錆びた剣(鈴木さん)と少年

へたまろ

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第5章:巨人と魔王

第14話:領主

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「お客さん、ちょっとすぐに下に降りてきてくれないかい?」

 ランドールとゴタロウと色々と今後の方針を決めて、朝を迎えたら何やら扉の向こうが騒がしい。
 宿屋の店主が慌てて、扉を叩いているのが見える。 
 うん、俯瞰の視点だと扉を空けなくても誰か分かるのは便利だが。
 なんか、もやっとする。
 向こうからも、こっちを見てるやつがいるんじゃないかと。

 結局、スタンピードの対応は待ちの一手でまとまった。
 とはいえ、ゴブリンやコボルトを大っぴらにこの町の連中に見せると、スタンピードに参加している魔物と思われて襲われかねないからな。
 そこを、どううまく誤魔化すかという部分で白熱してしまった。
 シノビゴブリンのように人に化けられるやつらはともかく、それ以外のゴブリンは全員魔法で幻影を纏わせるのが一番現実的かなと。
 ただ、いきなりそこまでの大戦力が現れたら、もめ事の火種になるという懸念もある。
 そもそも、国籍もないような連中だし。

「なに?」

 あまりにもけたたましく扉が叩かれるものだから、ニコも目をこすりながら上半身を起こす。
 フィーナとゴタロウはすでに起きて、ニコが起きるのを待っていたが。
 起こしても良いんだぞ?

「主に近しい存在のニコ様を、このような些事で起こすのは」
「ニコ様の寝顔可愛い」

 ゴタロウもフィーナも、どこかズレてるよな。
 ニコは人の社会じゃ、そんなに立場があるわけでもないんだが。

 ニコ、宿の店主が呼んでるぞ?

「うーん? なんだろう」

 モソモソと布団をどかしてベッドから出るニコ。
 室内は暖房が効いているからか、薄い掛布団一枚のみ。
 寝具に関しても、この世界改良の余地がありすぎるな。

 まだ眠たげな眼をしているが、扉を半分だけ開けて顔を覗かせる。

「なんですか?」
「ああ、よかったお客さん。あんた、ニコっていうんだろ?」
「そうだけど?」
「この町の領主様が訪ねてきたんだよ! すぐに降りてきてくれないか! あー、もうこんなに待たせちゃって」
「領主様?」
「良いから、早く準備をしとくれよう」

 店主の慌てっぷりに対して、ニコがマイペースに対応している。
 せかされるように、着替えて顔を洗ってきてくれと部屋に突き返される。

「少しならこっちで対応できますけど、こんな普通の宿じゃそれもすぐに限界が来るので急いでくださいねお客さん」
「はーい」
「はぁ……大丈夫かい」

 店主が心配そうにしながら降りて行ったが。
 流石は貴族様だな。
 周りの迷惑を鑑みないあたりが、どこの領主も似たり寄ったりだ。

 宿泊客の個人情報を垂れ流す店主も、どうかと思う。
 いやまあ、警備兵や騎士団が来たのなら分かるのだが。
 犯罪に関わることでなければ、それでも教えちゃだめだろと言いたい。

 すぐに準備を整えたニコが、フィーナとゴタロウと一緒に下へと降りる。
 ランドールは……面倒だからと、寝返りをうって壁の方を向いてしまった。
 
「おお、お主がニコか……なんだ、子供ではないか」

 エントランスにはものものしい集団が。
 完全武装した騎士が6人と、立派な服を着た老齢の男性と壮年の男性。
 宿の外にも、10人くらいの騎士が配備されているし、周辺の警備兵もピリピリとしている。

 声を掛けてきたのは老齢の男性の方。
 白髪の混じった茶髪を後ろに撫でつけて、険の入った渋く迫力のある顔の持ち主。
 なかなかに強面だ。
 こいつが、領主か?

