350議席の軌跡

市川 雄一郎

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①2017年衆議院議員選挙

第18議席・愛知4区候補者【本渡真琴】

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 ー市川党愛知4区選挙本部ー

 同日、市川党の愛知4区の候補者の一人である男性が支持者を集めて講演を行っていた。


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 愛知4区候補【本渡ほんど真琴まこと】氏

 〈前職〉電話会社営業部長

 〈出身〉愛知県名古屋市

 〈生年月日〉1955年8月1日

 〈親族〉【神田かんだ庸介ようすけ】(兄・元愛知県議)

 【錬大寺れんだいじ糟直かすなお】(岳父・元野球選手、農業、和歌山県議)

 〈好きな食べ物〉カステラ


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 本渡は元野球選手の岳父が1979年に和歌山県議になったのをきっかけに自身も安定した収入を捨てて政治家をめざすようになったという。尚、本渡は1982年にも1度自分達で党を立ち上げて翌年の参議院選挙に比例区より出馬するも落選した経験がある。しかし家庭もあるためなかなか選挙活動が出来ずにいたため1987年で党を解散して仕事に専念していたが近年の政治に不信感を抱いて2012年に退職。2年後の衆院選や2016年の参院選に無所属出馬するも立て続けに落選。翌年12月の衆議院の任期満了を見据えていたがまさかの解散とあってすきを狙っていたようだ。

 「(こんな早くにチャンスがくるか!!)」

 翌年の衆議院の任期満了かさらに一年後の参院選への出馬を考えていただけに解散は本渡にとっては「やった!」と言わんばかりであった。

 「(来年まで解散はないと思っていたがチャンスは来るもんだ!!)」

 本渡は無所属で力がなく落選覚悟の反面、この衆院選で自分の主張を訴えるつもりだったがさらなるチャンスが出来上がったのだ。解散直後のある日、駅前で講演していると・・・

 「君、素晴らしい考えだね。どうだい?無所属なら私のいる党に入らないかい?」

 この時、本渡を誘ったのは市川党のある幹部だったという。
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