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【 第三章 】 復讐を果たしたら
③ お前が聖女じゃなかったら
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「そうなんだ? でも、兄妹で同室はいいの? 私だったらユンとふたりきりはちょっと、あれかな」
「意識するなよフレイヤ」
少年はなんだか照れている。
その時、がたっと音がして戸の隙間から人影が伸びた。
「母様、おかえりなさい」
フレイヤの声掛けと同時に、その白髪の女性はよたよたアリアンロッドの元に寄ってきた。
そしてアリアンロッドが挨拶の言葉を口にするより先に、その両手を握りこう呟いて拝むのだった。
「ああ、精霊様」
「え?」
「どうぞ父様に会わせてください。まぁ会わせてくださるんで? ありがとうございます」
「母様っ」
フレイヤはすぐに立ち上がり、倒れそうな母を支えるのだった。
「この方々はお客人よ。あちらに行きましょうね」
彼女はぶつぶつ呟き続ける母親を連れ、隣室に向かった。
「「……」」
アリアンロッドとアンヴァルは何も言葉にできない。ユンを振り向いたが、彼はただ黙々と食べている。
フレイヤがすぐに戻ってきた。
「驚かせてごめんなさいね」
「いいえ。全然……」
「母は病なの。私たちの父と、きょうだいを亡くしてから……」
相槌はうったが、ふたりはそれ以上、何を聞くこともなかった。
◆◇◆
寝床で掛ける織物を受け取り、ユン少年に拾っておいてもらった瓶を手に、ふたりは空き倉庫にやってきた。
「よし。ここを快適な滞在部屋にしましょ!」
掃除、片付けに専念し、日はそろそろ落ちる。
干し草を大量に積んだ寝床を整えている最中、アリアンロッドがこんなことを言い出すのだった。
「やっぱり私たちが一室で夜を過ごすのは、おかしいことよね?」
「はぁ?」
今この瞬間のアンヴァルには、小さいアリアンロッドがたくさん湧いてきて、「一緒に寝るのおかしい!」「おかしい!!」とピーピー喚く……そんな心象風景が見えてきた。
“また面倒なことを言い出す……”と声にならない声で口が半開きになってしまう。雨風を凌ぐ宿があるだけで有難いというのに。
「俺は殿下に信頼されてるからな。信頼に背くようなことは120%ない」
「分かってるわよ、そんなこと」
「じゃあ誰に何を言われようと、気にしなければいいだろ。別に寝るだけなんだし」
「別に、寝る、だけ……」
するとアリアンロッドは、そこはかとなくモジモジし始めた。
「でも、ディオ様はね、このあいだ……、一緒なんて良くないって屋根裏から出ようとしたの」
アンヴァルの脳天に嫌な予感がひた走る。
「それってつまり、ディオ様にとってとうとう私も、オトナの女? ってことかなって……」
“俺、なに聞かされてるの……、というか実はそれが言いたかったんだ……”と、彼は白目を剥いた。
「ディオ様はずっと私のこと、妹のように見てたでしょ。でも今はもう、そうじゃなくて、ちゃんとそういう、女性? という範疇に入ってるのだとしたら」
「したら?」
「感動……」
感動を噛みしめている彼女に、アンヴァルも色々言いたいことはある。
「そんなの血の繋がった妹でも、その歳の女なら同室は避けるわ」
「あなたは気にしないじゃない」
「……っ俺だって気は遣ってんだよ! 絶対お前より早く起きなきゃならねえし!」
アリアンロッドはきょとんとした。
「あ。いや、護衛としてっ。……ああもう、出てけばいいんだろ。聖女様と同室で寝ようだなんておこがましいよな! 外で寝ずに番でもしてるわ」
「え? なんで」
アンヴァルはなぜか腹を立てた様子で外に出ていってしまった。アリアンロッドにとっては「なぜか」だ。
アリアンロッドは少し放心状態でいたが、なぜか分からなくてもアンヴァルは憤っているようだったし、外はかなり寒いので、そこを飛び出し周りを見渡した。だが彼の姿は見当たらない。
そんなに遠くは行ってないはずだと少し走ってみたら、もう一棟の倉庫の影にいた。
「ねぇ、寒いよ。戻ろう?」
そこでアリアンロッドは、彼が何かを目で追っていることに気付いた。その視線の先を辿ったら、ちょうど山に入っていくユンの姿が見えた。
