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【 第三章 】 復讐を果たしたら
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「うわああ──!!」
「来るなっ、こっちへは来るなぁあ!」
「逃げろおおお──! うわぁっ」
そこから先は大混乱だ。二十数名が思い思いに逃げ惑う。館門はいつの間にか鉄棒で塞がれ、周囲も柵が巡らされている。丘上へ逃げ込みたいが、その入り口には猛獣使いの少年が仁王立ちでいる。
建物の中や陰に隠れたりなどして、猛獣に目を付けられないよう息を潜めるしかない。
しかし誰にも分からない、これはいつ終わるのか。
「あはははは!! 面白ぇ──!!」
必死に逃げまわる面々を眺め、ユンは大笑いしている。
アリアンロッドは遠目にとは言え、本物の野生ライオンに震えていたが、ユンがやっと年相応のイタズラ少年に見えて、少し安心したのだった。
(そのイタズラが規格外だけど……。あ、ところで、)
「ねぇ、ライオンって、人を食べてしまわないの!?」
焦ってアンヴァルに問いかけた。
「そりゃ腹が減ってれば食うだろう。だから逃げてるんだよ……ん?」
このとき彼は目に入れた。混乱の中、ゆっくりこちらに歩いてくる人影を。
「あれは……フレイヤ?」
「え? 本当だ、フレイヤよ! 危ないわっ……」
アリアンロッドは彼女に、逃げてと伝えたかった。しかし声が届かない。あわわわと慌てる最中。
彼女はユンのところまで事も無げに歩いてきて、言葉を交わすのだった。
「フレイヤ、ご苦労だったな」
「私は連れてきただけだから」
「一応俺の後ろにいとけよ」
「うん」
そしてアリアンロッドのところまで上がってきた。
「フレイヤ……どういうこと? あのライオンは一体……」
「フレイはあの子の大切なおともだちよ。最後の仕上げに、協力してくれてるの」
「ええっ? ということは……」
前に話していた、夜に会いに行く友人はあれだったのか、とふたりは思い至った。
「ユンはまさか、動物と話ができるの? フレイヤも?」
「う―ん、フレイとだけみたい。私は全然よ。全部ユンから話してあるから、言うことを聞いてくれるだけ」
「あのライオンとだけ……」
「ユンが赤ん坊の頃、父が南海の向こうから来た商人から買った子なの。入手したその夜、父は夢でみたんだって。精霊様がおっしゃるには、あの子にそれを与えれば、その命が続く限り強くいられるのだと」
そこでずっとこの騒ぎを俯瞰で見ていたアンヴァルが言う。
「あのライオン、特定のひとりしか狙ってないな。逃げてる奴ら誰も気付いてなさそうだが。標的は次男だろう? ……ああ、あれを酒に混ぜてたのか」
彼はユンがアリアンロッドから取った薬を思い出した。
「しかも、あいつの指令なのか? 追い詰めては逃がしを繰り返している」
「それは、あのライオンの手も汚させないってこと?」
「そうね。気力体力を奪って、絶望をしっかり与えてから、最後に自分でやるの」
フレイヤの、眉一つ動かさない、冷徹な表情をアリアは一瞥し、少々肝を冷やした。
「……あんな大きなライオンが付いている限り、戦いで負けることはないわね。いろんな方法で使えそう」
「まぁ奥の手は隠しておくものだよな。こういう、ここぞという時のために」
少し時が経った。ユンはそろそろかと、とどめを刺すために自ら動く。その一歩を踏み出した時。
その場に現れ、立ちはだかるひとりの男が。
男は片手に掴み持っていた、大きな丸いものを、ユンの前に投げ捨てた。
上から3人も気付いた。アリアンロッドはその物体の正体に勘付き、一瞬で青ざめる。
「あれは、頭……!?」
ユンはその男の目を見て、口角を上げた。ライオンもユンの元に戻り来る。
「お前、あの場であれをまったく飲んでなかったんだな」
