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六章 勇者
第五十七話
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目が覚めるとベッドの上にいた。ルナが運んでくれたのかな。ルナとオブが側で眠っている。
「ルナ、オブ、側にいてくれてありがとね」
そっと撫でた。
『ユウ』
ルナが目を開けすり寄る。オブはまだ寝ている。
「心配してくれてありがとう。決めたよ」
清々しい気持ちだった。
『そうか、どの道に進んでも我は最後まで共にいる』
「うん、ありがとう、ルナ、大好き」
ルナを抱き上げぎゅっとした。
『ぼくも~』
オブがまだ寝惚けながらしがみついてきた。
「うん、オブも大好き」
二人纏めてぎゅっとした。少し泣きたい気持ちになったが、うん、大丈夫! 顔を上げた。
侍女さんに連絡をお願いし、再びイグリードの私室に集まった。
「ユウ、どうするか決めたのか?」
「うん」
みんながこちらを見た。
「私は戦わない」
「!!」
アレンとイグリードは驚愕の顔をした。
ディルアスは……悔しそうな顔だ。きっと私がこの答えを出すって分かってたんだろうね。
「ユウ! 本当にそれで良いのか!?」
「うん」
「戦ったにしても、人々は俺たちが守ると言ってもか!?」
「うん。二人には争いを起こさないことで人を守って欲しい」
本気でそう思ってるよ? 消えるのは怖い。でも本当にこの世界が大切に思えたから。
目の前の空間が歪みキラキラと光だした。それが段々と人の型になっていく。
「決まったようだね?」
神が現れた。
「うん。私は戦わない」
「本当に良いんだね?」
「うん」
「では、私は新しい勇者を探すとしよう!」
「新しい勇者はどれくらいで現れるんだ?」
アレンが聞いた。
新しい勇者が現れたら私は消える。
「さぁ、どうだろうねぇ。私もこんなことは初めてだからねぇ。明日になるか、それとも何十年後になるか、神のみぞ知る……って、私が神だった~! てへっ」
シーンとした。
「笑ってよ~! せっかく笑わせようとしたのに~」
やはりイラッとする神だな。
無視して話を続けた。
「新しい勇者が現れたら消えてしまう前に分かる?」
「うーん、多分ユウなら分かるんじゃないかな~。じゃあね、ユウ」
神はニコリと見詰めた。その顔は初めて見せた優しい顔付きだった。
そしてまた一瞬にして消えたのだった。
「ユウ、これからどうするんだ?」
アレンが聞いて来た。
「そうだね……、負の感情を抱いてもダメ、魔物を倒してもダメ、だから……どこか森の奥、人と会わないところでのんびり暮らそうかな」
ふむ、それも良いかもしれない。試行錯誤しながら家でも建ててのんびりまったりとね。
「ならばエルザイアの王宮裏の森はどうだ? あそこなら国の所有だから、基本的には誰も入っては来ない。最北まで行くと海が見えるぞ」
「へー、海! 良いな、見たい! うーん、じゃあそこにしようかな」
「ならば手続きをしておく。家も建ててやる」
「え、良いの? やった!」
ちょっとウキウキしてきた。
そんな様子にアレンとイグリードは複雑な表情を見せる。
「何かあればすぐに俺たちに相談しろ」
イグリードがそう言い、イグリードとも通信魔法を繋げた。
「俺たちは必ず人間同士の争いは起こさないと誓う」
二人とも真面目な顔で言った。
「うん。よろしくね、二人とも」
「あぁ、必ず……」
笑顔で解散した。そのままガイアスを離れることに。
イグリードは見送りに出て来てくれた。
「ではまたな」
「うん」
盟友との別れを惜しむが如く、イグリードは強く抱き締めて、そして離れた。
「またね」
「ルナ、オブ、側にいてくれてありがとね」
そっと撫でた。
『ユウ』
ルナが目を開けすり寄る。オブはまだ寝ている。
「心配してくれてありがとう。決めたよ」
清々しい気持ちだった。
『そうか、どの道に進んでも我は最後まで共にいる』
「うん、ありがとう、ルナ、大好き」
ルナを抱き上げぎゅっとした。
『ぼくも~』
オブがまだ寝惚けながらしがみついてきた。
「うん、オブも大好き」
二人纏めてぎゅっとした。少し泣きたい気持ちになったが、うん、大丈夫! 顔を上げた。
侍女さんに連絡をお願いし、再びイグリードの私室に集まった。
「ユウ、どうするか決めたのか?」
「うん」
みんながこちらを見た。
「私は戦わない」
「!!」
アレンとイグリードは驚愕の顔をした。
ディルアスは……悔しそうな顔だ。きっと私がこの答えを出すって分かってたんだろうね。
「ユウ! 本当にそれで良いのか!?」
「うん」
「戦ったにしても、人々は俺たちが守ると言ってもか!?」
「うん。二人には争いを起こさないことで人を守って欲しい」
本気でそう思ってるよ? 消えるのは怖い。でも本当にこの世界が大切に思えたから。
目の前の空間が歪みキラキラと光だした。それが段々と人の型になっていく。
「決まったようだね?」
神が現れた。
「うん。私は戦わない」
「本当に良いんだね?」
「うん」
「では、私は新しい勇者を探すとしよう!」
「新しい勇者はどれくらいで現れるんだ?」
アレンが聞いた。
新しい勇者が現れたら私は消える。
「さぁ、どうだろうねぇ。私もこんなことは初めてだからねぇ。明日になるか、それとも何十年後になるか、神のみぞ知る……って、私が神だった~! てへっ」
シーンとした。
「笑ってよ~! せっかく笑わせようとしたのに~」
やはりイラッとする神だな。
無視して話を続けた。
「新しい勇者が現れたら消えてしまう前に分かる?」
「うーん、多分ユウなら分かるんじゃないかな~。じゃあね、ユウ」
神はニコリと見詰めた。その顔は初めて見せた優しい顔付きだった。
そしてまた一瞬にして消えたのだった。
「ユウ、これからどうするんだ?」
アレンが聞いて来た。
「そうだね……、負の感情を抱いてもダメ、魔物を倒してもダメ、だから……どこか森の奥、人と会わないところでのんびり暮らそうかな」
ふむ、それも良いかもしれない。試行錯誤しながら家でも建ててのんびりまったりとね。
「ならばエルザイアの王宮裏の森はどうだ? あそこなら国の所有だから、基本的には誰も入っては来ない。最北まで行くと海が見えるぞ」
「へー、海! 良いな、見たい! うーん、じゃあそこにしようかな」
「ならば手続きをしておく。家も建ててやる」
「え、良いの? やった!」
ちょっとウキウキしてきた。
そんな様子にアレンとイグリードは複雑な表情を見せる。
「何かあればすぐに俺たちに相談しろ」
イグリードがそう言い、イグリードとも通信魔法を繋げた。
「俺たちは必ず人間同士の争いは起こさないと誓う」
二人とも真面目な顔で言った。
「うん。よろしくね、二人とも」
「あぁ、必ず……」
笑顔で解散した。そのままガイアスを離れることに。
イグリードは見送りに出て来てくれた。
「ではまたな」
「うん」
盟友との別れを惜しむが如く、イグリードは強く抱き締めて、そして離れた。
「またね」
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