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第5章:会長と勇者
第8話:会長と王子と腐女子と……
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「おのれ賊め! こんなところに連れて来てどうするつもりだ! 余は第32代フィフス王国の第一王位継承権を持つものぞ!」
「そのセリフ覚えらされたの?」
俺がカーミラと今後の事を話してる間に、ヘンリーが目を覚ました。
すぐにこっちを見て後ずさりながら何やら喚いているのを、微笑ましいものでも見るような目でヘルが見守っている。
そのヘルも流石に気を遣って、下半身が腐ってる形態だ。
んでもって、ロングスカートとブーツで隠している。
ブーツの中が凄い事になっていそうだ。
「ウルサイ! 頭を撫でるな!」
「あらっ、痛い!」
ヘンリーが、頭を撫でられてた手を払いのける。
ヘルがちょっとムッとした表情をする。
「ご機嫌ななめみたいでちゅね! ほらっ、いないいない~」
「子供扱いするな!」
「ばあっ!」
「ギャーーーーーー!」
手をどけた瞬間に顔が半分腐ってたら、そりゃそうなるわな。
「アハハハ、可愛い!」
可愛いじゃない!
「痛い! 旦那様がぶった!」
ヘルの頭に拳骨を落とす。
涙目で恨めしそうにこっちを見上げてくる。
うん、半分可愛い。
「また気絶したじゃないか。折角起きたのに」
「だって、面白いんだもん」
すっかりおもちゃだな。
「それで、主はどうするのじゃ? 一応目的は達成できたようなもんじゃし、生かしておいても仕方あるまい」
うん、カーミラさん物騒だね。
こんな年端もいかない子供を殺すつもりですか?
「妾はヴァンパイアじゃかのう……殺さぬならせいぜい血を吸うて、眷族にするくらいか? そうすれば色々と後々使い道もありそうじゃし」
全部却下。
「本当に主は甘いお方じゃ!」
「違うよカーミラちゃん! 旦那様は優しすぎるだけだから!」
「まあ、良く言えばそうじゃが……にしても、主が今まで誰かを殺したところを見たことが無いのじゃが」
言われてみればそうかも?
いや、ぶっちゃけ殺しまくってるけどね。
全員もれなく、セーブのお陰で生き返ってるし。
おお! 不殺の魔王!
かっこいい気がする。
いや、魔王じゃ無かったわ。
「割と大量殺戮してきてるけどね。生き返らせてるだけで」
「まあ、結果生きておるなら殺したことにはなるまい」
若干カーミラが呆れた表情を浮かべているが、その瞳が優しい事だけが救いかな。
もしかして、惚れちゃってる?
いやあ、モテるって辛いわ。
『混乱耐性が仕事をしていないようですね? それとも睡眠耐性ですか』
ほらっ、無機物にまで嫉妬されるレベルとか俺くらいじゃね?
『いつもの残念なマスターでしたね』
こないだは、あんなに可愛かったのに。
『あっ! あれは反則です! レディの身体を隅々までまさぐるなんて』
レディって言われても。
石だし?
胸どこ?
お尻は?
これが本当の絶壁ってやつ?
それとも寸胴?
ウケる。
『怒』
「ごめんなさい」
調子乗り過ぎたらしい。
まあ、良いや。
それよりも、こいつだ。
ツンツン。
「う……うーん」
起きた。
紙おむつしてて良かったな?
履き替えるか?
「漏らしてなんかいない!」
おお、優秀じゃ無いか。
「で、お前の事だがどうにもする気はないぞ? 逃げたきゃ逃げてもいいし」
「なにっ! ならなんで、連れてきた」
「いや、勇者があちこちのダンジョン潰しててウザいから、おびき寄せようと思って」
本当にただの餌のつもりだったから、別にもう用済みだし。
ここに居てさえくれれば良いし。
「ただ、外は罠だらけで、ここは最下層だから恐ろしい魔物がうようよいるけど、逃げられる?」
「なんだよー、無理じゃん」
おお、急に子供っぽくなった。
「帰してよー」
「あー、勇者を殺したら帰してあげるから、それまでは辛抱な」
「勇者殺しちゃ駄目なんだぞ! はっ! 僕を人質にする気だな?」
「そんな、せこい事はしないよ。ただ、ここに来てもらうだけだし」
取りあえず、勇者が俺に勝ったら助けて貰えるって事で納得してもらった。
――――――
「クラタさん! ファングに乗って50階層行って来ていい?」
「あー、別に良いけど飯までには……ファングが居たら心配無いか」
「ワンッ!」
最近のヘンリーのお気に入りは50階層だ。
別名触れ合い牧場エリアとも呼ぶ。
あれからもドンドンと手を加えて、自然豊かな階層にしてあるからな。
子供を産んだヘルハウンドやら、ヘルホーンラビット、キラーシープなどなど、動物っぽい魔物を大量に放逐してる。
一応、牝馬も買って来てスレイプニルと同じ厩舎に入れてる。
最初は、かなり怯えていたがそこは紳士でちょい悪なスレイプニル。
すぐに打ち解けたようだ。
最近じゃ、打ち解けすぎて尻にしかれてるようにも見えるが。
神馬も嫁の前じゃ形無しだな。
「私も付いてくー!」
「えー……」
ヘルの発言に、ヘンリーが露骨に嫌そうな顔をする。
「そういうこと言うんだ……じゃあ」
「分かったよ! 分かったから」
いまだに半分腐った顔にはなれないようだ。
一度ヘルの全部腐った顔を見た時は大変だった。
夜中に起きて大泣きするわ、おねしょするわで一緒に寝てる俺のズボンまで湿ってしまった。
流石に申し訳なさそうにしてたが、あれはヘルが悪い。
なんでヘンリーが俺と寝てるかって?
消去法だ。
ヘル……は言わずもがな無理。
カーミラ……でも良いらしいけど、ちょっと恥ずかしいらしい。
いっちょ前に、おしゃまさんだった。
ただ、カーミラとしてはそっちの方が良いと。
彼女寝る時、棺桶派のヴァンパイアだったし。
うーん、夜仲良くしたあとに旦那のベッドの隣の棺桶にいそいそと入る嫁とか……
かなりシュールだな。
俺が合わせて、広めの棺桶を作ってそっちに入るか?
『勝手に旦那の設定を自分に置き換えるのは、かなりイタいですよ?』
「割と、リアルな将来設計だ」
『ヘル様は?』
「あれも、俺の嫁」
『私は?』
「俺の石ころ」
『……』
物凄く悲しいというのだけは伝わった。
今度、セーブポイントを抱きしめて寝てやろう。
というか、よく考えたらセーブストーンの方のお前は毎日俺と寝てるじゃねーか!
というかヘンリーとは大分、仲良くなった気がする。
まず俺が半人半魔というのが大きいらしい。
半分人だから、このダンジョンの中で唯一まともに顔が見れるとか。
あっ、動物枠は別ね。
あとベルゼバブの人間形態とかは割と大丈夫。
ベルフェゴールは怪しかった。
蠅には嫌悪感を持ってたけど、ベルゼの眷族の喋る蠅には興味津々だった。
その蠅とも割と仲良しだったりする。
あとあんまりお父さんである、国王とは一緒に遊んだりできないらしい。
精々寝る前とかに少しお話をする程度。
ごくまれに遊んでもらえるとか。
一日一緒に居る時は、大抵が視察やパレード、パーティなどで地の自分が出せないとぼやいていた。
王族ってのも大変なんだな。
という事で、牧場エリアでサッカーやキャッチボール、紙飛行機を飛ばしたり凧揚げをしたりしてたら懐かれた。
良いのやら、悪いのやら。
まあ、将来国王になった時に少しでもダンジョンに理解を示してくれたらいいかな?
『そこまでお考えでしたか』
「違う、俺が普通に遊べる相手が欲しかっただけだ」
『ああ……まあ、精神年齢も近そうですしね』
すぐに納得するな!
まあ、否定はせん!
「そのセリフ覚えらされたの?」
俺がカーミラと今後の事を話してる間に、ヘンリーが目を覚ました。
すぐにこっちを見て後ずさりながら何やら喚いているのを、微笑ましいものでも見るような目でヘルが見守っている。
そのヘルも流石に気を遣って、下半身が腐ってる形態だ。
んでもって、ロングスカートとブーツで隠している。
ブーツの中が凄い事になっていそうだ。
「ウルサイ! 頭を撫でるな!」
「あらっ、痛い!」
ヘンリーが、頭を撫でられてた手を払いのける。
ヘルがちょっとムッとした表情をする。
「ご機嫌ななめみたいでちゅね! ほらっ、いないいない~」
「子供扱いするな!」
「ばあっ!」
「ギャーーーーーー!」
手をどけた瞬間に顔が半分腐ってたら、そりゃそうなるわな。
「アハハハ、可愛い!」
可愛いじゃない!
「痛い! 旦那様がぶった!」
ヘルの頭に拳骨を落とす。
涙目で恨めしそうにこっちを見上げてくる。
うん、半分可愛い。
「また気絶したじゃないか。折角起きたのに」
「だって、面白いんだもん」
すっかりおもちゃだな。
「それで、主はどうするのじゃ? 一応目的は達成できたようなもんじゃし、生かしておいても仕方あるまい」
うん、カーミラさん物騒だね。
こんな年端もいかない子供を殺すつもりですか?
「妾はヴァンパイアじゃかのう……殺さぬならせいぜい血を吸うて、眷族にするくらいか? そうすれば色々と後々使い道もありそうじゃし」
全部却下。
「本当に主は甘いお方じゃ!」
「違うよカーミラちゃん! 旦那様は優しすぎるだけだから!」
「まあ、良く言えばそうじゃが……にしても、主が今まで誰かを殺したところを見たことが無いのじゃが」
言われてみればそうかも?
いや、ぶっちゃけ殺しまくってるけどね。
全員もれなく、セーブのお陰で生き返ってるし。
おお! 不殺の魔王!
かっこいい気がする。
いや、魔王じゃ無かったわ。
「割と大量殺戮してきてるけどね。生き返らせてるだけで」
「まあ、結果生きておるなら殺したことにはなるまい」
若干カーミラが呆れた表情を浮かべているが、その瞳が優しい事だけが救いかな。
もしかして、惚れちゃってる?
いやあ、モテるって辛いわ。
『混乱耐性が仕事をしていないようですね? それとも睡眠耐性ですか』
ほらっ、無機物にまで嫉妬されるレベルとか俺くらいじゃね?
『いつもの残念なマスターでしたね』
こないだは、あんなに可愛かったのに。
『あっ! あれは反則です! レディの身体を隅々までまさぐるなんて』
レディって言われても。
石だし?
胸どこ?
お尻は?
これが本当の絶壁ってやつ?
それとも寸胴?
ウケる。
『怒』
「ごめんなさい」
調子乗り過ぎたらしい。
まあ、良いや。
それよりも、こいつだ。
ツンツン。
「う……うーん」
起きた。
紙おむつしてて良かったな?
履き替えるか?
「漏らしてなんかいない!」
おお、優秀じゃ無いか。
「で、お前の事だがどうにもする気はないぞ? 逃げたきゃ逃げてもいいし」
「なにっ! ならなんで、連れてきた」
「いや、勇者があちこちのダンジョン潰しててウザいから、おびき寄せようと思って」
本当にただの餌のつもりだったから、別にもう用済みだし。
ここに居てさえくれれば良いし。
「ただ、外は罠だらけで、ここは最下層だから恐ろしい魔物がうようよいるけど、逃げられる?」
「なんだよー、無理じゃん」
おお、急に子供っぽくなった。
「帰してよー」
「あー、勇者を殺したら帰してあげるから、それまでは辛抱な」
「勇者殺しちゃ駄目なんだぞ! はっ! 僕を人質にする気だな?」
「そんな、せこい事はしないよ。ただ、ここに来てもらうだけだし」
取りあえず、勇者が俺に勝ったら助けて貰えるって事で納得してもらった。
――――――
「クラタさん! ファングに乗って50階層行って来ていい?」
「あー、別に良いけど飯までには……ファングが居たら心配無いか」
「ワンッ!」
最近のヘンリーのお気に入りは50階層だ。
別名触れ合い牧場エリアとも呼ぶ。
あれからもドンドンと手を加えて、自然豊かな階層にしてあるからな。
子供を産んだヘルハウンドやら、ヘルホーンラビット、キラーシープなどなど、動物っぽい魔物を大量に放逐してる。
一応、牝馬も買って来てスレイプニルと同じ厩舎に入れてる。
最初は、かなり怯えていたがそこは紳士でちょい悪なスレイプニル。
すぐに打ち解けたようだ。
最近じゃ、打ち解けすぎて尻にしかれてるようにも見えるが。
神馬も嫁の前じゃ形無しだな。
「私も付いてくー!」
「えー……」
ヘルの発言に、ヘンリーが露骨に嫌そうな顔をする。
「そういうこと言うんだ……じゃあ」
「分かったよ! 分かったから」
いまだに半分腐った顔にはなれないようだ。
一度ヘルの全部腐った顔を見た時は大変だった。
夜中に起きて大泣きするわ、おねしょするわで一緒に寝てる俺のズボンまで湿ってしまった。
流石に申し訳なさそうにしてたが、あれはヘルが悪い。
なんでヘンリーが俺と寝てるかって?
消去法だ。
ヘル……は言わずもがな無理。
カーミラ……でも良いらしいけど、ちょっと恥ずかしいらしい。
いっちょ前に、おしゃまさんだった。
ただ、カーミラとしてはそっちの方が良いと。
彼女寝る時、棺桶派のヴァンパイアだったし。
うーん、夜仲良くしたあとに旦那のベッドの隣の棺桶にいそいそと入る嫁とか……
かなりシュールだな。
俺が合わせて、広めの棺桶を作ってそっちに入るか?
『勝手に旦那の設定を自分に置き換えるのは、かなりイタいですよ?』
「割と、リアルな将来設計だ」
『ヘル様は?』
「あれも、俺の嫁」
『私は?』
「俺の石ころ」
『……』
物凄く悲しいというのだけは伝わった。
今度、セーブポイントを抱きしめて寝てやろう。
というか、よく考えたらセーブストーンの方のお前は毎日俺と寝てるじゃねーか!
というかヘンリーとは大分、仲良くなった気がする。
まず俺が半人半魔というのが大きいらしい。
半分人だから、このダンジョンの中で唯一まともに顔が見れるとか。
あっ、動物枠は別ね。
あとベルゼバブの人間形態とかは割と大丈夫。
ベルフェゴールは怪しかった。
蠅には嫌悪感を持ってたけど、ベルゼの眷族の喋る蠅には興味津々だった。
その蠅とも割と仲良しだったりする。
あとあんまりお父さんである、国王とは一緒に遊んだりできないらしい。
精々寝る前とかに少しお話をする程度。
ごくまれに遊んでもらえるとか。
一日一緒に居る時は、大抵が視察やパレード、パーティなどで地の自分が出せないとぼやいていた。
王族ってのも大変なんだな。
という事で、牧場エリアでサッカーやキャッチボール、紙飛行機を飛ばしたり凧揚げをしたりしてたら懐かれた。
良いのやら、悪いのやら。
まあ、将来国王になった時に少しでもダンジョンに理解を示してくれたらいいかな?
『そこまでお考えでしたか』
「違う、俺が普通に遊べる相手が欲しかっただけだ」
『ああ……まあ、精神年齢も近そうですしね』
すぐに納得するな!
まあ、否定はせん!
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