ユンの物言いには何も応えず、その綺麗な髪の男は彼の前に跪いた。そして請うのだった。
「それはほんの土産です。私をあなたの臣下にしていただきたい」
ユンは男の垂れ下がる頭を前にしても、ちょくちょくライオンを撫で、機嫌を取っている。
しかし、ついにはこう言い放った。
「酒を飲まず、俺の目を搔い潜って避難し、あの騒ぎでも獣に臆することなく状況を見定め、迷いもなく首を取る、か。お前本当にあの兄弟の弟か? まぁ、いいよ。できる仲間は多いほうがいいからな」
男はこの許諾を受け、新たな主人を見上げた。その顔は誇らしげなものだった。
そしてユンは後ろを振り向き、フレイヤに駆け寄った。フレイヤは彼を優しく包むように抱き、労う。
「終わったねユン。ここはみんなの眠る処だから、墓前に敵の首を供えることができて、きっとみんなありがとうって言ってるよ」
「うん。うん……!」
ユンもフレイヤを抱きしめ返した。
こうして見ると、いたいけな普通の姉弟だ。
(きょうだいの絆はこんなにも美しいのね……)
自分には、血縁の家族がひとりもいない事実を思い起こしてしまうアリアンロッドだった。
アンヴァルの目になんだか寂しそうな顔をしている彼女が映る。自分の役目はそれなりに果たせた上、そろって無事に終わったことを彼女は喜ぶと思っていたのに。
それから姉弟のほうに目を向けて、その顔の理由に気付き、一応ここは誉めてやらないと、と彼女の目を見るのだった。
しかしちょうどいい言葉が浮かんでこない。
黙りこくったアンヴァル。ここでアリアンロッドは、彼の表情をじっと見つめて、そして噴き出した。
「??」
「ヴァル、衣装は脱いだのに顔が女のままで変だよ」
アリアンロッドはやっと笑った。
そして彼の顔に乗る化粧を落とそうと衣服の裾でごしごし拭いたら、紅が顔のあちこちに伸びて、それを見てまた噴き出した。
「あははは!」
「……もう勘弁してくれ」
「ごめんっ。あなたもお疲れ様!」
そして彼らは家路についた。
「来るなっ、こっちへは来るなぁあ!」
「逃げろおおお──! うわぁっ」
そこから先は大混乱だ。二十数名が思い思いに逃げ惑う。館門はいつの間にか鉄棒で塞がれ、周囲も柵が巡らされている。丘上へ逃げ込みたいが、その入り口には猛獣使いの少年が仁王立ちでいる。
建物の中や陰に隠れたりなどして、猛獣に目を付けられないよう息を潜めるしかない。
しかし誰にも分からない、これはいつ終わるのか。
「あはははは!! 面白ぇ──!!」
必死に逃げまわる面々を眺め、ユンは大笑いしている。
アリアンロッドは遠目にとは言え、本物の野生ライオンに震えていたが、ユンがやっと年相応のイタズラ少年に見えて、少し安心したのだった。
(そのイタズラが規格外だけど……。あ、ところで、)
「ねぇ、ライオンって、人を食べてしまわないの!?」
焦ってアンヴァルに問いかけた。
「そりゃ腹が減ってれば食うだろう。だから逃げてるんだよ……ん?」
このとき彼は目に入れた。混乱の中、ゆっくりこちらに歩いてくる人影を。
「あれは……フレイヤ?」
「え? 本当だ、フレイヤよ! 危ないわっ……」
アリアンロッドは彼女に、逃げてと伝えたかった。しかし声が届かない。あわわわと慌てる最中。
彼女はユンのところまで事も無げに歩いてきて、言葉を交わすのだった。
「フレイヤ、ご苦労だったな」
「私は連れてきただけだから」
「一応俺の後ろにいとけよ」
「うん」
そしてアリアンロッドのところまで上がってきた。
「フレイヤ……どういうこと? あのライオンは一体……」
「フレイはあの子の大切なおともだちよ。最後の仕上げに、協力してくれてるの」
「ええっ? ということは……」
前に話していた、夜に会いに行く友人はあれだったのか、とふたりは思い至った。
「ユンはまさか、動物と話ができるの? フレイヤも?」
