鍵づくり。
兄がいたらしいが、ヴィルヘルミーナが生まれる前に死亡。
後の海賊令嬢。

海賊をやめた後は、とある海賊との恋愛が大衆劇になるが、それを見た孫達が「あれはお祖母様とは違う。別人だ」と言ったとか、言わなかったとか……
1625年死亡。


2:フォルカー
ヴィルヘルミーナの父。
父はドイツ騎士団総長、アルブレヒト。
次男なので親戚を頼り、帝国で文官勤務をしていたところ、ライン宮中伯の部下となる。
ライン宮中伯に気に入られ、娘と領地を与えられ伯爵となる。
いわゆる入り婿。


3:マリアンヌ
ヴィルヘルミーナの母、落馬して死亡。
しかし、真相はライン宮中伯に恨みを抱く、ブルゴーニュの亡霊に殺される。


4:アンゲーリカ
ヴィルヘルミーナからは「アン」と呼ばれている。
領地の騎士家の娘。
長年、使用人として仕えてくれている。
が、男なのか女なのかは不明。
おそらく半陰陽。

・アインス商会
1:ゲルハルト会長
エマリーの父。
領地の武器商人。武器以外にも取り扱っている。
商工会の会長でもある。


2:エマリー・アインホルン
アインホルン一族の末裔。
身長167センチ、当時としてはデカい。
胸もデカい。
本気になると上方言葉が出る。
ヴィルヘルミーナが領主になった際の準備を公私にわたり尽力している。
趣味は金もうけ、「金儲けは正義」
後にヴィルヘルミーナが結成する女海賊団の閣下の一人で操舵手にして副船長。

女の子より美しい弟がいる。
「弟に商会を継がれてはならぬ!」ということで、女装させ女として大商人の主人に嫁に出す。
しかし、相手も男装をしていたので、主人が出産する。
産まれた子供は女の子だが、男装をしているとのこと。
主人が早く亡くなるので、女帝のような生活をしているが、お姉チャン大好きっ子。
主人(妻?)が出産後は、「もう子供はいらない」という理由で、模型のナニでオカマを掘られて、白いマグマを噴火したことは、姉には言えない秘密にしている。
イニシャルは、Aらしい。


3:イリーゼ・アインホルン
エマリーの従姉妹。
計算が得意な商人の娘。
14歳にして暗殺が出来る。
普段はをしている。
後にヴィルヘルミーナが結成する女海賊団の閣下の一人で、ヴィルヘルミーナの護衛隊長。


・七選帝侯
1:前ライン宮中伯
ヴィルヘルミーナからお祖父さまと言われている。
選帝侯の一人、プファルツ選帝侯。


2:現ライン宮中伯
ヴィルヘルミーナからは、フリードリッヒ伯父さまと言われている。


3:ブランデンブルク辺境伯
単なる辺境伯ではない。
選帝侯の一人、ブランデンブルク選帝侯。
経済規模もそれほどでもなく、公爵でもなく辺境伯に過ぎないはずなのに、帝国内に於いて絶大な力を持つ。
ザクセン選帝侯のライバル。
辺境伯は日本では侯爵とも訳される。


4:フリードリッヒとハインリッヒ
ブランデンブルク辺境伯の息子たち


5:バイエルン夫人
アンナ・フォン・エスターライヒが本名。
エスターライヒとは、ハプスブルク家と言う意味。
母のマリアンヌの友人。
ヴィルヘルミーナの出生の時は祝ってくれたらしい。
帝国内の新教徒と旧教徒の争いに苦悩する。


6:マティアス殿下
皇帝の弟。
皇帝とは「歴史上最悪の兄弟」と言われる兄弟仲。
皇帝が病に伏すと、次期皇帝になる。
強権的な旧教徒にも関わらず、ネーデルランド北部7州の独立と信教の自由を与え、スペインハプスブルク家をけん制している。
結果、八十年戦争は継続する。


