巡る旅の行き着く先は終焉と呼べるのか

ユミグ

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淫魔編

5-25※

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楽しげな国王にドレスを脱がされていくんだけど、早すぎです国王サマー。

「ここ防音?」
「当たり前だ」
「退けて」
「ん?」

上に視線を向けてお願いする。

「ははっ!本当にいい!退いていろ」

人の気配がしなくなるまで待った。
ていうか天井に人を置くって感性が分からん。

「どうした」

ドレスが脱がされてベッドの上に座る膝に乗せられた。

「私この世界の人間じゃないの」
「続けろ」
「まず寿命が800歳まであってー」
「ま、待て!」

焦った顔、可愛いな。

「はぁ…続けろ」
「抱くと相手の魔力量が増えてー」
「2人は」
「1人は死んだ、1人は問題ない」
「そうか」
「ちなみに浄化の力だけじゃなくて浄化の範囲内の草木が元気に」
「お前…」
「それと妊娠出来ないからナルマイの子を死なせないで、ちなみに魔力量以外の事を知ってるのはリクだけ」
「…あい、分かった」
「ついでに私魔法使えないから」
「あ?」
「魔力の放出が出来ないの、使うと体が壊れるから洗浄とかお願いしていー?」
「…ああ」

国王がしばらくこれからの事を考えてたから、寝室にあるお水を勝手に飲んだ。
まだ考えてるらしいから服を脱がして…簡単だな!スルスル脱げてく。
逞しいですねー、下着も脱がして、あ、ありがと。

お腹にキスしたところで抱き上げられた。

「…なにをしておる」
「初夜なんじゃないの?」
「何故ヒナノが動く」
「ああ!なるほどね」
「ん?」
「どっちもするのが楽しいんじゃーん」
「は、ははっ!くっくっ!今度してくれ」
「いくらでも」
「今日は大人しく抱かれてくれ」
「ぎゅぅはしてもいい?」
「ふっ、してくれないと死んでしまうかもしれぬ」

ベッドに横にされてこの間の光景を思い出した、もういいんだと思ったら何故だか震えていて、そんな体のまま腕の伸ばして頬に触れた。

「なが、かったね、」
「どういう意味だ」
「好き、やっと、呼べるんだ、ふふ」
「……相変わらず読めぬ女よ」
「“アディティ”焦がれてくれてありがとう」
「っっ、くそ!お前は分からん!」
「ふふ、ありが、んっ!」

色んなありがとうが国王……アディティの口づけに、まるで溶けて消えていったような感覚を覚えながら、こんな事になるなんて本当に……思った事もない“今”を覚えて、今を一生懸命愛そうと、太い首に抱き着いて、体も大きいから片足だけ腰に巻き付け、飽きられてもいいから私の今出来る全てで心と体をくっつけた。

キスをする時には目を瞑るらしいアディティの眉間の皺はきっと興奮してる証だろうと思いながら愛でてたけど、なんだか足りないなぁ…と思ったから片方の腕を下ろしてアディティの手を繋ぐ。

ビクッと反応したアディティは瞳を開けて驚いた顔をしたから、私って一体どんな表情してるんだろ?と思いながら止まってしまった唇に噛み付いた。

「ん、ん、ふあっ…ん、ん、」
「……もう出そうだ」
「ふふ、んっ!ん、ん、だすなら、ん、ん、口か中じゃない、とゆるさなっ、んんっ!」
「っっ」

早急に私の下着も脱がして胸を…

ちょっと待ったああああああっっ!

「アディ…ま、んっ!まってっ」
「その言葉は嫌いになった」
「ちがっ…!んんっ!ん、ん、」

絶対に離さないようにキスをするから思いきり舌を吸ってやったらそれだけで驚いたらしい、本当にこの世界はびっくりだよ。

「ち、ちいさいからね!?」
「あ?」

思わず胸を隠すよ!隠させてもらいますよだ!

「仕方ないからね!?みんなみたいにぷるるのたわわできゅっ!じゃないのは仕方ないから笑うなよ!?」
「……は、ははっ!くっくっ!」
「わ、笑うなぁ…」
「気にしておるのか、可愛らしいな」
「今その台詞は余計だよ!?」
「ははっ!っ、初めて愛する者を抱けるのだ、そのように気にするな」
「あい…」
「くっくっ!気にしておったか、女を失わず佇むお前は一等美しい」
「アディティも敵わないなぁ…って思う程いつも何度だって魅了する美しさがあるよ」

なんだろその顔?
驚き恥ずかし?

「くそっ!」
「んにゃっ!?」

私のナカに指を入れて動かす様はどうやら焦ってるようだ。
気持ちがいいけど、アディティはもう挿れたくてたまらなくてしょうがないって感じ。

可愛いなぁ。

「ね、もうシよ?」
「っ、お前ここで煽るな」
「ふふ、いくらだって出来るんだから今日は早く繋がろうよ」
「お前は本当にどこまでも…!」
「んふふー、あ、あ、あ、あ、ああああああっっ!」
「くそっ!」

恐る恐るではあるけど、ナカに挿入ってきた衝撃の気持ち良さに一瞬馬鹿になった。
怖いのかまだ挿入りそうなナカに腰を動かして埋めていった。

「くっ…!ここまでくると凶悪だ!」
「ふふ、んあっ!あっ!あっ!だって、ん、ん、たくさん、私も欲しい、んああぁぁっっ!」
「っっ」

目元を赤くして雑に腰を振るアディティは可愛くて、その可愛さで子宮がきゅんきゅんする。
腰を掴んで私だけを目元が赤くなった目で見つめながら、繋がる気持ちよさに気持ち良さそうにしてるアディティにもう大丈夫かなと思った瞬間に快楽が体中に走った。

