ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第5章・地獄の懸垂と古代都市の復活阻止と成分の正体

トライギアと古代都市④

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なんとヒナが直伸に平手打ちを食らわせてしまったのである。直伸は起き上がりヒナを強烈に睨み付けたのである。すると直伸は隠し持っていた小型銃をヒナに向けて発射したのである。すると大きな厚めの布が出てきてヒナの全身を包んで身動きできなくしたのである。

「この野郎!!俺に平手打ちとはいい度胸しているな!!!今から帰ろうかと思っていたけどこの野郎だけは許せん!!」

もがく布の前に来て怒りを抑えられない直伸は直露達の前でヒナを殺そうとしたのである。すると直露は言った。

「おい、候補者だけじゃなくて支援者や有権者も殺すのはいけないぞ!!」

この選挙では勿論対立する支援者などを殺していい規則はない。仕方なく直伸は布をほどいてヒナを出すと彼女を睨み付けてこう言ったのである。

「今度なめたことしたらただじゃおかねえからな!!!」

「叩いたことに関してはご免なさい。でも私をさわったことを謝ってほしい……」

「誰が謝るか!とにかく覚えてろよ……」

直伸はヒナに謝りもせず、店を去った。直露をはじめとするメンバーは謝罪なしの姿勢を憤ったのである。

「おいおい、ヒナちゃんに謝りやがれ!!」

「直露くん、私が悪いの。私が平手打ちを食らわしたから……向こうが怒るのも分かるわ……」

「ヒナちゃん、人が良すぎ!あんなことしたらいけないよ!!」

ヒナの人の良すぎさに直露は改めて呆れると同時に以前のあの爆発級の怒りはどうすれば出てくるのかとも考えていたのであった。すると支援者の一人がとある質問をしてきたのだ。

「このトライギアでなんで古代都市の支持が多いのだろうか?リスクを聞けば普通なら反対するはずだし池から古代都市が出てこれば大体はどうなるか分かるよね。」

「いや、どうも一部の輩が俺らの考えを『テロ思想』のように考えているらしい。それで反対派の僕達がこの世界を乗っ取ろうとして入るというあることないことをあちこちに吹いているらしい。」

「俺らがテロってか?舐めとるなあ!!普通に世の中のことを心配しているのに犯罪者みたいな扱いされてたまったものじゃない!!」

ヒナの1件を機に支援者からの直伸への怒りが強くなってきたのである。実際直伸は直露のことを行く先行く先でテロリストと批判する演説をしていたのであった。

「同じ一族なのによくそんなことしますな!!」

「結局は自分のことしか頭にないんだろうなと思います。だからああやってつけあがっているんだろうな。」

ヒナは横から直露の話を聞き、自分にできることをしようと思うと同時に人助けもしたいと考えるようになったのである。なんとか古代都市を復活させぬようヒナも直露も気合いを入れ直したのだ。
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