【完結】どうも、使い魔の人間です。~魔族しかいない世界でモフモフ魔族に溺愛されてます~

胡蝶乃夢

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32.使い魔とのわかちあう関係 ※R18エロ

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 指先を滑らせながら、前がはだけた服をそっと脱がせていく。
 露わになるノヴァの裸は、想像以上に端正で、見惚れてしまうほど美しかった。

 引き締まった筋肉のついた体、しなやかで長い手足、褐色の肌はしっとりと上気して、汗が艶めかしく煌めいている。
 少し恥じらったようなノヴァの表情が、その完璧さに色香を添えていた。

「おい……そんなに、見るな……恥ずかしい」
「あ、ごめん……でも、見惚れちゃうくらい素敵なんだから、恥ずかしがらなくていいのに」
「……、……っ!」

 最後の一枚に手をかける。下履きを少しずらすと、硬くそそり立ったものが姿を現した。
 ノヴァのそれは、体に見合った堂々たるもので、完璧な形状に思わず息を呑む。

「全身くまなく完璧なんて……ちょっとズルいよね」
「~~~~っ!? そんなところを、まじまじ見るなっ!」

 耳まで赤く染まったノヴァが震えた声を上げる。
 こんなに間近で男のものを見るのは初めてだったけど、ノヴァだからか不快感は全くない。
 むしろ、自分に対してこんな反応をしてくれているのが愛おしくて、胸がキュンと締め付けられる。

 脱がせ終えると、僕は溢れてくる唾を飲み込んで、そっと手を伸ばした。
 両手でそれを優しく包み込み、先端にキスを落とす。

「あっ! マナト?! ……ふ、んっ……ん……」

 唇で触れるたび、ノヴァの体が震える。
 弾けるような快感が、僕にも伝わってくるのが不思議だった。
 僕は唇を軽く開いて、ノヴァの熱くたぎったそれを口の中へとゆっくり含んでいく。

「はぁっ……マ、マナト……そんな……っ、は……あっ……!」

 大きくて口には入りきらないから、唇と舌と手で丁寧に愛撫する。

「はぁ、はっ……う、くぅ……んっ……」

 ノヴァの呼吸が乱れ、低く甘い声が漏れるたび、僕の体も甘く痺れてしまう。
 やがて、ノヴァの体がビクビクと震え、吐息がさらに重くなる。

「もう、ダメだ……マナトッ、離せ……離せ、って……」

 僕の髪に指を絡ませ、切羽詰まったノヴァの声が響いて、たまらない気持ちになる。
 魔力の余波で僕まで甘い痺れに震えて、口から離したくなくて、余計に強くしゃぶり吸い上げた。

「あっ、あぁ…………もう、出っ……出るっ! ……くうぅっ!!」

 ノヴァが息を詰め、弾かれるように僕の口の中に熱いほとばしりを放った。

「はぁっ、はぁっ……」
「ん……ごく、ごくん……はぁ」

 喉奥に放たれた熱いほとばしりを、つい呑み込んでしまった。
 ノヴァの剛直から口を離し、乱れた呼吸を整える。
 魔力が体の中で広がり弾けていく感覚が、えもいわれぬ快感になって、僕の体を駆け抜けていく。

 余韻に浸って恍惚としれていれば、息を荒げているノヴァに肩を掴まれ、押し倒される。

「え……?」

 意識が甘美な快楽に浸っていたせいで、不意を突かれ、組み敷かれてしまった。
 僕がリードしていたはずなのに、いつの間にか形勢が逆転している。

 驚いてノヴァの顔を見上げると、そこには今までに見たことのない、欲望の火の灯った瞳が揺らめいていた。

「はぁ、はぁ……体が動くようになってきた……今度は俺がする」

 そう掠れた声で囁くと、ノヴァは僕の脱げかけの服に手をかけ、迷いなく剝いでいく。

「えぇ? え、ノヴァ?」

 あっという間に服を全て剥ぎ取られ、あられもない姿にされてしまう。

「はっ、恥ずかしいよ……あまり、見ないで……」

 体を隠そうとする僕を押さえて、ノヴァは少し意地悪な顔をして囁く。

「俺もさっき同じことを言った」

 ノヴァの端正な体とは違い、僕は貧相な体なのだから、恥じても仕方ないと思う。
 それなのに、そんな僕の裸を熱っぽい欲情した瞳で見つめるものだから、たまらなくなって体が反応してしまうのだ。

