65 / 66
番外編 side: アンジェリカ 後章
⑥ とてもうれしそうにおはなししてる
しおりを挟む
雪がしんしんと降り積もり、霜の声が聴こえてくる今は2月の終わり。私は30歳の誕生日会を終え、今後の身の振り方を考えながらゆったりと過ごしております。
そんなある朝。目が覚めても身体がやたら気だるく、めまいもあり起き上がれなくて。
「アンジェリカお嬢様。お気分でも?」
「ええ……。お願い、たらいを、持ってきて……」
**
はぁ……。
そういえば……。決定的ですわね……。はぁ……。
はぁ、じゃないですわ!
どどどどどどどうしましょう!!
新しい、命!? ほんものの命が私の、ここにっ……。
はああああどうしましょうっ!
こんな、浮き草のような立場で、子どもなんて育てられますの!?
お父様に相談しなくては! ……いえ、ただでさえ調子のすぐれないお父様の負担になるわけには。
お姉様はっ……こんなお忙しい時に……。なにより私は、未婚の身で……。
生まれてくる子に何も用意してあげられない。身分も、将来への支度も、……父親すらも。
でも、なんとしてでも育ててみせます。だから……
無事にこの命と出会わせて────
ん? ドアをノックする音がしたけど、メイドではないみたい。
「お父様……」
そこを開けたらパリッとしたお衣裳を着こなす彼が。
「お父様、ご気分は」
「気遣いありがとうアンジェリカ。今日はだいぶ調子がいいんだ。だから久しぶりに君とティータイムを過ごしたくてね」
お父様の微笑みがいつものとおり優しくて、胸に安心感が広がります。
でもやっぱり言えない。心労を掛けるようなことは。
「晴れていたらテラスで楽しみたかったのだが。春はまだ先だな。じゃあ談話室で待っているよ」
「はい、お父様」
ここで、いったんは出て行こうとした彼がふっと立ち止まりました。
「?」
「そうだ、君に手紙が着ていたよ」
「手紙?」
メイドに持たせていたそれを、私にさらりと手渡しました。
「ジークムントからのようだ」
「!!」
「心配は尽きないが、君が彼の無事を祈っている限り、神のご加護があるからね」
お父様を扉の向こうへ見送ってから、私は少々震える手でナイフを封筒に差し込みました。
「ジークムント様の字……。無事で、いる……」
冒頭に書かれた私の名を目にしただけで、愛しくて。
この名を呼ぶ彼の声が聴こえてくるようで。
私は目を凝らして、その流麗な字を追っていきました。
────親愛なるアンジェリカ
連絡が遅れてしまってごめん。あまりの慌ただしい日々に、このたった一言すら書いて送る時間を見つけられなかった。とまぁ、言い訳は捨て置いて。
結婚しよう。
まだ先になってしまうけど、必ず無事に、君のもとに帰るから。
そうしたら命の終わるときまで、ただ当たり前に俺といて。
同封した小切手と同じ額のそれを毎月送るから、それで、ふたりで暮らす家を準備しておいてほしい。
足りなかったら言ってくれ。それではよろしく。────
「なんて言うのでしょうこれ……」
ぽたりとこぼれた涙で、彼の署名が滲んでいきます。
ああ。“人生はすばらしい。”
生まれて初めて、嬉しくて涙がこぼれるのです。そんな自分がまた嬉しくて、あとからあとから、あふれてきて止まらない。
この広く暖かい幸福の庭で、想いの種は新しい命の花を咲かせて
その花もまた、美しい花とふれあい生をことほぐの。ああ、人生はすばらしい……って。
その年の夏空がまぶしい季節に、私も人の親となりました。それからの月日は光陰矢の如し過ぎ去って……。
今年も梅雨が明け、晴れ渡る青空に夏の訪れを感じるこの頃。
