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⑨『悶々とする姉』

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「「姉ちゃん!」」

遠くからいちごの声がした。


い「姉ちゃん!なんで今日先行っちゃったの!」
なんだかちょっと怒ってる。…なんで?

い「てかなんで目覚まし止めてんの!!寝坊しちゃったじゃん!!」
あぁ、それで怒ってるのか…

ゆ「ごめんごめん(笑)ついクセで」
い「もう!!!!」
するといちごが私の顔を見つめる。

い「あれ?姉ちゃん顔赤くない?風邪?」
怒った顔から一変、心配そうな顔をする。


実は今朝の出来事が気になって仕方ない。
かがりんが教室で全裸で……
いや今思い出すのはやめよう。

多分それで知らない間に顔赤くなってたんだ…


いちごに話すべきか…
いや、そうするとかがりんが可哀想…
…いちごには内緒にしておくか。

ゆ「いや大丈夫だよ!ちょっと授業中寝てたからさ!」
い「そう?ならよかったけど」

そう言うと後ろからいちごの友だちがいちごを呼んでいた。
い「じゃあ、姉ちゃん!帰りね!」
そう言っていちごは走っていった。

ゆ「((今日もいちごは可愛いなぁ…っと))」


今朝の件、やっぱりかがりんに話してみよう。
気になって仕方ない。。。

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