・ポーランド王国
・プロイセン公国は元ドイツ騎士団国。
首都はケーニヒスベルク。今のカリーニングラード。

1:プロイセン公爵
ヴィルヘルミーナから伯父上さまと呼ばれている。
アルブレヒト・フリードリヒ
恐竜のように怖い顔をしているが、何かと面倒見がよい。


2:アンナ
プロイセン公爵の長女。
後に、ブランデンブルク辺境伯へ嫁ぐ。
何かとヴィルヘルミーナに気をかけてくれる常識人。


3:マリー
プロイセン公爵の次女
ブランデンブルクの分家のバイロイト辺境伯に嫁ぐ。
アンナより自由な性格のせいか、ろくな自画像がない。


4:ゾフィーとエレオノーラ
プロイセン公爵の三女と四女


5:キルヒナー団長
領地の騎士団の団長。
騎士団は、元はドイツ騎士団のプロイセン方面団であったが、ポーランド―ドイツ騎士団の戦争で敗退後は、単なる領地騎士団となっている。
しかし、彼本人は「今もドイツ騎士団だ」と。


6:B子こと、ステラ
キルヒナー団長の娘。
ヴィルヘルミーナの被害を最も受けた人物。
根が暗いのが禍して、ヴィルヘルミーナから使用人として気に入られなかった。
また、根が暗いのが災いして、「賢い女たち」に目を付けられた。
その後は、引きこもり人生を送るが、後に養女が着て立ち直ることが出来たようだ。


7:ヴァッテンバッハ副団長
単なる副団長


8 :C子こと、クリスタ
ステラの後のヴィルヘルミーナの専属使用人。
チップの羽振りの良いヴィルヘルミーナの専属になり、かなり貯金が出来た模様。
ただし、それを仲間に悟られないようにしているしっかり者。
ヴィルヘルミーナとお菓子作りをしているところを、よく見かける。


・ブルゴーニュ公国
1:初代クレマンティーヌ
元はブルゴーニュ公国の騎士家の娘で、公国に見習いに来ていた。
その時に、ブルゴーニュ戦争が起き、領主シャルル公の戦死、マリーとマクシミリアンの死別を目の当たりにする。
その際、秘密結社「賢い女たち」と接触し、魔女となる。


2:アレクサンドラ
クレマンティーヌの部下。
傭兵団を仕切っている武闘派。


3:ジョルジェット
クレマンティーヌの部下。
諜報員を仕切っている情報担当。


4:子役のペティ
なぞ


5:秘密結社「賢い女たち」
魔女狩りを本職にしているが、「魔女がいなくなると自分たちの使命を果たすことが出来ない」というところに行きついた。
催眠術や薬学などを使い、黒魔術師や魔女を生み出している。

本来は、魔女狩りを行っている民間療法の医師や薬師、助産師たち。
つまり、白魔術師。

1610年の魔女裁判を最後に、ドイツやネーデルラントからポーランドへ活動を移していったと思われる。


6:クレマンティーヌ103号
初代の記憶を受け継ぐことに成功したため、三代目クレマンティーヌとも言う。
フランスの領地持ちの娘で表向きは、商売を行って各地を回っているが、傭兵とのパイプがある。



・女海賊団

・オマリー海賊団
ウール王国の王女グレイス・オマリー率いる反イングランド体制の海賊団。
アイルランドの政治に関与しているため、イングランドも手が出しずらい。
後に、エリザベス女王18の質問状にて、イングランドと和解。
エリザベス女王とは理解し合うも、イングランドへの海賊行為はやめることは無かった。

・キーナ・コスペル海賊団
ヴィルヘルミーナがオマリー海賊団と接触した際、「騎士が馬に乗るように、海賊は船に乗る」と言われたのがきっかけで、海賊を始める。
最新鋭のガレオン船を手に入れ、大西洋を狩場にする。
オマリーに恩恵があるので、アイルランド付近には近づかない。
第一次英西戦争の前に解散する。
理由は、ドレイクに借りがあり、参戦を要求されると断れないため。
以下はメンバー。

1:クライネス
出生不明の孤児。
何故か、ヴィルヘルミーナを「お姉ちゃん」と呼び、あまり美味くもないヴィルヘルミーナ自作クッキーを食べている。
後にプロイセン公爵に気に入られ、部下のキルヒナー準男爵の養子になる。
その際、名前の変更をしており、「ヴィルヘルミーナじゃなきゃ、嫌よ」と言ったらしい。


2:ヤスミン
鍛冶職人
先祖が遊牧騎馬民族に“直接製鉄法”を習ったらしい。
父と鍛冶屋を営んでいたが、父が加齢により引退をする。
そこで、バート・メルゲントハイムでドイツ騎士団の鍛冶職人募集に応募するも、エマリーにスカウトされ、アインス商会の従業員となる。