「マーサ、リンデを見なかった?」
「お嬢様でしたら、庭先で遊んでおられましたよ。もう5つになられるのですものね、ひとり遊びも得意げなご様子で」
「そう。私はあちらで絵を描いているから。あの子を気にして見ていてくれる?」
「はい」
流れる季節の中、私は娘とノエラ邸近くの田舎町にて穏やかな日々を過ごしています。
彼に用意しておくよう言われた家は、王都の方で目星を付けたのですけど。今は小さな家屋で充分です。にしても、田舎暮らしなんて性に合わない? いいえ、地元ストラウド領もほぼ田舎でしたし、私の生活上あんがい都合が良くて。
出産後は挿し絵師業務の傍ら経理を学び、大店で実習させてもらうなどの修行を始めました。もう後悔はしたくないですから。彼の生涯のパートナーとして、大きな夢を実現する支えになりたいのです。
娘はというと、定期的にノエラ邸に通い、勉学と芸事に励んでおります。やはり貴族の娘として恥ずかしくない、素敵なレディとなるために、怠ってはならないことが多くありますものね。
「ママ!」
扉をダンっと開けて娘が豪快に飛び込んできました。この子、素敵なレディになれるかしら。
「リンデ、慌ててどうしたの?」
「おおおお、おーじきた!」
「ん?」
「ちょっとおとしよりだけどきっとおーじさま! とってもかっこいいもん」
「お年寄りのお爺様??」
怪しいですわね。良い気候だし、変質者かしら。
「話しかけられたの?」
「うん。だけどびっくりしたからにげてきた」
「そうね、すぐ逃げなくてはだめよ。連れ去らわれてしまうわ」
「でもリンデのなまえよんだよ」
その時ギィ…と音を立て、扉がゆっくりと開きました。
「…………!」
私は無意識に絵筆を置き、その場ですっと立ち上がりました。
「ただいま、アンジェリカ。ジークリンデ」
間違いなく、とってもかっこいい王子様。……私の王子様。
思わず駆け出して、子どもみたいに彼の胸に飛び込みました。
「ジークリンデを毎日健やかに育ててくれて、ありがとう」
彼はそんな私を強く抱きとめてくれました。
「あなたのご帰宅を、ずっとずっとお待ちしていました!」
「うん。待っててくれてありがとう」
彼が長い指で私の涙をぬぐいます。
瞳の涙が薄れたら彼の顔がはっきり見えてきて、ああ夢じゃないんだわと、瞬く暇もないほどに目を見つめてしまいました。
そのまま、再会の口づけを交わしたのですが──。
この時リンデが慌てて部屋を出て行ったのを、私はまったく気付かずにいて。
夜、彼女のテーブルの、開きっぱなしのノートをのぞいたら。
覚えたての文字で
「おーじがママにキッスした!!」
と書かれていたのを見つけました。
パパがパパになる前の、ほんの短いひと時のことでした。
~ FIN ~
*:・゚*.+ ❀ *:・゚*.+ *:・゚*.+ ❀ *:・゚*.+ *:・゚*.+
ご愛読ありがとうございました。
今後も何かしらエピソードを思い立ったら番外編として投稿したいな~と思っております。
その際にはまたお付き合いいただけましたらとっても嬉しいです。どうぞよしなに❀
そんなある朝。目が覚めても身体がやたら気だるく、めまいもあり起き上がれなくて。
「アンジェリカお嬢様。お気分でも?」
「ええ……。お願い、たらいを、持ってきて……」
**
はぁ……。
そういえば……。決定的ですわね……。はぁ……。
はぁ、じゃないですわ!
どどどどどどどうしましょう!!
新しい、命!? ほんものの命が私の、ここにっ……。
はああああどうしましょうっ!
こんな、浮き草のような立場で、子どもなんて育てられますの!?
