ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第5章・地獄の懸垂と古代都市の復活阻止と成分の正体

地獄の懸垂ダービー③

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結局ヒナを見つけることができなかった直露と彼の父親は帰宅してヒナが見つからなかったことを皆に報告したのであった。皆は落ち込みを見せたが、大丈夫だよと信じて二人を励ましたのである。

「申し訳ない、見つけられなかったよ。」

「仕方ないですよお兄さん、見つからないときは見つかりません。明日急いで見つければ大丈夫ですよ。」

「直摩……」

「直露……あの子はきっと大丈夫です。必ず助かると思いますよ。」

「私も彼女は大丈夫だと信じています。」

「母さん……かみさんも……うん、明日も頑張って探してやる!!絶対見つけてやるから!!」

「兄さん、その気持ちですよ。」

直露は必ず見つけてやるという気持ちを胸にこの日は休み、明日朝早くに起きることにしたのである。

翌朝、小屋の男性は部下達に命令をした。

「おい、⑧から⑭のロッカーを開ける準備をしろ!!」

すると⑧のロッカーからドンドンと音が聞こえたのである。

「⑧は本当にうるさいなっ!!大人しくせんかい雑魚がっ!!!」

男性は⑧のロッカーを強烈にボーンッと蹴りつけたのである。しかしこの日は⑧のロッカーからさらに怒りのようなドンドンという音がなりはじめたのである。男性は怒り狂ってロッカーを何度も蹴りつけるも落ち着く気配を見せない。

「俺に逆らうんじゃねえ!!俺に逆らうとは本当に命知らずだな!!誰が入っているか分からねえが本当に生意気な野郎だ!!まあ勝手に粋がるがいい!!今日でてめえの命日だからな!!」

実は男性はロッカーに人を入れる作業、出す作業は目で確認しておらず、これらは部下に任せているのである。というのも男性がめんどくさいのでしないのもあるが、部下達は男性に対して不満があるようでロッカー内で抵抗した人が何らかの不利にならないよう彼に誰が入っているかを見せないようにしているというのもある。

そしてロッカーを開けるときが来たのである。男性はいつもの受付に向かったので一斉にロッカーが開けられたのだ。

なんと⑧のロッカーにはヒナが入っていたのだ。口にタオルを巻かれて手を胴体にロープで縛られていたが足で抵抗したようである。怒りに満ちたような目で見えない男性に対する憤りを出していた彼女は部下につれられてある場所へと向かった。

その頃、直露と彼の父、弟は昨日の小屋を再び見つけたのであった。

「多分ここにヒナちゃんはいるはずだ。必ずヒナちゃんを助けて行方不明になった皆さんも助けないといけないと思う。」

「勿論だとも!!皆を助けよう!!さてどこから入ろうか?」

3人が話し合いをしているとある青年が近づいてきたのである。
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