「はい、そうですけど?」

 なんだ子供ではないかという言葉で、フィーナが少しムッとしていたが。
 事実だから、気にするな。
 ニコはまだまだ、子供だろう。

「こちらにおられるのが、この町の領主であるジェファーソン・フォン・ミルウェイ伯爵である」
「はあ、どうも」
「貴様! 膝を付かんか! 無礼者!」
「えぇ……」

 あっ、じいさんが領主じゃないのね。
 そっちの色白の壮年の男性が、この町の領主と。
 ていうか、いきなり押しかけてきといて、どっちが無礼者だっつー話だよな?
 流石に、ちょっとイラっとした。

「マート、やめなさい。怯えておるではないか」
「こういうのは、最初が肝心なのです。流れの冒険者なんて、調子に乗らせても良いことありません! というか、その町の領主様相手に敬意を示せないような輩など「マート」

 初老の男性はマートというのか。
 そのマートを窘める領主に、最初は小声で耳打ちをしていたマートだったが、徐々にテンションが上がってきたのか最後は普通に大声だった。
 慌てて止める領主。

 なんとも反応に困るな。

「ジェファーソン様の寛大なお心に感謝せよ」
「はあ」
「きさっ」

 寝起きで頭がうまく働いていないニコの、気の無い返事にまたもマートが顔を赤くしている。
 そのうち血管切れるんじゃないかな?
 寒いし。
 いや、室内は暖かいみたいだけど。

「で、用件はなんだ?」
「あーん? なんだ貴様は!」

 それはこっちのセリフだよ。
 なんなんだよお前は。
 どこのチンピラだよ! 

 不機嫌モード全開のゴタロウが口をはさんできたが、マートの怒りの火に油を注ぐだけだろう。
 取り合えずお前だけでも落ち着け。

『落ち着いてます。最初が肝心だとあの男が言ってたので、真似をしただけです』

 落ち着いてそれって、なお性質悪いわ!
 まあ、ゴタロウが介入して変な方向に話が進んだことないから、多少は信頼してるけど。

「貴様のような無礼者に名乗る名はない」
「ほう……この町の領主様に盾突こうというのか?」
「領主に用はない、俺が話してるのは貴様だジジイ」
「じじっ!」

 おーい、ゴタロウさん?
 落ち着いてるんだよね?
 
『はい、いたって冷静です』

 本当か?
 まあ、良いけど。

「マートいい加減にしろ! すまんな、突然押しかけたうえに騒がしくしてしまって。非礼を詫びよう。私はこの町を納めておる、ジェファーソンだ。少し聞きたいことがあって訪ねさせてもらった……冒険者ギルドの阿呆どもが、情報をこちらに伝えてこなかったものでな……昨晩、手の者の報告で知って慌ててこちらに来たのだ。そして、聞きたいことというのは例の件だ」
「ジェファーソン様! こんなやつに、頭を下げることなんてありませんぞ」

 何故か領主であるジェファーソンが素直に非を認めて、頭を下げている。
 うーん、ジジイと違って、ちゃんとした人っぽいな。

 とはいえ、おそらくスタンピードのことだが、そんな重要なことを昨晩聞いて今朝になって慌てて来たって。
 まあ、夜中に来られても迷惑だけど、先触れくらい出しとけよ!

「なるほど、お話は分かりました。ただ、ニコ様はいま目覚めたばかり。私が代わりに向かいましょう」
「はんっ、やはりいくら生意気な態度をとっても、ジェファーソン様の前では強気ではおられんか」
「黙れ、ジジイ。領主様は自身の非を認めて謝罪をされたから、こちらも受け入れた。また、理由もこのような状況を引き起こすのに、納得できるだけのものだった……一ついえば、ギルドとの連携が疎かなのか、はたは情報の入手伝達の仕組みが悪いのか、動きが遅すぎるというところか? まあ、だからこそ、この騒ぎなのだろう」
「はは、面目ない」
「それに引き換え貴様は駄目だな。無礼で傲慢で、領主様が頭を下げることになった一番の原因は貴様だろうに」
「貴様……」
「そもそも、お前はなんなのだ? 領主様の腰ぎんちゃく風情が、偉そうに言葉を喋るな」
「言わせておけば……」

 しかし、ゴタロウが偉く好戦的だけど、何か理由があるのかな?
 