お父様に相談しなくては! ……いえ、ただでさえ調子のすぐれないお父様の負担になるわけには。
お姉様はっ……こんなお忙しい時に……。なにより私は、未婚の身で……。
生まれてくる子に何も用意してあげられない。身分も、将来への支度も、……父親すらも。
でも、なんとしてでも育ててみせます。だから……
無事にこの命と出会わせて────
ん? ドアをノックする音がしたけど、メイドではないみたい。
「お父様……」
そこを開けたらパリッとしたお衣裳を着こなす彼が。
「お父様、ご気分は」
「気遣いありがとうアンジェリカ。今日はだいぶ調子がいいんだ。だから久しぶりに君とティータイムを過ごしたくてね」
お父様の微笑みがいつものとおり優しくて、胸に安心感が広がります。
でもやっぱり言えない。心労を掛けるようなことは。
「晴れていたらテラスで楽しみたかったのだが。春はまだ先だな。じゃあ談話室で待っているよ」
「はい、お父様」
ここで、いったんは出て行こうとした彼がふっと立ち止まりました。
「?」
「そうだ、君に手紙が着ていたよ」
「手紙?」
メイドに持たせていたそれを、私にさらりと手渡しました。
「ジークムントからのようだ」
「!!」
「心配は尽きないが、君が彼の無事を祈っている限り、神のご加護があるからね」
お父様を扉の向こうへ見送ってから、私は少々震える手でナイフを封筒に差し込みました。
「ジークムント様の字……。無事で、いる……」
冒頭に書かれた私の名を目にしただけで、愛しくて。
この名を呼ぶ彼の声が聴こえてくるようで。
私は目を凝らして、その流麗な字を追っていきました。
────親愛なるアンジェリカ
連絡が遅れてしまってごめん。あまりの慌ただしい日々に、このたった一言すら書いて送る時間を見つけられなかった。とまぁ、言い訳は捨て置いて。
結婚しよう。
まだ先になってしまうけど、必ず無事に、君のもとに帰るから。
そうしたら命の終わるときまで、ただ当たり前に俺といて。
同封した小切手と同じ額のそれを毎月送るから、それで、ふたりで暮らす家を準備しておいてほしい。
足りなかったら言ってくれ。それではよろしく。────
「なんて言うのでしょうこれ……」
ぽたりとこぼれた涙で、彼の署名が滲んでいきます。
ああ。“人生はすばらしい。”
生まれて初めて、嬉しくて涙がこぼれるのです。そんな自分がまた嬉しくて、あとからあとから、あふれてきて止まらない。
この広く暖かい幸福の庭で、想いの種は新しい命の花を咲かせて
その花もまた、美しい花とふれあい生をことほぐの。ああ、人生はすばらしい……って。
その年の夏空がまぶしい季節に、私も人の親となりました。それからの月日は光陰矢の如し過ぎ去って……。
今年も梅雨が明け、晴れ渡る青空に夏の訪れを感じるこの頃。
「マーサ、リンデを見なかった?」
「お嬢様でしたら、庭先で遊んでおられましたよ。もう5つになられるのですものね、ひとり遊びも得意げなご様子で」
「そう。私はあちらで絵を描いているから。あの子を気にして見ていてくれる?」
「はい」
流れる季節の中、私は娘とノエラ邸近くの田舎町にて穏やかな日々を過ごしています。
彼に用意しておくよう言われた家は、王都の方で目星を付けたのですけど。今は小さな家屋で充分です。にしても、田舎暮らしなんて性に合わない? いいえ、地元ストラウド領もほぼ田舎でしたし、私の生活上あんがい都合が良くて。
出産後は挿し絵師業務の傍ら経理を学び、大店で実習させてもらうなどの修行を始めました。もう後悔はしたくないですから。彼の生涯のパートナーとして、大きな夢を実現する支えになりたいのです。
娘はというと、定期的にノエラ邸に通い、勉学と芸事に励んでおります。やはり貴族の娘として恥ずかしくない、素敵なレディとなるために、怠ってはならないことが多くありますものね。
「ママ!」
扉をダンっと開けて娘が豪快に飛び込んできました。この子、素敵なレディになれるかしら。
