ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第11章・新たな武器と過酷な道のり

ヒナ探偵の推理!⑤

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ヒナは少し考えた。

「やっぱりこれは原因は分かった!実は止まっていたバイクから勝手に落ちて風で後ろに飛んでいったのよ!!」

なんとカバーが飛んでいったのは風が原因だというのだ。南原はなぜか抗議をしたのである。

「おかしいだろ!?風で飛ぶわけがない!!市山さんの防水皮(カバー)の管理が悪いから落ちただけだろ!」

「南原さん……」

ラトビーは少し驚いた。南原がなぜか自分の不利な推測でないにも関わらずその可能性を否定したからだ……しかしヒナは……

「南原さん……私がそうだと言えばそうなのですよ……!!!」

ヒナは睨むような顔で笑いながら南原に顔を近づけたのである。そして南原にも彼女の背後にいる存在に気づいたのである。

「あ……あぁ……ドラゴンじゃないですかっ!!!」

他の人には見えないのか誰も反応しなかったが、南原には確かに見えていたのである。ヒナの背後にいるドラゴンの姿……このドラゴンは何者なのか。南原から見ても先程のヒナの表情とそのドラゴンの表情は似ていたという。

「よっし、終わり!!二人とも仲直り!!」

結局、探偵になっていたのか微妙なヒナの活躍であったが市山と南原が握手をしてトラブルは終えたのであった。だがヒナはまだベレー帽を被り、パイプタバコみたいなのを加えていたのである。

「ここで言います!私を殺したことがある人がここに居まーす!!」

さすがに全員が驚いたのである。突然のヒナの発言は誰もが予想していないものであった。南原はいう。

「急に……何なんです?」

「私は……実は……記憶が蘇ってきたのです。遠い、遠い太古の昔の記憶です……」

ヒナは記憶を蘇らせたようである。だがそこで彼女は口をつぐんだのである。

「今は言えないけど……ね……」

だがそこで外川は言う。

「ちょ、それは言って!!言えなかったら約束は守らないよ……!!」

「!?」

「言えば良いんだよ!!」

外川は口をつぐんでいるのを正直に話してほしかったようだ。ヒナはリンのこともあってか正直に語ったのである。

「私は今でこそ人間なのですが……最初から人間ではありませんでした。遠い遠い昔になりますが……私は…………」

「私は……?」

ヒナの口調は強くなり、竜太は何を言うか気になりだしたのである。そしてヒナの口から語られた衝撃事実が明らかとなるのだ。

「私、太古の昔は狂暴なドラゴンでした…………!!」

「!?えぇーーっ!!?」

その場にいた全員が驚いた。勿論竜太も直露も幹夫も皆知らない事実なのである。このヒナの秘密の真相とは……!?
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