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背徳の香り (拘束・目隠し)
3 ※
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アシュレイに周りを気にしろと言われた事を一応気にかけ、食堂に誰も居ない事を確認するとカウンターの奥にある流しに向かった。
カウンターの隅にあるスイングドアから中へ入り、流しで水差しに水を注いでいく。
莉人が水を汲んでいると、食堂に二人の隊員が静かに入ってきた。
水差しに水が注がれていく様子をぼんやり眺めていた莉人は、食堂に人が入ってきた事に気づかない。
水を止め水差しを持とうとした瞬間、莉人は背後から伸びてきた手に口を塞がれた。
「っ ───!!」
躰を抱き締める腕は力強く、莉人の力ではとても振り解けない。
「おい!早く顔を見られる前に視界を塞げ!」
口元を覆っている男が、もう一人に指図する。
「分かってるって!」
布地の幅の広い紐のような物で目隠しをされ、莉人は視界を奪われた。
「んんっ!」
覆われている掌から逃れようと身動ぐが、ビクともしない。サラリーマンだった自分と、常に躰を鍛えている騎士とでは当然の差といえば当然だが、抗わずにはいられない。
「大人しくしろって···」
目隠しをした男に今度は腕を後ろ手に縛り上げられ益々、自由を奪われていく。
「んぅ ────」
放せ!という抗議の言葉はくぐもった声にしかならず、莉人を拘束する男達の欲情を煽っただけだった。
「····な··んか、興奮してきた」
「俺も···」
囁かれる男達の言葉を聞き、莉人は躰を強張らせた。簒われた視界の中で彼らに何をされるのかを思い、恐怖と嫌悪感が莉人を襲う。
前に回り込んだ男の手が莉人のシャツのボタンに伸び、一つずつ外していく。
肌が次第に空気に触れていくのを感じた莉人は身を硬くした。
「···っつ」
これ以上、男達の欲情を煽らないよう声をあげるのを堪えるが、躰は無意識に彼等から逃れようと動いてしまう。
「嫌がる仕草が堪んねぇ···」
背後の男の声が耳元で囁やくように聞こえた。
「なあ···第一隊長さんだけじゃなく、俺らの相手もしてくれよ」
前にいる男がそう言いながら、莉人のズボンの前に触れた。
「んぅ···」
嫌だ、と逃げたくても後ろから腰をガッシリと押さえられ動けない。それどころか、後ろに下がろうとした所為で後ろにいる男の興奮で膨らみをもつ半身に擦りつける形となった。
「なんだ、欲求不満か?食堂でも欲情してたしなぁ···」
「···んんっ···」
違うと言いたくても言葉にはならない。
前を触っていた男はズボンのホックを外しジッパーが下げられていく。ズボンを床に落とされ、半身が外気に晒された。
「ンっ···」
脚の間に躰を割り込まされているのか脚を閉じる事が出来ず、隠したくても隠せない。二人の視線に晒されているだろうと思えば思うほど、羞恥心に苛まれいたたまれない気持ちになる。
───── 嫌だ
今更ながら、アシュレイに助けて欲しいなどと言っていないと言った自分の言葉を後悔していた。
「貴様等、何をしている」
突然、聞こえた声にその場にいた全員の動きが固まる。凍りつきそうな程、冷やかな声だ。
足音が近づいたかと思うと、物がぶつかる音が派手にし、呻き声が聞こえた。
莉人を背後から拘束していた腕が緩み、莉人は床に膝をついた。
「ア、アシュレイ隊長···これは······」
彼の言い訳は途中で途切れ、蹴り倒された音が莉人の耳に届く。
「お前ら体力が有り余っているようだな···。次の任務は魔物討伐の最前線に配置してやるから楽しみにしてろ」
彼らに向かって言い捨てると、アシュレイは莉人を抱きかかえた。
「···ア··シュレイ···」
莉人は彼の名を口にした。まだ腕を縛られ目隠しをされた状態のままでは、彼がどんな表情をしているか分からない。
「随分と趣向を凝らした遊びをしているな、リヒト」
感情の無い口調から、彼が酷く怒っている事が計り知れる。
「助けてとは言われていないが、邪魔をしたか?」
「っ·········」
莉人は押し黙った。悔しいが、何も言い返せない。
「これに懲りたら少しは大人しくしているんだな」
躰の上に何かをかけられ露わになっている半身を隠された気配はあるが、アシュレイは目隠しや腕の拘束は解こうとはせず、そのまま歩き出した。
「ちょ···アシュレイ!これ外せよ···」