「はぁ……マナトのここは、いやらしいな……」

 ノヴァの剛直を口淫しながら興奮し、完全にそそり立って先走りを垂らしていた、僕のはしたないそこまで見られてしまい、余計に恥ずかしい。

 そんな僕の震える屹立に手を伸ばし、指先で溢れるぬめりを押し広げるように撫でられ、大きな手でくちゅくちゅと弄られる。

「はう、ん……んっ……はっ、あ……あっ、ノヴァ……それ、気持ち……いい……」
「はぁ……可愛いな……少し撫でただけで、どんどん溢れてくる……」

 ノヴァはためらいなく僕のそれに舌を這わせて舐め、口の中に含んでしゃぶりはじめた。

「あっ、ああ……はぁ、んっ……んっ、あ……ひぅっ……んんっ……」

 人から愛撫されるのも、舐めまわされて熱い口の中で扱かれるのも初めてで、あっという間に追い詰められていく。

「もう僕、我慢できない……僕もっ、出ちゃうよ……出ちゃうからぁ……ノヴァ、ノヴァぁ!」
「いいから、出せよ……ちゅぷ、れろ……お前のも飲んでやる……じゅる、じゅぷっ」

 割り開いた脚の間に顔を埋められ、太ももを抱えられた体勢では、もう逃げようがない。
 ノヴァの頭を離させようと手で押さえても、髪に指を絡めるだけで力が入らない。
 強い快楽に痺れた体では、体を震わせるだけで、快感の波に抗えないのだ。

「あっ、あっ、あぁっ……イッ、イッちゃう……ふあっ、あああぁっ!!」

 我慢できずにガクガクと体を震わせ、絶頂に達してノヴァの口の中に、愛液を吐き出した。
 ノヴァは脈打つ僕の愛液をすべて受け止め、言った通りに飲み干して見せる。

「ごくん。ふぅ……はぁ、はぁ」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」

 絶頂の余韻に脱力して荒い息を吐いていれば、ノヴァが力の入らない僕の脚をさらに開かせる。

「経験はないが、知識は多少ある……」

 ノヴァがぼそりと呟くと、自分の指を口に含んで濡らす。
 濡らした指で僕のお尻の方までぬめりを伸ばし、後孔を指先でなぞってくる。
 僕は慌てて身をよじり、指から逃れようとして喚いた。

「わぁ! そ、そんなところダメだよ、汚いよ!!」
「汚くないから、安心しろ……浄化してやる」

 そう言って、ノヴァが僕の下腹部に手を当て、小声で呪文を唱える。
 すると、手を当てられたお腹の奥が、急に吸引されるような感覚に襲われた。
 お尻の周辺もさわさわとする妙な感触にびっくりして、声が漏れる。

「きゃうんっ?!」

 あまりの衝撃的な未知の感覚に、変な声を上げてしまった。
 僕がふるふると慄いているにも関わらず、ノヴァは飄々と言う。

「これでいいだろう?」
「なんてことを……はうぅ…………あっ、あう!」

 抗議する間もなく、指を後孔に埋め込まれる。

「あ……あっ、あ……指、入っちゃう……ん……ひぃ……やぁ、あ……っ!!」

 長く節くれだった指が抜き差しされ、丹念に後孔をほぐされ、濡らされていく。
 十分に濡らされれば、今度は中を探るように指を動かされた。
 そして、一点を刺激された途端、快感が全身を駆け抜け、ビクリと体が跳ねる。

「やんっ……なに? なに、これ? ……ん、んぅ……はぁ、はぁんっ」
「ああ……ここがいいのか?」

 ノヴァは見つけたそこを繰り返し刺激し、耳元で甘く囁いて首や耳を舐めしゃぶる。

「もっと、気持ちよくしてやるから……ちゅ、ちゅっ……れる、れろ」
「ひぁんっ……ひぃ……指で中、かき回しちゃ……だめっ、だめぇ……あっ、あぅっ……あん」

 後孔がほぐれてくれば、指が増やされてそこを刺激される。
 ぐちゅぐちゅといやらしい水音が響いて、耳元で響くノヴァの荒い息遣いにも興奮して、気持ち良くてもうおかしくなりそうで、絶頂に達してしまいそうになる。

