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⑫『下着失踪事件 前編』

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い「あれ?あれあれあれ!?」

大雨が降る夜。
1人の少女がなにやら探し物をしている。

い「「姉ちゃん!!!!」」
姉の部屋のドアを勢い良く開ける。

ゆ「い、いちご?どうしたの??」
いきなりでかなり驚いている。

い「姉ちゃん!また私のパンツ勝手に履いてるでしょ!?」
いちごが怒りながら問い詰める。

ゆ「えぇ!?履いてないよ!ほら。私のでしょ?」
姉は妹に向かってパンツを見せた。

い「あれ?違うの?じゃあなんで無いの?」
ゆ「知らないよぉ…いつから無いの?」
い「それがわからないんだよ。1回洗濯してからそれっきり…」


ゆ「なるほど。まさか下着泥棒…とか?」
い「だとしたら絶対許さない!絶対見つけ出してボコボコにしてやる!!!」
いちごがさらにヒートアップした。


ゆ「落ち着いてよぉ。ちなみにどんなパンツ?」
いちごは少し戸惑ってた。
無くなったパンツは、ひまわりと買い物した時に買った勝負下着だった。
い「……コレなんだけど。」
いちごは少し顔を赤らめながらスマホの画面を見せた。

画面をみたゆきの顔色が少し曇る。

ゆ「((あっ…これ…私が勝手に履いて無くしたヤツだぁぁぁぁ!!!))」

い「誰だろうと絶対見つけ出してボコボコにしてやる!!」
うがー!っと吠えるいちご。

ゆ「((言えない。野外露出した時に無くしたなんて。確実にヤられる……))」
姉は黙っておくことにした。





翌日、学校のロッカールームにて。



ひまわりに一連の事件のことを話す。
するとひまわりからとんでもない返答が返ってきた。

ひ「あ、あのさ...昨日間違えて委員長のロッカー開けちゃったんだけど、その中にこのあいだ買ってたいちごのパンツが...あってさ…」



い「・・・え!?」



次回、かがり大ピンチ!?
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