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淫魔編
5-26※
しおりを挟む次の日の朝…いや、扉を叩かれても腰を動かすアディティにそっちのが疲れねぇ?って思っている私は繋がったまま膝の上で食事を摂っていた。
「ん、ん、っ、ふあっ、」
「イきそうだな」
もう私のいいところを掴んだらしい国王サマーはイきそうな私に強烈な快楽を与える。
「っっ、はっ!はっ!っっ、あっ!あっ!」
「口を開けろ」
「うえ…」
「ふっ、繋がったままそのような顔をするでない」
「もぐもぐ…アディティの方が疲れそう」
「まだ言っておらぬ事があるだろ」
「んー?」
「眠くならずここまで硬度を保てるなどないぞ、愛しい女でも無理だ」
「ふふ、愛かもよ?私もまだ欲しい、んあっ!あっ!あっ!」
「なら与えよう、っっ、はっ!抱いても抱いても飢える気がする」
「アディティっ!」
「分かっておる!っ、出す、イけ」
「んああああっっ!?っっ、ひぐっ…!んっ!んっ!っっ、はぁっ!はぁっ!」
「はぁ…しばらく休む!」
「働け」
「ははっ!支度するぞ」
「ん、あ!」
「なんだ?」
「ちゅー!」
「っっ、くそっ!」
「んえ?んぶっ!」
なんでかもう2度始まっちゃったアディティのスイッチが分からない。
そんな事より眠くならないってなに?硬度を保てるってなに!?そんな事知らないんだけど!これが普通だと思ってたけど、そんな不思議機能があったの!?誰か教えておいてよ!
驚かなかったのは快楽でぽやぽやな頭と、言ってない事あるだろとか言われて身構えてたお陰だけど、なにその機能!いらない!
ベッドにべちゃんと横になる私にブランケットをかけたらアルナブとリクが入って来た。
「いつまでヤってんだ!」
「「嫉妬?(か)」」
「っ~、んな訳ねぇだろ!早く仕事しろ!」
「いてらしゃー」
「うむ!アルナブ寂しくさせたな!」
「いいから来い!」
リクがぐでんぐでんな体を抱き抱えて器用に整えていくけど、罪悪感で顔が見れない。
「後ろがバレましたね?」
「ぅ゙っ…ごめんなさい…」
「構いませんよ」
「私は構いたかった…」
「くすっ、国王にバレるとは思っていたでしょう?」
「そうだけど…ごめんなさい」
「いいのですよ、その気持ちが私にとっては嬉しいですので」
「じゃぁ、その気持ちのままいておく」
「はい」
「そんな事より!耳貸して!」
「はい」
私とすると眠くならないだとか硬度なんちゃらを知ってたかと聞いたら当然のように“はい”って言われた…
「存じ上げなかったのですか?」
「うん」
「ちなみに体調も良くなりますよ」
「え!?具合悪かった時あったの!?」
「くすっ、いいえ肩こりです」
「かた…こり…」
え?なにその機能…
なんで1度目で言ってくれなかったんだ!
あ、そっか気絶しても起こされなかったからかも?
「最初の頃は分からなかった?」
「そうですね、朝までした時でしょうか」
私ってエロエロに特化しすぎぃぃっ…!
ん?ちょっと待ってよ…私も眠くならないのかな?今日起きてたし。
実験してみ…あ!
「毒の耐性つけたい」
「かしこまりました、もうしばらくお待ち下さい」
「うん、いつでも」
どうやら国王は私にも仕事をさせたいらしい
。
その日は城内を回って地図を覚えて講師を何名かつけられて城内で働く人に挨拶した後、私の方でもやらなきゃいけない書類が大量に私の執務室と案内された場所に乗っかってた。
パソコンが欲しいです。
ちなみにリクも私と同じ講師に習い仕事もするから前より一緒に居られる。
夕方になって落ち着いたので、国王の執務室に向かう許可を取ってとリクに言ったら私はいつでも入れるらしいので遠慮なく叩く。
「入れ」
「まっ…!」
「「失礼致します」」
アディティはアルナブと遊んでたようだ。
扉を閉めた中には護衛が居ないから扉に背をつけて眺めてみた、実はあんまり見た事ないんだよね、この機会に見れるかな?