「う―ん、フレイとだけみたい。私は全然よ。全部ユンから話してあるから、言うことを聞いてくれるだけ」
「あのライオンとだけ……」
「ユンが赤ん坊の頃、父が南海の向こうから来た商人から買った子なの。入手したその夜、父は夢でみたんだって。精霊様がおっしゃるには、あの子にそれを与えれば、その命が続く限り強くいられるのだと」
そこでずっとこの騒ぎを俯瞰で見ていたアンヴァルが言う。
「あのライオン、特定のひとりしか狙ってないな。逃げてる奴ら誰も気付いてなさそうだが。標的は次男だろう? ……ああ、あれを酒に混ぜてたのか」
彼はユンがアリアンロッドから取った薬を思い出した。
「しかも、あいつの指令なのか? 追い詰めては逃がしを繰り返している」
「それは、あのライオンの手も汚させないってこと?」
「そうね。気力体力を奪って、絶望をしっかり与えてから、最後に自分でやるの」
フレイヤの、眉一つ動かさない、冷徹な表情をアリアは一瞥し、少々肝を冷やした。
「……あんな大きなライオンが付いている限り、戦いで負けることはないわね。いろんな方法で使えそう」
「まぁ奥の手は隠しておくものだよな。こういう、ここぞという時のために」
少し時が経った。ユンはそろそろかと、とどめを刺すために自ら動く。その一歩を踏み出した時。
その場に現れ、立ちはだかるひとりの男が。
男は片手に掴み持っていた、大きな丸いものを、ユンの前に投げ捨てた。
上から3人も気付いた。アリアンロッドはその物体の正体に勘付き、一瞬で青ざめる。
「あれは、頭……!?」
ユンはその男の目を見て、口角を上げた。ライオンもユンの元に戻り来る。
「お前、あの場であれをまったく飲んでなかったんだな」
ユンの物言いには何も応えず、その綺麗な髪の男は彼の前に跪いた。そして請うのだった。
「それはほんの土産です。私をあなたの臣下にしていただきたい」
ユンは男の垂れ下がる頭を前にしても、ちょくちょくライオンを撫で、機嫌を取っている。
しかし、ついにはこう言い放った。
「酒を飲まず、俺の目を搔い潜って避難し、あの騒ぎでも獣に臆することなく状況を見定め、迷いもなく首を取る、か。お前本当にあの兄弟の弟か? まぁ、いいよ。できる仲間は多いほうがいいからな」
男はこの許諾を受け、新たな主人を見上げた。その顔は誇らしげなものだった。
そしてユンは後ろを振り向き、フレイヤに駆け寄った。フレイヤは彼を優しく包むように抱き、労う。
「終わったねユン。ここはみんなの眠る処だから、墓前に敵の首を供えることができて、きっとみんなありがとうって言ってるよ」
「うん。うん……!」
ユンもフレイヤを抱きしめ返した。
こうして見ると、いたいけな普通の姉弟だ。
(きょうだいの絆はこんなにも美しいのね……)
自分には、血縁の家族がひとりもいない事実を思い起こしてしまうアリアンロッドだった。
アンヴァルの目になんだか寂しそうな顔をしている彼女が映る。自分の役目はそれなりに果たせた上、そろって無事に終わったことを彼女は喜ぶと思っていたのに。
それから姉弟のほうに目を向けて、その顔の理由に気付き、一応ここは誉めてやらないと、と彼女の目を見るのだった。
しかしちょうどいい言葉が浮かんでこない。
黙りこくったアンヴァル。ここでアリアンロッドは、彼の表情をじっと見つめて、そして噴き出した。
「??」
「ヴァル、衣装は脱いだのに顔が女のままで変だよ」
アリアンロッドはやっと笑った。
そして彼の顔に乗る化粧を落とそうと衣服の裾でごしごし拭いたら、紅が顔のあちこちに伸びて、それを見てまた噴き出した。
「あははは!」
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そして彼らは家路についた。
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