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しおりを挟む[閑話]ある侍女の呟き
私は、次期皇妃様になられる、ヴィヴィアン様の侍女をしております。
私を含めて5名の侍女がおります。
あと、侍女長と、女官長が付いております。
この2人は、厳しくも、優しい上司です
さて、今ここでは、サーヴァント公爵のジークバルト様、ヴィヴィアン様のお兄様に当たる方の番様の話で盛り上がっております。
ヴィヴィアン様がジークバルト様の番様が見つかったと聞き、涙を流して、皇帝陛下に抱きついて喜んでおられました。
まさかの、ヴィヴィアン様が公爵家に突撃するとは。
私達は、さもありなんと、納得したのです。
侍女には、特別なルートで情報を受け取る事が出来ます。
高貴な方のあれやこれや、それはもう、隠す事は出来ないのです。
恐るべし侍女連盟!
コホンッ
その情報から、すぐに番様の事を知る事が出来ました。
それをヴィヴィアン様に伝えると、興奮を抑えきれないようで、侍女長にお叱りを受けられたのでした。
が、そんな事にへこたれる、ヴィヴィアン様では御座いません。
こっそり、私達を呼び
「行くわよ!」
その一言で私達は、動き出したのです。
それからは、もうもう素晴らしいの一言です。
黒髪黒目、そして、とても綺麗で可愛らしい方、優しくて、何と言っても、ピアノです!
胸が熱くなり、知らず涙が出ていました
ヴィヴィアン様も感動して泣いておられました。
ここ、皇妃の間では、毎日、ハル様のお話で持ちきりです。
そして、ハル様がこちらにいらっしゃる事になったのです。
何故か?サーヴァント公爵閣下が、ハル様に会いたいが為だそうです。
どれだけ愛されているのでしょうか。
まぁ番とは、そう言うものなのでしょう
が、この2人のなんて尊い。
別れ際や、迎えに来られた時の、2人の様子。いえ、単なるイチャイチャなのですが。
それのなんて尊い事か。。。
あの、笑わない公爵閣下が、ハル様に会った途端の破顔。
眩しくて、ある侍女は、腰砕けになっておりました。
わかります。わかります。
それと、ハル様が顔を見合わせて、微笑んでる姿は、一枚の絵の様に、素晴らしいのです。
そんな時、ヴィヴィアン様が騎士団の鍛錬場に、ハル様を連れて行くと。
ハル様は大喜びで、お付きのセシル様に落ち着きなさいと、言われておりました。
いそいそと、鍛錬場に行くと、まぁあいも変わらず、御令嬢の多い事!
私達は、ヴィヴィアン様とハル様を守るため、周りからは見えないように、鉄壁の守りを致しました。
顔立ちが整っている方が多い騎士団ですから、令嬢達が騒いでおりますが、今日はその団長達が皆様揃っておいでで、しかも公爵閣下もおられる。
騒ぐのは、もっともだと思われますが、ここにも、目をキラキラさせてる方が、いらっしゃる。ハル様です。
なんと、可愛い事か。小さな声で
「ジーク、カッコいい、、、」
と、呟く。
はぁぁぁぁ可愛いが過ぎますよハル様。
こちらに気が付いた、閣下は、剣を放り投げ、一目散にこちらにやって来て、ハル様を抱き込み、ヴィヴィアン様に説明を求めておりましたが、そんな事に負けるヴィヴィアン様では御座いません。
キラキラ目のハル様に閣下は、撃沈。
すぐさま戻り、訓練を再開したのでした
その様子を見て、ハル様は目を離すことなく、見入っておられました。
騎士団団長の他団員、軍団長も、ハル様を見て固まってるか、頬を染める者もいましたが、閣下に威圧されておりました。
閣下は訓練を終わらせると、ハル様を抱き上げ、部屋までお連れしたのでした。
私達が使えている、皇帝陛下とヴィヴィアン様。
この御二方は、本当に尊敬しておりますし、この国に立つに相応しい方達と思っており、素晴らしいです。
ですが、
サーヴァント公爵閣下とハル様のお2人は、尊い。尊いんです。
あの、麗しく完璧な美貌。笑わない騎士様。それがハル様の前では、蕩けるような顔をするのです。
ハル様の笑顔も可愛らしくて、そんな2人が顔を見合わせて笑われている姿。
もうもう、目が幸せ過ぎます。
眼福とは、この事でしょうね。
是非、この2人には、幸せになって欲しいのです。
だから私達、侍女連盟は総力を上げて、日々情報収集に励むのです。
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