陽あたりのいいパティオ 〜ももとさくらは人類最強です〜

あかぎ さわと

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第5章

嵐の後の学校公開 13

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『ひゃー』飛び逃げる三人衆。
「まあいいじゃないか、ちょっと遊びませんか、こんな顔でよければね」
 と、袂を顔から外すと、のっぺらぼうだった。そして、しゅるるるる…首が伸びた。

『うわーでたー』

 慌てて走り出す三人衆の背中をひやり、冷たい何かが触った。
 振り向くとそこにいたのは、人間の背丈ほどもある白く巨大な猫の顔。
 ぺろりん…赤く大きな舌で三人衆の背中を舐めていたのだ。

『ぎゃー』

 迫り来る巨大な壁に、追ってくるのっぺらぼうのろくろっ首、巨大な猫の舌がべろん、それも真っ赤だ。
『た、助けてー』──三人衆は一目散に逃げ出した。

 そして出口らしき明るい場所に飛び込んだ。

 ──ゴロゴロ! 三人衆は転がり出た。

 そこは何故だか鳥居の外だった。
 道路を挟んだ反対側には甘味処十年堂が、昼の光に照らされていた。

「ウヘェ」
「随分と古典的なお化けで! 」
「も、もう嫌」
「ここは本物だ、お化けの親分を祀ってるに違ぇねえ。くわばらくわばら」地面に転がっている親分が手を擦り合わせて拝んだ。
 そして、ピシッ、パシッ! 座り呆けている一と二の頭を小突く親分。
「アホウ! お前らも神様の機嫌をこれ以上損なうな! 拝め」
「へえ」
「へえへえ」
 鳥居の外で三人衆は立ち上がると、二度柏手を打ってお願いした。

 ──パン、パン!

『ご挨拶が遅れてすみませんでした。ワシらの仕事がうまくいくようにお願いします』

 ──やっぱりどこかずれている。

『今後絶対神社には近づきません』
 口を揃えてそういった。

 その頃巨大な壁はポン三郎に、浴衣の女性はコン姐に、猫のお化けはボスに戻った。
 ボスは念を飛ばした。

 馬鹿はどこまでも馬鹿ですにゃー…ボスは呆れていた。

 なんざんしょ、あのお願い、ほほほほ…コン姐が念を送った。

 あきれてものもいえない…ポン三郎が念を送った。

『やれやれ…』

 神殿に祀られている宝玉が、その時──曇った。鬼王様もどう対応すべきか迷っているのだ。どこまでも検討違いな素行をする盗っ人三人衆は、神をも惑わす、ある意味超大物…かも知れない。
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