「あれって本気?」
「そこまでは」
氷を出してアディティを追い払ってるけど、そうでもなさそうな態度は顔からでも分かる。
喚いてるアルナブはもしかして…
「やだ、アルナブってツンデレ?」
「なんです?」
「アディティー!」
「なんだ!」
「アルナブってーやめろ!ばかっ!ちょ…も、早く挿れろ、とか言いながら足広げるタイプー?」
「っっ」
「可愛らしいぞ!」
「やめろ!」
どうやらツンデレ属性らしいアルナブに私は友達になろうと決意した。
私達に止める気配がないのを分かって、恥ずかしがり屋なアルナブが本気で窓から逃げようとしてたから。
「アディティ止めてー」
「あい、分かった!」
「っっ、離せ!」
ソファに座ってアルナブを呼ぶ。
「貴族一覧はすでに頭に入ってるから詳細をここで言って」
「全部か!?」
「全部、じゃないと分からない書類が多すぎる」
「分かった」
「あ、地図で領地指しながら言って」
「ああ…分かりました」
「やだ敬語?もしかして嫉妬して」
「してねぇ!」
「ならいいよ、友達になりたいし」
「はぁ?」
「早く」
「あ、ああ」
なんで細かな情報って書類にしてくれないんだろ、意味は分かるけど手間じゃない?
人と関わりが薄い私は今回人間を学ぶ為に披露目で心音や喋り声に集中してた。
これから先の私は人と関わらないと生きていけないから。
本当にいい機会に巡り合った。
私は多分魔王より弱く、四天王よりは強い魔力を持っている。
だからか普通に眠くなるし、何日も寝ないなんてのは無理。
劣化版だと思うと獣耳のおじいさんも同じように使えてたなにかは使えないんだと思う。
だけどそれを補うように最初から持ち得ているのが浄化の副産物だ。
今も眠くならないから抱かれると私もいい副作用があるんだろうと思う、今までは好きに寝れたから無理に起きなきゃいけない事もなかったし。
だから私を取り込める人がどこかに居ると考えた。
死ぬ為に強くなって世界を渡りたい。
だからなんでも吸収しないと駄目。
「夕食のお時間です」
リクにそう言われてだいぶ時間がかかってたのに気付く。
ちなみにリクとお揃いの懐中時計を持ってる。
リクからのプレゼントだ。
今の私の耳には緑と赤と軟骨には2つの黒のピアスを着けている。
そう思うとアディティのピアスがなんとなく気になって見た。
「アディティ」
「なんだ!」
「アディティの耳に黒はよく似合う」
「っ」
「アルナブありがと」
「明日もう少し詳細な書類を持って行く」
「うん、アルナブもどこだって入って来ていいからね」
「…分かった」
リクにエスコートされて夕食を食べに向かおうとしたけど、アディティに持ち上げられた。
なんでだろう。
本当になんでだろう。
「国王、ヒナノ様の食事を疎かにしないで頂きたい」
「「…」」
どうやら持ち帰ろうとしてたみたいだ。
「仕方ない!食え!」
「うえ…」
「「…」」
あ、そうだそうだ。
「リク待ってて」
「かしこまりました」
目をめっちゃ開けて涙を流してみる、うんうんいい感じ。
わざとバタンッ!と扉を開けて、くるっと護衛の方を向きながら。
「ひどいですっ!」
「「「「「っっ」」」」」
うん、そんな感じ。
涙を拭いて護衛の人達に声をかける。
「こんばんは、改めましてヒナノと申します」
「「「「「はっ!」」」」」
「まず1つ、護衛の顔色で陛下の平穏が脅かされる事もあると理解して下さい。そして私が中から涙を流して出て来たら“女”である私の心配ではなく陛下の安否を確認しましょう。女だからと人間を認識していると後れを取る場合があります」
こんな感じかな、ずっと気になってたんだよね。
私そのうち騎士達と一緒に訓練したいから仲良くなってもおきたい。
「陛下の御身を危険に晒した事お許し下さい」
「今の私はただの客人ですから謝罪は結構です。私こそ生意気な事を言いました」
「いえ、おっしゃる通りです!お言葉有り難く頂戴致します」
「ありがとうございます、これからどうぞよろしくお願いします、っっ」
なんでかアディティに抱き上げられて急いで寝室に連れて行かれた。
食事しなくていいならラッキーかもぉ。
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