「もう夜なのに、あんな子どもが山に……大丈夫なの?」
「さぁ? 自分の庭みたいなものかもしれない」
この時アンヴァルがひとつクシャミをする。
「ほら、風邪ひいたら困るよ」
アリアンロッドは彼を背中から借り部屋の方に押した。アンヴァルも冷たい外の空気のおかげで少しは熱が下がっていた。
その後ふたりは部屋の端と端にこしらえた即席ベッドに入ったのだが、アリアンロッドがいつまでも、もそもそする音を立てている。
「眠れないのか?」
「うん……寒いぃ」
アンヴァルにとってもかなり寒い夜だ。借りた掛け織物はこの地に生まれ育った寒さに強い者用であった。
「俺のブランケットも使えよ」
「それじゃあなたが風邪を引いてしまうからダメ」
まためんどくさい……、と思いながらもアンヴァルは起き上がり、アリアンロッドの元にやってきた。
「まずお前のブランケットにしっかりくるまれろ」
「え? ……うん。これでいい?」
そうしたら、くるまって仰向けの彼女を90度転がし横向きに寝かせ、その背中に自分の背中を合わせるように、彼女のベッドに寝転がりながら自分のブランケットを掛けた。
「少しは温かくなるだろ」
「うん。背中から温かくなってきた……」
アリアンロッドはすぐ動かなくなったので、ちゃんと寝られたのだろう。アンヴァルはまた苛立ちが再燃してきた。
今さら他人に言われてヘンに意識したかと思えば、寒いとか甘えたことを言って結局、同室どころか一つ枕で添い寝だ。
そのうえ王太子と比べてお前はちっとも気にしないと詰られる。まるでもらい事故だ、とアンヴァルは顔をしかめた。
「殿下に敵うわけないだろ……」
この呟きの直後、アンヴァルはハッとする。
敵う? 何が?? と自分に問うた。それ以上考えてはダメだと理性で戒めた。
「俺だって、殿下に任されてるのでなければこんな寝床すぐに出てってやるのにっ……こいつが聖女でなければ……!」
声をできるだけ抑えている。いったいどこから湧いてくるのか知れないこの苛立ちを、衝動任せに叫びたいところを必死に抑えて──
しかし、彼女が聖女でなければ元より知り合うこともなかった。
「そうだな。もし、聖女じゃなければ──……」
この愚痴は、朝が来るまでに流れてどこかへ行くのだろう。
明日も彼女より早く目覚めるために、あれこれ考えるのは止めて、アンヴァルもすぐに寝入った。
「意識するなよフレイヤ」
少年はなんだか照れている。
その時、がたっと音がして戸の隙間から人影が伸びた。
「母様、おかえりなさい」
フレイヤの声掛けと同時に、その白髪の女性はよたよたアリアンロッドの元に寄ってきた。
そしてアリアンロッドが挨拶の言葉を口にするより先に、その両手を握りこう呟いて拝むのだった。
「ああ、精霊様」
「え?」
「どうぞ父様に会わせてください。まぁ会わせてくださるんで? ありがとうございます」
「母様っ」
フレイヤはすぐに立ち上がり、倒れそうな母を支えるのだった。
「この方々はお客人よ。あちらに行きましょうね」
彼女はぶつぶつ呟き続ける母親を連れ、隣室に向かった。
「「……」」
アリアンロッドとアンヴァルは何も言葉にできない。ユンを振り向いたが、彼はただ黙々と食べている。
フレイヤがすぐに戻ってきた。
「驚かせてごめんなさいね」
「いいえ。全然……」
「母は病なの。私たちの父と、きょうだいを亡くしてから……」
相槌はうったが、ふたりはそれ以上、何を聞くこともなかった。
◆◇◆
寝床で掛ける織物を受け取り、ユン少年に拾っておいてもらった瓶を手に、ふたりは空き倉庫にやってきた。
「よし。ここを快適な滞在部屋にしましょ!」
掃除、片付けに専念し、日はそろそろ落ちる。
干し草を大量に積んだ寝床を整えている最中、アリアンロッドがこんなことを言い出すのだった。
「やっぱり私たちが一室で夜を過ごすのは、おかしいことよね?」
「はぁ?」
今この瞬間のアンヴァルには、小さいアリアンロッドがたくさん湧いてきて、「一緒に寝るのおかしい!」「おかしい!!」とピーピー喚く……そんな心象風景が見えてきた。
“また面倒なことを言い出す……”と声にならない声で口が半開きになってしまう。雨風を凌ぐ宿があるだけで有難いというのに。
「俺は殿下に信頼されてるからな。信頼に背くようなことは120%ない」
