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第10章・団結に向けて
闘いは終わる
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竜太が高直を倒した前後の頃、松浦と対峙していた和也と雅也との戦いは一区切りを迎えていた。それは雅也の携帯に電話がかかってきたからだ。
「もしもし…………それは本当か……それなら戦っている暇はないなあ。すぐ急ぐわ!!」
電話を切った雅也は和也に伝える。
「俺らの仇がトライギアに出没した……急ぐぞっ!!」
「分かった。急ぐぞっ!!」
「お前ら、戦いはどうするんだ……?」
「もう今は終わりだ。俺達は仇に異常な憎しみがある。まずはトライギアへ行くから次また会おう!!」
「分かった。必ずまた決着をつけよう……!!」
松浦に二人は決着をつける約束をして去っていったのである。再会と決着を夢見てである……
「松浦さん、大丈夫ですか?」
「尚徳さん、ありがとうございます。尚徳さんこそ転倒していましたが大丈夫でしょうか?」
「はい、大丈夫ですよ。」
松浦を皆が心配してくれていたようである。松浦は皆の顔を見ると笑顔で応えたのである。
一方でヒナは振媛との戦いを終えたあと、喜渡楽の部下の職員の甲斐東崇(かいとう・たかし)に呼び出されたのである。
「一体何かしら?」
「君とそこの二人(雪と喜愛)に通告があるそうだ。」
「?」
「君達はトラブルが多く、手がつけられないと喜渡楽様から苦情があって明後日から出ていってもらうことにした。」
「本当に!?やった!!」
なんと3人は振媛を倒したことによってトラブルメーカーと見なされて追放されることが決定したのである。だが喜愛は少し複雑な表情を見せていたのである。
「お父さん、お母さんに会えるのは嬉しいけどここの友達と離ればなれになるのは辛いよ……」
「でも私達がいるから……大丈夫よっ!!」
ヒナは悲しそうな顔をした喜愛の頭を撫でて励ましたのである。そして気がつけば二日経過したのである…………
そして2週間後、アラドマウンテンの山頂の広場にヒナはいた。方舟を探しに無事登頂したのである。すると向こうからたくさんの人々が集まってきたのである。
集まってきたのは竜太、稲田、サトキ、京介、雪、東口純一、東口与一郎夫妻と喜愛、尚徳、松浦、音揃俊策、高直邦子・幹夫親子、青山恭平、花井衆、浜田京猛敏の17人であった。高直親子は竜太がアラドシティに到着したときにたまたま見つけてたくさんの写真を無事に渡したのであった。
「みんな!」
「ヒナちゃん、元気そうだな!」
「尚徳お父さん!!来てくれたのね!!」
二人は熱い抱擁をしたのである。そして旅の続きはどうするか尚徳は質問したのである。
「まだ旅を進めるか?」
「うん、まだまだ世界は広いし見に行きたいところはある。帰る方法も教えてもらえるからまた尚徳お父さんのところにも顔を出すよ。」
「ああ、それなら嬉しい。気を付けてくれよな……死ぬなよ……必ず帰ってこいよ……!!」
二人が励まし合っているときに高直親子は竜太に声をかけていた。
「この度はご主人の件で申し訳ございませんでした。」
「いえ、本当にシャロンさんも竜太さんも辛かったと思います。」
「あの……もしよければ僕がご主人の変わりになれたらと……」
「…………幹夫はどう思う?」
「優しい人だからお父さんの代わりになってほしいな。」
「ありがとう……幹夫君。まだ“謝罪して写真を渡して遺された家族を養って”ではすべては終わらないけど……必ず皆を幸せにします!!」
「竜太さん、よろしくお願いします。」
「こちらこそよろしくお願いします……!!」
夫であり父でもあった高直を奪った責任から遺された妻子を守ることを決意した竜太はこれからは『高直竜太(たかじき・りゅうた)』として新たなるスタートを切る。
「ヒナちゃん、元気でな!また会おうね!!」
「竜太さんもお元気で……!!」
方舟は見つからず降水マシンの謎は掴めずに終わったが、たくさんの仲間たちとの思い出を築き、ヒナは雪と共に新たなる旅立ちへと歩み始めたのである。だが竜太に関してはこれからも関わりはあるとヒナは直感していたのである。そのヒントはスーザックにあると思われるからだ……