『このジジイは駄目ですよ。腹の中が色々とどす黒い。領主様に忠実なフリをしていますが、それも面従腹背。いつか成り代わってやろうという野心が隠すことなく見え隠れしております』

 隠すことなく見え隠れって、隠してるんじゃないの?
 久しぶりにポンコツな翻訳が来た感じか……
 隠してるつもりでしょうが、時折見え隠れしておりますとか。
 隠すことなく、見え見えですとか……

『そう言ったつもりでしたが』
 
 言い間違いか?
 落ち着いたと言いながら、ちょっとは頭にきてるんじゃないか?

『申し訳ありません。あちらの騎士の2人からニコ様と私に殺気が向けられたのでつい』

 あー、それでか。
 フィーナも急に不機嫌な表情になってたし。
 しかし、俺はまだまだ殺気を感じることが出来ないらしい。
 そういえば、最近全然訓練とかもしてないし。
 ちょっと、ニコの身体を借りた早朝訓練でも始めようかな?
 
『あの騎士は、そこのじじいの息が掛かってるみたいです』

 どうでもいいことを考えていたら、ゴタロウから新たな情報が。
 というか、普通に普通の町が全然ないなこの世界。
 たまには、何も考えずに観光したいんだけど。

『いっそのこと、この国を出るという方法も』
「ジェファーソン様、帰りましょう。この者どもに頼ることなど何もありません」
「マート、いい加減にしろ!」

 ジェファーソンが、しょうもない提案をしたマートを怒鳴りつける。 
 というかだ、ものすごくややこしくて面倒くさいな。
 もう、このマートってやつは無視して良いんじゃないかな?

「ニコ様、無駄な時間を取らされたようです。もう、他の町に行きませんか?」
「そうしろ、そうしろ!」
「マァートォ! 貴様が出ていけ!」
「えっ?」
「貴様が、出て行けと言っておるのだ!」

 ゴタロウの言葉を受けて、マートが手をしっしとやるのを見てついにジェファーソンが切れた。
 マートを怒鳴りつけて、宿の入り口を指さす。
 言葉の意味が分からなかったのか、一瞬呆けた表情を見せたが。
 
「さようですか……仕方ありませんね」

 いやにあっさりと引き下がったな。
 というか、こんなやつクビにしたらいいのに。

「2回目」

 そんなことを考えていたら、横からフィーナの低く暗い声が。
 おい、フィーナ! 待て!

「ぐっ!」

 次の瞬間、騎士の一人が倒れ込んでいた。
 そして倒れた騎士の胸の上に足を置いて、見下すように睨みつけるフィーナ。

「何をする、この無礼者! 街の中で、領主の騎士に手をあげるとは」

 すぐに状況を理解したマートが叫ぶ。
 周りの騎士達も、少し距離を置いて剣の柄に手を掛ける。

「貴様如きが薄汚い殺気を、ニコ様に向けるなんて……それも、2回も。許さない」
「ひっ」

 フィーナに踏みつけられている騎士の口から、小さな悲鳴が漏れる。

「ほら、ジェファーソン様! こいつら、正体を現しましたよ! こんないきなり暴れるような危険な人間に、話すことなどないでしょう! というか、普通に反逆罪ですよ!」

 マートが嬉しそうにはしゃいでいる。
 ジェファーソンも、不愉快そうに眉を寄せてフィーナを見つめる。
 あちゃーって状態かな。

「いくらこちらに無礼があったとしても、これは看過できぬ」

 そして、不機嫌を隠そうともせず低い声で漏らす。
 残念だけど、こっちも結構我慢してたから。

「無能だな……」

 ゴタロウの表情がすっと消える。
 
「もう、我慢の限界だ。アホなギルマスといい、愚かな領主といい揃いも揃ってトップが無能すぎる」
「なんだと?」

 ゴタロウの感情を感じさせない声色の呟きに、ジェファーソンまでもが頭に血が上ったのか目を充血させて睨みつけている。
 一触即発ですね……
 時間をかけすぎたのか、他の宿泊客がロビーに近づいてはただならぬ気配に来た道を戻ったり、角から覗いたりしてるのが分かる。
 そして、店主が青白い顔で「店が血で汚れるのは嫌だ……いわくつきは嫌だ」と泣きそうな声で呟いているのも聞こえる。
 うん、物凄く迷惑を掛けてるな。
 
『迷惑なのはこの領主と、あのジジイでしょう。私達も被害者ですよ』

 そうだな、ゴタロウ……煽ってるように見えるけど。
 ニヤリと笑ったってことは、自覚してるってことで良いんだよな?