 だけど、あと少しで達するというところで、指を引き抜かれてノヴァが離れていく。

「んんっ…………っ……は、はぁ……はぁ、はぁ……」

 切なさに震え身もだえて、どうしようもなく悲しくて、涙を浮かべた目でノヴァを見上げ、ねだってしまう。

「や、やだぁ…………ノヴァ、ぁ……気持ちいの、やめないで……もっとぉ……」

 もはや恥じらいも忘れて脚を開き、濡れそぼって物欲しげにひきつくそこを見せつけて誘う。
 燃えるような欲情の瞳で見下ろしているはずのノヴァは、見つめているだけで何もしない。
 僕は切なさで胸が詰まり、恥も外聞もなく縋ってしまう。

「もっと、ノヴァが欲しいよぉ……はぁ、は……もっと、僕にちょうだい」
「はぁ……ああ、俺もだ……俺も、マナトが欲しくてたまらない……一つになりたい」

 ノヴァの手元には腹につくほどそそり立った剛直があった。
 血管が浮かびさらに重量を増していて、目が釘付けになってしまう。
 こんな大きなものを受け入れたら、壊れてしまうんじゃないかと一瞬不安に感じた。
 だけど、それよりも、もうどうなってもいいから、ノヴァが欲しい。そう強く思ったのだ。

「……うん。ノヴァ、ちょうだい……一つになろう」

 僕は両手を伸ばして微笑み、ノヴァのすべてを受け入れる。

「マナト、好きだ……愛してる」
「僕も……愛してるよ、ノヴァ」

 互いに愛を囁き合い、甘い口づけを繰り返す。
 それから、剛直が後孔にあてがわれ、少しづつ押し入ってくる。

「あ、んん……はっ、あぁ……あっ……」
「はっ、くうぅ……」

 ゆっくりと押し開かれ、時おりゆすられ、長い時間をかけて剛直のすべてが埋め込まれる。
 腹を満たされる圧迫感はあったけど、痛みや苦しさは感じなかった。
 きっと、吸血された時のように、ノヴァが僕を大事にしてくれているから。

「んぅ……はぁ、はぁ……全部、入っちゃった、ね……ノヴァ…………んっ!」

 微笑んで奥まで入った腹に指を滑らせて撫でれば、剛直が中でビクンと跳ねたのがわかった。

「っ! ……マナト……少しずつ動くから、辛かったら言え……」
「うん。大丈夫だよ……ん」

 労わるような口づけがされ、ゆっくりとゆっくりと律動が開始される。

「はぁ……あんっ……そこ、気持ち、いい……あっ、あ……あっ、あん……あっ」

 奥の感じる場所に剛直が当たり、こすり上げられる度に断続的な声が漏れてしまう。
 鼻にかかった甘えた甲高い声が、自分のものじゃないみたいで恥ずかしい。

「ふぁんっ、んん……あぁん……変な声、出ちゃう……ん、んっ……ん、あぅ……」
「はぁ……ダメだ……我慢するな……全部、俺に聞かせろ……はぁ……はぁ……」

 声を抑えようとして口に手を当てても、声を殺すなと指を絡め取られてしまった。
 そうなると、快楽の逃げ場もなく、僕は我慢できずに嬌声を上げることしかできない。

「はぁん……あっ、あぁ……気持ちいい……気持ちいのが、奥まできてる……あっ、あぁんっ!」

 律動がしだいに激しくなり、さらに最奥を押し開かれる。
 最奥から体中に流れ込んでくる魔力を感じ、逃れられない快楽に震えて、必死にしがみつく。

「僕も……イきそ、だよ……ノヴァ、あんっ……一緒に、イきたいっ……あ、あん!」
「はぁ、は……俺も、もう限界だ……イきそ……はぁ、はぁ……マナト、好きだ」

 僕の意識とは無関係に、ひくついてノヴァの剛直を食い締めてしまう後孔。
 早く早く、もっとちょうだいとねだるように、締めつけて熱いほとばしりを促している。

「マナト、愛してる……はぁ、はぁ……イくっ……う、くうぅ!!」
「愛してる、ノヴァ……あ、あっ、あついぃ! あっあああぁぁ!!」

 二人で高みに昇り、深い絶頂に達した。
 快楽の頂が決壊するように灼熱が弾けて、身も心も一つになり満たされていく感覚に酔いしれる。

 その後も、二人で酩酊するような快楽に溺れ、ようやく魔力が安定して落ち着いたのは、朝日が昇る頃だった。


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