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第11章・新たな武器と過酷な道のり
ヒナの神秘と新たなる敵①
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ヒナの語る過去に皆が驚いた。南原は言った。
「なんでそんなことが分かるんですか?まさか人気魂術師(スピリチュアリストのこと)の江尻紘一(えじり・こういち)さんに見てもらったのですか?」
「いえ、誰かに見てもらったとかはありません。私がいつの間にか分かってしまったのです……私は竜の魂を持つ人間なのです…………」
ヒナは少し目に涙を潤わせて魂のことを語る。
「そういや最近テレビに江尻さん出てきてないよなあ……」
「あ……そういやロージーパインのローカル番組でも見なくなったよな。今までなら週に何度か見てたのにな。」
魂術師の名前を聞いた外川と川本は話をしていた。人気のある人物だったにも関わらずテレビに近頃出ていないというのだ。
「ククククククク…………そりゃそうだ…………お前達の敵として私の手中にいるのだからな…………」
「?」
「誰だ?」
竜太は首をかしげ、直露は謎の声に反応した。すると店の屋根の上に四人の男がいたのである。一人は額に『W』の模様があり、二人は顔が青ざめているように見えたのである。四人ともTシャツを着ていたのである。
「なになに……?『まさかあの江尻さんが、W様の仲間入り』…………?どういうことだ?」
「どういうことだ……ってあの人、魂術師の江尻さんですよ!!なんか顔が青くなっているし、他の3人は誰だよ…………」
シャツの文字を見た竜太にいつの間にかいた店員の前村(まえむら)が江尻だと教えたのである。すると四人のうちの一人が声を出したのである。
「フフフ……私が説明しよう。私はこの『W軍団(ウイユぐんだん)』の副団長・皮澤東倫(かわさわ・はるとも)だ。この青ざめた顔の二人はお馴染みの魂術師・江尻紘一と元ロージーパイン議員の郡西棟朗(ぐんにし・とうろう)だ……」
どうやら江尻はこの『W軍団』に入れられてしまったようである。ちなみに郡西は前述の歌の編曲に携わった人物の弟である。彼は7年前から行方不明となり、彼の両親達が捜索願いを出していたと言う。
「江尻さんも郡西さんもどうして……」
市山が呟くと皮澤は続けて言う。
「彼らはこのお方の下についたのだ。このかたは“糸の能力”を持つ操りの名人・W(ウイユ)様だ!!」
その名前を聞くと大深島は険しい顔をしたのである。
「W…………貴様があの…………ここで会うとは思わなかった……!!」
「大深島さん、どうしましたか?」
市山が質問をすると大深島は怒りを混ぜた表情で彼に答えた。
「あの男は……『俺の血筋』に泥をつけた憎き存在よ!!」
それを聞いたWは言う。
「ははは……お前もあの一族の縁者か。惨めなものよな…………」
「何だと!?」
Wの一言に大深島はさらに怒りを見せた。それだけWに憎しみがあるのだ。
「なんでそんなことが分かるんですか?まさか人気魂術師(スピリチュアリストのこと)の江尻紘一(えじり・こういち)さんに見てもらったのですか?」
「いえ、誰かに見てもらったとかはありません。私がいつの間にか分かってしまったのです……私は竜の魂を持つ人間なのです…………」
ヒナは少し目に涙を潤わせて魂のことを語る。
「そういや最近テレビに江尻さん出てきてないよなあ……」
「あ……そういやロージーパインのローカル番組でも見なくなったよな。今までなら週に何度か見てたのにな。」
魂術師の名前を聞いた外川と川本は話をしていた。人気のある人物だったにも関わらずテレビに近頃出ていないというのだ。
「ククククククク…………そりゃそうだ…………お前達の敵として私の手中にいるのだからな…………」
「?」
「誰だ?」
竜太は首をかしげ、直露は謎の声に反応した。すると店の屋根の上に四人の男がいたのである。一人は額に『W』の模様があり、二人は顔が青ざめているように見えたのである。四人ともTシャツを着ていたのである。
「なになに……?『まさかあの江尻さんが、W様の仲間入り』…………?どういうことだ?」
「どういうことだ……ってあの人、魂術師の江尻さんですよ!!なんか顔が青くなっているし、他の3人は誰だよ…………」
シャツの文字を見た竜太にいつの間にかいた店員の前村(まえむら)が江尻だと教えたのである。すると四人のうちの一人が声を出したのである。
「フフフ……私が説明しよう。私はこの『W軍団(ウイユぐんだん)』の副団長・皮澤東倫(かわさわ・はるとも)だ。この青ざめた顔の二人はお馴染みの魂術師・江尻紘一と元ロージーパイン議員の郡西棟朗(ぐんにし・とうろう)だ……」
どうやら江尻はこの『W軍団』に入れられてしまったようである。ちなみに郡西は前述の歌の編曲に携わった人物の弟である。彼は7年前から行方不明となり、彼の両親達が捜索願いを出していたと言う。
「江尻さんも郡西さんもどうして……」
市山が呟くと皮澤は続けて言う。
「彼らはこのお方の下についたのだ。このかたは“糸の能力”を持つ操りの名人・W(ウイユ)様だ!!」
その名前を聞くと大深島は険しい顔をしたのである。
「W…………貴様があの…………ここで会うとは思わなかった……!!」
「大深島さん、どうしましたか?」
市山が質問をすると大深島は怒りを混ぜた表情で彼に答えた。
「あの男は……『俺の血筋』に泥をつけた憎き存在よ!!」
それを聞いたWは言う。
「ははは……お前もあの一族の縁者か。惨めなものよな…………」
「何だと!?」
Wの一言に大深島はさらに怒りを見せた。それだけWに憎しみがあるのだ。
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