「リンデ、慌ててどうしたの?」
「おおおお、おーじきた!」
「ん?」
「ちょっとおとしよりだけどきっとおーじさま! とってもかっこいいもん」
「お年寄りのお爺様??」
怪しいですわね。良い気候だし、変質者かしら。
「話しかけられたの?」
「うん。だけどびっくりしたからにげてきた」
「そうね、すぐ逃げなくてはだめよ。連れ去らわれてしまうわ」
「でもリンデのなまえよんだよ」
その時ギィ…と音を立て、扉がゆっくりと開きました。
「…………!」
私は無意識に絵筆を置き、その場ですっと立ち上がりました。
「ただいま、アンジェリカ。ジークリンデ」
間違いなく、とってもかっこいい王子様。……私の王子様。
思わず駆け出して、子どもみたいに彼の胸に飛び込みました。
「ジークリンデを毎日健やかに育ててくれて、ありがとう」
彼はそんな私を強く抱きとめてくれました。
「あなたのご帰宅を、ずっとずっとお待ちしていました!」
「うん。待っててくれてありがとう」
彼が長い指で私の涙をぬぐいます。
瞳の涙が薄れたら彼の顔がはっきり見えてきて、ああ夢じゃないんだわと、瞬く暇もないほどに目を見つめてしまいました。
そのまま、再会の口づけを交わしたのですが──。
この時リンデが慌てて部屋を出て行ったのを、私はまったく気付かずにいて。
夜、彼女のテーブルの、開きっぱなしのノートをのぞいたら。
覚えたての文字で
「おーじがママにキッスした!!」
と書かれていたのを見つけました。
パパがパパになる前の、ほんの短いひと時のことでした。
~ FIN ~
*:・゚*.+ ❀ *:・゚*.+ *:・゚*.+ ❀ *:・゚*.+ *:・゚*.+
ご愛読ありがとうございました。
今後も何かしらエピソードを思い立ったら番外編として投稿したいな~と思っております。
その際にはまたお付き合いいただけましたらとっても嬉しいです。どうぞよしなに❀
24
あなたにおすすめの小説
【完結】引きこもりが異世界でお飾りの妻になったら「愛する事はない」と言った夫が溺愛してきて鬱陶しい。
千紫万紅
恋愛
男爵令嬢アイリスは15歳の若さで冷徹公爵と噂される男のお飾りの妻になり公爵家の領地に軟禁同然の生活を強いられる事になった。
だがその3年後、冷徹公爵ラファエルに突然王都に呼び出されたアイリスは「女性として愛するつもりは無いと」言っていた冷徹公爵に、「君とはこれから愛し合う夫婦になりたいと」宣言されて。
いやでも、貴方……美人な平民の恋人いませんでしたっけ……?
と、お飾りの妻生活を謳歌していた 引きこもり はとても嫌そうな顔をした。
悪役令嬢と誤解され冷遇されていたのに、目覚めたら夫が豹変して求愛してくるのですが?
いりん
恋愛
初恋の人と結婚できたーー
これから幸せに2人で暮らしていける…そう思ったのに。
「私は夫としての務めを果たすつもりはない。」
「君を好きになることはない。必要以上に話し掛けないでくれ」
冷たく拒絶され、離婚届けを取り寄せた。
あと2週間で届くーーそうしたら、解放してあげよう。
ショックで熱をだし寝込むこと1週間。
目覚めると夫がなぜか豹変していて…!?
「君から話し掛けてくれないのか?」
「もう君が隣にいないのは考えられない」
無口不器用夫×優しい鈍感妻
すれ違いから始まる両片思いストーリー
悪役令嬢に転生したと気付いたら、咄嗟に婚約者の記憶を失くしたフリをしてしまった。
ねーさん
恋愛
あ、私、悪役令嬢だ。
クリスティナは婚約者であるアレクシス王子に近付くフローラを階段から落とそうとして、誤って自分が落ちてしまう。
気を失ったクリスティナの頭に前世で読んだ小説のストーリーが甦る。自分がその小説の悪役令嬢に転生したと気付いたクリスティナは、目が覚めた時「貴方は誰?」と咄嗟に記憶を失くしたフリをしてしまって──…
【完結】転生したらラスボスの毒継母でした!
