俺の番は噛み跡を消す

ユミグ

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「っっちゅ!」

「くつ」

「っっ」

「ふはっ!“く”は苦手か」

今度は手を指差す

「て」

「て」

出来たらマルを指で作って出来ない時は言い直す

そうやって言葉を教えながら遊んでた、途中で絵本も読み聞かせる

ゆっくり読んでると口元に注目してる事に気付く



「なんだ?」

トントントン

「失礼しますよ」



「アレハンド王子にご挨拶「いい、どうせまだユイは分からん」」

「そうですか、でも次期妃様にご挨拶を、学ぶ事が大好きな爺ですよ」

「それが挨拶か」

「そんなものでしょうよ、よろしいですか?言語を聞かせていただきたい」



俺がジェスチャーで伝える



「※※※※※※※※※※※※※※※※※※」

「はぁーーー・・・本当に聞いたことがない言語ですね・・・書くことは出来ますか?」



ジェスチャーなら伝わると理解したのかさっそく手振り身振りで話しだす

つぅか、元々身内には身振り手振りが大げさだからそれも丁度いいと思って選ばれたんだろうな

そのまま、爺が羽根ペンと紙を渡す

なんだこれは?これが文字か?



「随分と簡単なんですね、複雑な工程が見当たらなくて簡潔でいいですね」

「なんて読むんだ?」

「ありぇ、ゆい、ありぇとっう、て」

「なんて仰りました?」

「アレハンド、ユイ、ありがとう、手」

「なるほど・・・、見たことも聞いたこともありませんな」

「だろうな」

「本当に召喚で来られたんですな」

「ああ、そう思ってる」

「魔力はないのですか?」

「分からねぇ、使おうとしないし最初無防備な時に会った時からほとんど魔力を感じないな」

「か弱いですなぁ・・・」

「ああ・・・」



その後いくつか質問して今日はここまでと言って帰って行った

疲れただろうから少し寝かせようと思って一緒に横になる



「ねる」

「にぇりゅ」

「ああ」

「ありぇ?」

「なんだ?」



そのままゆっくりと唇が重なる・・・

「はっ、んっ、」

思わず堪能する・・・・・「おいっ!」



「なんで、したい?ソレをしてユイになんの意味がある?」

「ありぇ」



困ったような声を出す・・・まだ伝える術を持たないか・・・



「あー・・・まだ体が傷ついてるから駄目だ

キスだけでもいいのか?」



口元に手を当てて聞いてみる

こくっこくっ

「・・・はぁーーっ、自制しろよ、俺」

そう自分自身に言い聞かせ思いっきりキスを堪能した



✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼



文字を教えてから6日が経過した、その間に簡単な単語を覚えた

毎日毎日起きてる時間はずっと文字を追ってるユイに俺はもちろん父上と母上、爺まで治癒室に来ては単語を教えながら遊んでいる

すげぇ嫌なんだが、見張りも多ければ越したことはないとぐっと感情を殺してる

それと、キスは毎日せがまれる

興奮しすぎて体を弄まさぐってしまった時、咄嗟に離れようと思ったがぐっと力を入れて懇願するように離れようとしないからそのまま堪能した、が何故こんなにも体を重ねたいのか未だに分かっていない



これから召喚の単語を教える・・・なんで母上と爺まで居るんだよ



「ユイ」

「ありぇは」

“ありぇ”から“ありぇは”に俺の名前は進化した

ちなみに他の奴の名前はまだ教えねぇよう伝えてる、これ以上イライラしたくねぇ

そこから意味を教えて単語を教えてく



「召喚されたのか?」

「・・・・・」

「召喚、黒髪、黒目、女」

繋げれば顔を歪ませた、そのまま下を向いてたが



「あい」

「いつ?」

「ありぇは、あう」指を1と出す

「会う、1、前?」

「あい」

こうやって単語だけで会話していく



「逃げる、何故?」

爺が聞く

そのままユイは考えて後、紙に何かを書いていく、書き続けていくうちに理解していく



「・・・」

「ひどいわ・・・」



書かれていたのは円形の大きな台の上にユイが居てその周りを囲うように死体が書かれてる、生きてる人間はいなさそうだ

それを1度俺等に見せたあとまた書き足していく、一つの死体に服を足していく

そして、その服を空白の所に書いてその横にユイが書かれる



「服をその場で盗んだんでしょうな・・」

あの手帳はそういう事か・・・

そこから絵で教えてくれた、召喚されてすぐ死体から服を奪い回りの奴等のポケットを探ってなにかないか探した後

2人の人間が現れた為見つからないように逃げて俺に会ったみたいだ・・・



「魔法陣はありましたか?」

そう言いながら最初ユイが座っていた台を指し簡易な魔法陣を見せてみる

その時カタカタとユイの体が震えだした

はっ、はっ、はっ、と荒い息に俺は抱きしめてた体を俺の方に向かせる



「大丈夫だ、大丈夫」



そのまま背中を擦っていたがすぐに爺に向って



「あい」と肯定した

「!?書けますかな!?」身振り手振りで伝えるが、首を横にする

「書けない??」

それにも首を横に振る

「どういう事でしょう?」 

「分からないわ」 



一つ一つに時間をかけるより今は他の事も聞いて少しでもユイの事が知りたくて質問攻めする

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