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第10章・団結に向けて
決めの一撃!
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小さな頃から高直は力をつけてきては脅威的な強さでたくさんの人間を葬ってきたのである。
「ハハハ、俺は負けないぞっ!!」
高直は攻撃を仕掛けてきた。さっきより動きはかなり良くなっているが大人に戻った竜太の運動神経も良く、攻撃を避けまくった。
「さすが戦闘部隊と言われるだけあるな。」
「お前もなかなかやるじゃねえか!!でもいよいよ終わりかな……?」
「はたしてそうかな?」
「何っ?」
竜太は突然四股を踏み、右手を伸ばして高直の腹を押したのである。
『暗黒衝撃!!』
“ドォン!!”
「何だ……と……!!?」
なんと竜太が暗黒衝撃を使用したのである。高直は吹っ飛び、大量の血が口から出てきたのだ。
「お……前に……なぜ……俺の……特殊技……が……?」
「俺は……人の技を見てそれを真似することが出来る。特殊能力が別にあるが、これはある意味特殊能力かも……しれない。どうやって取得したかはまた思い出す。」
「その時は俺に教えてくれ…………取得するから…………けど……もう……無理か…………」
「!?」
竜太は持っていたタオルを高直の口に巻いて吐血を阻止しようとしたのである。
「……ありがとう……だが俺は……先は……短い。元々身体が……悪くて……お前……の……技を……食らわなくても……こうなる運命だ……った……」
「大切な人がいるだろ……諦めるなよ……」
「もう無理だ……それで……お前に……お願いがある……」
「何だ?」
そういうと高直は懐からあの写真を取り出したのである。竜太がそれを見ると女性と男の子の間に高直らしき男性が写っていたのであった。
「これは……」
「ああ……俺の……妻と……長男……だ。俺と違って二人とも……虫も殺さない……いいやつらよ……」
「そしてこれをどうするのだ?」
「こいつらに……会ったら渡してくれ……な……いか?」
涙を流しながらも笑顔で高直は竜太に写真を託したのだ。
「あと……妹にも会ったら……よろしく伝え……といてくれ……」
「分かった……伝えておくよ。」
「ありがとうな……」
「こちらこそ手作り料理……ありがとうな……」
「あれくらい……しか……レパートリーが……ないんだ……ハハハ……」
「ははは……」
二人は苦笑いした。だが高直は目をつむり完全に弱ってきた。
「正々堂々……戦いたくて……材料を……見つけて……作ったから……喜んで……貰えて……嬉しかった……」
「あんたは……悪に染まりきれなかったんだな……」
「かもな……じいちゃんの血かもな……向こうでじいちゃんに謝って……また……真……人……間……に……生まれ……変わる……から……ま……た……な……」
「ああ……またな……」
竜太は高直の最期を見届けて涙を流していたが堂々とした表情をしていた。そして木の枝をたてて、自分のタオルで枝が倒れないようにおさえて枝の上に高直の上着を被せたのである。
「ゆっくり……休めよ。俺は亡霊と戦ってくる……」
竜太は戦いの地を去り、次の新月の日を待つために老夫婦宅に戻ったのである。
「ハハハ、俺は負けないぞっ!!」
高直は攻撃を仕掛けてきた。さっきより動きはかなり良くなっているが大人に戻った竜太の運動神経も良く、攻撃を避けまくった。
「さすが戦闘部隊と言われるだけあるな。」
「お前もなかなかやるじゃねえか!!でもいよいよ終わりかな……?」
「はたしてそうかな?」
「何っ?」
竜太は突然四股を踏み、右手を伸ばして高直の腹を押したのである。
『暗黒衝撃!!』
“ドォン!!”
「何だ……と……!!?」
なんと竜太が暗黒衝撃を使用したのである。高直は吹っ飛び、大量の血が口から出てきたのだ。
「お……前に……なぜ……俺の……特殊技……が……?」
「俺は……人の技を見てそれを真似することが出来る。特殊能力が別にあるが、これはある意味特殊能力かも……しれない。どうやって取得したかはまた思い出す。」
「その時は俺に教えてくれ…………取得するから…………けど……もう……無理か…………」
「!?」
竜太は持っていたタオルを高直の口に巻いて吐血を阻止しようとしたのである。
「……ありがとう……だが俺は……先は……短い。元々身体が……悪くて……お前……の……技を……食らわなくても……こうなる運命だ……った……」
「大切な人がいるだろ……諦めるなよ……」
「もう無理だ……それで……お前に……お願いがある……」
「何だ?」
そういうと高直は懐からあの写真を取り出したのである。竜太がそれを見ると女性と男の子の間に高直らしき男性が写っていたのであった。
「これは……」
「ああ……俺の……妻と……長男……だ。俺と違って二人とも……虫も殺さない……いいやつらよ……」
「そしてこれをどうするのだ?」
「こいつらに……会ったら渡してくれ……な……いか?」
涙を流しながらも笑顔で高直は竜太に写真を託したのだ。
「あと……妹にも会ったら……よろしく伝え……といてくれ……」
「分かった……伝えておくよ。」
「ありがとうな……」
「こちらこそ手作り料理……ありがとうな……」
「あれくらい……しか……レパートリーが……ないんだ……ハハハ……」
「ははは……」
二人は苦笑いした。だが高直は目をつむり完全に弱ってきた。
「正々堂々……戦いたくて……材料を……見つけて……作ったから……喜んで……貰えて……嬉しかった……」
「あんたは……悪に染まりきれなかったんだな……」
「かもな……じいちゃんの血かもな……向こうでじいちゃんに謝って……また……真……人……間……に……生まれ……変わる……から……ま……た……な……」
「ああ……またな……」
竜太は高直の最期を見届けて涙を流していたが堂々とした表情をしていた。そして木の枝をたてて、自分のタオルで枝が倒れないようにおさえて枝の上に高直の上着を被せたのである。
「ゆっくり……休めよ。俺は亡霊と戦ってくる……」
竜太は戦いの地を去り、次の新月の日を待つために老夫婦宅に戻ったのである。
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