「騒ぎたてると、誰かに見られるぞ?」
「────── っ!」
莉人は言葉を詰まらせ、アシュレイのなすがままに身を任せた。
カウンターの隅にあるスイングドアから中へ入り、流しで水差しに水を注いでいく。
莉人が水を汲んでいると、食堂に二人の隊員が静かに入ってきた。
水差しに水が注がれていく様子をぼんやり眺めていた莉人は、食堂に人が入ってきた事に気づかない。
水を止め水差しを持とうとした瞬間、莉人は背後から伸びてきた手に口を塞がれた。
「っ ───!!」
躰を抱き締める腕は力強く、莉人の力ではとても振り解けない。
「おい!早く顔を見られる前に視界を塞げ!」
口元を覆っている男が、もう一人に指図する。
「分かってるって!」
布地の幅の広い紐のような物で目隠しをされ、莉人は視界を奪われた。
「んんっ!」
覆われている掌から逃れようと身動ぐが、ビクともしない。サラリーマンだった自分と、常に躰を鍛えている騎士とでは当然の差といえば当然だが、抗わずにはいられない。
「大人しくしろって···」
目隠しをした男に今度は腕を後ろ手に縛り上げられ益々、自由を奪われていく。
「んぅ ────」
放せ!という抗議の言葉はくぐもった声にしかならず、莉人を拘束する男達の欲情を煽っただけだった。
「····な··んか、興奮してきた」
「俺も···」
囁かれる男達の言葉を聞き、莉人は躰を強張らせた。簒われた視界の中で彼らに何をされるのかを思い、恐怖と嫌悪感が莉人を襲う。
前に回り込んだ男の手が莉人のシャツのボタンに伸び、一つずつ外していく。
肌が次第に空気に触れていくのを感じた莉人は身を硬くした。
「···っつ」
これ以上、男達の欲情を煽らないよう声をあげるのを堪えるが、躰は無意識に彼等から逃れようと動いてしまう。
「嫌がる仕草が堪んねぇ···」
背後の男の声が耳元で囁やくように聞こえた。
「なあ···第一隊長さんだけじゃなく、俺らの相手もしてくれよ」
前にいる男がそう言いながら、莉人のズボンの前に触れた。
「んぅ···」
嫌だ、と逃げたくても後ろから腰をガッシリと押さえられ動けない。それどころか、後ろに下がろうとした所為で後ろにいる男の興奮で膨らみをもつ半身に擦りつける形となった。
「なんだ、欲求不満か?食堂でも欲情してたしなぁ···」
「···んんっ···」
違うと言いたくても言葉にはならない。
前を触っていた男はズボンのホックを外しジッパーが下げられていく。ズボンを床に落とされ、半身が外気に晒された。
「ンっ···」
脚の間に躰を割り込まされているのか脚を閉じる事が出来ず、隠したくても隠せない。二人の視線に晒されているだろうと思えば思うほど、羞恥心に苛まれいたたまれない気持ちになる。
───── 嫌だ
今更ながら、アシュレイに助けて欲しいなどと言っていないと言った自分の言葉を後悔していた。
「貴様等、何をしている」
突然、聞こえた声にその場にいた全員の動きが固まる。凍りつきそうな程、冷やかな声だ。
足音が近づいたかと思うと、物がぶつかる音が派手にし、呻き声が聞こえた。
莉人を背後から拘束していた腕が緩み、莉人は床に膝をついた。
「ア、アシュレイ隊長···これは······」
彼の言い訳は途中で途切れ、蹴り倒された音が莉人の耳に届く。
「お前ら体力が有り余っているようだな···。次の任務は魔物討伐の最前線に配置してやるから楽しみにしてろ」
彼らに向かって言い捨てると、アシュレイは莉人を抱きかかえた。
「···ア··シュレイ···」
莉人は彼の名を口にした。まだ腕を縛られ目隠しをされた状態のままでは、彼がどんな表情をしているか分からない。
「随分と趣向を凝らした遊びをしているな、リヒト」
感情の無い口調から、彼が酷く怒っている事が計り知れる。
「助けてとは言われていないが、邪魔をしたか?」
「っ·········」
莉人は押し黙った。悔しいが、何も言い返せない。
「これに懲りたら少しは大人しくしているんだな」
躰の上に何かをかけられ露わになっている半身を隠された気配はあるが、アシュレイは目隠しや腕の拘束は解こうとはせず、そのまま歩き出した。
「ちょ···アシュレイ!これ外せよ···」
「騒ぎたてると、誰かに見られるぞ?」
「────── っ!」
莉人は言葉を詰まらせ、アシュレイのなすがままに身を任せた。
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