「分かってるわよ、そんなこと」
「じゃあ誰に何を言われようと、気にしなければいいだろ。別に寝るだけなんだし」
「別に、寝る、だけ……」
するとアリアンロッドは、そこはかとなくモジモジし始めた。
「でも、ディオ様はね、このあいだ……、一緒なんて良くないって屋根裏から出ようとしたの」
アンヴァルの脳天に嫌な予感がひた走る。
「それってつまり、ディオ様にとってとうとう私も、オトナの女? ってことかなって……」
“俺、なに聞かされてるの……、というか実はそれが言いたかったんだ……”と、彼は白目を剥いた。
「ディオ様はずっと私のこと、妹のように見てたでしょ。でも今はもう、そうじゃなくて、ちゃんとそういう、女性? という範疇に入ってるのだとしたら」
「したら?」
「感動……」
感動を噛みしめている彼女に、アンヴァルも色々言いたいことはある。
「そんなの血の繋がった妹でも、その歳の女なら同室は避けるわ」
「あなたは気にしないじゃない」
「……っ俺だって気は遣ってんだよ! 絶対お前より早く起きなきゃならねえし!」
アリアンロッドはきょとんとした。
「あ。いや、護衛としてっ。……ああもう、出てけばいいんだろ。聖女様と同室で寝ようだなんておこがましいよな! 外で寝ずに番でもしてるわ」
「え? なんで」
アンヴァルはなぜか腹を立てた様子で外に出ていってしまった。アリアンロッドにとっては「なぜか」だ。
アリアンロッドは少し放心状態でいたが、なぜか分からなくてもアンヴァルは憤っているようだったし、外はかなり寒いので、そこを飛び出し周りを見渡した。だが彼の姿は見当たらない。
そんなに遠くは行ってないはずだと少し走ってみたら、もう一棟の倉庫の影にいた。
「ねぇ、寒いよ。戻ろう?」
そこでアリアンロッドは、彼が何かを目で追っていることに気付いた。その視線の先を辿ったら、ちょうど山に入っていくユンの姿が見えた。
「もう夜なのに、あんな子どもが山に……大丈夫なの?」
「さぁ? 自分の庭みたいなものかもしれない」
この時アンヴァルがひとつクシャミをする。
「ほら、風邪ひいたら困るよ」
アリアンロッドは彼を背中から借り部屋の方に押した。アンヴァルも冷たい外の空気のおかげで少しは熱が下がっていた。
その後ふたりは部屋の端と端にこしらえた即席ベッドに入ったのだが、アリアンロッドがいつまでも、もそもそする音を立てている。
「眠れないのか?」
「うん……寒いぃ」
アンヴァルにとってもかなり寒い夜だ。借りた掛け織物はこの地に生まれ育った寒さに強い者用であった。
「俺のブランケットも使えよ」
「それじゃあなたが風邪を引いてしまうからダメ」
まためんどくさい……、と思いながらもアンヴァルは起き上がり、アリアンロッドの元にやってきた。
「まずお前のブランケットにしっかりくるまれろ」
「え? ……うん。これでいい?」
そうしたら、くるまって仰向けの彼女を90度転がし横向きに寝かせ、その背中に自分の背中を合わせるように、彼女のベッドに寝転がりながら自分のブランケットを掛けた。
「少しは温かくなるだろ」
「うん。背中から温かくなってきた……」
アリアンロッドはすぐ動かなくなったので、ちゃんと寝られたのだろう。アンヴァルはまた苛立ちが再燃してきた。
今さら他人に言われてヘンに意識したかと思えば、寒いとか甘えたことを言って結局、同室どころか一つ枕で添い寝だ。
そのうえ王太子と比べてお前はちっとも気にしないと詰られる。まるでもらい事故だ、とアンヴァルは顔をしかめた。
「殿下に敵うわけないだろ……」
この呟きの直後、アンヴァルはハッとする。
敵う? 何が?? と自分に問うた。それ以上考えてはダメだと理性で戒めた。
「俺だって、殿下に任されてるのでなければこんな寝床すぐに出てってやるのにっ……こいつが聖女でなければ……!」
声をできるだけ抑えている。いったいどこから湧いてくるのか知れないこの苛立ちを、衝動任せに叫びたいところを必死に抑えて──
しかし、彼女が聖女でなければ元より知り合うこともなかった。
「そうだな。もし、聖女じゃなければ──……」
この愚痴は、朝が来るまでに流れてどこかへ行くのだろう。
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