白雨 音
恋愛
妹シャルリーヌに裕福な辺境伯から結婚の打診があったと知り、アマンディーヌはシャルリーヌと入れ替わろうと画策する。
辺境伯からは「息子の為の白い結婚、いずれ解消する」と宣言されるが、アマンディーヌにとっても都合が良かった。「辺境伯の財で派手に遊び暮らせるなんて最高!」義理の息子など放置して遊び歩く気満々だったが、義理の息子に会った瞬間、卒倒した。
夢の中、前世で読んだ小説を思い出し、義理の息子は将来世界を破滅させようとするラスボスで、自分はその一因を作った毒継母だと知った。破滅もだが、何より自分の死の回避の為に、義理の息子を真っ当な人間に育てようと誓ったアマンディーヌの奮闘☆
異世界転生、家族愛、恋愛☆ 短めの長編(全二十一話です)
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、いいね、ありがとうございます☆
【完結】公爵令嬢に転生したので両親の決めた相手と結婚して幸せになります!
永倉伊織
恋愛
ヘンリー・フォルティエス公爵の二女として生まれたフィオナ(14歳)は、両親が決めた相手
ルーファウス・ブルーム公爵と結婚する事になった。
だがしかし
フィオナには『昭和・平成・令和』の3つの時代を生きた日本人だった前世の記憶があった。
貴族の両親に逆らっても良い事が無いと悟ったフィオナは、前世の記憶を駆使してルーファウスとの幸せな結婚生活を模索する。
恐怖侯爵の後妻になったら、「君を愛することはない」と言われまして。
長岡更紗
恋愛
落ちぶれ子爵令嬢の私、レディアが後妻として嫁いだのは──まさかの恐怖侯爵様!
しかも初夜にいきなり「君を愛することはない」なんて言われちゃいましたが?
だけど、あれ? 娘のシャロットは、なんだかすごく懐いてくれるんですけど!
義理の娘と仲良くなった私、侯爵様のこともちょっと気になりはじめて……
もしかして、愛されるチャンスあるかも? なんて思ってたのに。
「前妻は雲隠れした」って噂と、「死んだのよ」って娘の言葉。
しかも使用人たちは全員、口をつぐんでばかり。
ねえ、どうして? 前妻さんに何があったの?
そして、地下から聞こえてくる叫び声は、一体!?
恐怖侯爵の『本当の顔』を知った時。
私の心は、思ってもみなかった方向へ動き出す。
*他サイトにも公開しています
完】異端の治癒能力を持つ令嬢は婚約破棄をされ、王宮の侍女として静かに暮らす事を望んだ。なのに!王子、私は侍女ですよ!言い寄られたら困ります!
仰木 あん
恋愛
マリアはエネローワ王国のライオネル伯爵の長女である。
ある日、婚約者のハルト=リッチに呼び出され、婚約破棄を告げられる。
理由はマリアの義理の妹、ソフィアに心変わりしたからだそうだ。
ハルトとソフィアは互いに惹かれ、『真実の愛』に気付いたとのこと…。
マリアは色々な物を継母の連れ子である、ソフィアに奪われてきたが、今度は婚約者か…と、気落ちをして、実家に帰る。
自室にて、過去の母の言葉を思い出す。
マリアには、王国において、異端とされるドルイダスの異能があり、強力な治癒能力で、人を癒すことが出来る事を…
しかしそれは、この国では迫害される恐れがあるため、内緒にするようにと強く言われていた。
そんな母が亡くなり、継母がソフィアを連れて屋敷に入ると、マリアの生活は一変した。
ハルトという婚約者を得て、家を折角出たのに、この始末……。
マリアは父親に願い出る。
家族に邪魔されず、一人で静かに王宮の侍女として働いて生きるため、再び家を出るのだが………
この話はフィクションです。
名前等は実際のものとなんら関係はありません。
行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました
鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。
けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。
そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。
シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。
困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。
夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。
そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。
※他投稿サイトにも掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる