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第5章:巨人と魔王
第3話:ミルウェイの町
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「うーん、雪国って感じかな?」
ミルウェイの町に到着して、馬車を預けて町の中を歩く御一行。
町の中の建物は尖った三角屋根のものが、多め。
雪が多いからかな?
建物ある場所と通りの間に溝があって、水が流れている。
幅は1m50cmくらいかな?
建物の入り口の前には、通りに向かって橋が掛けられている。
きっと、雪をこの溝に捨てるのだろう。
幸い、まだそこまで本格的な冬というわけでなく、10cm程度の雪が積もっているくらいだ。
「寒い……」
「そうですね」
ニコが思わず漏らした言葉に、フィーナが普通に答えているが。
あまり、寒そうには見えない。
まあ、冷寒耐性的なものがあるのだろう。
ランドールに至っては、外套すら羽織ってないし。
ニコは……まあ、ここまでの寒さは予想してなかったのか、薄手のチュニックを重ねて来てマントを羽織っているが。
そうだな……雪が降るって聞いてたんだから、それ相応の準備はしてくるべきだろう。
「だって、鈴木さんが言ってくれないから」
ふふ……俺のせいにされてもなぁ。
俺、寒い暑い分からないし。
というか、そのぐらいの自己管理は自分でしろと。
10分くらい説教したら、涙目になっていた。
余計なことを言ったと、分かったらしいが。
白い息を手に吐きかけながら歩くニコが、少し可哀そうになってきたので……
見ると、ニコがマフラーと手袋をつけて、厚手の毛皮のジャケットまで身に着けていた。
シノビゴブリンが慌てて買ってきたらしい。
こいつらも冷寒耐性のせいか、そこを考えてなかったと。
気付くのが遅れて申し訳ない?
お前らが、そうやって甘やかすからニコがだなぁ……
「まあまあ、これで風邪でも引かれたら旅に支障が出るでしょう。主のためでもあります」
そうなったら、俺が魔法で治すだけだ。
「魔法で病気は治りませんよ?」
んなもん脳みそに炎無効のスキルでもかけて、回復魔法をかけながら身体を燃やしたら治るだろう。
でもってすぐに身体も回復すれば、ウィルスなんか全て死滅するだろうし。
「いや、そんな荒療治したら心が壊れて、しばらく動けないんじゃ……」
疾病無効とかないかな?
いや、頑丈をスキルであげたら大丈夫な気がする。
「それよりも、冷寒耐性のスキルを付与してあげた方が、建設的かと」
そこまで、甘やかすつもりはない。
シノビゴブリンの甘々な対応に、ため息しかでない。
これが、優しい虐待ってやつか。
一度、ガチで俺とニコの2人で旅した方が良い気がしてきた。
してきたが……この町は、良いな。
ファンタジーの世界って感じだ。
「ここは、獣人さんがいっぱいいるんだね」
「そうみたいですね。コボルトの亜種みたいに見えますが……」
「うーむ、言われてみたらコボルトは別に獣人でも良い気がしてきたな。ライカンスロープなんかもいるが……あれは、場所によっては魔物だったり獣人だったりするみたいだし」
「場所によっては、ウェアウルフやワーウルフ、ルー・ガルーとかって呼ばれてるんだっけ?」
ウェアウルフと言われると、すごく魔物っぽいイメージだ。
ルー・ガルーというのが分からないけど、まあ総じて狼男かな?
いや、狼女もいるか。
「ワーウルフを始め、狼の獣人は誇り高くぶっきらぼうだが優しいものが多いイメージだな」
「なんで、ここはこんなに獣人が多いの?」
それは、俺も気になった。
だが、こいつらがそんなことを知る由もなく。
ランドールとフィーナが揃って首を傾げている。
仕方ない、教えてやるか。
たったいま、シノビゴブリンから仕入れた情報だが。
ここはビスマルク王国と、ゴルゴン帝国の国境にあるからな。
そこの壁が国境になってて、その向こうがゴルゴン帝国の最東端のジンギスの町らしい。
だから、国境を越えたらすぐに異国の町というわけだ。
で、ゴルゴン帝国は獣人やエルフが多く住む土地らしいぞ?
一応皇帝は混血らしく、順番に人、エルフ、獣人の順で正妻を娶っているらしい。
今代の皇后は、獣人らしい。
凄く変わった文化だが、異種族間での不平等や内乱を防ぐためらしい。
一時期は、この3つの種族で血で血を洗う戦を繰り広げているらしいが。
外敵というか、ビスマルク王国や他の国に付け入られる隙になるということで、このような形になったと。
まあ、最初は人の王がエルフの女に惚れて、一緒になったのが初めだとか。
色々と小難しい背景があるようだが、帝国という割に侵略性国家というわけでもないと。
帝国っていうと、基本侵略を繰り広げる敵国ってイメージだったんだけどな。
国内を落ち着かせることに、政策の柱をおいたけっか外と揉めてる場合じゃなくなったんだろう。
にしても獣人は、やっぱり女性に限るかな。
いや、肉食系の獣の雄はいいけどさ。
兎の獣人の雄とか……
ていうか、獣人ってなんなんだろう?
兎とか、狸とかいるけど……
他種族すぎるイメージがある。
だから、そこまで種族的に人口が多いイメージが沸かないんだけど?
「獣人の成り立ちは、諸説ありですね。獣と人が交わった結果と言われていたり、神の悪戯と言われていたり。あとはそれぞれの獣の神と、人の間に生まれた子供の末裔とも。ただ、やはり獅子人族、狼人族、豹人族や猫人族、兎人族はハーフも多いですね。この辺りは、普通の人にも人気ですし」
そうなの?
「獅子、狼は女性に、豹、猫、兎は男性にもてますね。犬は……男女共に子供の頃は可愛がられますが、大人になると同種同士で結ばれることが多いです。無論大人になっても人気は高いですが、あくまで護衛や私兵としてですかね。忠誠心が高いもので」
なるほどねぇ……
なんとなくイメージできるかも。
「鳥人族は……まあ、色々と差が激しいもので」
差が激しい?
ああ、賢いのと馬鹿なのの区別がはっきりしてると。
総じて、人と結ばれることは少ない?
鳥としてはカラスは不人気だけど、カラスの鳥人族は人にも人気。
へぇ、面白いな。
エルフは?
「寿命の関係で、純粋な人族とはほとんど結ばれませんが、ほとんどというだけで全くというわけではありません。美男美女が多いですので」
へえ、やっぱりエルフってのは美男美女が多いのか。
町を歩くエルフを見ても、確かに綺麗な人が多いが。
みんな、顔が似てるように見える。
このあたりは、外人だからかな?
ちょっと冷たそうな印象は受けるかな?
「とりあえず、どこか入らない? だいぶあったかくなったけどまだ寒い」
シノビゴブリンの話が面白くて、話し込んでいたらニコが肩を抱いて提案してきた。
どこかか……まずは、宿を探すのが先じゃないかな?
寒いからか、ニコの口数がかなり減っていた。
だから、町の情報収集も捗らずどこの宿が良いかも、決まってない状況。
フィーナや、ランドールもあまり積極的に人に話しかける方じゃないしな。
「でしたら、この通りをもう7軒ほど進んだところにある、カモミールの宿がお勧めみたいですよ」
町で馬車を預けにいっていたゴタロウが、いつの間にか同道していた。
完全に気配を消していたのか、影が薄いだけか。
影が薄いだけだろうな。
「じゃあ、そこにしよう」
「ゴタロウがいうなら、間違いないな」
ゴタロウの提案に、ニコとランドールが快諾する。
というか、そろそろランドールを見てるだけで、気分的に寒くなってきた。
あいつにも、着せる物なにか無いか?
「熊の毛皮でも買ってきましょうか?」
狩ってきても良いんだよ?
「分かりました」
嘘だから!
冗談だから、買ってきて!
俺の言葉を聞いて、シノビゴブリンが数人一瞬で気配が遠ざかったのを感じ、慌てて止めに入ったけど。
念話だから聞こえてるはずなのに、スルーしていきやがった。
「主のお言葉、重いんですから迂闊なことは言わないでください」
そして、ゴタロウに怒られてしまった。
うん、冗談を理解しない部下が……これいったら、また問題になりそうだから素直に反省しよう
ミルウェイの町に到着して、馬車を預けて町の中を歩く御一行。
町の中の建物は尖った三角屋根のものが、多め。
雪が多いからかな?
建物ある場所と通りの間に溝があって、水が流れている。
幅は1m50cmくらいかな?
建物の入り口の前には、通りに向かって橋が掛けられている。
きっと、雪をこの溝に捨てるのだろう。
幸い、まだそこまで本格的な冬というわけでなく、10cm程度の雪が積もっているくらいだ。
「寒い……」
「そうですね」
ニコが思わず漏らした言葉に、フィーナが普通に答えているが。
あまり、寒そうには見えない。
まあ、冷寒耐性的なものがあるのだろう。
ランドールに至っては、外套すら羽織ってないし。
ニコは……まあ、ここまでの寒さは予想してなかったのか、薄手のチュニックを重ねて来てマントを羽織っているが。
そうだな……雪が降るって聞いてたんだから、それ相応の準備はしてくるべきだろう。
「だって、鈴木さんが言ってくれないから」
ふふ……俺のせいにされてもなぁ。
俺、寒い暑い分からないし。
というか、そのぐらいの自己管理は自分でしろと。
10分くらい説教したら、涙目になっていた。
余計なことを言ったと、分かったらしいが。
白い息を手に吐きかけながら歩くニコが、少し可哀そうになってきたので……
見ると、ニコがマフラーと手袋をつけて、厚手の毛皮のジャケットまで身に着けていた。
シノビゴブリンが慌てて買ってきたらしい。
こいつらも冷寒耐性のせいか、そこを考えてなかったと。
気付くのが遅れて申し訳ない?
お前らが、そうやって甘やかすからニコがだなぁ……
「まあまあ、これで風邪でも引かれたら旅に支障が出るでしょう。主のためでもあります」
そうなったら、俺が魔法で治すだけだ。
「魔法で病気は治りませんよ?」
んなもん脳みそに炎無効のスキルでもかけて、回復魔法をかけながら身体を燃やしたら治るだろう。
でもってすぐに身体も回復すれば、ウィルスなんか全て死滅するだろうし。
「いや、そんな荒療治したら心が壊れて、しばらく動けないんじゃ……」
疾病無効とかないかな?
いや、頑丈をスキルであげたら大丈夫な気がする。
「それよりも、冷寒耐性のスキルを付与してあげた方が、建設的かと」
そこまで、甘やかすつもりはない。
シノビゴブリンの甘々な対応に、ため息しかでない。
これが、優しい虐待ってやつか。
一度、ガチで俺とニコの2人で旅した方が良い気がしてきた。
してきたが……この町は、良いな。
ファンタジーの世界って感じだ。
「ここは、獣人さんがいっぱいいるんだね」
「そうみたいですね。コボルトの亜種みたいに見えますが……」
「うーむ、言われてみたらコボルトは別に獣人でも良い気がしてきたな。ライカンスロープなんかもいるが……あれは、場所によっては魔物だったり獣人だったりするみたいだし」
「場所によっては、ウェアウルフやワーウルフ、ルー・ガルーとかって呼ばれてるんだっけ?」
ウェアウルフと言われると、すごく魔物っぽいイメージだ。
ルー・ガルーというのが分からないけど、まあ総じて狼男かな?
いや、狼女もいるか。
「ワーウルフを始め、狼の獣人は誇り高くぶっきらぼうだが優しいものが多いイメージだな」
「なんで、ここはこんなに獣人が多いの?」
それは、俺も気になった。
だが、こいつらがそんなことを知る由もなく。
ランドールとフィーナが揃って首を傾げている。
仕方ない、教えてやるか。
たったいま、シノビゴブリンから仕入れた情報だが。
ここはビスマルク王国と、ゴルゴン帝国の国境にあるからな。
そこの壁が国境になってて、その向こうがゴルゴン帝国の最東端のジンギスの町らしい。
だから、国境を越えたらすぐに異国の町というわけだ。
で、ゴルゴン帝国は獣人やエルフが多く住む土地らしいぞ?
一応皇帝は混血らしく、順番に人、エルフ、獣人の順で正妻を娶っているらしい。
今代の皇后は、獣人らしい。
凄く変わった文化だが、異種族間での不平等や内乱を防ぐためらしい。
一時期は、この3つの種族で血で血を洗う戦を繰り広げているらしいが。
外敵というか、ビスマルク王国や他の国に付け入られる隙になるということで、このような形になったと。
まあ、最初は人の王がエルフの女に惚れて、一緒になったのが初めだとか。
色々と小難しい背景があるようだが、帝国という割に侵略性国家というわけでもないと。
帝国っていうと、基本侵略を繰り広げる敵国ってイメージだったんだけどな。
国内を落ち着かせることに、政策の柱をおいたけっか外と揉めてる場合じゃなくなったんだろう。
にしても獣人は、やっぱり女性に限るかな。
いや、肉食系の獣の雄はいいけどさ。
兎の獣人の雄とか……
ていうか、獣人ってなんなんだろう?
兎とか、狸とかいるけど……
他種族すぎるイメージがある。
だから、そこまで種族的に人口が多いイメージが沸かないんだけど?
「獣人の成り立ちは、諸説ありですね。獣と人が交わった結果と言われていたり、神の悪戯と言われていたり。あとはそれぞれの獣の神と、人の間に生まれた子供の末裔とも。ただ、やはり獅子人族、狼人族、豹人族や猫人族、兎人族はハーフも多いですね。この辺りは、普通の人にも人気ですし」
そうなの?
「獅子、狼は女性に、豹、猫、兎は男性にもてますね。犬は……男女共に子供の頃は可愛がられますが、大人になると同種同士で結ばれることが多いです。無論大人になっても人気は高いですが、あくまで護衛や私兵としてですかね。忠誠心が高いもので」
なるほどねぇ……
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「鳥人族は……まあ、色々と差が激しいもので」
差が激しい?
ああ、賢いのと馬鹿なのの区別がはっきりしてると。
総じて、人と結ばれることは少ない?
鳥としてはカラスは不人気だけど、カラスの鳥人族は人にも人気。
へぇ、面白いな。
エルフは?
「寿命の関係で、純粋な人族とはほとんど結ばれませんが、ほとんどというだけで全くというわけではありません。美男美女が多いですので」
へえ、やっぱりエルフってのは美男美女が多いのか。
町を歩くエルフを見ても、確かに綺麗な人が多いが。
みんな、顔が似てるように見える。
このあたりは、外人だからかな?
ちょっと冷たそうな印象は受けるかな?
「とりあえず、どこか入らない? だいぶあったかくなったけどまだ寒い」
シノビゴブリンの話が面白くて、話し込んでいたらニコが肩を抱いて提案してきた。
どこかか……まずは、宿を探すのが先じゃないかな?
寒いからか、ニコの口数がかなり減っていた。
だから、町の情報収集も捗らずどこの宿が良いかも、決まってない状況。
フィーナや、ランドールもあまり積極的に人に話しかける方じゃないしな。
「でしたら、この通りをもう7軒ほど進んだところにある、カモミールの宿がお勧めみたいですよ」
町で馬車を預けにいっていたゴタロウが、いつの間にか同道していた。
完全に気配を消していたのか、影が薄いだけか。
影が薄いだけだろうな。
「じゃあ、そこにしよう」
「ゴタロウがいうなら、間違いないな」
ゴタロウの提案に、ニコとランドールが快諾する。
というか、そろそろランドールを見てるだけで、気分的に寒くなってきた。
あいつにも、着せる物なにか無いか?
「熊の毛皮でも買ってきましょうか?」
狩ってきても良いんだよ?
「分かりました」
嘘だから!
冗談だから、買ってきて!
俺の言葉を聞いて、シノビゴブリンが数人一瞬で気配が遠ざかったのを感じ、慌てて止めに入ったけど。
念話だから聞こえてるはずなのに、スルーしていきやがった。
「主のお言葉、重いんですから迂闊なことは言わないでください」
そして、ゴタロウに怒られてしまった。
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現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
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