「あ、あ、あ、あ、……っっ、っ~!ひっ!ああああああああっっ!あっ!あっ!あっ!あっ!」
「っっ、出すぞ!」
「ひあっ!?あ、あ、ちょーだい!アディティのぜんぶ、んあああっっ!んにぃぃっ!」
「はっ!はっ!ははっ!くっ!遠慮は、いらないな!」
「ひあっ…!でて、んんっ、きもちー、んあっ!あ、あ、ぐりぐりつぶすのすきぃっ!あっあっあっあっ!っっ~!イくっっ!っっ~~!っっ、はっ!んっ!んあああっ!」
「………ああ、美しい」
「ひうっ…!ん、ん、アディ、ティ?」

動きが止まって私を見下ろすアディティは……凄く自信過剰みたいに聞こえるけど、世界のどんな景色にも敵わないような恍惚とした表情で私を楽しんでいた。

腰にある手に手を重ねてしばらく私もその視線を楽しむ。




「ヒナノ」
「ん?」
「加減が出来そうにない」
「気絶しても起こして」
「いいのか?」
「いくらでも、私だってアディティと繋がる時間を大切に思ってるよ」
「はっ!」
「ひあぁっ!?っ、びくびくしないでぇ」
「出そうになった!」
「いくらだって」
「っっ、抱き上げるぞ」

癖付いた抱き癖というのは中々に治らず、無意識にそうしてしまうのは私もよく分かる。
今も心の内を意識なく隠すアディティもゆっくり時間をかけて私を抱いているという事が分かればいい。

抱き上げた後も動かないアディティに一体この世界の女はどういう夜を過ごしてるのか好奇心が襲い、今度誰かに聞いてみよーと思いながら、腰を前後に揺らしてキスじゃなく首に噛み付いて舐めてアディティの腰を触る。

「っっ」
「はぁっ…きもち、」
「っっ」

硬直したアディティに遠慮なく動いて舐めて噛んで勝手にイく。

「あ、あ、アディティのきもちくて、イっちゃうっ…!」
「っっ、くそ!」
「んぶっ!んっんっんっんっ、」

噛み付くキスにアディティの首に手を回して、髪を掻き乱しながら腰の動きに合わせて私も動くと、イきそうなのか激しくするから私も一緒にイった。

その後のアディティはさすが国王サマー。

無遠慮に抱いて突き上げて何度も何度も出して私が汗も舐め取るくらいに舌を這わせると、くるっと体勢を変えて後ろから腰を上げて出し挿れされるから目の前がチカチカしてきた。

「アディティ、ん、気絶、しそ、おこして、くれなきゃ、でてく、んあああぁぁっ!」
「はっ!言われなくとも、止まれぬ、よ!」
「あ、あ、あ、あ、イく、イく、っっ、イっっ、あああああああっっ…!はひゅ…!………」
「ぐっ!ああ、はよ起きろ、こちらこそ、出て行かせる、ぞ!」
「…………んあ?あ、あ、あ、あ、きちゃうっきちゃうっ、アディティっ!アディっ!んきゃぁぁぁぁっっ…!」
「出すぞっ、しっかり起きていろ!っっ、ぐっ!っっ、ああ、いい、いいぞ、もっとだ」
「ひあああぁっ!?あ、あ、だめ!だめ!」
「あ?尻も割れておるから気持ちがいいだろ?」
「んあああっ!だめっだめっ!ひうっ!?あ、あ、イジっちゃっっ、ああああっっ!?」
「…お前余程酷くされたいようだな」
「はひゅっ…!んぃぃぃぃっっ!」

バレた。
リクだけにしか許してない場所があるってバレた。

「ごめ、んあっ!?や、や、はげしく、やあっっ!」
「ああ、本当にままならぬ」
「んいっ!?イくイくイくっっ!っっ~!んあっ!あああああっ!」
「なら犯そう、濡れている不思議は今度聞いてやる」
「んああっ!あっ!あっ!あっ!」

ぐちゅぐちゅと忌々しそうに後ろへと指を動かして拡げられて、勢いよく指が抜かれたと思ったら、思いきり奥まで挿入れられて意識が飛んだ。

「ヒナノまだ続くぞ」
「………」
「全て塗り替えてやろう、ああ…お前は抱いても分からぬな」
「………」
「余に誓って暴く、お前の全てを」
「ひうっ!?あがっ!?っっ、お、おぐっ、おくまで、っっ、ひぐっ!」
「喜んでおるぞ?出したらどうなる」
「ひっ!?イぐっっ…!?あああああっっ!」
「はっ!それも喜ぶか、いいなお前は、いい!」
「あ、あ、あ、あ、っっ、んぐっ!イっっ!?んにぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙!っっ、い、いま、は、まっ、てぇっ…!」
「出すから起きていろ、いいな?」
「はひっ、んあああっ!っっ、やあっ!」
「やめぬ」
「ちが、もっと!もっとほしいっ!ああああっ!たりな、アディティが、たりなっ!んぎっ!?」
「はっ!想像以上だ、出すぞっ、はぁっ、ぐっ…!」
「はぎゅぅっ…!」
「はっ!はっ!…ははっ!いい、愛する女を抱けるのはいいな!」
「はひ…」

なんだかお代官様みたいと思ったのは内緒にしておこう。
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