宝塚の男役の様な美しさのある女性。
ドーバーのフィッツジェラルド氏とは、何かあったのだろうか?
フィッツジェラルド氏の孫が、ジャスミンと名付けられることになる一因。

「世界中の武器を見る」のが夢。
趣味は黒色火薬づくり。
個性は強いが、海賊団の中ではまともな人。
後にヴィルヘルミーナが結成する女海賊団の閣下の一人で砲術長。


3:ローズマリー
エディンバラ郊外に花屋を営んでいる。
趣味も仕事も花づくり。
「人の人生を花で飾る」ことが使命。
「世界中の花を見て回る」のが夢。
なので、世界の花の六割が集まるオランダに行ってみたいと思っている。

17歳だが15歳ぐらいに見える美少女。
純情に見えて、非常識人。
花畑の肥料に人肉や人骨を使っている。
人肉等はどこから調達しているのかは不明。
いわゆる、魔女に近い。
後にヴィルヘルミーナが結成する女海賊団の閣下の一人、甲板長などをしている。


4:エンペラトリース
 船医
 ちょっと名の知れた海賊にいたかもしれない。自分の過去については、一切、語らないので不明。
 見た目は、歳のころなら四十前、丸っこい顔に小柄な体格。
 ラム酒でお口の消毒が趣味。
 

5:イライザ
他人の亭主を食べてしまい、とらわれたところ、オマリーに助けられる。
後のことは、ヴィルヘルミーナに任されている。
170センチを大きく超える身長がある。
海賊団では、操舵手補助。
いわゆる、獣。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

滝川家の人びと

卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。 生きるために走る者は、 傷を負いながらも、歩みを止めない。 戦国という時代の只中で、 彼らは何を失い、 走り続けたのか。 滝川一益と、その郎党。 これは、勝者の物語ではない。 生き延びた者たちの記録である。

裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する

克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。

【読者賞受賞】江戸の飯屋『やわらぎ亭』〜元武家娘が一膳でほぐす人と心〜

☆ほしい
歴史・時代
【第11回歴史・時代小説大賞 読者賞受賞(ポイント最上位作品)】 文化文政の江戸・深川。 人知れず佇む一軒の飯屋――『やわらぎ亭』。 暖簾を掲げるのは、元武家の娘・おし乃。 家も家族も失い、父の形見の包丁一つで町に飛び込んだ彼女は、 「旨い飯で人の心をほどく」を信条に、今日も竈に火を入れる。 常連は、職人、火消し、子どもたち、そして──町奉行・遠山金四郎!? 変装してまで通い詰めるその理由は、一膳に込められた想いと味。 鯛茶漬け、芋がらの煮物、あんこう鍋…… その料理の奥に、江戸の暮らしと誇りが宿る。 涙も笑いも、湯気とともに立ち上る。 これは、舌と心を温める、江戸人情グルメ劇。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クロワッサン物語

コダーマ
歴史・時代
 1683年、城塞都市ウィーンはオスマン帝国の大軍に包囲されていた。  第二次ウィーン包囲である。  戦況厳しいウィーンからは皇帝も逃げ出し、市壁の中には守備隊の兵士と市民軍、避難できなかった市民ら一万人弱が立て籠もった。  彼らをまとめ、指揮するウィーン防衛司令官、その名をシュターレンベルクという。  敵の数は三十万。  戦況は絶望的に想えるものの、シュターレンベルクには策があった。  ドナウ河の水運に恵まれたウィーンは、ドナウ艦隊を蔵している。  内陸に位置するオーストリア唯一の海軍だ。  彼らをウィーンの切り札とするのだ。  戦闘には参加させず、外界との唯一の道として、連絡も補給も彼等に依る。  そのうち、ウィーンには厳しい冬が訪れる。  オスマン帝国軍は野営には耐えられまい。  そんなシュターレンベルクの元に届いた報は『ドナウ艦隊の全滅』であった。  もはや、市壁の中にこもって救援を待つしかないウィーンだが、敵軍のシャーヒー砲は、連日、市に降り注いだ。  戦闘、策略、裏切り、絶望──。  シュターレンベルクはウィーンを守り抜けるのか。  第二次ウィーン包囲の二か月間を描いた歴史小説です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

おじさん、女子高生になる

一宮 沙耶
大衆娯楽
だれからも振り向いてもらえないおじさん。 それが女子高生に向けて若返っていく。 そして政治闘争に巻き込まれていく。 その結末は?

処理中です...