「お前は何も気付いていないんだな……そいつとそいつは、そこのジジイの手下だぞ? いってみたら、スパイのようなものだな」
「何を言っているのだ貴様は」
「はっ、いやえっと何を証拠に!」
「はっ? なぜ、焦っておるのだマート」

 顎でフィーナの足元の騎士と、他の騎士に隠れた別の騎士をしゃくって指し示して笑うゴタロウに、ジェファーソンが声を荒げていたが。
 同時に焦った様子で否定を始めたマートを見て、少し毒気を抜かれた感じで問いかけていた。
 そして、普通にゴタロウにさっきの質問はスルーされた。

「おおかたギルドからの情報もそいつが握りつぶしたんだろう……そもそも、身内に毒が紛れていることに気付かぬ時点で無能と言われても仕方あるまい」
「最近町にきたばかりのくせに、好き勝手なことを」
「最近町にきたばかりの俺でも少し相手しただけで分かることが分からんから、貴様を無能だと言ってるのだ」
「無礼な」
「そ……そうだぞ! わけのわからんことを言うな! それと、無礼だぞ! そうだぞ!」
「マート……お前、そんなに馬鹿っぽかったか?」

 ゴタロウの言葉にいちいち顔を赤くして反論するジェファーソンだが、マートが喋ると勢いが落ちるというか。
 マートの態度が墓穴というか。
 
「おおかた最初から突っかかってきて、あれやこれやとこちらを怒らせようとしたのも、俺達と貴様との交渉を不利な方向にすすめるためだろう」
「だから、貴様とは誰に向かって言っておるのだ! 言葉を改めよ!」
「そうだそうだ! そもそも、全部お前の思い込みだろう! わしは、一生懸命ジェファーソン様に仕えておる! うむ、仕えておるぞ!」
「もういい、お主が喋ると私も不安になる」
「えっ? あっ、はい」

 とうとう、ジェファーソンに黙らされてやんの。
 それにしても、本当にこのジジイは大丈夫かい。

「ギルドにも、手の者を潜り込ませているのだろう。そうだな、もし冒険者ギルドにそいつの手の者が居たら……分かるよな?」
「何がだ」
「はぁ……ギルドにそのじじいの手下がいるなら、今回の件の情報はもっと早く貴様の元に届けられていると思わないか?」
「! おい、すぐに外の騎士を冒険者ギルドに送れ! 徹底的に調査しろ」
「ジェファーソン様? そんなこと、必要ないと思いますよー」
「黙れ!」
「えっと、そうだな! お前とそこのお前がいってこい」
「黙れと言っておるだろうが! それとそいつらは、さっきその男がお前の手下だって言ったやつじゃないか! 無実が晴れるまで、そんなやつ送り込ませるか戯け! 本当に、お前……大丈夫か?」

 なんか……もう、ほぼ自白に等しい状況になってるんだけど。
 この領主も鈍いというか、いや頑張って信じようとしてるのかな?
 それでも、マートが残念すぎて。

『じじいには、フィーナが精神干渉をかけて思考を鈍らせてますから。考えが上手くまとまらせないようにして、それでいてこの場を誤魔化さないといけないという強迫観念を与えてますので』

 だから、あんな阿呆になったのか。
 というか、酷いな。
 酷くないか。
 いや、やり方酷くない?

『一番手っ取り早い方法です』

 そうなの?
 でも領主にあんな言い方したら、あとがまずくない?

『大丈夫です、そんなものどうとでも挽回できます』

 あら、頼もしい。

『なので、このアホ領主にこの町で受けたストレスの捌け口になってもらいます』
  
 そっちが、本音か。
 まあ、たまにはガス抜きも必要か。
 ゴタロウだって、ストレスたまることあるんだな。
 
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