第10章終わり
「もしもし…………それは本当か……それなら戦っている暇はないなあ。すぐ急ぐわ!!」
電話を切った雅也は和也に伝える。
「俺らの仇がトライギアに出没した……急ぐぞっ!!」
「分かった。急ぐぞっ!!」
「お前ら、戦いはどうするんだ……?」
「もう今は終わりだ。俺達は仇に異常な憎しみがある。まずはトライギアへ行くから次また会おう!!」
「分かった。必ずまた決着をつけよう……!!」
松浦に二人は決着をつける約束をして去っていったのである。再会と決着を夢見てである……
「松浦さん、大丈夫ですか?」
「尚徳さん、ありがとうございます。尚徳さんこそ転倒していましたが大丈夫でしょうか?」
「はい、大丈夫ですよ。」
松浦を皆が心配してくれていたようである。松浦は皆の顔を見ると笑顔で応えたのである。
一方でヒナは振媛との戦いを終えたあと、喜渡楽の部下の職員の甲斐東崇(かいとう・たかし)に呼び出されたのである。
「一体何かしら?」
「君とそこの二人(雪と喜愛)に通告があるそうだ。」
「?」
「君達はトラブルが多く、手がつけられないと喜渡楽様から苦情があって明後日から出ていってもらうことにした。」
「本当に!?やった!!」
なんと3人は振媛を倒したことによってトラブルメーカーと見なされて追放されることが決定したのである。だが喜愛は少し複雑な表情を見せていたのである。
「お父さん、お母さんに会えるのは嬉しいけどここの友達と離ればなれになるのは辛いよ……」
「でも私達がいるから……大丈夫よっ!!」
ヒナは悲しそうな顔をした喜愛の頭を撫でて励ましたのである。そして気がつけば二日経過したのである…………
そして2週間後、アラドマウンテンの山頂の広場にヒナはいた。方舟を探しに無事登頂したのである。すると向こうからたくさんの人々が集まってきたのである。
集まってきたのは竜太、稲田、サトキ、京介、雪、東口純一、東口与一郎夫妻と喜愛、尚徳、松浦、音揃俊策、高直邦子・幹夫親子、青山恭平、花井衆、浜田京猛敏の17人であった。高直親子は竜太がアラドシティに到着したときにたまたま見つけてたくさんの写真を無事に渡したのであった。
「みんな!」
「ヒナちゃん、元気そうだな!」
「尚徳お父さん!!来てくれたのね!!」
二人は熱い抱擁をしたのである。そして旅の続きはどうするか尚徳は質問したのである。
「まだ旅を進めるか?」
「うん、まだまだ世界は広いし見に行きたいところはある。帰る方法も教えてもらえるからまた尚徳お父さんのところにも顔を出すよ。」
「ああ、それなら嬉しい。気を付けてくれよな……死ぬなよ……必ず帰ってこいよ……!!」
二人が励まし合っているときに高直親子は竜太に声をかけていた。
「この度はご主人の件で申し訳ございませんでした。」
「いえ、本当にシャロンさんも竜太さんも辛かったと思います。」
「あの……もしよければ僕がご主人の変わりになれたらと……」
「…………幹夫はどう思う?」
「優しい人だからお父さんの代わりになってほしいな。」
「ありがとう……幹夫君。まだ“謝罪して写真を渡して遺された家族を養って”ではすべては終わらないけど……必ず皆を幸せにします!!」
「竜太さん、よろしくお願いします。」
「こちらこそよろしくお願いします……!!」
夫であり父でもあった高直を奪った責任から遺された妻子を守ることを決意した竜太はこれからは『高直竜太(たかじき・りゅうた)』として新たなるスタートを切る。
「ヒナちゃん、元気でな!また会おうね!!」
「竜太さんもお元気で……!!」
方舟は見つからず降水マシンの謎は掴めずに終わったが、たくさんの仲間たちとの思い出を築き、ヒナは雪と共に新たなる旅立ちへと歩み始めたのである。だが竜太に関してはこれからも関わりはあるとヒナは直感していたのである。そのヒントはスーザックにあると思われるからだ……
第10章終わり
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